今日はお休みの方はいらっしゃったものの、見学の方がおられたので
いつものように和やかに、まったりした、「高科ゼミ」という感じの時間になりました。
今日の “つかみ” は、衛星放送で「初恋の来た道」を放映していたけど見られなかったということから
先生はチャン・イーモウ監督の作品が好きで、
「あの子を探して」も子どもたちが素晴らしいと薦めてくださいました。
その後は前回ちょっと名前が出て来た、清水義範さんのパスティーシュ小説
『そばときしめん』『永遠のジャックアンドベティ』を紹介してくれました。
「パスティーシュ」とは、音楽・美術・文学などにおいて
既存作品の要素を模倣したり、寄せ集め、混成することです。
前者では名古屋についての学術的考察を論文口調で、
後者は中学英語で習うようなおかしな日本語で表した小説で
先生が朗読してくださる間、教室はクスクス笑いっぱなしでした。
こういうアイデアで次々と作品が書けるというのは、どんな頭の構造をされているのでしょうね?
そして教科書(高橋源一郎さんの『まちがいだらけの文章教室』)から、
誰にとっても身近なことなのに、あまり文章にされることのない
「仕事」や「労働」というテーマについて見ていきました。
親方の下で働き始めたばかりの13歳の少年が、仕事の備忘録のように書いた日記と、
芸術系大学を卒業したけれど、今は派遣社員として工場で働いている青年の恨み辛み・愚痴など。
それぞれの文章に味がありました。このテーマについては次回も引き続き考えていきます。
続いて、以前から取り上げている辰濃和男さんの『文章のみがき方』から「推敲」の続きです。
今日は比喩表現についてでした。
瀬戸賢一さんの『日本語のレトリック』の内容を基に、教えてくれます。
比喩表現にはいくつか種類があり、主なものに「直喩」「隠喩」「換喩」があります。
直喩は映像的な表現で、例えば「山のような宿題」など。
隠喩は曖昧な表現を避けて言い切る、例えば「宿題の山」など。
換喩は物事の特徴を捉えてその特徴とすり換えて表現する、例えば政治家のことを「永田町」など。
文章を書く時には比喩表現に工夫が必要で、手垢が付いた言い回しは避けた方が良いし
大げさすぎる比喩も望ましくないとのことでした。
自分らしい文章のスタイルを完成するには、比喩表現とオノマトペの使い方に気を付けてください。
そして、片山健さんの『しずかなまひる』と長新太さんが文章を書いた『ふゆのめがっしょうだん』を
読み聞かせてくださいました。
『しずかなまひる』は大胆な構図で描かれており
子どもも動物も自然もみんなお昼寝している様子が描かれていて、
『ふゆのめがっしょうだん』は、動物の顔に見える木の芽の接写写真で綴る写真絵本で、
春が来る喜びが感じられます。
それから、前回の課題にあった
「はるのひととき わたしはかみさまと しずかなはなしをした」という文章で終わる
谷川俊太郎さんのひらがな詩『はる』を読んで、
短い簡単な文章でも深い内容を描くことができるのだと知りました。
次回4月3日(金)までに、「コラムを書いてくる」という課題が出ました。
参考までに朝日新聞のコラム『天声人語』と『こころの風景』をいくつか読んで
それぞれ構想を練りました。
テーマは何でも自由ですが、スタイルは決まっていて
『天声人語』と同じように、初めは14字で6行書き、続けて18字で29行書きます。(合計 522字)
できれば最後の一マスに「。」を入れて終わるように、頑張ってください。
書く時は原稿用紙の上下に線を入れて、文字数を調整してくださいとのことでした。
今回も難しそうですが、頑張ってください。
よろしくお願いします。
いつものように和やかに、まったりした、「高科ゼミ」という感じの時間になりました。
今日の “つかみ” は、衛星放送で「初恋の来た道」を放映していたけど見られなかったということから
先生はチャン・イーモウ監督の作品が好きで、
「あの子を探して」も子どもたちが素晴らしいと薦めてくださいました。
その後は前回ちょっと名前が出て来た、清水義範さんのパスティーシュ小説
『そばときしめん』『永遠のジャックアンドベティ』を紹介してくれました。
「パスティーシュ」とは、音楽・美術・文学などにおいて
既存作品の要素を模倣したり、寄せ集め、混成することです。
前者では名古屋についての学術的考察を論文口調で、
後者は中学英語で習うようなおかしな日本語で表した小説で
先生が朗読してくださる間、教室はクスクス笑いっぱなしでした。
こういうアイデアで次々と作品が書けるというのは、どんな頭の構造をされているのでしょうね?
そして教科書(高橋源一郎さんの『まちがいだらけの文章教室』)から、
誰にとっても身近なことなのに、あまり文章にされることのない
「仕事」や「労働」というテーマについて見ていきました。
親方の下で働き始めたばかりの13歳の少年が、仕事の備忘録のように書いた日記と、
芸術系大学を卒業したけれど、今は派遣社員として工場で働いている青年の恨み辛み・愚痴など。
それぞれの文章に味がありました。このテーマについては次回も引き続き考えていきます。
続いて、以前から取り上げている辰濃和男さんの『文章のみがき方』から「推敲」の続きです。
今日は比喩表現についてでした。
瀬戸賢一さんの『日本語のレトリック』の内容を基に、教えてくれます。
比喩表現にはいくつか種類があり、主なものに「直喩」「隠喩」「換喩」があります。
直喩は映像的な表現で、例えば「山のような宿題」など。
隠喩は曖昧な表現を避けて言い切る、例えば「宿題の山」など。
換喩は物事の特徴を捉えてその特徴とすり換えて表現する、例えば政治家のことを「永田町」など。
文章を書く時には比喩表現に工夫が必要で、手垢が付いた言い回しは避けた方が良いし
大げさすぎる比喩も望ましくないとのことでした。
自分らしい文章のスタイルを完成するには、比喩表現とオノマトペの使い方に気を付けてください。
そして、片山健さんの『しずかなまひる』と長新太さんが文章を書いた『ふゆのめがっしょうだん』を
読み聞かせてくださいました。
『しずかなまひる』は大胆な構図で描かれており
子どもも動物も自然もみんなお昼寝している様子が描かれていて、
『ふゆのめがっしょうだん』は、動物の顔に見える木の芽の接写写真で綴る写真絵本で、
春が来る喜びが感じられます。
それから、前回の課題にあった
「はるのひととき わたしはかみさまと しずかなはなしをした」という文章で終わる
谷川俊太郎さんのひらがな詩『はる』を読んで、
短い簡単な文章でも深い内容を描くことができるのだと知りました。
次回4月3日(金)までに、「コラムを書いてくる」という課題が出ました。
参考までに朝日新聞のコラム『天声人語』と『こころの風景』をいくつか読んで
それぞれ構想を練りました。
テーマは何でも自由ですが、スタイルは決まっていて
『天声人語』と同じように、初めは14字で6行書き、続けて18字で29行書きます。(合計 522字)
できれば最後の一マスに「。」を入れて終わるように、頑張ってください。
書く時は原稿用紙の上下に線を入れて、文字数を調整してくださいとのことでした。
今回も難しそうですが、頑張ってください。
よろしくお願いします。