3月13日公開。
試写会の誘いを受け全然知らない映画でしたが、
大好きな女優さんでもある中谷美紀さん、いい演技をいつもしている大森南朋さんが出演しているというので
楽しみにしていました。表情で魅せる演技がさすがでした。
この二人が夫婦役で素敵なお家に住んでいるの。
「
NEWS」(02.08)にあったように、中尾彬さん、池波志乃さんによるトークショーがありました。
その様子はこちらで。
■「
中尾彬さん&池波志乃さんご夫婦によるトークショーイベントを行いました。」
・「
池波志乃、夫・中尾彬に「33年間、寝顔を見せたことはない」と胸を張る -シネマトゥデイ」
・「
中尾彬&池波志乃、夫婦円満の秘けつは「命がけで食べること」 -映画com」
・「
中尾彬、4個の大腸ポリープを切除 -サンスポ」
生中尾巻きを見ました。フフフ
お二人ともTVで拝見するまんま。
私達の席は下手側だったので質問に答えるときなど、こちら側を向きっぱなしがちでした。
中尾さんのストレートな話に池波さんが深い読みでまとめてもいたり、そのバランスがさすがでした。
あの腕の中に入るシーンは何度か出てきますが、夫婦の関係をとても象徴しているので、
写真撮影で誰に言われるわけでもなく自然に中尾さんが池波さんを腕の中に入れたポージングには、
見終わってみると素晴らしい感性だと思いました。
(ちなみにリクエストのポーズは「腕を組んで」くらいだった)
トークショーでも話していましたが、
サントラはあるものの、撮影で普通ならカットされるべき外野の音など、
自然なままの生活音が絶妙に入っているのも、夫婦の「。。。。。」無言に含まれる空間を埋めるよう感じで特徴だと思います。
またその絶妙な間をあれこれ登場人物を思って自分なりに妄想してもいました。
青みがかった、透明感を演出するトーンもいい雰囲気で好きです。
矢崎仁司 監督のこだわりがあちらこちらに散りばめられているのでしょう。
ぁー、水族館行きたくなってきた。
江國香織 「
スイートリトルライズ (幻冬舎文庫)」原作
3月3日発売 「
スイートリトルライズ オリジナル・サウンドトラック」
スガシカオ 「雨あがりの朝に」主題歌
映画を見てシカオさんが書き下ろした曲だそうです。
[コピー] 「人は守りたいものに嘘をつくの。
あるいは守ろうとするものに。」
[あらすじ] テディベア作家の瑠璃子とIT会社勤務の夫、聡。
結婚して3年が経つ。傍から見ると幸せそうな2人だが、心はすれ違う毎日。
聡は会社から家に帰ると、自分の部屋に閉じこもり1人でゲームをする毎日。
そんな聡をリビングへ呼ぶために、瑠璃子は携帯電話で呼び出す。家の中でも携帯を使い、3年間セックスレスの関係。
いつものように聡は会社に行き、瑠璃子は家でテディベアの制作に取り掛かる。
ある日、瑠璃子はテディベアの個展で「あなたが作ったベアが欲しい」と自分のベアを欲しがる青年・春夫に出会う。
しばらくして再会した瑠璃子と春夫はお互いに惹かれ合う。
聡も大学時代の同窓会で久々に会った後輩のしほに好意を抱き始める。
心の距離が開いた夫婦2人、それぞれの秘密の恋。2人一緒に過ごす日々の中で、小さい優しい嘘が積み重ねられていく。。
中谷美紀 ・・・岩本瑠璃子
大森南朋 ・・・岩本聡
池脇千鶴 ・・・三浦しほ
小林十市 ・・・津川春夫
大島優子 ・・・岩本文(聡の妹)
安藤サクラ ・・美也子
黒川芽以 ・・・藤井登美子(瑠璃子のマネージャー)
風見章子 ・・・君枝(近所の老女)
■HP 「
http://www.cinemacafe.net/official/sweet-little-lies/pc.html」
(注↓ 以下ねたバレあり)
君枝という老女は、未来の瑠璃子を見ているかのような雰囲気がありました。
あの、骨壷と同じ容器に砂糖を入れているシーンでは、観客もクスクス笑っていました。
トリカブトのくだりで、瑠璃子がメラニンの毒素を含んだ芽の伸びたジャガイモを大量に保存していたのもわかったり。
それぐらいで人は死なないと知って残念なような安堵したような。
瑠璃子のキャラクターの影響で心中を連想させてしまう。。
登美子の結婚式にペアのベアをいれる箱が棺にも見えてきたり。
浮気したら「その場で刺す」という瑠璃子の様子に
作業中のまま肢体がバラバラなまま放ってあるベアを見て、聡がハッとおののいたり。
自宅だけれど妻の仕事場でもあったりして、
自分の部屋に鍵をかけ大音量で音楽を流しゲームをして、自分一人の世界を守っているような聡。
ちょっとわかる。
お互いを想うほど気持ちのほんの少しのすれ違いで相手との距離を感じてしまったり。
不幸ではないけれどどうしようもない孤独感、そのはけ口がそれぞれ別の相手に向けられてしまったけれど、
心中を目撃したり、死んだ犬を埋葬したり、
誰にもいずれ訪れる死の存在を感じると、真逆にある今生きているという実感を見つめかえしたりもして、
自分の大切なもの、大切な人、大切な人生について素直に正直になっていくのかもしれません。
どうともとれるラスト、夫婦のそれからも、個人的には明るく捕らえられました。
にしても池脇千鶴ちゃん、ころっころしてたなー。
なんちゃって福山みたいな小林十市さんは、バレエ出身だからか姿勢の良さがとても印象的。
「
ブログ」でジャンプが多いのもらしくて面白いけど。フフフ
2010年2月22日(月)ヤクルトホール
とても久しぶりでした。前回は雨だったなーってことくらいしか覚えていません。
あの花道も健在。フフフ
左寄りの席だったので横からロビーに扉もなく続いているのですがそのせいで、
ロビーか階下から聞こえる歓声や拍手が上映中にもかかわらず時々起こって耳障りでした。