環境文化NPOナマケモノ倶楽部さんが主催の上映会は毎月テーマを決めて、毎水曜日に開催されているそうです。10月のテーマは「種・農」。場所は、横浜市戸塚にある「カフェゆっくり堂」(昨晩は本堂をお借りしての上映でした)
「種たね」が農業にとって、人類にとってどんなに重要で、また商品価値の高いものか、はプランター内でチョコっと野菜を作ったりする範囲ではなかなか知り得ませんが、本映画ではその「種たね」の重要性と商品となった場合の危険性。遺伝子組み換え植物の危険性。をヒシヒシと感じさせるものでした。
映画の概要は下記のとおりだったと備忘録のつもりで書き留めます。
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除草剤をかけると雑草だけに効果が出て(枯れる)、有用植物(商品となる野菜や果物)には影響が無いような「除草剤」を開発し、ヘリコプターなどで大規模面積に一斉に散布するアメリカ・カナダの農場では、近年遺伝子組み換えの種が当たり前となっている。その種は、大手の会社が特許を取得し、その種の価格をコントロールできる。昔のように、自分で育てた野菜から種を採る。という農業者はマイナーな存在。雑草は、散布された除草剤に対して耐性が年ごとにつき、遂には、枯れなくなってしまう。そこで、除草剤は、より強力に(=毒性を強めて)作り替えられる。すると、雑草はより耐性を高めるので、除草剤はより強力に(=毒性を強めて)いく。現在はベトナム戦争で使用された枯葉剤と同程度の除草剤を使用している現状。
あるトウモロコシ農家は、ある日突然右手が動かなくなり、除草剤の使用を止めて昔ながらの有機農法に変換したところ、右手も動くようになった。また収量に関しても、有機栽培の方が、遺伝子組み換え種+除草剤を使用する慣行栽培よりもはるかに多く、特に、干ばつ年などは、慣行栽培のトウモロコシが殆ど収穫できなかったのに比べ、有機栽培のトウモロコシはしっかりと生き残って、収量をあげることができた。
遺伝子組み換え植物の推奨者は、「食糧不足を解消する」「世界の飢餓を救う」というが、実は食糧不足や飢餓を無くすのには、有機栽培の方がはるかに有効かつ実践的。
一方、野菜・果物は害虫に噛まれると商品価値が下がるので、噛まれても噛んだ害虫が死んでしまうような野菜・果物を遺伝子を組み替えて作り上げている。これが遺伝子組み換え作物。
この遺伝子組み換え作物は、アレルギーを引き起こすことが確認されている。
安全性が担保されていないのにも関わらず、市場に出て、一般市民が購入し疑いもなく食すのは極めて危険。
私たちができることは、安全が担保されていない「遺伝子組み換え食品を買わない」こと。消費者が購入しなければ、そのような農法を押し付けることもなくなっていくはずだから。
ところが、アメリカ・カナダでは、「遺伝子組み換え食品」表示が義務化されていない。これは大手の薬品会社の巨額な投資によって「義務化」を阻止する圧力が働いているから。
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ざっとこんな内容でした。
幸いにも日本では「遺伝子組み換えでない」表示がされていますから買い物する際の目安にはなりますね。(「遺伝子組み換え食品」とは書かれてはいませんよね?)
でも、外食すると、その食材が遺伝子組み換え食材かどうか?は分からない現実。昨今アレルギーの子供が増えているのは、何か関連があるのでしょうか??
10年間ドキュメンタリーを撮り続けた女性とその母親との会話や手作りの美味しそうな料理の数々も魅力的でした。
ご興味持たれましたらナマケモノ倶楽部さんの次の上映会にてご覧ください。
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