多武峰、談山神社の多くの伽藍の中で、最も注目されるのは、やはり十三重塔です。
神社の前身、妙楽寺の創建当時より十三重塔が存在したと言われますが、
現存する塔は室町時代の1532年の再建。今に残る日本唯一の木造十三重塔です。
高さ16.17m、桧皮葺の屋根は、以前の写真に見る苔生した味わいもよい
ものですが、改修の後はその鋭い軒の線を強調するものとなりました。
初層の軒の出は特に大きく、不安定な印象を伴うほど。
組物は肘木持出しという他の塔建築には見られないもの。軒は二軒繁垂木。
この塔の前に立ったとき、それは衝撃を覚えるほどの体験でした。
15m足らずの垂直空間の中に、十三もの屋根の重なりを無理やり押し込んだ
異形とも思える、・・その形状。
中国風と言われればそうかもしれません。でもこの軒の鋭い曲線の列を見れば
やはり日本独特のものと思わせられます。
繰り返してしまいますが・・塔建築というものの認識に変革と衝撃を覚えます。











神社の前身、妙楽寺の創建当時より十三重塔が存在したと言われますが、
現存する塔は室町時代の1532年の再建。今に残る日本唯一の木造十三重塔です。
高さ16.17m、桧皮葺の屋根は、以前の写真に見る苔生した味わいもよい
ものですが、改修の後はその鋭い軒の線を強調するものとなりました。
初層の軒の出は特に大きく、不安定な印象を伴うほど。
組物は肘木持出しという他の塔建築には見られないもの。軒は二軒繁垂木。
この塔の前に立ったとき、それは衝撃を覚えるほどの体験でした。
15m足らずの垂直空間の中に、十三もの屋根の重なりを無理やり押し込んだ
異形とも思える、・・その形状。
中国風と言われればそうかもしれません。でもこの軒の鋭い曲線の列を見れば
やはり日本独特のものと思わせられます。
繰り返してしまいますが・・塔建築というものの認識に変革と衝撃を覚えます。










