泉生山、酒見寺(さがみじ)は兵庫県加西市にある真言宗の寺。
745年聖武天皇の勅願により行基が開いたと伝わります。平治の乱と天正年間
の兵火で全山焼失しますが、江戸時代に入り姫路藩や幕府の支援により再興
されたといいます。
市内北条町の街のなか、立派な楼門をくぐると本堂までの参道に青銅製の
飾り燈籠が並び独特の雰囲気を感じさせます。
かなり広い境内で多くの建物がありますが、この寺を特徴付けるものはやはり
多宝塔でしょう。(国重文指定)
多宝塔は1662年の再建。高さ15.4m。和様、禅宗様の折衷様式で、ほぼ
標準的な備えで整った全身像を持つように思えます。上重が桧皮葺き、下重が
本瓦葺きという他に類がない屋根。そして、何といっても塔全体に、雲、波、
牡丹唐草などの紋様が極彩色で描かれているのです。
この彩色は、当初からのものではなく、建てられて50年以上の年月の間に
徐々に描かれたといわれます。
雨の中、人の姿も無い境内でしたが、見上げれば、この彩色の洪水のなかに
浸って唖然とするばかりでした。











745年聖武天皇の勅願により行基が開いたと伝わります。平治の乱と天正年間
の兵火で全山焼失しますが、江戸時代に入り姫路藩や幕府の支援により再興
されたといいます。
市内北条町の街のなか、立派な楼門をくぐると本堂までの参道に青銅製の
飾り燈籠が並び独特の雰囲気を感じさせます。
かなり広い境内で多くの建物がありますが、この寺を特徴付けるものはやはり
多宝塔でしょう。(国重文指定)
多宝塔は1662年の再建。高さ15.4m。和様、禅宗様の折衷様式で、ほぼ
標準的な備えで整った全身像を持つように思えます。上重が桧皮葺き、下重が
本瓦葺きという他に類がない屋根。そして、何といっても塔全体に、雲、波、
牡丹唐草などの紋様が極彩色で描かれているのです。
この彩色は、当初からのものではなく、建てられて50年以上の年月の間に
徐々に描かれたといわれます。
雨の中、人の姿も無い境内でしたが、見上げれば、この彩色の洪水のなかに
浸って唖然とするばかりでした。










