ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

「Starting block」 by セミナーズ2013

2014年08月03日 | 演劇
昨年参加していたセミナーを終了したメンバーの中の4人の方が
それぞれに脚本・演出して、オムニバス公演をすることとなった。

4人のうち、二人は、一緒にグループワークをしてお世話になった方たち・・・。

ご案内をいただいたので、観に行ってきた

劇場は有楽町線要町駅にほど近い、「アトリエ第七秘密基地」

普通のマンションのようなビルの地下にある小さな劇場だ。
上演時間は4作品で約2時間。

最初の作品は、内田誠さん作・演出

「もう一度」

彼は現役のテレビカメラのカメラマン。加えて照明のお仕事もやってらっしゃるようだ。
彼とはグループワークでご一緒させていただいた。

ずいぶん昔に実際にあった事件をモチーフとしているとのこと。

妻が夫の愛人宅に放火し、夫・愛人ばかりか延焼した近所の人たち数人の命を奪ってしまう、というもの。

過去の自分を止めようと、時空神の力を借りて、タイムスリップするものの、結局運命は変えられず・・・。

内田さんはこの作品のために、女子刑務所や高等裁判所に行ってみたりしたそうだ。

素晴らしい

セミナーの時は下駄をはいて参加していた彼。

そのイメージとはちょっと違う、少し暗く重い、切ないテーマで、そのギャップに驚いた。


2作目は、小谷陽子さん、作・演出・出演

「No more bet」

出張ホストとその客である人妻が駆け落ち。
人妻は夫が海外に単身赴任中に勝手に離婚届を提出。
結婚しようと市役所を訪れるが、そこには同じく勝手に離婚届を出されたホストの妻が待っていた・・・。
人妻の夫も実はすべてを知っていて・・・。

というドタバタなラブストーリー。

小谷さんは、ご自身も劇団に所属している。
ちょっとクールな感じの美人だが、この時はホストに翻弄される世間知らずの人妻を
ホントにキュートに可愛らしく演じてらして驚いた

3作目は、真柄茂和さん、作・演出

「天使たちじゃない」

人が死んでから天国に行くまでの間の世界。

天使たちがストライキを起こしている中、自殺した女の子が天使に代わって、
この世に未練を残して天国に行けずにいる男性を、導いていく…と言うお話。

真柄さんもグループワークでご一緒させていただいた一人。
SEの彼は本当にまじめにグループワークに取り組んでいて、下調べなどは完璧。
安定感のある存在だった。

以前におこなわれたリーディングで、このお話の前身となる作品を披露していたけれど、
その時に皆さんから出された意見を真摯に受け止め、ぜんぜん違うアプローチの作品に
仕上がっていた。
あそこからここまで方向転換できるなんてすごい!とホントにびっくりした。

個人的にはこのお話が一番おもしろかった、と感じた。

最後は、谷岡すすむさん、作・演出・出演

「鼓動を止めない」

セミナーの卒業生が、右も左もわからない状態で、公演を打つまでの
試行錯誤をご自身が演じたコメディ?

資金調達、役者さん探し、役者さんとの意見の相違、自身の見通しの甘さなどなど・・・

谷岡さんがこの日のためにこんな風に悩んできたのか、と思わせるようなリアルさ。
谷岡さんのなんともコミカルな演技が笑いを誘う。

彼は、メーリングリストのまとめ役として、いつもいろいろな連絡をまわしてくださったり、
Facebookの登録の仕方をおしえてくださったりと、セミナーの間、本当にお世話になった。

ご自身はお仕事の傍ら、エキストラもされているとのこと。

みなさん、セミナーで学んだことをちゃんと生かして、前に進んでいる。
まだまだお若くて、エネルギーも可能性もいっぱいでうらやましい。

かくいう私は、相変わらず観るのが専門。
自分で書くことはおそらくないだろう。

セミナーに参加したおかげで今まであまり行くことのなかった小劇場にも
時折足を運ぶようになった今日この頃。

新しい楽しみが増えた。

今回のチケットの手配をしてくださった小谷さん、ありがとうございました。
とても楽しかったです。

みなさん、これからもがんばってくださいね










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする