ものすごく久しぶりに「百貨店」に行った。
日本橋高島屋。
日曜日の午後、東日本橋にあるお花屋さんでフラワーアレンジのレッスンを一緒にどう?
と友人が誘ってくれたので、「もちろん行く!」と出かけて行く。
その前に
日本橋高島屋で「民芸展」をやっているので、それを覗きがてらランチも。
コロナ禍のステイホーム中は、ビックリするくらい買い物に出かけなかった。
夏物バーゲンも参加しないまま秋の気配。
いつもの日曜日ならこのテのイベント会場は「密」どころの騒ぎじゃない。
けれど日曜日とは思えないくらいすいている。
おかげでゆっくり見ることができた。
「民藝」って聞くとなにやらお土産感が漂うけれど、とんでもない
全国の焼き物や織物、ガラスや鉄製品、木工、家具・・・
盛りだくさん、しかもデザインが洗練されている。
誘ってくれた友人は色々と詳しくて、ついついただぼんやり眺めている私に解説してくれる。
もう一人詳しい友人がいるが、こういうところに来るときは、詳しい人と一緒だと10倍は楽しい。
地方からやってきているお店の人やそれを作った作家さんなどが作品についての説明や熱い思いを話してくださるのもたまらない。
どれもこれも欲しくなるけれど、この後お花をアレンジして持って帰ることを考えると鉄のフライパンは重たくて無理、とか
大きなお皿は邪魔になるし・・・とか一人で葛藤しながら歩き回る。
そんな中、2回見に行ってあきらめきれなかったのが寄木細工の「ちりとり」。
箱根の寄木細工というと温泉のお土産やさんで売っている箱っぽいのを想像しちゃうけれど、「ちりとり」はとても柔らかくてしなやか。
説明してくれた若い作家さんによると、シート状(突板)のタモの寄木を和紙に貼ったとか。
ヘリンボーン柄みたいで素敵
縁や持ち手の所はウォルナットで補強している。
そして、軽い。
ちりとりにしてはややお高めだけど、1万円を超えるわけでもないビミョーなライン。
でも、何十年も一生懸命働いてきたんだからちょっとくらい贅沢(?)しちゃおう、と買っちゃいました。
ややかさばるけど軽いし・・・。
贅沢がちりとりっていうのもちょっと・・・だけど。
実は私がちりとりを買いたくなったのには訳がある。
10年以上前、どこか地方のお土産で、卓上サイズの和紙のちりとりと箒のセットを買って、ずっと使っていた。
大きさも使い勝手もちょっとの食べこぼしなどをささっと掃くのにちょどいい。
ところが、和紙のちりとりのほうがさすがに使いすぎてよれよれになってきていた。
箒ではいてもゴミがうまくちりとりに入らない。
箒は健在なので、使いたいけどプラスチックのちりとりとセットじゃなんだか味気ない。
と思っていたところにこのちりとりが現れた。
一回り大きいけど、箒の雰囲気やテーブルの色にぴったり
誰かのセリフにあった「やっと会えたね」って感じです。
縁が補強されているのでゴミもすっと受け止めてくれる。
和紙のちりとりは、庭のテーブルで作業をしたとき用にもうひと働きしてもらおう。
外なら少しくらい取りこぼして大丈夫
高島屋のお蕎麦屋さんで「はも」の天ぷらが付いた冷たいおそばを食べて、
しっかり腹ごしらえをし、怒涛のおしゃべりをした私たちは、このあと東日本橋に移動してフラワーアレンジのレッスンを受けるのでした。
※後日、リモートで説明するときに「寄木細工 ちりとり」で検索したら、説明してくれた作家さんが一番にでてきました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます