一度行ってみたいと思いながら、なかなか行けなかったコクーン歌舞伎。
チケットはゲットしたものの、GW中は中止になっていたので、ちょっとドキドキしていた。
上演されると聞いて一安心。
友人と二人で出かけて行く。
歌舞伎はそんなに得意じゃなくて、片手で数えられるほどしか行ったことがない。
解説のイヤホンを借りて、筋書きを買って・・・じゃないとさっぱりわからない。
でも、コクーン歌舞伎は初心者の私でも、解説のイヤホンが無くても、大丈夫。
ちゃんとストーリーがわかる
団七九郎兵衛(中村勘九郎)が、娘婿である彼を面白く思わない義父(笹野高史)から度重なる恥辱を受け、殺してしまう。
妻お七(中村七之助)と団七と義兄弟の契りを交わした徳兵衛(尾上松也)の策で何とかその場を逃げる団七。
だが、とうとう捕まってしまう。
そこで、またまた徳兵衛が一計を案じ・・・
さて、二人は無事逃げられたのか、それとも・・・
ってところで幕が下りる。
なんとなく明るい未来を暗示するような終わり方だったけど、なにせ、詳しくないもので・・・
ストーリーは単純明快。
でも、とにかく緩急があり、動きに切れがあり、思わず息をのむ演出があり・・・。
例えば、団七が町の中を逃げるシーン。
街並みをスケールダウンして舞台上にいくつもの小さな建物が並んでいる中、突然その後ろから追っ手が何人も立ち上がる。
え?あの後ろにどうやって隠れてたの?
と、度肝をぬかれる。
舞台に向かって左側の2階席の下あたりで、和太鼓と笛が迫力のある演奏をしていて、
2階席中央の私たちはそれを眺めることができるのだが、真上の席の人たちはあれが見られないのはホントにお気の毒。
同じ料金だったとしたら、ちょっとかわいそう。
途中、突然、舞台後方の扉が開き、普通の道路や歩いてる人が見える。
この演出は故蜷川幸雄さんの舞台でもあったな~、なんて懐かしく思う。
それにしても、歌舞伎役者の皆さんの鍛え抜かれた芸には感服。
動きがキレッキレだし、声もよくとおる。
失礼ながら、笹野さんの声がひときわ小さく感じて、ちょっと聞き取りにくい。
通常の舞台でみんなが同じくらいの声量なら、それはそれで聞き取れるんだろうけど、
歌舞伎の皆さんのレベルが違い過ぎる。
伝統芸能恐るべし
なかなか観劇もままならないこのご時世。
ちょっと後ろめたい気持ちがどこかにあって、
「行ってきたよ~」と言いにくい・・・。
観る側の私たちにとっては「不要不急」かもしれないが、演じるみなさんや関係者の方たちにとっては生きていくための「仕事」なのだ。
エンタメ業界への規制はたびたび変わって、方針が一貫せず、関係者のみなさんは大変な思いをされていることだろう。
一日も早い収束を願うばかり・・・。
生活をテレビで拝見して驚きました
毎日毎日練習や研鑽を積まれ楽屋から陽性者が出ないように大変な配慮をしながら
それでも緊急事態宣言が出ると中止取りやめになってしまうご時世
大雨の中親子獅子を配信ライブされてるシーンには涙が出ました
1ファンとして気をつけながら観劇をしていただくこと素晴らしいと思います
このご時世、舞台観てきた‼️と大きな声で言えない感じがなんとも寂しいのですが、観劇大好きなので、こそこそ行ってます。一日も早く平穏な日々に戻るといいですね。