2月19日(土)、小泉和裕指揮、新日本フィル定期(於すみだト
リフォニー)を聴く。交響曲2本というがっしりしたプログラム。
小泉さんは私の1歳年長だ。
西暦
1970 民音指揮者コンクール第1位
1972 新日本フィル創立に際し、指揮者として参加
1973 カラヤンコンクール第1位
1975~79 新日本フィル初代音楽監督
私が新日本フィルの定期会員になったのは、サラリーマンとなった頃だが、そ
れは小泉さんの音楽監督時代だった。当時は、「新日本フィル」ではなく「新
日フィル」と呼んでいた気がする。もう当時を知る現役の楽団員はおられない
のではないかしらん(当時は東京文化会館で定期演奏会を開催していた)。
当時の小泉さんの新日本フィル定期のプログラムは、
第42回(76/10):メシアン「キリストの昇天」
第43回(76/11):チャイコフスキーSym. No.6「悲愴」
第46回(77/2):ストラヴィンスキー「春の祭典」
等々。
どんな演奏だったのか記憶にないが、小泉さんがいつも足早に颯爽と登場した
ことはよく覚えている。
この日のプログラムは、R.シューマン(1810-1856)とC.フラン
ク(1822-1890)。シューマンとフランクは一回り違いの「午
年」生まれ。
今さらだが、シューマンをさかのぼると、シューベルト(1797-
1828)、さらにはベートーヴェン(1770-1827)になる。
<プログラム>
1.シューマン 交響曲第1番 変ロ長調 op.38「春」
--休憩--
2.フランク 交響曲 ニ短調 M.48
指揮:小泉和裕
コンサートマスター:崔文洙
以下、いつもながらまことにつたない「寸評」を・・・・・・
1.シューマン 交響曲第1番 変ロ長調 op.38「春」
小泉さんは暗譜の指揮。弦楽五部は14型(14-12-8-10-6)。--
この日は、2ステージとも同様だった。
この曲は、シューマンが「発見」したシューベルトの第8番「グ
レート」と似たような所がある。クララと結婚した翌年のまさし
く「春」の気分にあふれている。
(1)やや長い序奏の出だし(ファンファーレ)は、両手が頭の上ま
で上がる、大変大きな指揮。
小泉さんは、いつもほとんど膝を使わない指揮。左手のキューも
出さない。その意味ではカラヤンと似ている。
Allegroとなってからは、シューマンらしい「移ろい」(変化)が
現れる。
(2)穏やかな楽章。ゆっくりと(ラルゴより速く)、主部は弦をし
っかり、たっぷり鳴らす。
(3)第2楽章に続けて。時間的にいえば、5、6分のスケルツォ。こ
の楽章にもシューベルトの影響が聴こえる。
(4)一瞬の間の後の短い序奏。最後はより熱の入ったアッチェレラ
ンド。
はたして「小細工」のない、立派な演奏だった。
(概算演奏時間:30分30秒)
2.フランク 交響曲 ニ短調 M.48
フランクはベルギー出身。パリ音楽院に学ぶ。交響曲ニ短調は、
1888年、フランク最晩年の作品だ。交響曲としては、古典派の4
楽章制を採らず、3楽章制としている。
フランクの交響曲は演奏されそうで、されない。LIVEを聴くのは、
このブログを平成20(2008)年に開始してからは初めてではない
かしらん。
(1)Lentoの弱音からの出だし。「ラソ#レ」の動機が全曲を流れ
ることになる。Allegroからは重厚な響き。
(2)冒頭は、ハープと弦のピッツィカート。アンサンブルがいい。
続いて、森さんのイングリッシュホルンメロディーに惹きつけら
れる。北国の曇り空のような音楽だ。
(3)冒頭はティンパニがさく裂するf。終楽章らしく盛り上がった。
(概算演奏時間:40分)
最後は、オケも立たずに小泉さんに大拍手。
それに応えて、小泉さんは客席への深々としたおじぎをした。
S席では、「ブラボータオル」の女性。
カーテンコールで、個々の奏者を立たせない(木管やホルンの紹
介もない)、「がっしりした」アンサンブル中心の演奏だった。
プログラム
11:53 曇り空
12:02
12:07
12:08 あざみ野
13:05 錦糸町
13:09 ドトールもやや空いている?
13:10 錦糸町駅前
13:10 くず餅を買う。
13:14 スターバックス
13:15
13:20
13:21 東京スカイツリー
13:23
13:23 自動検温中
13:24 プログラムは自分でピックアップ
13:24 懐かしい「第九」のポスター
13:25
13:26
13:27
13:27 プログラムの予習
14:36 休憩中
14:49
15:41 お開き、分散退場中
15:41
15:42
15:44 雨は大丈夫?少し降ったか?
16:02 錦糸町
16:58 あざみ野に戻る。
17:00
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