2月14日(日)の旧正月元日、サントリーホールにワグネル・オーケストラの定期
演奏会に行ってきた。開演10分前に指定席に行ってみるとどなたか女性が座ってお
られる。指定券と座席を何度も確認し、恐る恐る声を掛けてチケットを確認してい
ただくと、その方の席は10列前だった。「あら、ごめんなさい」。
会場はOB、OG、ご家族が混じった同窓会の雰囲気。2時過ぎにアナウンスが入った
が、「アラーム付き時計は・・・・・・」としか聴き取れない。私の隣の席の女性は終始オ
ペラグラスを覗いていた。
本日のお目当ては、飯守泰次郎の「パルジファル」第1幕前奏曲とマーラーの5番であ
った。マーラーにはワグネル男声のOB、Nさんの息子さん(4年生)がオンステされる。
<プログラム>
1.ワーグナー 「パルジファル」より第1幕への前奏曲
ワーグナー最晩年の作品である。1stヴァイオリンとチェロ合奏の後の全奏が感動的
だった。数々の動機がさまざまの楽器で演奏される。こうした派手でないといっても
いいのかしらん、ワーグナーもいいものである。マーラーに繋がるように聴こえる部分
もあり、何年の作品かしらんと思いながら聴いていた。(19世紀後半、1882年であっ
た。)
2.伊福部 昭 交響譚詩
まったく初めて聴く曲だったが、なかなかおもしろかった!前半(第一譚詩)はリズミ
カル、民謡調の作品。後半(第二譚詩)は一転して旋律的なアンダンテ。フルート、
ピッコロは尺八、ひちりきかしらん?NHK大河ドラマのテーマ音楽にも聴こえた。演
奏後、飯守さんは案の定、フルートとピッコロを立たせた。
3.マーラー 交響曲第5番
マーラー生誕150年!(飯守さんも今年は古稀を迎えられる。)マーラー5番の作曲は
ワグネル・ソサィエティーが創立された頃、つまり110年ほど前である。
5番はさまざまな感情のるつぼだが、どちらかというと粘らないマーラーであった。飯
守さんはかすかなうなり声をあげる熱演。オーケストラも弦を中心に本当によく応え
ていた。なかでもホルンのうまいのには驚いた。(--看護医療学部4年の鈴木友美
さんであろうか。)また理学部4年の江草重行さんか、トランペットも大変よかった。
Nさんの息子さん(4年)も、マーラーの指示だったかしらん、オーボエを立てて(上げ
て)の熱演だった。--4年間、お疲れ様!でした。最後は大きく盛り上がり、ブラボー
の嵐となった。
なお、ワグネル・オケは3月に欧州演奏旅行が予定されている。ご成功を祈念してやま
ない。
*今年は演奏会等を少しセーブしようと思っていたが、2/3から2/14までの12日間に
六つも行く強硬日程となってしまった。しばらく充電しましょう。
慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ
指揮;飯守 泰次郎
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