12月23日(火・祝)天皇陛下75歳の誕生日である。広上淳一・新日フィルの「第
九」最終日に行ってきた。(すみだトリフォニーH)。私にとっては今年最後の演
奏会である。
すみだトリフォニーで聴くのはいつも1階で、3階は初めてである。3階も行ってみ
るとかなり広い。500席はありそうだ。私の席3F-3-14から舞台までは30mくらい
であろうか。3階といってもさほど遠いとは感じない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/13/f44fc94481d2aceaedce03c53cf5e0a7.jpg)
(プログラム)
1stステージ ミヒャエル・ハイドン 「クリスマスのパストレッロ」
2ndステージ ベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」
指揮;広上淳一
ソプラノ;釜洞祐子
アルト;重松みか
テノール;市原多朗
バリトン;河野克典
合唱;栗友会合唱団(合唱指揮;栗山文昭)
この日の目的は2つあった。市原多朗と広上淳一である。
市原はもう55歳くらいであろうか。市原を知ったのは意外に遅く平成7年に会社の
元上司Sさんから「イタリア歌曲」の放送テープをもらったのがきっかけであっ
た。それ以来、ソロ・リサイタルを聴きに行ったこともある。
広上淳一は50歳。これからがもっと楽しみである。
1.ハイドンはミヒャエルだったかしらんとプログラムを目にしたら、ハイドンの弟
だった。ザルツブルク(現地ではサルツブルクと濁らない。)の宮廷作曲家であ
る。約330年前の曲。日本は完全に江戸時代である。
3時4分広上氏が「低姿勢で」登場。身長はさほど大きくなく、170cmくらいであ
ろうか。すぐに演奏が始まった。16分音符が続く、キビキビした指揮。表情の切り
替えがうまく、時に見せるハッとする表情がたまらない。「ハッとする表情」とい
うのは音符には表せない。広上さんはこの表情を表現したかったのではないか。も
しかすると音大の課題かもしれない。8分ほどで終了。(曲が早く終わったのに)
「これから15分間の休憩です」に場内がざわめいた。
2.3時25分合唱団が入場。ソプラノ30人、テノール25人、バス25人、アルト35人の
陣容である。(アルトを強化していた。)
第1楽章;3時30分ちょうどに p で演奏開始。広上はここでもキビキビした指揮を
見せる。10分するかしないかで90cm×120cmの指揮台上で動いてきた。(一度だ
け落ちそうになった。)譜面台の譜面は見ないでめくっていく。クレシェンドの盛
り上げ方もすばらしい。
第2楽章;ウンパパと居あい抜きで始まる。オーボエ等木管がうまい。聴いている
私もだんだん身を乗り出した。広上さんは譜面をあいかわらずあまり見ず、1枚め
くったと思ったら、続けてすぐめくる場面もあった。
第3楽章;始まる前にソリストが入場。釜洞は紫、重松は赤っぽいドレスだった。
(かち合わないでよかった!)弦主体のアンサンブル。ベートーヴェンは天才だ!
2ndヴァイオリンのメロディーとその他の伴奏部分がすばらしい。この楽章はある
意味では一番難しいかもしれない。深い呼吸でよかった!
第4楽章;広上も気合が入ってくる。広上のフーとかハーという息遣いが聞こえ
る。チェロの歓喜のテーマから指揮棒を置いてしまった。管楽器の歓喜のテーマも
すばらしい。合唱と河野が一斉に立ち、声楽が始まる。途中のフェルマータの長か
ったこと!あとはフィナーレまで一気に行ってしまった。最後のアッチェレランド
は分かっていても鳥肌(関西でいうサブイボ)が立った。真っ先にブラボーを叫ん
だ。
ソリストは4人ともさすが。市原はあいかわらずよく通った。合唱はソプラノが強
かったが、ホールのせいもあるのかしらん、子音が抜け、オケに負けていた。
ganzen Welt!が「ガーエン エールトゥ」にしか聴こえなかった。一人ひとりがも
っと子音を長く発音することでかなり違うハズなのだが。
九」最終日に行ってきた。(すみだトリフォニーH)。私にとっては今年最後の演
奏会である。
すみだトリフォニーで聴くのはいつも1階で、3階は初めてである。3階も行ってみ
るとかなり広い。500席はありそうだ。私の席3F-3-14から舞台までは30mくらい
であろうか。3階といってもさほど遠いとは感じない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/13/f44fc94481d2aceaedce03c53cf5e0a7.jpg)
(プログラム)
1stステージ ミヒャエル・ハイドン 「クリスマスのパストレッロ」
2ndステージ ベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」
指揮;広上淳一
ソプラノ;釜洞祐子
アルト;重松みか
テノール;市原多朗
バリトン;河野克典
合唱;栗友会合唱団(合唱指揮;栗山文昭)
この日の目的は2つあった。市原多朗と広上淳一である。
市原はもう55歳くらいであろうか。市原を知ったのは意外に遅く平成7年に会社の
元上司Sさんから「イタリア歌曲」の放送テープをもらったのがきっかけであっ
た。それ以来、ソロ・リサイタルを聴きに行ったこともある。
広上淳一は50歳。これからがもっと楽しみである。
1.ハイドンはミヒャエルだったかしらんとプログラムを目にしたら、ハイドンの弟
だった。ザルツブルク(現地ではサルツブルクと濁らない。)の宮廷作曲家であ
る。約330年前の曲。日本は完全に江戸時代である。
3時4分広上氏が「低姿勢で」登場。身長はさほど大きくなく、170cmくらいであ
ろうか。すぐに演奏が始まった。16分音符が続く、キビキビした指揮。表情の切り
替えがうまく、時に見せるハッとする表情がたまらない。「ハッとする表情」とい
うのは音符には表せない。広上さんはこの表情を表現したかったのではないか。も
しかすると音大の課題かもしれない。8分ほどで終了。(曲が早く終わったのに)
「これから15分間の休憩です」に場内がざわめいた。
2.3時25分合唱団が入場。ソプラノ30人、テノール25人、バス25人、アルト35人の
陣容である。(アルトを強化していた。)
第1楽章;3時30分ちょうどに p で演奏開始。広上はここでもキビキビした指揮を
見せる。10分するかしないかで90cm×120cmの指揮台上で動いてきた。(一度だ
け落ちそうになった。)譜面台の譜面は見ないでめくっていく。クレシェンドの盛
り上げ方もすばらしい。
第2楽章;ウンパパと居あい抜きで始まる。オーボエ等木管がうまい。聴いている
私もだんだん身を乗り出した。広上さんは譜面をあいかわらずあまり見ず、1枚め
くったと思ったら、続けてすぐめくる場面もあった。
第3楽章;始まる前にソリストが入場。釜洞は紫、重松は赤っぽいドレスだった。
(かち合わないでよかった!)弦主体のアンサンブル。ベートーヴェンは天才だ!
2ndヴァイオリンのメロディーとその他の伴奏部分がすばらしい。この楽章はある
意味では一番難しいかもしれない。深い呼吸でよかった!
第4楽章;広上も気合が入ってくる。広上のフーとかハーという息遣いが聞こえ
る。チェロの歓喜のテーマから指揮棒を置いてしまった。管楽器の歓喜のテーマも
すばらしい。合唱と河野が一斉に立ち、声楽が始まる。途中のフェルマータの長か
ったこと!あとはフィナーレまで一気に行ってしまった。最後のアッチェレランド
は分かっていても鳥肌(関西でいうサブイボ)が立った。真っ先にブラボーを叫ん
だ。
ソリストは4人ともさすが。市原はあいかわらずよく通った。合唱はソプラノが強
かったが、ホールのせいもあるのかしらん、子音が抜け、オケに負けていた。
ganzen Welt!が「ガーエン エールトゥ」にしか聴こえなかった。一人ひとりがも
っと子音を長く発音することでかなり違うハズなのだが。
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