人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

アーノンクール「インスブルックよ さようなら」

2010-01-05 05:10:33 | 音楽
もう10年以上前になるだろう。ある時、「第44回東西四大学合唱演奏会」のライヴ
CDを購入した。この時の演奏会は昭和女子大学人見記念講堂で行われている。私
は東京にいたのだが、なぜか生では聴いた記憶がない。

この演奏会の最終ステージ、200人近い合同演奏曲は、皆川達夫さんのジョスカ
ン・デ・プレのミサだった。そして、そのアンコールとして演奏されたのが、「イ
ンスブルックよ さようなら」である。この演奏にひきつけられ、ここだけ繰り返
し何回も何回も聴いた。とくに変わったことをしていない、自然体の演奏だった。

「インスブルックよ さようなら」については、いい曲だな~と思うばかりで、何
も知らなかった。インスブルック・オリンピックの閉会式の曲なのかしらん(笑)
などと思っていた。(そう思っている人もいるカナ?)

年末にタワー・レコード ヴィンテイジ・コレクションとして復刻された、アーノ
ンクールの「インスブルックよ さようなら」というCDを見つけ、購入した。
(このCD、たった1000円である。原盤はアルヒーフ。)

「インスブルックよ さようなら」はハインリヒ・イザーク(1450頃~1517)の作
品だった。ジョスカン・デ・プレの生没年が1440頃~1521年だから、ほとんどその
頃の人である。

このCDには「中世の美しいポリフォニー 神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世の
時代に花開いた宮廷音楽集」が収められている。解説はくしくも皆川達夫氏。



コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 宮部みゆき『蒲生邸事件』(... | トップ | 宇野・中野・福島『新版 ク... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
インスブルックよ、さようなら (鴫澤秋介)
2018-01-27 23:17:20
 この曲は、私にとってとても大切な曲であり、忘れられない録音です。
 今から40年前の高校時代、「アルヒーフフェスティバル」という、グレゴリオ聖歌からモーツァルトの初期までのアルヒーフの名盤を集めたプロモーションLPを700円で買い、その中にあったのが「インスブルックよさようなら」でした。
 それに魅了されて、正規アルバムの「マクシミリアン1世の宮廷音楽」を買い、以来ルネッサンスのポリフォニー音楽の虜になりなした。

 おっしゃる通り、この曲は 1976年インスブルック冬季オリンピックの閉会式で歌われました。
 この大会は、本来アメリカのデンバーのはずでしたが、環境保護団体の反対で直前に辞退し、その12年前にも冬季オリンピックを開催したインスブルックにお鉢が回ってきたというものでした。
 流石にアルプスの本場で、短期間の準備で難なくオリンピックを成功させました。

 そして閉会式、私が絶対この曲を歌うだろうと思ってテレビを見ていたら・・・ “Innsbruck, ich muss dich lassen ・・”   流石に音楽の本場でもありました。(でも、スポーツとクラシック音楽の両方に詳しい人は少なく、テレビのアナウンサーがこの曲を紹介していなかったのは残念)
返信する
Re;インスブルックよ、さようなら (katsura1125)
2018-01-30 07:28:48
鴫澤さま、コメントありがとうございます。

クラシックは、人それぞれ、一期一会の思い出がありますね~。
返信する
アーノンクール (鴫澤秋介)
2018-02-04 09:25:09
人生ブンダバー様

何度も無駄話を投稿して恐縮です。
昔、アーノンクールの録音が日本で初めて発売された頃、名前は「ハルノンコールト」でした。
そのアーノンクールですが、「ヨハン大公のヨーデル」で有名なオーストリア皇族のヨハン大公(女帝マリアテレジアの孫」の末裔 〜 つまり、件のマクシミリアン1世の末裔。
「だから正統派の演奏だ」というつもりもありませんが、何だか不思議な縁(ゆかり)を感じます。
返信する

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事