かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

夏油三山、今年の秋色

2019-11-02 10:38:45 | 日記

北国の山の秋は短い。9月末から10月の終わりにかけて、彩(いろどり)の時間を終える。色彩を失った木の葉たちは、北風が吹くたびに、たかだか5、6か月の役目を終えて次々と風に舞い、地上に落ちる。

その、彩(いろどり)さえ、年によって色合いが華やかだったり、いまいち冴えなかったり、いわゆる「当たり年」だったり「外れ年」だったりして、なかなか、彩(いろどり)の「当たり年」にお目にかかることはない。

ましてや、温暖化でのせいか、この時期に気温が霜の降りる程度まで下がらないので、木の葉たちは、冴えないまま、枝から旅立っていく。数年ぶりに秋の山を歩いたので、偉そうなことは言えないが、今年も、そのような「外れ年」だったのかもしれないが、それでも、湯治場の夏油温泉から、経塚山への道と、駒形山への道(牛形山と並び夏油三山と称され、温泉からの日帰りに適した山たち)を歩いて、「それなり」のスポット、風景にG3x君のカメラを向け、記録した「原画」に、ちょっとずるいが、Picasaのデジタル機能を駆使して少しは彩度をあげた。

すこしだけ、張り付けておこう。

経塚山から先は、大好きな焼石連峰の峰々が連なって花の時季や、山上の紅葉の時期に再訪したいところだが、夏油川に架けられていたトラス橋が、ずいぶん前に崩壊したままになっているので、増水したら渡れないのだろう。(今回は、河原にストックされていた「肥料袋」のせいで、靴を脱がずに渡ってこれたが。)

宿の人に聞いたら、トラス橋復元するための材料は用意されているが、施工時期は未定とのこと。復興予算に持っていかれたのか、森林予算もすんなり付かないようだ。

日本画の世界のような斜面 すでに葉を落としているは、ダケカンバかな

あの針葉樹は何だろう、シラベかコメツガか 樹相をみて分かるようになりたい

ヤマモミジに彩られたブナ

緑から黄金、そして褐色へと変容するブナの葉

ブナには、格別の個性があり、一本、一本の樹霊が、何かを語りかけているようだ

イタヤカエデとコシアブラの黄の競演

経塚山をバックに駒形山にて寛ぐ

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