先日広瀬川で独りぼっちのコハクチョウを目撃して、いったいどうしたんだろう、仲間は、ツレはいないのかな。このままだと孤独死するのではないかと気に病んでいたが、昨日出かけて見に行ったところ、いたいた、ツレと仲良く泳いで、毛づくろいしていた。安心、安心。
北国からやってきた、マガモやコガモも♂♀仲良同士がのんびり泳いだり、お昼寝をしている光景を目にして、この「暖かな保養地」で、十分栄養を補給して、春になったら子孫繁栄のためにシベリアに帰ってほしいと願わずにいられない。
先日、鳥の渡りに関する本を読んでいたら、命がけで何千キロの旅をする理由は、何と言っても【食料の確保】ということらしい。シベリアなどは、雪解けると昆虫や植物、プランクトンが爆発的に増えて、それを狙って魚や小動物も日本列島などとは、けた違いに増えるのだろうから、草食、肉食の水鳥たちも最適の繁殖地なのだろう。天敵も多いのだろうが、圧倒的な数でリスク回避しているのだろう。イワシの大群みたいに。
で、こちら側の冬の食料なのだが、何を食べているのだろう。ハクチョウ、マガモ、コガモ、オナガガモは留鳥のカルガモ同様、草食の生き物。広瀬川をはじめ「沼や湖沼」ではなく「河川」を選択する水鳥は圧倒的に少ないということは、餌が少ない、流れがあって満足に休めない、などの理由があろうが、「河川」には何らかの「特典」があるのかもしれない。調べておこう。
それにしても、約〇名、野生のカモたちに向かって「エサ」らしい何かをまいているオジサン、オバサン、オニイサンを見かける。きまって深い帽子とマスクをして、オイラが近づくとあっちに行ってしまうのだが、ラムサールの伊豆沼サンクチャリーセンターが呼び掛けているように、「加工品」たるパン屑や菓子類を与えることだけはやめてほしい。いつも見るハトオジサンなんかは自転車に大きなバックを載せてきて、毎日のように川にばらまいているのだが、カモの仲間だけでなくドバトも大群でやってきて、ヒッチコック風でちょっと怖いので近づけない。まあ、バラマキ物が、センターが言っているようにポン(コメをポップコーン上に膨らませたもの)や玄米なんかだったらよいが、野生には、塩分、糖分、トランス脂肪酸の油脂は有害なのだろう。草食の水鳥たちは巻きエサにすぐにおびき寄せられ、誘惑に弱く餌付けされやすい。(それが、この川にやってくる「特典」なのかもしれんが)動脈硬化のまま帰らせないでほしい。