山は、急激に冬に近づいているようだ。そろそろ、山での行動中の弁当やおにぎりのごはんに冷たさを感じるようになってきて、ラーメンやパンとコーンスープなどを選択したくなってくる。
ただ、あたりが寒いのでお湯を沸かしているうちに体が冷えてきたり、時間ももったいないということで、日帰りの場合、このところはストーブを持参せず、熱いお湯をいれたサーモボトルを持参して、カップラーメンやパンとスープが定番になっている。
この場合、パンは何を選択するかだが、歌曲「あんこまパン」に習ったこともあり、このところはコンビニでこしあんがたっぷり入ったあんパンを買っていき、これにキューピーマヨネーズを塗って食べている。これだと甘さに酸っぱさとしょっぱさ加わって、アンの甘さが中和され甘いものばかりだけ摂った時の気分の悪さ(左党に多い)を解消してくれるし、何よりも糖質と脂質を摂取でき山での熱源補給に手っ取り早い。また、マヨネーズのチューブを持参しておけば、凍ることもないし、非常食として有効だ。
明日から、岩手に湯治をかねて紅葉のブナ林を歩いてくることにしている。ブナ林は黄金に輝いていてくれているだろうか。「あんこまパン」をかみしめながら、この年を慈しもう。
歌曲「あんこまパン」
深田日本百名山登頂の思い出 39 武尊山(ほたかやま・2158米)
2004年ころに赤城山~皇海山~至仏山~武尊山の百名山4座旅行の最後の山。至仏山から奈良俣ダム方向に下りてきて、バスで上ノ原登山口近くまで行って、時間的には登山口の駐車場あたりでテント泊したのだろう。どうも記憶がない。長い山歩きで意識もうろうとしていたのだろうか。
翌朝、最高峰の沖武尊に立って、剣ヶ峰山経由で裏見の滝方面に下り、水上駅から帰っている。ふもとの宝台樹キャンプ場に泊まってから翌朝水上駅に行ったのか、その日のうちに羽田空港近くまでいってビジネスホテル泊まって、翌朝の一便で石垣島にもどったのかこの辺の記憶も乏しい。が、飛行機の旅は、予約が原則なので後者の方だったかもしれない。水上で温泉に入ったという記憶がないので、バタバタと電車に乗ったのかもしれない。
武尊山で記憶にあるのは沖武尊と剣ヶ峰山頂を楽しんだことだけで、その過程の記憶が乏しいのは、やはり疲れていたのかもしれない。
深田さんは、1959年にご夫妻でオイラと同じ上ノ原からのんびり登り、家ノ串、前武尊と縦走し、苦労しながら川場尾根を下って、たぶん現在の武尊旭小屋に泊まって、翌朝川場温泉まで歩いている。この登山の様子は「わが愛する山々」に詳しいが、クサリ場やハシゴの危険個所がたくさん出てきて、志げ子さんの心胆を寒からしめたというくだりがあったので、オイラはそのコースを選択しなかったのだろが、深田さんが奥様を評されているように、オイラも天国の深田さんから「素人登山家」とイジられそうである。