10月7日は、吾妻山山上は晴れていたので、2週間前と逆コース、浄土平~鎌沼~姥ケ原~東吾妻山~鳥小平~吾妻小舎と歩いてきた。浄土平付近の彩りが最も映えていたが、午後から雲が湧き、風景はガスに消えていった。早くも、北国から冬鳥たちがやってきており、ホシガラスは忙しく松の実をついばんでいた。
東北の山の秋は、瞬く間に走り去ろうとしている。寒冷前線が通り過ぎたら、また出かけよう。そろそろ、ブナの森が黄金に燃え盛るころだ。
ナナカマドの葉は終わっても、実は真っ赤に残っている。黄は、ミネカエデ。
冬鳥のアトリの群れがやってきて、ナナカマドの実をついばんでいた。写真は♀さん。
桶沼の周囲は彩の季節
カンバの木に彩られた東吾妻と蓬莱山
噴煙を上げる一切経山
ドウダンの落葉がキラキラと地に落ちていた。
鳥子平の池塘
今年は山の実は豊作かな。ホシガラスさんたちが忙しく松の実をついばんでいた。冬の準備にも余念がないのだろう。
深田日本百名山登頂の思い出 26 平ヶ岳(2141米)
日本百名山完踏をめざしたのは、1990年代後半、40代以降のことだが、尾瀬からさらに奥にある平ヶ岳に登りに行ったのはいつ頃だったのだろう。1回目の沖縄勤務からいったん戻った2006年以降であることは間違いない。その沖縄勤務は2001年春から2006年はまでだが、その間に尾瀬の至仏山には登っているが、平ヶ岳には行っていないし、そんな昔のことではなかったこともあり、2006年から2回目に沖縄に向かう2014年までの間だと思う。なんとも情けない記録癖のなさ。
覚えていることだけを記録しておこう。
① 平ヶ岳登山口は交通の便が悪いのでマイカーで出かけた。
② 朝2時ごろには、登山口に着いていて、薄明るくなった午前4時にはスタートして、標準コースタイム往復12時間の長大な尾根道を日帰りで行ってきたこと。帰ってきたときはまだ明るかったこと。(たぶん6月か7月はじめころだったのだろう。)
③ 時おり雨のふるようなお天気だったが、頂上付近の広大な湿原と玉子石からの眺めは目にしている。
④ 帰りの道で青い蛇が道をクネクネ、ニョロニョロではなくスウーッと横切った。(どうしてそんなことをいつまでも覚えているんだろう。)
⑤ 下山後、桧枝岐集落に戻り駒の湯で汗を流し、少し戻った七入(なないり)のキャンプ場で一夜を明かし、翌日は高層湿原の美しい田代山と二百名山の帝釈山に登り、木賊温泉の鄙びた湯に浸かって仙台に戻った。
今の体力では、日帰りをすれば、夏でも真っ暗になり、登山口近くの岩尾根で苦労するであろう。遠い遠い山となっている。
会津駒ヶ岳に到る大杉林道から平ヶ岳を望む
追記(2021.10.11.17:00)
2006年以降は、マイカーを所有していなかったので、仙台か最寄りの会津若松駅あたりでレンタカーを借り受けて尾瀬方面に向かったのだろう。