里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

春ダイコン「新春蒔き総太り」を穫り始める

2024年06月12日 | 畑:根菜類

春ダイコンの「新春蒔き総太り」を穫り始めました。
先に穫り始めた「春の都」から1週間遅れての穫り始めです。
種播き後2ヵ月余り過ぎました
種播き後、マルチの上からべた掛けしている不織布は未だ掛けたままです。


幅広の不織布とはいえさすがに異様に盛り上がってはきました。
依然モンシロチョウが飛んでおり剥ぐに剥げないでいます。
助っ人が不織布は掛けたままでも穫るのには気にならないと言うのでそのままにしています。
不織布を剥ぐと、これが「新春蒔き総太り」。


発芽良好で欠株はなく、生育も順調です。
晩抽性品種とは言え寒い春ならトウ立ちが散見されても不思議ない頃です。
しかし、今年は皆無。その気配もありません。いかに4月の気温が高かったかです。
先に穫り始めた「春の都」とよく比べると僅かながら違いがあります。
根の太りは若干遅く、葉色が濃く葉の切れ込みが細かい。
1週間前とははっきりと根が一回り太っています。


これは生育の遅れとかではなく品種の特性と思われます。
根の太りに数日~1週間の違いがあるのは別に何の問題もありません。
これは昨年までの傾向と同じで、収穫の幅が広がるので好都合とも言えます。
青首は「春の都」に比べると少し薄く、短い感じがします。


穫ってみました。


残念ながら2本とも尻が良くませんでした。これからに期待です。
これは品種の問題ではなく、土と天候の関係としておきます。
こちらが先に穫り始めた「春の都」。


根はやはり一回り太ったようです。


穫り頃になりました。


洗って比べてみました。右手前が「春の都」、左が「新春蒔き総太り」。


今回は「新春蒔き総太り」に見かけで少々ハンディが付いてしまいましたが。
ともに尻太りに難があるのは粘土質の土壌に加え今年の異常乾燥が影響したと思っています。
穫り進めるとどうなるか見ていきます。
青首の出方に多少違いがあるようながら、食してみればともに辛味は殆どなく瑞々しく甘い。



春ダイコン「春の都」を穫り始める

2024年06月05日 | 畑:根菜類

春ダイコンを5月末から穫り始めました。
種播き後2ヵ月弱です。
種播き後、マルチの上から不織布をべた掛けし、未だ掛けたままにしています。例年ならとうに外しています。


モンシロチョウが飛来しているためダイコンにも付きそうで外せないでいます。
ダイコンの葉で持ち上がっていますが、幅広の不織布なので大丈夫です。


品種は「春の都」と「新春蒔総太り」の2品種。何れも青首で、トウ立ちのしにくい晩抽性品種。
春ダイコンで時に問題になるのが低温に遭遇してのトウ立ち。両品種とも全く見られません。
昔は3月上中旬播きのトンネル栽培などもやりましたが、今は無理な早播きはしません。
今年は4月の気温も高く、不織布のべた掛けもそれなりの効果があるようです。
こちらがトーホク種苗の「春の都」。


発芽良好で欠株はありません。生育も順調です。
穫り始めたのがこちら。「新春蒔き総太り」はまだです。
これまでと同じで数日~1週間ほど生育も根の肥大も早い傾向にあります。
今年は気温が高いため例年より数日早まったかもしれません。


収穫を早めに開始しないと後に穫り遅れのものが出てきます。
したがって適期よりも少々早めから穫り始めるようにしています。目安は種播き後50日過ぎあたりから。
今年はとりわけ青首が綺麗に感じます。


穫り始めはやや細身で尻太りがイマイチですが、次第に尻太りもよくなってきます。
穫ってみました。


こちらが「新春蒔き総太り」。


こちらも発芽、生育とも順調です。ちょっと見には「春の都」と区別がつきません。
しかし、よく見ると「春の都」に比べ葉色が濃く葉の切れ込みが細かい。
全体的に生育は「春の都」より数日遅れのように見えます。


根の太りも数日の違いがあるようです。ただ、ずれが出るのはむしろ収穫の幅が広がるので歓迎です。
間もなく穫り始めることになるでしょう。
収穫した「春の都」を洗ってみました。


尻の方が少し硬い感じがするのは過乾燥の影響と思われます。
青首が特に鮮やかに感じます。
今や昔の細身で辛い春ダイコンのイメージは一新され、青首でなければダイコンにあらずの時代になってしまいました。
確かに大根おろしで食べてみても瑞々しく甘い。


春ダイコンの種を播く

2024年04月07日 | 畑:根菜類

春ダイコンの種を播きました。
すでに半月以上前には肥料を帯状に散布し耕耘、逆転ロータで畝立てし黒マルチを掛けています。


但し、この場所は強粘土質で過湿気味のところを耕耘したため条件は良くありません。
マルチの穴開けに愛用しているのがこの「穴あけかんたん器」と言う簡単な道具。


安価で頗る単純な道具ながら、開けたマルチが散らばらないよう出来ています。


昔は空き缶に炭火を入れて穴を開けていましたが、よく風で散らばりました。
もう10数年にはなるでしょう。多少修理するも容易に壊れません。
条間、株間とも30㎝の2条植えになるよう千鳥に播き穴を開けました。


小さなドリンク瓶で播き壺を作ります。


品種は「春の都」と「新春蒔総太り」の2品種。


何れも青首で、トウ立ちしにくい晩抽性品種です。
「春の都」の方が少し肥大が早く収穫期にずれがあるので、今年も2品種作ってみます。
1カ所に3粒播き。これが「春の都」。これは種子消毒されていません。


これが「新春蒔総太り」。チウラム剤で種子消毒されているので青い色です。


播き壺の周りの土を手で崩して覆土し、軽く鎮圧。


保温と保湿の効果を期待して不織布をべた掛けします。


雨に叩かれるのも多少は軽減されるでしょうか。
晩抽性品種と言えどもごく小さいうちに強い低温に遭えばトウ立ちのリスクがあります。
昔は3月にポリトンネル播きもよくやりました。それでもトウ立ちすることがありました。
トウ立ちも根が太ってからのごく短い程度なら実用的に問題ありません。
今月になり気温が高い傾向なので大丈夫でしょう。


冬囲いしたダイコンを取り出す

2024年03月01日 | 畑:根菜類

冬囲いしたダイコンを取り出しました。これが3回目になるでしょうか。
畑に残したダイコンが多かったため、囲いのダイコンを取り出すペースは少々遅れています。
冬囲いしたのは12月20日。品種はすべて「耐病総太り」。
「耐病総太り」は根の半分くらいが地上に出るので、厳寒期には次第に凍害を受けやすくなります。
ただ葉が大きく根を覆うように被さるので多少の氷点下では大丈夫です。
しかし、連日厳しく冷え込むようになると放置できず、当地では冬囲いが不可欠です。
冬囲いは二通りの方法で行っています。
こちらがダイコンの葉を付けたまま囲ったもの。


こちらがダイコンの葉を落とし土中に埋め込んで囲ったもの。目印に稲わらの端を出しています。


先に取り出すのは葉付きのダイコンの方です。
土を掘りあげ稲わらを挟みながらダイコンを斜めにして埋め込んでいます。


必要な都度手前の方から順次取り出していきます。
冬囲いの場合、今冬のようにしばしば春の陽気になるようなことは望ましくありません。
本来は多雪地帯の雪中下で貯蔵するようなチルド環境下が理想です。
当地の環境下では、日数が経つほどダイコンが傷んでくるのは避けられません。
土を少しどけ稲わらを返すとダイコンが現れます。


あとは容易に引き出すことができます。


2本引き出してみました。


想定したよりは綺麗なように見えます。


気温があまり上がらなければ数本まとめて引き出し、泥着きのまま保管しておくのも可です。
取り出した後は稲わらと土を軽く元に戻しておきます。
洗ってみます。


畑から穫ったばかりのダイコンと比べれば肌が汚れています。
しかし、暖冬下の中では思いのほか汚れていませんでした。冬囲いして2ヵ月以上経ってこれなら上々。
「耐病総太り」はこの程度なら皮を剥けば畑からの穫りがけと変わらない品質です。
これは最後に種播きしたダイコンで重さも2㎏強と手頃。畑に残したものは3㎏超ありました。
冬囲いのダイコンを消費しきるのは難しいですが、助っ人は切り干し大根にもしており恩恵に与っています。


冬囲いしたニンジンを取り出す

2024年02月27日 | 畑:根菜類

冬囲いしたニンジンを取り出しました。
秋冬ニンジンは2回に播いています。7月19日播きの秋ニンジンと8月9日播きの冬ニンジンです。
品種は何れも黒田5寸陽彩。
冬囲いしたのは12月20日。
ニンジンは根が土中にあるため凍害のリスクが小さく、数十本分はこのように畑にそのまま残しました。


それ以外は全て引き抜き、形の悪いものや小さいものは泥付きのままこのように袋に入れ中に取り込みました。


結構な量があったため、ここまでは畑に残したものと中に取り込んだニンジンを消費してきました。
冬囲いにしたのは比較的良いもの。このように葉付きのまま稲わらを挟みながら土の中に埋め込みました。


助っ人二人に任せたのですが、100本くらいと言うことでした。
冬囲いした時は葉が青々としていましたが、現在はこのようになっています。


取り出してみます。土を少しどけ稲わらを返します。
引き出してみます。


10本くらいずつまとめて葉を縛って埋めてあります。
稲わらの下になっている茎葉は今でも青々としています。
まずまずの姿に見えます。傷みもなさそうです。


泥付きのまま保管すれば多少まとめて取り出すことも可能です。
今回は助っ人がいないので我が家の分だけ引き抜きます。
取り出した後は稲わらと土を軽く元に戻しておきます。


洗ってみます。


大きさにバラツキはありますが、畑から穫ったばかりのものと変わりない状態です。


冬囲いの期間が長くなればなるほど肌が悪くなり、気温が上がればひげ根も吹いてきます。
まだ当分は大丈夫。順次取り出し、最後に掘りあげるのは3月下旬になるでしょう。


小カブは間もなく穫り尽くして終了、シュンギクも

2024年02月13日 | 畑:根菜類

小カブは間引きを兼ね11月半ばから穫り始め、12月早々から穫り頃に。3ヵ月ほどが経過しました。
当初、葉で覆われ全く隙間が見えなかったものが、断然空間が多くなりました。


品種は「耐病ひかり」。
古い品種ながら収穫期間が長くなっても味が落ちない優れた品種です。


厳寒期でも凍害を受けない今年の冬は小カブにとっても最適でした。
暖冬とは言っても厳寒期ですから甘味や旨味が増し美味しい小カブを食べ続けることが出来ました。
さすがに葉は黄ばみ少々傷んできましたが、まだ大丈夫。


数も容易に数えられるくらいまで少なくなってきました。


蕪は殆どが地表に出ているため厳しい冷え込みになると凍害を受けますが、今冬は全くなし。


「耐病ひかり」もこの時期になると筋を感じるようになりますが、今年はそれも少ない。
未だ浅漬けで美味しく食べられます。
数株穫って、洗ってみました。


ピーク時から見ると揃いがイマイチかもしれません。でも肌は依然綺麗です。
この後は助っ人に穫り尽くして貰い終了です。
今作は最終間引きをしてから殆ど駄目になるものがない良作でした。
こちらはシュンギク。


10月中に抜き取り収穫し、その後は摘み取り栽培に移行して穫り続け、4ヵ月近くになります。
不織布のトンネンル掛けだけでここまで来ました。


シュンギクが一番低温には弱いので、暖冬といえども不織布だけでは耐えられません。
酷い凍害にならなくとも、茎が伸びなくなります。


現在は側枝(わき芽)は穫り終え、それから伸びる孫茎が主です。これをこの環境で次々穫るのは至難。


1月末からすき焼をするときだけ、頑張って穫っている状況となりました。
今回も頑張って何とか穫ってみました。


丈は短いながら使えそうです。
あとは助っ人が穫るのを待って、シュンギクも終りにします。
小カブもシュンギクも十分に働いてくれたので今作は満足できます。




畑に残したダイコンとニンジンを穫る

2024年01月27日 | 畑:根菜類

一昨日、一面に積もった雪は昨日午前中にはすっかり消えました。
ダイコンとニンジンは12月に多くを冬囲いにしています。
一部は畑にそのまま残し穫ってきましたが、そろそろ全てを掘り上げます。
こちらがダイコン。


残しているのは2回目に播いたもの。品種は「耐病総太り」。
すでに穫り終えている頃と想定していましたが、まだ残っています。
青首の「耐病総太り」は根が地上部に半分くらい出るので酷寒だと凍害を受け傷んできます。
一昨日は雪を被りましたが、今年は暖冬です。
最低気温-5℃以下になった日も僅かあるものの、下がってもー1、2℃と言ったところ。
このように葉が大きく根を覆うように被さっているため、この程度の氷点下なら大丈夫です。


甘味、旨味は一段と乗っています。
しかし、長大になってくるため問題になるのはス入り。
ここで「耐病総太り」の最大の長所が発揮されます。
「耐病総太り」は味良し姿良しだけでなく、ス入りへの強さが抜群です。
1本抜いてみました。


肌も綺麗です。


3㎏を超える長大なダイコンでした。ス入りも全くなく美味しい。
一斉に抜くのは止めて、残りもその都度穫ることにしました。
これは葉付きのまま冬囲いしたダイコン。穫り始めるのはもう少し先になります。


こちらがニンジン。


ダイコン同様に一部は畑に残したままです。
ニンジンは秋ニンジンと冬ニンジンの2回に播いています。品種はともに「黒田5寸陽彩」
秋ニンジンは10月半ばから穫り始め、価格が高いと言うので収穫の進度を速めました。
冬ニンジンは多くを冬囲いにしましたが、数十本分はそのまま畑に残しています。
ニンジンは根が土中のため凍害を受けることは殆どありません。


今年は気温が高く葉の傷みも少ない。しかし、何時までも放置すると根が割れてきます。
残りは僅かなので一斉に抜いてしまいます。


土付きのまま袋に入れておけばしばらく保存できます。
5寸ニンジンらしい適度な大きさのものが殆どでした。


こちらは冬囲いしたニンジン。


良いものだけ100本ほどが埋められています。来月から取り出すことになるでしょう。


小カブが一番美味い時

2024年01月12日 | 畑:根菜類

小カブが一番美味い時期になりました。
今年は11月半ばに育ちの良いものから間引きを兼ね穫り始め、12月早々からは本格的な収穫となりました。
品種は「耐病ひかり」。
昔ながらの品種ですが、大きくなっても美味しく食べられるので作り続けています。


暖冬とはいえ、さすがに1月中旬入りともなれば冷え込みます。
冬野菜は寒さが厳しくなると身を守るため体内に糖分を蓄えます。
そうすると一段と甘味と旨味が増すのです。小カブもまた同様。
葉はやや垂れ気味になり、少し黄ばんできました。


穫り始めの頃は蕪が葉に隠れてほとんど見えませんでした。
12月中も葉をかき分けながら穫っていましたが、今は上からでも見えるようになっています。


光りの関係で分りにくいですが、近づけばはっきりと見えます。


大きさも小カブらしい大きさです。


株間も初めやや密植だったものが、ほぼ十分な広さの株間になっています。
ただ、まだこのように少し近いところもあるので、一方向からでなく全体を見ながら穫っています。


小カブの蕪は殆どが地表に出ているため強い低温では凍害を受けます。今年は全く見えません。


「耐病ひかり」は大蕪になっても美味しく食べられますが、次第に繊維分が感じられるようになります。
ですから浅漬けとして美味しく食べられるのは今が一番でしょう。
小カブらしい舌触りと甘味、旨味を感じることが出来ます。
少し穫ってみます。


洗ってみました。


小カブは茎葉も美味しい。浅漬けには適度の茎葉が欠かせません。
今の時期、毎食小カブの浅漬けが欲しくなります。晩酌の摘まみにも良い。
我が家は専ら浅漬けですが、助っ人宅では煮物や汁物にもよく使うと言います。



ダイコンとニンジンの冬囲いをする

2023年12月21日 | 畑:根菜類

ダイコンとニンジンの冬囲いをしました。
今年、ダイコンは最初の種播きが8月20日で、その後ほぼ1週間おきに2度播きました
品種は何れも「耐病総太り」。
しかし、最初のダイコンはシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)で壊滅。
9月11日に播き直し、結局それが最後の種播きとなりました。
実質は8月27日が最初の種播きとなり、10月末から穫り始めすでに全て穫り終えました。
今、穫っているのは2回目に播いたダイコンで、これは大半残っており一部は冬囲いに回ります。
播き直しのダイコンも好天で順調に生育、揃いも良い。これは全て冬囲いにします。


根の肥大も極めて良好、大きくなっています。


ダイコンが大きくなると問題になるのはス入りです。
しかし、「耐病総太り」は味や姿の良さもさることながら、ス入りにはダントツに強い。
但し、根が地上部に半分くらい出るので次第に凍害を受け傷んできます。
これは今穫っているダイコンですが、葉が大きく根を覆うように被さっています。


ですから多少の氷点下になっても当分は大丈夫。ですが連日厳しく冷え込むと放置できません。
1月上旬くらいまで穫れる分を残し囲いに回します。
抜いてみました。長く伸びたダイコンを強引に抜こうとして折ってしまいました。


冬囲いするのは30本くらい。
作業を助っ人がやってくれるというので頼みました。何度か一緒にやっているので任せて大丈夫です。
冬囲いは二つの方法があります。
一つはダイコンの葉を付けたまま囲います。


土を掘りあげ、間に稲わらを挟みながらダイコンを斜めにして埋めていきます。


葉が付いているため鮮度が良い状態が長く保たれます。


約2/3はこの方法で囲います。
難点は嵩張ること。さらに稲わらや場所も多く必要です。
もう一つはダイコンの葉をすっかり落とし土中に埋め込みます。
土を掘りあげ、葉を切ったダイコンを埋め稲わらを掛けてから土を戻します。
稲わらは埋めた目印しに外に出したもの。


この方法は一番簡便。但し、水はけの良いところを選ばないといけません
こうして春先まで貯蔵しますが、少々肌は傷んでくるのはやむを得ません。
先に消費するのは葉付きのダイコンの方です。
ニンジンは2回に播いています。
1回目が7月19日播きの秋ニンジン、2回目が8月9日播きの冬ニンジン。


秋ニンジンは10月半ばから穫り始めました。
今年は価格が高いというので小さくとも構わず穫るようにしましたが、まだ残っています。
2回目に播いた冬ニンジンは全く手つかずで、これが冬囲いに回ります。
ただ、ニンジンは根が土中のため凍害の影響は少ない。
とは言え葉は傷み根は割れやすくなります。また、冬囲いした方が天候に左右されず穫りやすいのです。
現在、残っているのはざっと200本くらいでしょうか。
数十本分は畑にそのまま残します。


畑にそのまま残すニンジン以外は引き抜き、良いものを冬囲いします。
2回目に播いたものが丁度5寸ニンジンらしい手頃な大きさになっています。


冬囲いは葉付きのダイコンと同じ要領。


土を掘り上げ、葉を付けたまま稲わらを挟みながら土を戻します。


助っ人によるとほぼ10本ずつ束ね100本くらいと言うことでした。
束ねて埋めると取り出すときに容易です。


形の悪いものや小さいものは葉を取り泥付きのまま袋に入れて作業場の中に取り込みます。


厳寒期はこれで結構長く持ちます。
これでも大小数十本ありそう。良いニンジンもあるので、助っ人は囲うのを100本で止めたようです。
まずはこの袋に入れたものと畑に残したものから消費します。
冬囲いしたニンジンを穫るのは2、3月でしょう。
秋冬のダイコンとニンジンは出だしはイマイチでしたが、春先まで自給するには十分な量です。


小カブが穫り頃になる

2023年12月02日 | 畑:根菜類

小カブが穫り頃になりました。
品種は昔ながらの「耐病ひかり」。
揃いが良く大カブになっても美味しいので変わらず作り続けています。
種播きが9月28日と、気温が高い傾向なので例年より1週間ほど遅らせました。バラ播きです。
薄播きが比較的上手くいき、間引きは2回で終了。10~15㎝間隔にしています。


全般に気温が高く生育は順調。目標通り11月半ばに育ちの良いものから穫り始めました。
穫り始めは若干小ぶりでしたが、間引きも兼ねています。
種播き後2ヵ月を過ぎ、穫り頃の小カブが多くなってきました。
さすがに気温も下がってきたので本格的な収穫に入ったと言ってよいでしょう。
まだ葉で覆われているためちょっと見では蕪の状態は分りません。


バラ播きでは、もっと収穫が進んでからでないと中まで容易には見えません。


葉を少しかき分け蕪の間隔と育ち具合を確認して収穫します。


蕪の大半は土の表面に出ているため、大きさを確認するのは容易です。


実は蕪本体は茎。根は下に尻尾のように付いている細い部分なのです。


小カブは殆ど力を入れなくとも抜けてきます。
そのため、抜こうとしていないものまで抜けてしまうこともよくあります。
この辺りは少し密になっています。


バラ播きはすじ播きより蕪の肥大に個体差が出やすい。
我が家では種播きは一度だけで、長期に穫るので生育差が多少あったほうがむしろ有り難い。
数株穫ってみました。


大きさを確認しながら穫るため比較的揃った蕪が穫れます。
小カブは蕪だけでなく茎葉も大事。
純白の蕪と青々とした葉のコントラストが気持ち良い。


小カブは何と言っても浅漬け。軟らかく茎や葉も美味しい。毎食欠かさず食べたい。
しかし、小カブが一層美味しくなるのは厳寒期。冷え込めば一段と甘味や旨味が増してきます。


ダイコンとニンジンは本格収穫もサトイモは大不作

2023年11月02日 | 畑:根菜類

ダイコンとニンジンは本格的な収穫に入りました。
今年、ダイコンは最初の種播きが8月20日で、その後ほぼ1週間おきに2度、計3回播いています。
しかし、10月収穫予定の最初のダイコンがシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)で壊滅し、急遽播き直し。
品種は何れも「耐病総太り」。
結局、実質8月27日が最初の種播きとなりました。


以後はほぼ順調に生育しています。すでに10月中から肥大の良さそうなものを穫っています。
今はどれも同じくらいに太ってきました。


畑が粘土質の上、緩い傾斜になっているので、曲がりやすいのはやむを得ません。


引き抜いてみました。


曲がりはあるもののこの時期としてはまずまず。
尻まで肉が付き大分「耐病総太り」らしくなってきました。
肌は綺麗です。もう少し気温が下がれば一層味も乗ってくるでしょう。
こちらは2回目に播いたダイコン。順調に太っています。


こちらが播き直しの実質3回目に播いたダイコン。


気温が高いため想定以上の生育。
主に冬囲いに回ります。問題なく正常なものが収穫出来るでしょう。
こちらはニンジン。


ニンジンは2回に播いています。1回目が7月19日、2回目が8月9日。
右が1回目の秋ニンジン、左が2回目の冬ニンジン。 


品種はいずれもトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
今、収穫しているのは1回目に播いた秋ニンジン。


種播きを失念し、例年より10日ほど遅い種播きとなりました。
10月半ばから太りの良さそうなところから穫っています。
ニンジンの価格が高いというので、助っ人には小さくとも構わず穫るように言っています。
気温が高いこともあり、かなり茂っています。
適度に雨が降り、そのまま容易に引き抜けます。数本抜いてみました。


バラツキはありますが、この程度ならまずまず。
種播き後100日余りが過ぎ、太りも大分揃ってきたようです。
これは2回目に播いた冬ニンジン。


間引は若干遅れたものの生育は想定よりやや進んでいるようです。
12月からの収穫予定。一部は囲いに回るのであまり急ぎません。
穫ったダイコンとニンジンを洗ってみました。それなりの姿になっています。


こちらはサトイモ。


これまで逐次穫っていましたが、残っているもの全て纏めて掘り取りました。
今年のサトイモは干ばつの影響をまともに受けて盆栽型。
これまで穫ってきたものも数は少なく小さい。
近隣ではよく穫れているお宅もありますが、我が家は大不作。
これが即利用すると助っ人が洗った子芋。


こちらは貯蔵用。


こんな風に大方の土を落として株のまま、いわゆるいかり芋の状態で発泡スチロールに入れ保管します。


サトイモは今年はくたびれもうけに終わりました。
ここに来て、殆どの秋野菜が出揃いました。
唯一今年は早生のハクサイがありません。シンクイムシで壊滅し、播き直しを余儀なくされました。
当地では秋冬野菜の筆頭格はハクサイ。今どきに穫れないのは記憶にありません。
10月は野菜の価格が高いとよくニュースに。しかし、こういう年ほど後半は生産が集中し値崩れするパターンです。


ダイコンは3回に播き最後のダイコンに追肥と土寄せ

2023年10月06日 | 畑:根菜類

今年の秋冬ダイコンについては、まだ一度も記していません。
ここまでの経緯を簡単に整理しておきます。
最初に種を播いたのが8月20日。その後ほぼ1週間おきに2度播き、計3回。
品種は何れも「耐病総太り」。
今年は気温が高く、例年太りすぎの傾向にあるため若干遅らせました。
最後に種を播いたダイコンは冬囲いになる予定でしたが、9月になって異常事態が発覚。
最初に播いたダイコンがシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)で壊滅状態に。
急遽播き直しすることとなりました。
全て引く抜き処分した跡に管理機で耕耘し、軽く畝立てして9月11日に種を播きました。
当地のダイコンの種播きの晩限ギリギリです。
これがそのダイコンで、発芽や生育はまずまず、間引きは終え1本立てになっています。


これの前に播いているダイコンはすでに追肥土寄せは終えており、これが最後の追肥と土寄せです。
畝の両側に速効性の肥料を施します。


逆転ローターで土を上げます。


葉に掛からないようあまり跳ね上がらないようにします。


クワを使って土を根元までしっかり寄せます。


追肥、土寄せは完了です。


晩限の種播きとなりましたが、主に冬囲い用になるので間に合ってくれるでしょう。
これが実質1回目の種播きとなったダイコン。


1ヵ月以上経ち、順調のように見えます。


シンクイムシの発生に気付いてから薬剤を散布。こちらは被害は殆どありません。
これが実質2回目となったダイコン。


まずまずの生育です。


残念ながら今年は出だしに躓いてしまいました。
穫り始めが遅れるのはしょうがないとしても、支障ない程度に挽回してくれることを期待です。


秋冬ニンジンの生育は順調で間引きをする

2023年09月18日 | 畑:根菜類

秋から冬に穫る夏播きのニンジンは2回に播いています。
いずれも簡単なバラ播きです。
品種はトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
こちらが1回目に播いた秋ニンジン


種播きを失念しており、例年より10日以上遅い種播きとなりました。
昨年間引きが遅れてしまったので、今年は早めを心がけています。
これまで2回行っており、ほぼ最終の株間に近くなっています。
今回が最終間引きです。
気温が高く徒長気味ながら昨年のように絡みつく状態にはなっていません。
今年は元肥を控えめにしたのも良かったかもしれません。
これが間引き前。


最終間引きの目安は間隔10㎝強。少し狭めですが、間引きを兼ね収穫を早めに始めようと思います。
間引き後。


間引き終了です。


例年からみると最終間引きはずっと少なくて済みました。


かなりニンジンらしい姿になっているものもあり、少しもったいない気分にもなります。
ベビーキャロットとして利用出来そうなものもありますが、持ち帰りませんでした。
昨年はウスカワマイマイが異常繁殖。今年は干天でその心配はありません。
こちらが2回目に播いた冬ニンジン。冬囲い用にもします。


今年はあまりに気温が高いので遅めの種播きとなりました。
当地では8月上旬には播かないと低温で根の肥大が悪くなるので晩限に近い。
厚播きにならないよう気をつけたつもりです。
想定した程度の密度に発芽しました。このくらいなら間引きもやりやすい。
部分的には最終密度くらいのところもあります。最初の間引きなので目安は数㎝間隔。
ただし、次回の間引きが遅れがちになるので7、8㎝間隔を目指します。
比較的厚めになったところ。


これが間引き後。


この程度の間引き量でした。


これで1回目の間引きは終了。


こちらの収穫は12月以降。冬囲いにもするので、大部分は年を越すことになるでしょう。
ニンジンは虫もあまり付かないので気楽。セリ科に特異的に付くのがキアゲハで見つけ次第捕殺します。


秋ニンジン、冬ニンジンとも生育は概ね順調と言えそうです。

冬ニンジンの種播きと秋ニンジンの間引き

2023年08月10日 | 畑:根菜類

夏播きのニンジンは2回に播いています。
今回は2回目で冬ニンジン。冬囲い用にもします。
当地では8月上旬には播かないと低温で根の肥大が悪くなります。
今年はあまりに気温が高いので遅めの種播きとなりました。
20日ほど前に全面に苦土石灰、10日ほど前に畝になる位置に化成肥料を帯状散布し耕耘しています。
数日前にも再度ロータリー耕耘しました。
まず畝立て。
帯状全層施肥した畝の中心位置に目印線を付けます。


管理機の逆転ローターで往復します。


鍬でならして幅50~60㎝のかまぼこ型の畝に仕上げます。


品種はトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。


種播きは専ら簡単なバラ播き。
ニンジンの種はごく小さい。風があると飛ばされます。
赤い小さいゴミのような種です。分かりにくいですが確かに播いています。


厚播きにならないよう気をつけます。ただ発芽が悪くなるのが心配なので多めに播いてしまうのが人情。
鍬で薄く覆土し軽く鎮圧。


切りわらを掛け、乾燥防止と雨で叩かれ固まるのを和らげます。


灌水しました。この時期の発芽不良は殆ど水分不足。


雨次第ですが、何度か灌水するようになるかもしれません。
こちらが1回目に播いた秋ニンジン


種播きを失念しており、例年より10日以上遅い。
10~11月に収穫する秋ニンジンですが、多くは11、12月にずれ込みそう。
まだ小さいですが、干ばつ状況の中繰り返し灌水したので発芽はまずまず。


例年間引きが遅くなりがちなので、今年は早めに1回目の間引きを行います。
隙間が広く空いているところで最終株間程度です。


7、8㎝間隔を目安に間引きしました。


早めの間引きなのでこの程度の量です。

秋ニンジンの1回目の間引きが終わりました。


この後、生長に合わせて間引きをし、10~15㎝株間にします。
これは春まきのニンジン。

まだかなり残っています。土が乾いているため腐れもしません。
もうほとんど肥大しないので終りにしたいのですが、土が固まってしまい掘り出すのが難儀です。



春ニンジンの収穫と秋ニンジンの種播き

2023年07月20日 | 畑:根菜類

春ニンジンを収穫しています。
この暑さで春ニンジンは変かもしれません。春播きニンジンが正しいでしょうか。


種播きが4月7日。
品種はトーホク種苗の「時なし五寸紅彩」
畝幅約70㎝のバラ播きです。一度株間7、8㎝に間引きしました。
その後は、6月末くらいから間引きを兼ねて穫ってきました。
そもそも株間が狭い上、高温で草丈は伸びています。


初めにもっとしっかり間引きすべきでした。


当初ピッコロニンジンのごときでしたが、今はまずまずの姿になってきました。
種苗会社のカタログによると種播き後115日で収穫適期となっています。
まだ100日余りなのでこんなものかもしれません。


ただ、この暑さではこれからの肥大を期待するのは難しそう。
一方で、秋ニンジンの種播きをしました。
10~11月に収穫する予定のニンジンです。
例年、7月10日前に播いているので、大分遅れました。深い意味は無く、単なる失念です。
すでに半月以上前、帯状に元肥を散布し耕耘しています。
種播き前に再度ロータリーで耕耘。


畝になる中央に目印線を付け、管理機で畝立てします。


鍬でならして、畝幅約60㎝のかまぼこ形のベットを作ります。


品種はトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
バラ播きです。
大概はすじ播きが多いと思いますが、小生は専らバラ播き。
ニンジンの種はとても小さい。


確かに播いていますが、よく分からないでしょう。


厚播きにならないように気をつけています。
しかし、どうしても多めに播いてしまいます。その方が安心感があるからでしょう。
鍬で薄く覆土し、軽く鎮圧。


切りわらを掛けます。


切りわらは乾燥と雨で叩かれて固まるのを少しでも抑えるためです。
さて発芽はどうでしょう。