南天に雪
南天に雪の積もる情景は絵になります。
昨日数センチの雪が降りましたので、撮ってみました。青空になり大分溶けてきたのでタイミングが遅れたようです。雪が多ければいいというものではなく、赤い実や葉に雪がバランスよく残っていないといい絵にならないので、なかなか難しいのです。
その季節になるとタイミングを見計らってはいるのですが、結局うまく撮れたことがありません。
水墨・墨彩画の題材として「南天に雪」は一度は描いてみたい格好の題材なのです。とは言っても、自分にそれを描ききる自信はありませんが。
何はともあれ、元になるいい情景をストックしておきたいことだけは確かです。
これは、日が差してきて雪が少なくなってしまいました。
日陰の所はまだ大分雪が残っていますが、バランス的に満足とはいきません。
今年、またチャンスがあるかどうか分かりませんが、できれば再チャレンジしたいと思います。
再び、雪です。数センチの積雪ですが、もう日が当たっているのですぐ溶けるでしょう。今のところ大雪にならないのが幸いです。
まさに雪中の甘藍となりました。
これは寒玉キャベツあるいは雪中甘藍ともいわれるもの。
品種はトーホク種苗のその名も「寒玉キャベツ」。昨年と品種を変えてみました。昨年は渡辺採種場の冬穫りB号。これまで寒玉キャベツは色んな品種を作ってみましたが、絶対これというのは分かりません。その性質上、育種親に大きな差はないのでしょう。
あまり大玉にならないよう少し密植気味に作りましたが、結果、適度の大きさになりました。
今年は秋キャベツを遅くまで収穫していたため、寒玉キャベツの収穫は始まったばかりです。普通の年ですと、この時期、雪中の収穫となるのは珍しくないのですが、今年は2度目の雪。ですがすぐ溶けてしまうので、今のところ敢えて雪中の収穫も必要ないです。
少しだけ雪を払ってみました。
寒玉というと硬いというイメージがありますが、一方で、強い寒さに当たるため甘味が増しているというイメージもあります。
生キャベツとしてはあまり適しませんが、炒め物や煮物に適します。いわゆる春系とかサワー系とか言われる軟らかいキャベツに慣れた方は硬くて好まないかもしれませんが、昔人の私は、このような歯ごたえのあるキャベツも好きです。。
寒さに当たりアントシアンが出て、紫がかった葉色がなんとも美しいように感じます。
水稲の育苗専用に使っているパイプハウスはもう30年以上経っている年代物。普通ならとっくに処分されている代物です。今時このタイプのパイプハウスはほとんど見かけなくなりました。
それでも使い続けているのは、補強と補修を重ねているからです。
両親が健在の頃からあったいくつかのパイプハウスは、老朽化したことから徐々に解体し、使えそうな支柱を利用して、このパイプハウスは1本の支柱のところをすべて2本のダブル支柱にしたのです。
そして、この支柱と筋交いや横パイプをすべて針金で縛っています。さらに毎年点検し、締め直しや交換を怠らないようにしています。
ビニール押さえのマイカー線を止める足場用パイプの補強杭は栗の木で、山から切り出したものを杭にしています。今年も点検しながら数本交換します。栗の木は水に強く、杭や柱には一番です。
この杭はもう腐れているので交換です。
新しい杭を打ち込みます。
太い針金で縛ります。
出来上がりです。
甚だ原始的なようですが、里山ならではとも言えます。
それでも何しろ老朽化していますから、風や雪が心配なので、現在は、ビニールを張るのは水稲の育苗に利用する2ヶ月弱と割り切っています。
人間が先に壊れるか、ハウスが先に壊れるかといったところでしょうか。
黒マルチが張られたままになっているのは、昨年の育苗した跡のもの。1年間そのままにしています。プール育苗を行っているので、均平を保つためと雑草を抑えるためです。
ほうれんそうを水墨画で描いてみました。
これは、一昨日収穫したほうれんそうです。
ほうれんそうは、この時期は寒さで葉が横に広がります。この品種は立ち性なのですが、それでも結構広がっています。したがって、この画は11~12月頃収穫の伸び伸びしたほうれんそうをイメージして描いたものです。
日当たりのいい所は雪もほぼ溶けました。日陰の所は気温が低いためしばらく溶けないかもしれません。大雪の予報があったので、降られる前にほうれんそうも収穫しました。
品種はサカタのタネの「クロノス」と言う品種。べと病の幅広いレースに抵抗性があります。以前は、長く「ソロモン」を使っていましたが、3年ほど前から変えてみました。寒さに強く作りやすいですが、冬の厳しいこの辺りでも伸びやすいので播種期をよく考えなければならないようです。今年は特別かもしれませんが。
1、2月収穫予定だったので、年内中は生育が進みすぎたかと思いましたが、防寒対策を施さなかったこともあって、結果オーライとなりました。例年ですと、今の時期、雪がかぶることも多いのですが、今年まともにかぶったのは今度の雪が初めてです。
この辺りでは、冬の時期、肉厚な甘いホウレンソウと言うことで「ちぢみほうれんそう」が結構作られています。私も前に作っていましたが、栽培も収穫後も少々手間がかかるため、今は作っていません。
今収穫している品種は、作りやすく立ち性なので冬場でも収穫しやすい。そして、緑が非常に濃く、このタイプのほうれんそうとしては肉厚で、甘味も十分に乗ります。
夜中から今朝にかけて数センチの雪が降りました。べた雪なのですぐ溶けるでしょう。大雪になるかもしれないという予報だったので昨日午後急ぎ野菜を取り込みました。
これは昨日のねぎ。
収穫初めの頃は間引きながら収穫したのですが、今は株間が広がり太さも長さも充実してきました。強い冷え込みで一段と甘みも増し旨くなってきました。
品種はホワイトスター1品種のみ。
ただ、畑が乾いて硬くなっているため、そのまま引き抜くことは困難で、畝を崩さないと収穫できません。
一度にこの位収穫し、家のすぐそばに囲っておきます。
ここに来て、どのねぎもよく揃ってきたようです。
試しに、長さを測ってみました。40センチ以上ありますから悪くないのではないでしょうか。
まだ沢山あります。ねぎは家族親族の需要も多いですが、坊主ができるまでには収穫しきれないでしょう。
ところで、先日、テレビのある番組で、当県の「曲がりネギ」のことを紹介していました。この伝統的な栽培法は仙台市の余目地区が発祥の地で、地下水が高い悪条件を、軟白部を伸ばす時にヤトイという寝かせて植え替える一手間を加えることで解決したと言われています。
そして、生長ととともに曲がりができる時のストレスでねぎが軟らかく甘味も増すとされ、当地方では「曲がりネギ」は旨いネギの代名詞とされています。この技術は県内に広く普及し、昔は市場でも高いシェアを占めていました。
粘土質でねぎが作りにくいこの辺りでも、このやり方をしていました。手作業で土を高く盛る作業が容易でなかったことも要因です。しかし、管理機で溝上げや土寄せが簡単にできるようになり、普通の長ネギ(この辺りでは棒ネギと言います)が主流になってきました。
今となっては、以前の曲がりネギに戻るのは躊躇しますが、年配の方の中には、ヤトイの作業は欠かせないという方は依然おられます。
テレビで紹介されたような伝統的な栽培法を後世に伝えていくことは大変重要です。ぜひ守り続けてほしいものです。
これは、昨年切り出し、放置していた栗の木。
昨年は全国的に災害の多い年で、恒例の清水寺の一年の漢字も「災」でした。しかし、当地方は幸いにも例年に比べて災害の少ない年でした。里山のこの辺りでは、例年、一度や二度、大雨による鉄砲水で土手や水路が多少なりとも壊されることが多いのですが、珍しく直ちに補修が必要な被害はありませんでした。
それでも補修が必要なところは何カ所かあるので大事に至る前にやっておくことが肝要です。資材はできるだけ自前で、しかも手作業でが基本です。
水路や土手の土止めに使うのは山から切り出した栗の木。栗の木は水に強く、丈夫で長持ちします。他の木では代替えできません。
現場近くで切り出した栗の木の場合は、生木は重く扱いが大変なので、一年間放置し、できるだけ軽くなってから運び出すようにしています。
以前から打ち込まれている杭が見えます。この反対側を補修します。
そのまま現場に運び、チェーンソーで杭を作ります。
土止め用の杭を掛け矢で打ち込みます。
土止め用に横木を入れるなど整えて完了です。
これは、杭のみを打ち込んだ所。これだけでも強化になります。
高齢者向きの仕事ではありませんが、米作りのためには欠かせない作業です。里山の零細な農家は、平野部のように大規模な公共事業の恩恵にはあずかれないのでコツコツとやっているわけです。これから何カ所かやらなければなりません
白菜は、厳しい冬に備え、取り込んで貯蔵するのですが、今年は一部を畑に残したままです。
このように、作業場の中に取り込み、新聞紙でくるんで囲った白菜は何の心配もありません。
一方、畑に縛ったまま残している白菜は少々心配です。というのも、本来は冬越しせず収穫を終えるべき白菜だからです。食べる方がなかなかはかどらず、大分残ったままです。
昔は大量に漬け物にしたものですが、今は我が家、親族ともその需要が大幅に減ったのです。
しばらくぶりで作ってみた金将2号ですが、早い時期に完全に結球してしまい、外葉でうまく包み込むことができませんでした。外した外葉を上に掛けてみましたが、ご覧の通り凍害を受け防寒の役割を果たせていないように見えます。
剥いてみると、何の問題もありません。
頭はわずかに変色していますが、大いに新鮮で、ずっしりとした重みです。近年はすべて中に取り込んでおりましたが、 もう少し様子を見ないと分からないものの、冬の厳しいこの辺りでも一部はこのやり方で十分いけるかもしれません。
南天を墨彩画で描きました。
モチーフは水墨画で描いたのと同じですが、実や葉の配置は変えています。
少し平凡でしたか。南天を描くのは難しいです。
菜の花「寒咲花菜」は収穫が始まってほぼ2ヶ月。穏やかとはいえ厳しい冷え込みで外葉は垂れ下がり、黄色になって枯れ上がっているものも見えてきました。
しかし、わき芽は寒さに耐え、伸びています。寒さに遭うことで一層軟らかく、風味が増しています。
これは、わき芽の収穫も大分進みました。
今の季節、この野菜を好む家族、親族が多いです。
以前にも書きましたが、私が作っているナバナ類には、このハナナ(寒咲花菜)のほか、これまで沢山収穫したオータムポエム(通称アスパラ菜)、早春に収穫するトウ立ち菜(仙台雪菜の茎立ち)、かき菜(つぼみ菜や三重ナバナと同種)があり、それぞれ特徴がありますが、ナバナ類の中でもこの花菜が一番好まれるようです。
ただし、ここに来て、株により勢いに差がでてきました。外葉が大きく育った株はわき芽の勢いも衰えません。
こちらは当初から生育の遅れたもの。わき芽の出方も疎く、あまり期待できません。
しかし、こうした株も春が近づき暖かくなってくると、結構新芽が伸び出す可能性があるので、そのままにしておきます。
椎茸の原木用のナラの木は、伐採したあと少し乾かしてから玉切るのが理想ですが、スタートが遅かったので、ここで雪に降られてしまうとどうしようもないので、即刻玉切りし、運び出します。
この中には栗も混じっているようです。
椎茸原木用なので、約90センチの長さに玉切ります。
運び出しには普通運搬車を使用するのですが、少々狭いところがあり、近くまでいけないため一輪車で直接家まで運ぶことにしました。
しかしながら、さすがに重く閉口しました。二度手間でも一度途中まで運び出してから運搬車を使うべきでした。数回運べば終わるという考えは甘かったです。
椎茸の原木には太さ10~15センチが適当とされていますが、自家用ですからそれから外れるものも使用します。太いのは20センチをはるか超えていますので、これは無理かもしれませんが、食菌する段になったら考えます。
40数本あるでしょうか。この状態で、少しおいておきます。
残された柴はやはり邪魔にならない程度に寄せておきます。
連日、重い生木を扱ったので、少々くたびれました。
伐採した木は玉切りし、運び出さなければなりません。伐採の作業は切り倒すよりも、むしろその後片付ける方が大変です。何分、生木は重いので、体には相当応えます。
倒した木を動かすのは大変なので、その場で、木の形を見ながら適当な長さに切ります。これを玉切りと言います。真っ直ぐな木は長く、曲がりが多い木は短く切ります。
栗の木は、堅く、目が詰んでいるので重いです。そこで、家まで運び出すのは一部だけにし、あとは区分けしてしばらく放置することにします。
これは、短くしたので今日中に運び出します。
これは、長い杭用なので、この近くで使うようしばらく放置です。
これも太くて重いのでしばらくこの場で放置し、乾燥させ軽くしてから動かします。
栗の木は水に非常に強いので、少々放置しても大して問題ありません。
小さな枝は邪魔にならない程度に寄せておきます。
昔なら、これらはすべていわゆる柴として焚き物になったわけですが、今や、電気、ガス、石油に変わり、ほとんど使われる場面がありません。
ほぼ2ヶ月間の干し柿づくりを記録できたことは、大変よかったです。
生柿の状態から干し柿が綺麗に白粉が吹くまでの変化を記録に残せたことは貴重な経験となりました。改めてその難しさや、奥の深さを感じることが出来ました。
フォトチャンネルを整理し直しましたが、コメントなどもまだ不十分なので、折りを見て追加できればと思います。
また、次作に向け、カテゴリーにも「干し柿づくり」を追加し、整理し直しました。
テーブルには、いつも茶菓子として干し柿が出ています。