里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

古木のツゲ(柘植)を作り変える

2025年01月11日 | 古木管理

古木のザクロと梅に続きツゲ(柘植)の剪定を行いました。と言うか作り変えています。
このツゲはどのくらいの樹齢なのか正確には不明。ザクロや梅と違いあまり顧みられることがなかったからです。
位置関係から言うとザクロや梅の木と同列、仮に同様なら130年超となる可能性があります
長らく放置したため太い枝が何本も伸び、刈り込みも困難になったので作り変えることにした訳です。
4年ほど前、長い枝を思い切ってバッサリと切り詰めたのが始まりです。
太い幹を一挙に切ってしまっては本体が枯れてしまう恐れがあるため数年かけ楽に刈り込めるようにしたい。
最終的にはこのマーカーくらいの高さにしたいと考えています。


素人のやることですから専門家から見ればおかしいと思われることも多々あるでしょう。
正直なところザクロや紅白の梅ほどに重要ではないという気楽さがあります。
当初と比べると根元近くにかなり新しい芽が吹き出し伸びてきました。概ね想定した様相です。
今年は太い幹3本を切断する少々荒療治を行います。
マーカー部分から切り詰めます。


反対方向から見るとこの辺りを切ります。1本は隠れた位置にあります。


切りました。


かなりの大手術になりました。


根元近くはこのようになり、若い芽が伸びてくれば問題ないとの想定です。


上部はこのようになり、何れ本体の幹を下方で切り詰めます。


反対側の根元周りにも新しい芽が沢山吹き出してきました。


高く伸びているのは本体の幹だけになりました。


元々は石垣までせり出していたので2/3くらいはなくなったでしょう。
当初根元の周りには小さな枝は殆どありませんでした。
あと2年くらいで目標の位置まで切り詰めることが出来そうに思えてきました。


そうすれば本体の根元はそのままでマーカーくらいに刈り込むことが可能になりそうです。


我が家一番の古木ザクロと梅の剪定

2025年01月10日 | 古木管理

我が家の庭で一番の古木と言えばザクロと紅白の梅。
樹齢は何れも推定130年以上。年々、衰えているため維持管理は甚だ難しい。
積雪になるかもしれないというので一昨日剪定をしました。
あくまで自己流。これまで庭木の剪定に専門家を頼んだことはありません。
まずはザクロ。


昔は沢山実を着けたものですが、今は正に老木、近年は実を着けることも稀になってきました。
それでも今年は僅か1個ながら成ってくれたのは嬉しいことでした。
昔は元気だったので剪定と言えば高木にならないよう大枝を切り詰めることでした。
大枝の先端を見れば今でもその痕跡は明らかです。
今は太い枝が伸びるようなことはなく、目立つのは徒長枝くらいのものです。
従って、できるだけ勢いを保つよう、いかに切らないようにするかと言ったところです。
枯れてしまった枝はどうしようもないので切って整理します。
徒長枝がこのように伸びるので邪魔になります。


下の方の徒長枝は全て切り、歩くのに支障ないようにします。


上の方は枯れ枝は切りますが、徒長枝でも樹勢の維持のため極力伸ばしたままにしています。


結局、剪定量は僅かこの程度。


次に白梅。


苔むした老木で貫禄は十分。
数年前、初めてタマカタカイガラムシが寄生し、薬剤防除に加え枝を思い切って切り落としました。
枯れるリスクを覚悟しての荒療治でしたが、結果は奏功し、その後は寄生していません。
現在は花数も以前と変わらないくらいになり、樹勢が回復したように見えます。
昔はザクロ同様剪定と言えば大枝を切り詰めることでしたが、何分老木、今は止めています。
枯れ枝と多少枝を間引く程度です。


このように徒長枝は沢山生えます。


根元近くの徒長枝は全て切ります。


こちらは紅梅。


白梅以上に幹の空洞や腐れが目立っています。
紅梅にはタマカタカイガラムシの寄生はなかったので荒療治をせずに済んだのは幸いでした。
切るというよりできるだけ新しい枝を伸ばすようにしてきました。
今では新しい枝が大分太ってきたので一息ついています。
こちらは徒長枝はあまり出ていません。枯れ枝は整理します。


下の方の新しい枝が邪魔でしたが、ここまで我慢し伸ばしていました。
枝が少し太ってきたので、今回整理することにしました。


これで通るのが大分楽になります。


白梅、紅梅合わせてもこのくらいの剪定量です。


次に家裏にある青果用の梅も剪定しました。
品種は白加賀。
最初にタマカタカイガラムシが寄生したのがこの梅。
こちらは樹勢が強いと考えて寄生した枝を徹底して処分しました。何より古木の梅に影響しないようにするためです。
今は新しい枝が大分出て、以前に近いくらいになったようです。


混んできたので今回はかなり枝を整理しました。


剪定量も多くなりました。


それなりに成ってくれることを期待です。
古木のザクロと梅は我が家の庭の象徴とも言えるのでその維持には悩むところです。

古木のザクロに実が1個

2024年11月19日 | 古木管理

我が家の庭の主とも言うべき古木のザクロ。


我が家の庭には樹齢100数十年と推定している古木が幾つかあります。
中でもこのザクロの存在感は他を圧しています。


しかし、老木だけに年々樹勢が弱ってきました。幹の腐れや空洞も目立ちます。


昔のように太い枝が伸びるようなことはなくなり、新しい枝は殆どが徒長枝です。
葉が黄葉するのも早く、すでに大半が落葉しています。


昔は実も沢山着けていましたが、20年前くらいからめっきり少なくなり近年は実を結ばないのが当たり前のようになってきました。
今年の夏も花が咲いたのは僅か。実が留まるのは難しいと思っていました。
しかし、花が咲いた後、実が留まったように見えていました。
もしかしたら落果せずに生長してくれるかもしれないと甘い期待をしていました。
それが実を着けてくれたと言うことです。


そもそもザクロは実の留まりが悪く花が咲いても結実するのは一部です。
樹勢が弱り花数僅かの状況では奇跡的といってよいかもしれません。


昔は樹勢がよく沢山の花が咲いたので結実率が悪くても沢山実を着けたのです。
一昨年、何年かぶりで固まって数個成り、この時も奇跡的と思ったものでした。
昨年は全く成らず、今年も難しいだろうと思っていたところでの1個。明るい気分になります。


幼少の頃は木によじ登って熟した実を採りよくしゃぶったものです。
ザクロの木には鋭くはないもののトゲ状のものがあります。
採るには少々痛い目をしないといけません。それでも物のなかった時代には貴重でした。
ザクロの実は完熟するとパックリと割れてきます。
しかし、それを待っても無理のようです。皮に張りがないと割れないのです。


放置しても皮が老化するだけなのでここで採ることにしました。


強制的に割ってみました。


完璧な赤色とまでは行きませんでしたが、鮮やかです。
ザクロの実は酸っぱいながらも甘味もあり、昔は果実として利用していました。
幼少の頃を思い、しゃぶってみました。懐かしい味が蘇ります。
ザクロは実に赤い種子が沢山入っていることから、古来子宝のシンボル、子孫繁栄の縁起のよい木とされています。


古木のザクロに花が数個で実は結ぶか

2024年07月21日 | 古木管理

我が家の庭の象徴は古木のザクロ
古木の梅とともに樹齢は100数十年、少なくとも130年以上。
2年ほど前、我が家の古木を纏めた際にも第一の古木としました。
その存在感は際立っています。


太い幹の貫禄は他を圧しています。
これが根元。


そしてそれから伸びる数本の太い幹。


しかし、新しい強い枝は伸びていません。太い枝は全て老木化したものばかりです。
さらにその先。


茂っているように見える枝の殆どはいわゆる徒長枝です。
徒長枝と言えども、この時期は新葉なので艶があり一時の元気さを見せているようです。
樹勢の維持が最大の課題になっています
徒長枝も樹勢を維持するため極力剪定は控えるようにしています。
今が緑が一番濃いので安心できる季節と言えるかもしれません。
しかし、今年も花の数はほんの僅かです。
この中に数花あるのですが、殆ど分らないでしょう。


高いところに咲いており目をこらしてようやく確認できます。


ザクロの花は実にユニーク。


ザクロと言えば赤い実ですが、鮮やかな朱色の花もいいものです。


昔は花も全体に沢山咲いたものでした。
もうこの時期になればさらに咲いてくることはなさそう。昨年より少なくかなり悲観的です。
そんな中これは少し膨らんできたような感じですがどうでしょう。


肉眼では分かりませんでした。写真を確認して気がつきました。
ザクロは結果率が非常に悪く、十に一つも実が留まらないことが多い。
この程度の花数では結実は無理としたものです。仮に今年一つでも実を結べば奇跡的。
楽しみが一つ出来ました。


古木の紅梅がようやく満開

2024年04月02日 | 古木管理

古木の紅梅が満開となりました。


先週は少し白くなるようなみぞれが降るなど天候が安定せず、ようやく週末に満開になりました。
ただ老木が故に花数は少なく少々寂しい満開です。昨年よりも少ないようです。


この紅梅は隣の白梅とともに樹齢は100数十年、少なくとも130年以上のはずです。
幹の空洞が目立ち若い枝が少なく樹勢が衰えているため花数が少ないのも当然です。


例年、白梅より1週間~10日ほど遅れて咲きます。
今年は白梅は2月20日過ぎから咲き始め、その後一転真冬のような天気に逆戻りし、満開になるまでにほぼ1ヵ月を要しました。
紅梅はその白梅が満開の頃に咲き始め、2週間ほどで満開になったので、こちらも少々時間が掛かりました。
それでも例年の満開は4月7~10日頃ですから数日ないし1週間早いことになります。
暖冬だったため2月20日の白梅の様子を見ると紅梅ももっと早まると見ていましたが、結局昨年より数日遅くなりました。


そもそもこの紅梅の開花は遅く、満開の頃に大概ソメイヨシノが咲き始めます。
今年の当地方のソメイヨシノはそれとピッタリではないもののほぼ近い咲き出しとなりそうです。
気象予報各社とも当初今年のソメイヨシノの開花は相当早まると予想していましたが、大幅に後ずれしました。
この紅梅は八重で花びらの紅色が濃く鮮やかです。


樹勢が良かった時は花数が多く見応えがありましたが、老化が著しく当時の面影はありません。
今は極力剪定は抑え、新しい枝を確保するようにしています。
ただ、数年前白梅に取り付いたタマカタカイガラムシが紅梅には付かなかったことは幸いでした。
この程度に纏まっている咲いている枝もあります。


それでも紅梅には苔むした老木が似合います。


小生はこの紅梅をモチーフに繰り返し墨画を描いています。
こちらは2週間ほど前に満開だった白梅。


天候が不安定で日数も経ため多くは散ってしまいました。
紅梅白梅の開花が接近した年は紅白揃って綺麗に撮れますが、今年は残念。
一応、水稲育苗ハウスの屋根越しに撮ってみました。


こちらは近くにあるレンギョウ。


昨年は、紅梅とほぼ同時に黄色の花が満開になりましたが、今年はほんの綻び始め。植物の生理は微妙です。