里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

奈良井宿を水墨画で描く

2020年10月31日 | 水墨画:風景他
画仙紙 全紙2/5

 信州の宿場を水墨画で描きました。数年前の墨画会に出品したもので、作品名は「奈良井宿」。
 このたび小さな旅をしました。この画は、以前旅した時の風景を題材にしたもので、今回のとは関連ありませんが、旅繋がりでここに記録します。このところ毎年一度はちょっと遠出をし、画の題材をストックしています。今年は新型コロナウイルス禍の中、所用のついでの小さな旅となりました。
 この水墨画は、何年か前、信州を旅したときの風景を題材にしたものです。信州には中山道に沢山の宿場があります。知名度では馬籠宿や妻籠宿かとも思いますが、私はこの奈良井宿が強く印象に残っています。難しい構図でしたが、何とか仕上げました。

菅首相生誕地から紅葉の仙秋ラインへ

2020年10月30日 | 小旅
小さな旅。所用を済ませた後、秋田からの帰り道は秋田自動車道を南下、湯沢インターを降り、108号線で奥羽山脈越えです。
湯沢市雄勝町の道の駅「おがち小町の郷」で一休み。


当地は菅首相の生誕地で、祝賀ムード一色です。


関連グッズやお菓子も沢山陳列されていました。


これまでは「小野小町のふるさと」が売り物でしたが、新たな売り物が加わったようです。


ここから山越えして宮城県側に抜ける国道108号線は仙台秋田を結ぶことから通称「仙秋ライン」と呼ばれます。


東北自動車道を南下すれば短時間で帰れますが、いま紅葉の真っ盛りなので、それを眺めながらとこちらを帰ってきました。


道の駅から7、8キロの辺りが菅首相の生誕地「秋の宮」です。宮城県境にほど近い。
山は紅葉が見頃です。


道路そばの家には菅姓の表札も見られたので、首相の実家もこの近辺なのだろうと想像しました。
かつての仙秋ラインは道が狭く、難所でした。今は見違えるように道路が整備され快適なドライブができるようになりました。
紅葉も盛りでしたが、紅葉一番の所で残念ながら雨に見舞われました。これで今回の小さな旅は終了です。




千秋公園と秋田県立美術館を尋ねる

2020年10月29日 | 小旅
所用で秋田市に来ています。合間に千秋公園と秋田県立美術館を訪ねました。
千秋公園は佐竹氏の居城久保田城趾を公園化したもの。


街の中心部にあり、春は桜、秋は紅葉の名所にもなっています。


勇壮な表門が再現されています。


広々とした園内。


この場所は本丸跡。


佐竹氏最後の12代城主の大きな銅像が建立されています。


立派な隅櫓も再建されていました。


イチョウはすっかり黄葉していましたが、モミジはあと1週間くらいで見頃になるでしょうか。


秋田県立美術館は千秋公園のすぐそばにあります。


著名な建築家安藤忠雄氏の設計として知られます。
安藤氏らしくシンプル、モダンにしてシックな建物は街にすっかり溶け込んでおり、素人目にも素晴らしい。


中に入ると自然の明かりを取り込んだ吹き抜けにらせん階段。




目線にお城の堀の水面と美術館の水平の屋根部に水を張って一体化して見せるという度肝を抜く設計。


藤田嗣治氏の壁画「秋田の四季」は同美術館のシンボルとなっていますが、他にもかなりの数の同氏の作品が展示されており、じっくりと鑑賞できました。また、企画展もみることができました。


十和田湖から驚愕の三内丸山遺跡へ

2020年10月28日 | 小旅
小さな旅の二日目。紅葉の十和田湖畔を散策しました。


ちょうど見頃のようです。


湖と紅葉のマッチングは素晴らしく絵になります。


ここのシンボル、高村光太郎作の「乙女の像」。


十和田湖をあとにし、北上。
鮮やか紅葉が沢山楽しめました。


こちらは中野もみじ山。




メインは三内丸山遺跡を訪れることです。初めてです。
まず、施設の大きさに驚きました。ほぼ遺跡だけかと思いましたが、建物が大規模です。


遺跡も想像以上に大きい。


シンボルの大型の掘っ立て柱建物。


これも大型掘っ立て柱建物。


再現の柱の太さがすごい。これほどの栗材を集めるのは至難です。
遺跡の大型掘っ立て柱跡。


栗材が未だ残っているのです。
縄文時代に栗は最も重要とされ、栗が多数自生する里山に集落が形成されたのでした。これは現代の里山の栗の利用にも通じることです。
竪穴式住居の再現。


大型の施設には多数の出土品が展示されています。


数え切れないほどの重要文化財です。


数千年前の昔に、これほど大規模な集落が存在し、そしてそれを発掘できたというのですから正に奇跡としか言いようがない。久しぶりに感銘を深くしたことでした。




錦秋の奥入瀬を歩く

2020年10月27日 | 小旅


昨日、十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流沿いを散策しました。紅葉が見頃です。


秋田へ所用があり、ついでに途中大きく迂回して、画の題材ストックの旅とはなりました。毎年一度少しだけ遠出をしていますが、今年は実行できていません。新型コロナ禍の中、かなり躊躇しました。予防を徹底しつつ近県への小さな旅をすることにしました。
奥入瀬はしばらくぶりです。


当地は東北でも屈指の紅葉の名所として知られます。
各所に画になるポイントがあります。渓流と紅葉のコラボが素晴らしい。


ここは「阿修羅の流れ」。


穏やかな流れ、優美な流れ、豪快な流れ、様々な流れが楽しめます。










滝も楽しめます。


雲井の滝


銚子大滝


ただ、今回の紅葉は、以前来たときのような目にも鮮やかな紅葉ではなかったと感じたのは私だけでしょうか。



新型コロナ禍の中で鎮守の神社秋の祭典を挙行

2020年10月26日 | 暮らし

昨日、鎮守の神社の秋の祭典を挙行しました。

新型コロナウイルス禍の中にあり、春の祭典は中止されました。秋の祭典の中止も検討されましたが、注意しつつ挙行すべしが総意でした。
集落だけの小さな講中ながら、本社から御分霊を受け120年の歴史があります。不肖私が代表を仰せつかっています。
例年なら、年に一度当番者が本社に代参して祈祷を受け御神符(お札)をいただくのですが、今年は郵便祈祷という制度を利用し、取り寄せました。講中のお札と講員に配るお札があります。


まず、早朝に世話人と当番者が集まり、境内の掃除。


本来は旗揚げをするのですが、密な作業になるので自粛し、しめ縄だけになりました。
拝殿の準備をします。


ご祈祷は9時からです。
お供え物を飾ります。


米、水、塩と御神酒、海の幸、山の幸をお供えします。今年は自家製の野菜はキャベツにしました。甘柿もあります。
全員マスク着用で、対面にならないよう一定の間隔を保つようにしました。
宮司にご祈祷いただきます。


代表してサカキを奉納。全員で二礼二拍手一礼で礼拝。
御神酒をいただきます。
いつもなら、この後は移動し直会となるところですが、残念ながら自粛。御神符(お札)をお配りして散会となりました。物足りなさを感じる方もいたと思いますが、やむを得ないことです。

元気なナスを強制終了する

2020年10月25日 | 畑:果菜類

 ナスはまだ余力を残していますが、強制的に終了します。
 今年のナスは勢いが良く、この時期まで旺盛な姿を保っているのはここ10年来記憶にありません。品種は渡辺採種場の中長なす「くろべい」、ごく一部「千両2号」。


 収穫は6月20日頃から始まり、4ヵ月が経過しました。夏場に樹を休ませる更新剪定はしていないので8月の猛暑中もたくさん成り続け、それでも成り疲れを起こしませんでした。天候の関係がありますから収穫の波はあるものの途切れることなく穫れ続けました。


 今月に入り最低気温が5℃くらいまで下がる日もあり、大きくなるのに時間はかかっていますが、おしまいにするにはもったいないくらい小さい実が着いています。


 要因として考えられるのは、やはり畑を変えたこと。たまたま今年は強風が少なかったこともありますが、前の畑は風当たりが強くよく傷められました。また、土が新しくなったことも良い結果をもたらしたのでしょう。
 

 整枝は主枝と1番花直下の側枝2本を伸ばす3本仕立て。誘引は中央の1本の支柱と、畝の両側に設けた横の直管パイプを徐々に上げていく簡易な方法。4回で最上位まで上げました。例年はこれで誘引止めもせず問題ないのですが、今年は丈は2メートル越えで枝が下がり、最後はところどころを支柱に誘引止めして凌ぎました。


「ふところ枝」の整理と追肥は定期的にやって来たので、それも上手くいったようです。
 前の畑の時は、後作がないのでほとんど枯れるまで放置していましたが、この場所は越冬野菜を作付けするのでそういうわけにはいきません。残念ながら、ここで強制的に終了させます。


 まだ良いナスが穫れています。


 小さなナスが多数残されていますが、助っ人は漬物にしたりして無駄なく利用するようです。


山野草のホトトギスを水墨画で描く

2020年10月24日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

 山野草のホトトギスを水墨画で描きました。
 ホトトギスと言っても、野鳥のホトトギスを連想する方が多いのではないでしょうか。この辺りでも姿は見えなくても、「テッペンカケタカ」だったり「特許許可局」と鳴くホトトギスの声は時々聞きます。漢字で書けば不如帰。杜鵑、時鳥や子規なども出てきます。
 以前、ホトトギスという山野草があることを知りませんでした。我が家の庭には昔からあったのに名前を知らなかったというお粗末な話し。
 そもそも山野草のホトトギスの名前は、野鳥のホトトギスの胸に入る多数の斑点が花弁の模様と似ていることに由来するらしい。里山の住人でありながら野草にも野鳥にも疎いことが露呈しました。
 それにしても、このホトトギスの花弁の描きにくいこと。大分前に描いた時にも苦労したことを思い出しました。
 

庭にダイモンジソウとホトトギス

2020年10月23日 | 

 庭のダイモンジソウが満開になっています。


 ダイモンジソウは白い小さい花を健気に咲かせているので、好きな山野草です。


 以前はもっと沢山ありましたが、かなり薄くなってしまいました。その原因は、この南側にあるコウヤマキが玄関が日陰になるほど高木になり、やむを得ず切り詰めたことにあります。当初はそのような認識がなかったのですが、アズマシャクナゲが枯れたのも同様の原因と結論づけました。ダイモンジソウは昨年は少し復活して増えてきたようにも見えましたが、そうとも言えないようです。


 ダイモンジソウは日陰の湿った岩場に生える多年草らしいので、高いコウヤマキの陰になる環境が適していたのでしょう。
 この辺りにもかなりありましたが、ほんの僅か細々と残るのみです。


この場所はアズマシャクナゲの大株があったところなので、それに守られていたのかもしれません。
 ダイモンジソウの花弁は、小さいながら見事に大の文字の形をしています。名付けた方は素晴らしい。


 これは薄くなったダイモンジソウを見て、助っ人が持ってきたピンクのダイモンジソウ。園芸種だろうと思いますが、何れ地植えするつもりのようです。


 こちらはホトトギス。


例年より少し遅れているでしょうか。こちらは少し増えすぎました。


しかし、今年は少し葉色が薄い気がします。夏場は半日陰を好むようなので8月の猛暑が応えたのかもしれません。


こちらの日陰になっている方のホトトギスの葉色は濃緑です。


 実は、このホトトギス。かつて、草花に疎い私は名を知りませんでした。花がダイモンジソウのように清楚とも言えないので興味も湧きませんでした。ある時、水墨画の課題に出てきて知ったのでした。


 ホトトギスの名前は、花弁の赤紫色の多数の斑点が野鳥のホトトギス(杜鵑)の胸に入る模様と似ていることに由来するらしいですが、野鳥にも疎い私には分りません。


 ダイモンジソウもホトトギスも20年ほど前に亡くなった母が植えたものなので、なくすと申し訳が立ちません。

早生ハクサイを穫り始める

2020年10月22日 | 畑:葉菜類

 早生ハクサイの収穫を始めました。
 品種はトーホク種苗の「郷秋60日」。


 今どきのハクサイは結球部が黄色の濃い黄芯系といわれる品種全盛ですが、この品種も同様です。8月15日に直播きしました。干天続きで欠株が出、何株か追い播きしています。生育がやや不揃いです


 日数から言うと順調なら何日か前に収穫出来ていいはずです。しかし、8月の干天、9月の雨、10月も昨年の台風19号のような台風の直撃を受けていないものの天候は不安定で、生育は遅れました。
 昨年の今頃はしっかりと結球した早生ハクサイが穫れていましたが、今年のハクサイは結球がまだ緩い。


 きっちりの結球とは言えないものの十分食べられるようにはなっています。このくらいから穫り始めないと後が詰まってくるので穫り始めました。10月の気温が高いと腐れる株も出ますが、今年は出ていません。
 以前少し出たことのあるホウ素欠乏や石灰欠乏といった症状も見られません。
 こちらは中晩生の「郷秋80日」。


早生種より10日ほど遅く播きました。

葉が立ち上がり結球の気配が見えてきました。


 結球の進んだこの早生ハクサイを収穫してみました。


早生ハクサイとしては大きさは十分です。2.5kgくらいでしょうか。


 秋野菜が次々と収穫期を迎えていますが、昔からこの辺りでは秋野菜の主役はハクサイです。漬物需要が少なくなりハクサイの作付けを年々減らしているものの、ハクサイの収穫が始まると秋野菜の季節到来を実感します。


秋ダイコンと秋ニンジンを収穫する

2020年10月21日 | 畑:根菜類

 3日ほど前から秋ダイコンの収穫を始めました。
 穫り始めたのは1回目に播いたダイコンで、お盆のさなかに播いたもの。
 品種は「耐病総太り」。


 日数から言うともっと前から収穫できる見込みでしたが、生育が少し遅れました。やはり8月の干天、9月の天候不順が影響したものと思います。
 10月から穫れるように1畝だけ早く播いています。これ以上早く播くのはこの辺りでも気温が高すぎ腐敗するダイコンが多くなります。
 少し遅れてはいますが、大分太ってきました。このダイコンを穫ってみます。


 まずまずです。「耐病総太り」本来の尻まで十分に太るまでには、あと少し日数が欲しいところですが、問題なく美味しく食べられるでしょう。


 ダイコンは3回に播いています。


1回目のダイコンとは離れて、この3列の右1列が2回目で8月25日、左2列が最終の9月2日に播いたもの。


 何れも品種は「耐病総太り」。
 2回目のダイコンはかなり大きくなって、最初のダイコンとあまり変らないくらいに育ってきました。


 3回目のダイコンはまだまだですが、生育は悪くありません。これは12月の収穫で、一部は冬囲いにします。


 こちらは秋ニンジン。このニンジンは7月7日に播いたもので、品種はトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。


 間引きをしながら、大きめのものを多少食べていましたが、100日あまり経過したので本格的な収穫を始めました。株間10~15センチの間隔に間引いています。


 まだ十分とは言えませんが、間引きのニンジンとは異なり肉付きがはっきりと違います。これから尻まで十分に太って充実してくると思います。


 こちらは冬穫り用のニンジン。一部は囲い用に回ります。


 品種は1/3が「黒田5寸陽彩」、2/3は「新黒田5寸」。
 種播きが8月9日と、例年より10日ほど遅れ、寒冷地のこの辺りでは肥大が悪くなる不安はあります。

2020年のトマト連続摘芯栽培(株を観察する)

2020年10月20日 | トマト連続摘芯栽培

 今年のトマトも終了となりました。芯止め時に予想したときよりは少し早まりました。


 僅かに残っているのは、最後に捻枝した第4基本枝最後の花房で第10花房若しくはおまけに着けた花房です。


カウントしていない第5基本枝の花房で第11花房に当たる花房が僅かだけあります。


これで今年のトマト連続摘芯栽培は全て終了です。

 今年のトマトは出だしから極めて変則でした。蕾がごく小さい苗を不安のなか植付けた結果、最初の花房は本葉11枚で着きました。普通は本葉8枚で第1花房、11枚で第2花房が出来ますから完全に最初の花房が飛んだ状態だったわけです。
 これは全く初めての経験でした。(この時の記録
 例年なら、第1花房までは普通の1本仕立てと同じにし、第2花房から連続摘芯栽培をスタートします。今年は第1花房の位置が高いため第1花房から連続摘芯栽培をスタートすることになりました。(この時の記録
 昨年も遅れましたが、それでも7月半ばから収穫が始まりました。当然今年はさらに遅れ、収穫は7月下旬となりました。
 最後の花房を確定し芯止めしたのが9月初め。捻枝をした基本枝は4本となりました。まれに5本目を作った株があります。正式にカウントしたトータルの花房数は10花房。それにカウント外で着けたおまけの+α花房があります。(この時の記録
 昨年は連続摘芯栽培を継続的に記録するため基本枝を最後まで残しましたが、今年は第1基本枝と第2基本枝は枯れ葉を整理する際、根元から切断しました。ですから最後まで残っているのは第3基本枝と第4基本枝です。
 代表的な株の模式図を作ってみました。
 赤色が花房、緑色は葉。花房の数は全部で12花房、おまけの花房を除けば10花房です。


 スタート時点で大きなハンディを負いましたが、最終的には大分挽回しました。今年の特徴は昨年より花房数は少なくなったものの、非常に効率が良かったことです。第3基本枝に着けたおまけの花房はほとんど4個が着果し、カウントした花房と全く変りませんでした。稀にさらに1花房着けて5花房にした株もあります。また、例年出る第1花房の灰かびや真夏の尻腐れもほとんど出ませんでした。ですから、多く収穫出来た株は40個は穫れましたし、少ない株でも30個は穫れています。
 結果的には、昨年と遜色ない穫れ具合になった思います。
 一昨年、昨年、今年と模式図を並べてみました。


20年くらいは連続摘芯栽培をやっていますが、これまでのベストは一昨年、ほとんどの株が普通に40個穫れました。多分最初で最後だろうと思います。
 昨年は、今年ほどではありませんでしたが、出だしが遅くなり、少し焦って第2基本枝から花房数を多くした結果、着果しないものが多く、効率が悪くなりました。それで今年は無理をしないようにしました。
 同じ40個の収穫果数でも昨年は15花房、今年は12花房。1花房当たりではそれぞれ2.7個と3.3個なので、かなり違います。
 毎年同じようにはできません。特に今年は初めてのことが多かったです。トマト自体は搔いたわき芽をその辺に放置しておくと知らぬ間に根が出て生長するほど強い作物ですが、良い実を最初から最後まで綺麗に揃えようとすると至難です。だから面白い。

「あまいキャベツあまみさき」を穫り始める

2020年10月19日 | 畑:葉菜類

 秋キャベツの収穫を始めました。
 品種はトーホク種苗の「あまいキャベツあまみさき」。


 種播きが7月13日で植え付けは8月10日。7月の天候が悪く、育苗日数の割に小さいズングリ苗で、植え付け準備もドタバタの中の植え付けでした。植付け後は干天続きで苦労したものの欠株も僅かで済みました。今年の秋野菜は全般に遅れていますが、この秋キャベツは比較的順調な収穫開始となりました。


 以前は専らタキイ種苗の「初秋」を作っていましたが、昨年この品種を作ってみたところ、玉張りが良く食味の評判も上々だったことから、再び作ってみました。
 確かにこの「あまいキャベツあまみさき」と言う品種は勢いが強い。土寄せなどの作業は順調に出来たので、まずまずの出来となったようです。


まだ結球は100%ではありません。きっちりと結球したキャベツに比べると80~90%の結球と言ったところ。しかし、このくらいの状態から穫り始めないと処理しきれなくなります。
 このキャベツを穫ってみました。


 まだ1.5キロ弱といったところでしょうか。


このキャベツは軟らかく、名前のとおり甘いという周りの評価です。収穫のピークは11月で、おそらく12月も相当遅くまで収穫することになるでしょう。
 こちらは冬キャベツ。品種は昨年も作ったトーホク種苗の「寒玉キャベツ」という晩生の品種。


 種播きは7月30日、8月の高温下で生育が進み20日も育苗しないで植付けとなりました。土寄せも秋キャベツと同時に行いました。秋キャベツとあまり変らないくらいの生育でしたが、さすがにそこは晩生の品種。結球は僅かに始まったばかり。収穫は年を越してから本格化します。


右の2列が秋キャベツ、左の2列が冬キャベツ。遠目には揃って良さそうに見えます。


葡萄「巨峰」を水墨画で描く

2020年10月18日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 葡萄の「巨峰」を水墨画で描きました。
 葡萄は果実類の中では最も多く水墨画で描かれているのではないでしょうか。それだけ画になる果物と言えるかもしれません。多くは枝から葉や蔓が伸び、実が垂れている画です。
 我が家では葡萄を作っていません。ですから棚作りされている姿をつぶさに見ることはできません。過日、立派な「巨峰」をいただきました。軽く水洗いする間に粒が大分軸から外れてしまったようです。

 完熟の種なし巨峰で大変甘く美味しい葡萄でした。これをもとに線描きを使わず側筆を使う没骨(もっこつ)法で描きました。側筆で綺麗な丸を描くのはそう簡単ではありません。葡萄の房だけでは寂しいと思い、小さな葉と蔓を付けたまま穫った姿にしてみました。しかし、少々不自然な構図となり、問題でした。

イチジク「蓬莱柿」を収穫する

2020年10月17日 | 畑:果実類

 イチジク「蓬莱柿」を収穫しました。1週間ほど前からポツポツと穫れ始め、ようやく少しまとまって穫れるようになりました。


 このイチジクは植えて7年目。一昨年は結構穫れましたが、昨年は収穫始めが10月下旬からと遅く、あまり穫れずに終わりました。今年は昨年に比べると10日くらいスタートが早いので、少し期待できるかもしれません。


 この辺りに昔からあった在来種は9月に収穫していました。当県の試験研究機関の報告によると、当地方で在来種として作られてきたイチジクは全て「ブルンスウィック」という品種だそうで、我が家にあったのもこの品種と分りました。枯らしてしまい、寒さに強いということでこの「蓬莱柿」を植えたものです。
 この「蓬莱柿」という品種は収穫期がかなり遅い。「蓬莱柿」は秋果専用種で、新しい枝が凄く伸びます。


 毎年熟さない実がたくさん残されるので、今年は8月早々に摘芯しました。また、茂りすぎのようなところは枝の整理も行いました。勢力が強すぎるのか、摘芯したところからはわき芽が出ています。このような作業が良かったのかどうかは分りません。
 この辺りの枝はまだ熟した実がありません。


それでも8月の好天が良かったのか昨年よりは早くから熟しています。


 未熟な果実がかなり着いていますが、この後どの程度熟すのか。

いずれにしても多分11月10日くらいで終りになるので、相当数未熟のまま残される可能性が高い。


 果実の頭が割れ始まった頃を目安に収穫しています。


 この「蓬莱柿」は皮が滑らかでするっと剥けます。本来生食に適する品種だろうと思います。

昔からの在来種は果実全体が硬く皮がするっとは剥けません。小さく甘味も少ない。この辺りではイチジクは生ではなく専ら甘露煮で食べるのが当たり前とされていました。ですから、シーズンにはイチジクの甘露煮をどっさりと作ることがよくありました。この「蓬莱柿」は生食、加工ともに適します。イチジクを好むのは特に女性陣ようです。