里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

香り高いコシアブラの芽を採る

2019年04月30日 | 山菜
 
 独特の風味があるコシアブラの芽を採りました。
 これは、昨日午後3時過ぎのものです。
 
 
 コシアブラはタラの芽と同じウコギ科の木で、同様に新芽を採って食べます。
 タラノキは林の中というよりは周りの日当たりのいいところに自生しますが、コシアブラは林の中にあります。
 
 
 コシアブラの由来は、樹脂を絞り、濾して漆のように塗料として使われていたからだというのですが、この辺りでは聞いたことがありません。そう言われるとコシアブラの新芽は油がかった艶があるような気もします。
 この辺りでコシアブラと一般的に言われるようになったのは、比較的近年です。メホなどと呼ばれはていましたが、昔はほとんど食べる習慣がありませんでした。
 それよりも一般的に言われていたのは「削り花の木」です。
 
 
 春の彼岸ごろは生花が少なく、木質の柔らかいコシアブラの木を削って、お参り用の造花を作っていました。現在でも行われ、売られています。
 もう亡くなりましたが、母の友人も削り花を作るため、毎年、我が家のコシアブラの木を採りに来ていました。ですから、そもそも食べるのが目的ではなかったわけです。
 それが、近年、普通に食べられるようになったのは、隣県の山形で「山菜の女王」などと呼ばれ、珍重されていることが知られるようになったからではないでしょうか。
 
 
 木は生長すると10メートル以上になります。
 
 
 高い所の新芽は物理的に採るのが大変ですから、採れる範囲のものを採るといった感じです。タラノキのように剪定すれば毎年採りやすく管理できるものと思いますが、そこまでは余裕がないです。
 タラの芽はほとんど癖がありませんが、コシアブラは見かけは細身のタラの芽といった感じながら、はっきりとした独特の香りがあります。
 
 
 色々料理法はあるのでしょうが、定番はやはり天ぷら。
 その風味と食感が楽しめます。
 
 今日は平成最後の日。コシアブラの天ぷらでの一盃としますか。

我流プール育苗~最後の入水

2019年04月29日 | 水稲プール育苗
種まき後3週間です。
前回入水して5日経ちました。


生育は順調です。
1週間前、箱を反転させた南側の1列も生育差は全くなくなりました。
一番丈の短かかったのがこの部分ですが、今ではもう分かりません。


箱ごとにみると、周囲が少し短く、中ほどが長めになっていますが、これはやむを得ません。草丈は最も短い所で8センチ、最も長い所で11センチでした。3枚目が伸びてきました。
追肥も効いたようで、葉色もいいです。


水は、まだ床土の上数ミリまであり、箱のへりは見えていません。


まだ直ぐの入水をしなくてもいいくらい残っていますが、前回入れた高さまで入水しました。
入水時間は各ベット約20分でした。


あと田植えまで約1週間ですから、多分これが最後の入水となるでしょう。
伸びすぎは注意しなければなりませんが、無加温のプール育苗としては、想定したスケジュールできています。


トウモロコシ等の我流直播き法

2019年04月28日 | 畑:豆類
 トウモロコシの種まきをしました。
 
 
 畝は先日作り、黒マルチを掛けておいたものです。
 母がまだ健在の頃は、パイプハウスで他の夏野菜と一緒に苗を育て、5月中下旬に植付けるというパターンでした。
 今は、水稲の育苗ハウスだけを残して老朽化したパイプハウスをすべて解体したので、それはできなくなりました。
 この辺りでは、直播きをするのは5月半ば以降です。
 そこで、少々早めに播くために始めたのがこの方法です。
 最初の年は透明マルチを使いましたが、やはり雑草に悩まされるので、その後は、地温上昇効果は少し落ちますが、黒マルチを使っています。
 マルチ栽培では、播き穴部分のポリを丸形にカットしてから播くのが普通ですが、私の場合は、指で強引に穴を開け、そのまま種を土に押し込みます。
 保温、水分保持と省力のためやり出した方法ですが、これまではまあまあの結果です。
 
 
 強引にと言っても、破くのはできるだけ小さく、それぞれ種は少し離れるように、覆土も適当になるように、といったことには注意を払います。
 
 
 1カ所に3~4粒播き、播いた後、ポリは気持ち元に戻すような感じです。
 
 
 もちろんリスクはありますが、5月中旬にも2回目を播くということもあって、早まきはこの方法で行います。発芽したらマルチの外に出します。
 品種は、例年どおりゴールドラッシュ。

 蔓なしのサヤインゲンも同様にして播きました。
 
 
 
 品種はこれも例年どおり、さつきみどり2号。

 カボチャも同様に播きましたが、こちらは1粒播き。発芽しないことも考えて、株間を少し狭くし、発芽状態を見て間引きます。
 
 
 

 品種は九重栗EX。

食べ応え抜群のタラの芽を採る

2019年04月27日 | 山菜
 
 よく山菜の王様と言われるタラの芽を採りました。
今年は昨年よりは遅いですが、例年並みの収穫時期と思います。
 
 
 タラの芽はタラノキから出る新芽を採るわけですが、この辺りの野山には方々にあります。私が採るのは、もっぱら家周りの我が家の野山だけです。この時期になると親族も来て採ります。
 そもそもは自生しているものですが、半ば管理しているタラノキです。
 これは採り頃です。
 
 
 タラノキは地下茎で自然に殖えていくので、周りを綺麗に管理してやると、群生っぽくなります。また、収穫後放置しておくと次年はそこから枝が伸びるので、どんどん木が大きくなり収穫しづらくなってしまいます。そこで、下の方のわき芽の出ているところで剪定してやると、適当な高さで毎年採ることができます。
 これは、もう少し大きくしてからの方が食べ応えが出ます。
 

 スーパーなどに出ているタラの芽は、ほとんど栽培したタラの芽です。知人の林業家の方はハウスの中に伏せ込んで3月から出荷しています。栽培のタラの芽は枝全部の芽を出させるので、大変に小さいですが、自然のものはほとんど頂芽で、採っても2番目の芽くらいまでです。
 ですからボリューム感は全く違います。栽培ものの数倍あるでしょう。
 
 
 自然のタラノキにも多少の違いがあり、特にトゲが多いものと少ないものがあって、少ないものは、この辺りではモチタラと言われています。いわれは分かりません。
 
 
 タラの芽は、ほとんど癖がなくかすかな苦みや独特の食感が楽しめます。特に太い充実した枝の新芽は食べ応えが抜群で、この時期にしか味わえません。
 
 
 定番はやはり天ぷら。
 個人的には素揚げが好きです。
 

パンジーを水墨画で描く

2019年04月27日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙
 
 パンジーを水墨画で描きました。
 今や、パンジーは様々な種類が出ていて、四季を通して見ることができますが、一番似合うのは、やはり春でしょう。
 花の色も本当に多彩です。でも、紫色に何となく安心するのは、スミレの色は紫のイメージだからかもしれません。
 濃い紫を濃墨に、他を淡墨にして表してみました。
 モチーフは、先日訪れた国営みちのく湖畔公園のパンジー。