里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「パプリカ」

2024年08月31日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙   

台風10号が大きな爪跡を残し進んでいます。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
これ以上被害が拡大しないことを願うばかりです。
当地は時折雨は降っていますが、大雨とかにはなっていません。
今、パプリカが穫れています。
パプリカはピーマンの一種で、その形からベル型ピーマンとも呼ばれます。
パプリカはピーマンよりも遙かに大きく肉厚です。
赤色や黄色、オレンジ色が代表的ですが、紫、茶、黒などのパプリカも見られます。
そもそもはどのパプリカも未熟のうちは緑色で成熟するにしたがってそれぞれの色に変化していきます。
完熟の状態になるとカラフルなパプリカになるわけです。
普通のピーマンは未熟の状態で収穫されますが、放置して置けば完熟し赤のピーマンになります。
しかし、赤くなっても肉が薄く味も異なりパプリカとは異なります。
昨年試しに作ってみた「鈴なりパプリカ」は普通のピーマンより小さいくらいながら肉厚で味もパプリカと同様でした。
但し、これは商品名で、あくまでパプリカは大型のベル型ピーマンを指すのが一般的なようです。
ところで、あまり知られていませんが、パプリカの生産量は当県が全国1位となっています。
その殆どは農業法人により超大型の温室で高度に環境制御された生産が行われています。
赤、オレンジ、黄のパプリカをイメージし水墨で描いてみました。   

トマト連続摘芯栽培'24~収穫は順調でさらにおまけの花房と基本枝を作る

2024年08月30日 | トマト連続摘芯栽培

トマトは順調な収穫が続いています。
オオタバコガ対策にネットを張っているため作業はやりにくい。


すでに計画通り第4基本枝までの捻枝は終わっています。
しかし、気温が高く生育が進んだため、さらにおまけの花房を着け、基本枝も作って捻枝しました。
第1花房、第1基本枝(第2、第3花房)は収穫が全て終わり、現在収穫しているのは第2基本枝と第3基本枝。
第2基本枝(第4、第5、第6花房)は第4、第5花房は収穫が終わり、第6花房とおまけに着けた花房も残り僅か。


右から2番目の株は第6花房は穫り終り、着いているのはおまけの花房。


上方に過日捻枝した第4基本枝(第10、第11、第12花房)が垂れています。


反対側の第3基本枝(第7、第8、第9花房)は第7花房は収穫が進み中心は第8花房になってきました。


第9花房の下にはおまけの花房をかなり着けました。今年はよく留まっています。
この下には穫り終えた第1基本枝(第2、第3花房)が隠れています。


第3基本枝は着果の悪かった花房はあるものの全体的にはまずまずと言って良さそうです。
第6花房より第7花房の方が早くなっている株もありますが、基本枝に3花房着けると逆転はしばしば起こります。
これが過日変則ながら早めの捻枝を行った第4基本枝(第10、第11、第12花房)


第10、第11花房が着果し、第12花房もほぼ開花が終りました。
これが進んでおり、おまけの花房を着けてみます。


さらに第10花房直下から出たわき芽をおまけの基本枝にしてみます。


天井に着くようになっていますが、すでに半捻枝状態にしています。
この株はすでに1つめの花房は着果し、次の花房も開花が終わっています。
少し強引ですが捻枝を行います。


すでに横向き程度になっているので少し捻るだけです。
これなら第5基本枝と呼んでも良いかもしれません。それなら第13花房、第14花房。
おまけの基本枝の捻枝が終わりました。2花房が着果すれば第5基本枝に昇格です。


赤い果実の成っているのが第3基本枝で、上から少し垂れているのがおまけの基本枝。


後作の関係があるため10月下旬には強制終了します。逆算すると9月早々に咲いた花房が限界となります。
例年下葉の整理をしていますが、今年はやりにくいので無理にしないことにしました。
過去に基本枝ごと切断したこともありましたが、やはりショックが大きくダメージがありました。
次第に下葉は枯れていますが、摘葉せずとも支障はなさそうです。
ここまで今年はあまり波がなく安定して収穫出来ています。


裂果が出てきました。頻繁に雨が降るようになったためです。しかし、後半になれば多少はやむを得ません。
昨年はこの時点で未熟の果実に軒並みオオタバコガが寄生。後半は惨憺たる状況になりました。
今年はまだ兆候はありません。花房数は近年では最も多くなっています。


中晩生ハクサイの種を播く

2024年08月29日 | 畑:葉菜類

中晩生ハクサイの種を播きました。
台風来襲の影響か天候が不安定、予報も当たりません。昨日は終日雨の予報でしたが、殆ど降りませんでした。
それでも、予定を若干前倒しし種播きを済ませることにしました。
何時ものように直播きです。
半月ほど前に苦土石灰を全面に、畝になる位置に緩効性肥料を帯状に施用し耕耘しています。
種播き前に再度ロータリー耕耘し、帯状全層施肥した中央位置に目印線を付けます。


管理機を用いて畝立て。


畝間はスペースの関係で悠々1m。


乾きやすいので鍬でならしかまぼこ形の低い畝に仕上げます。


ここは強粘土質土壌の我が家の畑としては一番条件の良い場所です。
ハクサイの直播きにはできるだけごろ土の酷くないところを選んでいます。
ドリンク瓶を使って播き穴を付けます。


品種はトーホク種苗の中晩生種「郷秋80日」。


今年は85日タイプの予定でした。馴染みの店に置いてなく今年も80日タイプになりました。
ただこれまでも作っており黄芯系の品種で品質も良く安定しています。
株間は畝間が広いので中晩生品種としては若干狭めの30㎝。
株間が広いと大きくなりすぎることが多い。
少々見にくいですが、直播きでは1カ所に7、8粒播きます。指で一つまみと言ったところ。


多めに播いてできるだけ揃って発芽させるようにします。
小生流に覆土。


播き穴のすぐ側の土を鍬を使って覆土し軽く鎮圧します。土の状態は他と比べずっと良い。


さらに、おがくずを掛けます。


これで、乾燥防止と雨に叩かれて土が固まるのを抑えます。
毎日傘マークが付いているのでさすがに近日中に雨が降るでしょう。台風直撃は困りますが。
この後、発芽前に不織布をべた掛けします。
昨年初めて経験、早生種が壊滅したハイマダラノメイガ(シンクイムシ)対策です。
これは過日直播きした早生ハクサイ。


品種はトーホク種苗の「郷秋60日」。
ハイマダラノメイガ(シンクイムシ)対策に発芽前に不織布をべた掛けしました。
発芽はまずまず、2度の間引きをし現在2本立てになっています。
蒸れるのが心配でしたが、今のところあまり変わりないようです。


追加で播いた秋キャベツを植付け、同様にブロッコリーも

2024年08月28日 | 畑:葉菜類

苗が不調だったため追加で播いていた秋キャベツを植付けました。
過日植付けた秋キャベツの隣に畝を作ります。
肥料などはすでにその時に植付けられるよう入っています。
日数が経ったので再度耕耘し、帯状全層施肥した位置に管理機で畝立て。


逆転ローターで畝立てすると粘土質の土も多少はこなれます。


あまり乾燥しないよう、鍬でならし低いかまぼこ形の畝に整えます。


株間は30㎝。ホーラーで植え穴を開けます。
過日植付けた時は乾燥しており崩れましたが、今度は降雨があったので植え穴を開けるには適当でした。


水分はそれなりにありましたが、数も少ないことから植え穴に軽く注水。
苗は25日ほどの育苗で、先に植付けた苗とは2週間ほどの差があります。
品種は同じトーホク種苗の「あまいキャベツあまみさき」。
育苗中の天候が不安定で日数の割には小振りながら根鉢はしっかりしています。


植え穴に害虫予防の粒剤を施用し植付け。


植付け終了。


さらに切りわら敷きました。苗が埋もれるようになっています。


先に植付けたキャベツとは大きな差が付いており、管理が少々厄介かもしれま
せん。
同じように追い播きしたブロッコリーも植付けました。
過日植付けたブロッコリーの隣に畝を作りました。


何時もはキャベツより2、3日長く育苗し植付けるのですが、今回は省略です。
品種は同じ「緑嶺」


本来は2畝が同じブロッコリーだったはずですが、大分差が付いてしまいました。


やはり苗が埋もれるように切りわらを敷いて終了。


この後、もう一度ブロッコリーを植える予定なので作業が少々面倒になりそう。
収穫が分散できると良い方に考えることにします。


ダイコン1回目の種播き

2024年08月27日 | 畑:根菜類

例年、ダイコンは複数回播いています。
1回目に播くダイコンはメインではありません。早めに穫るための1畝。
例年8月20日頃に播きますが、少し遅らせました。
品種は全てタキイ種苗の「耐病総太り」だけを用いています。


今年はあまりに気温が高く、今後も高いとの予報です。
さすがに「耐病総太り」の適温からは外れますが、他品種を播くつもりになりません。
もう40年ぐらいになる我が家では最長の品種で、愛着があるのかもしれません。
そして、昨年初めて経験したハイマダラノメイガ(シンクイムシ)。
1回目のダイコンは全滅してしまいました。今年も同様の気候なので対応が必要です。
すでに半月以上前に苦土石灰を全面散布、10日くらい前に畝になる位置に緩効性肥料を帯状に施用し耕耘しています。
種播き前に再度耕耘し、施肥した畝の位置に目印線を付けます。


ネキリムシとキスジノミハムシ防除のため粒剤を散布しました。
管理機で畝立て。


粘土質のごろ土ですが、逆転ロータで多少は細かくなります。


今年は乾燥しやすいようなので、鍬でならしてかまぼこ形の低い畝にしました。


小さなドリンク瓶を使って播き穴を付けます。


ダイコンは発芽が良く3粒で十分なのですが、ごろ土の上、全て古種なので4粒播きにしました。


株間は25㎝とやや狭め。広くすると太りすぎになりやすい。
鍬で小生流の覆土。

軽く鎮圧して播き方は終了です。


この後、オガクズを掛け乾燥防止と雨に叩かれるのを抑えます。


最近はしばしば雷雨がありますが、一応軽く灌水しました。
発芽するまでに不織布のべた掛けをして問題のシンクイムシの被害を防ぐ予定です。
メインのダイコンは10日後くらいに播き、今年は2回で終りにしようかと思っています。



イネの登熟は一段と進み水は全て落とす(コメ不足考)

2024年08月26日 | 田んぼ

イネの穂は一段と色付いてきました。


田んぼは全て水を落としました。
今年のイネは昨年と同様、7月中に穂が出揃いました。
すでにその時点で例年より数日から1週間早まっています。
その後、お盆中から天候は不安定でしばしば強い雷雨がありました。
水口の入水は止めていたもののトータルすると100ミリを超える雨が降ったため水が結構残っていました。
今度は排水口を開放したので、もう水は見えません。


相変わらず気温は高く、穂もさらに垂れてきました。
色付きも進み、日中晴天時に見るとより色付いて見えます。


穂が出揃って約25日、その姿からはすでに30日は経過したように見えます。
もう水を溜める必要はなく、土に残っている水分だけで十分です。
この田んぼも一段と色付いてきました。


この辺りが一番早く穂が出始まったところ。


8割方色付いたような穂も散見されます。
この辺りは青味が濃かったところ。


この1週間くらいでぐんと進みました。
それにしてもこの暑さは何時まで続くのか。
例年ならこの時期になれば夏日になることは少なく。朝方の最低気温は20℃を下回ってきます。
今年は依然として夏日で熱帯夜に近い夜温です。
さすがに里山の当地は朝方には冷気を感じますが、やはり昼夜ともに高い。
どうしても高温障害の懸念が拭いきれません。
昨年いわゆる白未熟米の発生を免れたのは日照が非常に多かったためと考えています。
今年は昨年ほどには日照条件が良くないのです。
この田んぼも大分黄金色になってきました。


この田んぼは中干しが効き過ぎたくらいになったので、先週は少し水を溜めておきました。


今は全て排水され、中干し時の亀裂が未だ確認できます。


畦の草もかなり伸びてきたので、間もなく刈り払いの作業を始めないといけません。


どうも今年の穂は小振りのような気がします。
穂が大きい時は畦に着くくらいまで垂れてくるものです。
いずれにしても、積算温度から推定すると成熟まであと2週間程度でしょう。
例年より10日以上進んでいる計算です。
もっとも9月になると秋雨前線や台風の襲来で、結局のところ刈り取りは毎年あまり変わらないことが多い。

ところで、このところコメ不足が話題になっています。
実際にスーパーの棚などから米が消えている現象が盛んに報じられています。
さすがに当地方のスーパーではそのようなことはないようですが。
小生は、「あるところにはある」という状況だと思っています。
平成5年のような大凶作では需要量に対して供給量が著しく少ないため不足するのは当然です。
しかし、今回は例年に比べ在庫量が相対的に少ないとはいえ需要量に対して供給量は十分確保されています。
しかし、在庫の余裕が少なくなってくると、JAや卸会社などの流通業者は大口のお得意様最優先で供給することになります。
結果的に最も小口の個人消費者への棚への供給は少なくなってきます。
そして、この末端の消費者は噂を聞くと一斉に同じ行動を取るため棚に物がなくなっていくのです。
たまたま今回は南海トラフ地震や気象災害への備えなどが奨められていたのでなおさらでした。
また、どうしても古米を必要とする需要者もいます。寿司には新米ならササニシキなど粘りの少ない米が適しますが、今の品種は粘りの強い品種が殆どです。
そうすると粘りが低下してくる古米の方が使い勝手が良く、早めに手当てしていたことでしょう。
業務で必要な需要者は長い期間の中で契約するなどし確保しているためあまり騒ぎにはなっていないはずです。
つまりトータルの供給量は十分確保されていると考えられます。
但し、農水省が発表している令和5年産の米作況指数100と実際の流通量に乖離があるのではないかと言う疑問は捨てきれません。
作況指数通りの出回りなら今回のような事態は考えられないからです。
国の米作況は実際に流通する玄米の粒径とは異なります。また、品質は加味されません。
したがって、実際に流通する米は国の発表する量より少なく、製品歩留まりも低下する可能性が高いのです。
さて、米の価格はどうなっているのでしょう。
消費者から見れば安いほどよいと考えるのは至極当然ではあります。
しかし、生産者の立場からすると昔に比べすでに十分過ぎるほど安くなっているという感覚です。
昭和の食管法の時代と異なり現在は殆どフリーに近い形で生産され、需要と供給のバランスの上で価格が決定します。
ここ2、3年は比較的ましな価格ですが、数年前にはかつての玄米価格の半値にまで値下がりしました。
ですから心ある生産者は自ら販売まで手がけ利益を確保するような努力をしています。
仮に店頭で売られている白米が従来10㎏3,500円(税抜き)のものが現在4,500円になっているとしたら、精米率90%で玄米に換算すると1俵60㎏当たり約19,000円が24,000円ですからかなり高いものです。
もっともこれは末端価格であって生産者価格はその70%程度でしょう。
では米をどのくらい消費しているでしょうか。現在は一人当たり年間約50㎏と言われています。
小生の場合、朝食はほぼ100%、3食でも米食が90%を超えているはずです。
若かりし頃は1合飯も食べた時代もありましたが、今は1食に白米で5勺(0.5合)、75gです。
これを我が家の玄米価格で換算すると1食20円です。
仮に年間900食食べたとして約67㎏。これは外食も含めたものなので自家では1俵と言ったところでしょう。
小生は米摂取率では最上位クラスと思うので一般家庭ではこの半量~2/3くらいのものではないでしょうか。1合飯を食べる人でも自家では60㎏くらいのものなのです。
1食あたり白米換算でも30~40円くらいのもののはずです。
特別の高価格米を食する方は別とし、おそらく自家で1ヵ月に2,000円分の白米を消費する人はそういないような気がします。
ただ家族単位では数や構成の違いで印象が変わるかもしれません。
小生はほぼ毎日晩酌をしますが、あっさりと白米代の数倍から十倍になってしまいます。
外で飲めば白米1ヵ月分程度で済むなら可愛いものです。
主食に費やす経費はそんなものなのです。


パプリカを穫るもなかなか難しい

2024年08月25日 | 畑:果菜類

パプリカを穫りました。これまで収穫出来たのはまだ10個ほど。
植え付けは5月14日。
株間は55㎝。
一般的なベル型のパプリカです。
本当は昨年試しに作ってみた「鈴なりパプリカ」にしたかったのですが、今年は苗がありませんでした。
たまたま普通のパプリカの良さそうな苗があったので赤と黄2株ずつ購入し植えたもの。
植える時点で蕾が大きくなっていました。
ピーマンと同様な作り方をしてみました。
株ごとに畝の中央に立てた支柱に誘引。畝の両側にパイプ支柱を立て、それに直管パイプを横にフックバンドで止めています。


この横パイプで枝の垂れ下がりを抑えています。
これまでもパプリカは何度か作りましたが、当地ではやはりハウスです。
露地では誘引が難しく色付きにも時間がかかり沢山穫るのは無理です。
この畑はピーマンを植えた畑とは別でとりわけ粘土質が強い。
本来なら主枝を3本くらいにして伸ばし、果数も制限して作ります。
しかし、殆ど放任しました。


7月半ば頃には色付き始めましたが、次々と腐れます。
尻腐れなら兆候がありますが、中の方から腐っているようでした。虫も確認されませんでした。
当地は空梅雨で日照り状態、それが原因なのか、分りません。
8月に入りようやく腐敗は治まって少しずつ穫れるようになりました。
これが赤のパプリカ。


摘果していないので丈は伸びず、果数は多く着いています。


当然ながら小振りですが、それは承知の上です。


これが黄のパプリカ。


ピーマンのように軽くないため、重みで枝折れしてしまったものがあります。


黄の方が色付きは早い。


穫ってみました。まずまずです。


立派とまでは言えないものの使うのに不自由はありません。
1株から数個穫れれば十分元は取れるので、半放任のままにします。
助っ人が郎党にも配りたいようですが、それほどはどうでしょう。



水墨画「向日葵」

2024年08月24日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3


夏になると描いてみたくなる花、それがヒマワリです。
暑い夏こそ黄色の大輪の花が似合います。
広大な丘に沢山のヒマワリが立ち並ぶ情景は正に壮観。
見る者を明るく爽快な気分にさせてくれます。
今回はその姿をイメージして描いてみました。
真夏に開催されたパリオリンピック。日本選手の活躍が連日報道され感動をもらいました。
沢山のヒマワリの花は黄金の金メダルが並んでいるようにも見えます。
メダルを獲得できなかった選手にも大輪のヒマワリを捧げたい。
無観客で行われた東京オリンピックは残念なことではありました。そして、その後に噴出した様々な不祥事。
パリオリンピックが大輪のヒマワリのように明るく清々しい大会であったと信じたい。


ナスは頗る旺盛で支柱を上げ切り戻しを加味して整枝

2024年08月23日 | 畑:果菜類

ナスは収穫が始まって2ヵ月余経過しました。ほぼ折り返しといったところ。
生育は頗る旺盛で収穫最盛が続いています。
品種は中長なすの「くろべえ」。
気温が高いため枝が高く伸び、人の背丈を超えるほどになってきました。


通路は今年20㎝ほど広げましたが、かなり埋まってきました。


仕立て方はごく普通の3本仕立て。
樹勢は非常に強い。樹勢を見るには花が分りやすい。
このように雌しべの柱頭が長い長花柱花なら樹勢は良。柱頭が短い短花柱花なら樹勢が弱っています。


例年、真夏も更新剪定を行わず穫り続けます。
まず簡易な整枝「ふところ枝」の整理を行います。今回が2度目。
「ふところ枝」とは、株の内側に向かって伸びた枝のこと。
「ふところ枝」を整理し光線が中まで入るようにします。
丈が伸びたため脇から覗くしかありません。


中心に立てた支柱や主枝が見えるように枝を整理します。 


誘引は、中央の1本の支柱と畝の両側に設けた廃材利用の横パイプを上げていく簡易な方法です。
横パイプに枝が密着すると枝が動かず、誘引止めしなくても垂れ下がりません。
支柱上げは今回で3回目。
横パイプは縦支柱にフックバンドで止めています。
フックバンドは完全には止めていないので、下から軽く叩くだけで簡単に上がります。


20㎝余り上げました。この後も上げるのでフックバンドは完全には止めません。


同様に反対側の横パイプも上げます。


全ての横パイプが上がり、枝が立ちました。


通路も大分見えるようになりました。


今年は支柱も少し長くしたのですが、それでもこれから支柱を上げる余裕はあまりありません。
このまま伸ばし続けるのは難しそうです。そこで少し枝を切り戻すことにしました。
かつてスタート時点からの切り戻し剪定も試しました。
しかし、当地の露地栽培には不向きなようで結果はよくありませんでした。
それでも、ここまで伸びてくれば適度に切り戻して丈を調整した方が良いと判断しました。
老化しての更新剪定ではないので、伸びたものだけをこの程度に切り戻します。


この程度の整理になりました。


丈が揃い、通路も十分確保されました。


全体にスッキリし収穫もしやすく、見逃しもなくなります。


追肥は、マルチの裾を少したぐり上げ敷き藁の上から速効性肥料をバラまいています。
降雨があったので効いてくれることを期待しています。
今年は例年と比べても良いものが安定して穫れています。


五角オクラと丸オクラを穫る

2024年08月22日 | 畑:果菜類

8月早々からようやくオクラを穫り始めました。昨年より10日くらい遅い。
発芽が上手くいかなかったからです。
今年は気温が高いと思い5月10日に直播きしました。
ところが発芽不良で播き直し、それもまた不良。
これまで発芽で失敗したことはなく甘く見てしまったかもしれません。
しょうがないので発芽したものだけを育てることに。
今年は五角オクラと丸オクラを適度な株間で育て比較してみようと思っていました。
それぞれ10数本の計画でしたが、まともに生育したのが五角オクラ2本と丸オクラ8本。


適当な間隔に支柱を立て茎を振り分け誘引しました。
例年なら背丈くらいになっている時期ですが、まだ目線くらい。
これが五角オクラ。


本数が少ないのでわき芽を少し伸ばしています。


数が少なく比較するには無理があるかもしれませんが、丸オクラより丈が低い。


樹勢は適当で、収穫した後その下1、2枚の葉を残して摘葉します。
オクラと言えばこの五角オクラが一般的で一番馴染んでいるでしょう。


オクラの問題は背丈が2mを超すくらいに生長し扱いにくいこと、そして莢の生長が早く穫り遅れて硬くなりやすいこと。
昨年まで密植栽培を試し、我が家では作業性も考慮し株間20数㎝間隔が適当と言う結論になっていました。
今年は莢が長くなっても軟らかいと言う丸オクラと比較するのが主な目標でした。
こちらが丸オクラ。


残った株だけで見ると草丈はこちらが伸びています。
茎は一度支柱に誘引しただけでしっかりしており樹勢も強い。


莢の着き方なども悪くないように見えます。


五角オクラよりこちらの方が少し早く穫れ始めました。


右の2本が五角オクラ、他が丸オクラ。


通常五角オクラの収穫は7、8㎝が望ましく10㎝くらいまでです。15㎝では硬くなりまずい。
丸オクラは15㎝くらいまでは問題ありません。ただ伸びるのは早い。
やはり花が咲いて数日以内には穫る必要があります。
今年は失敗作ですが、もう少し観察を続けます。


猛暑に食欲増進の定番「モロヘイヤ」

2024年08月21日 | 畑:葉菜類

当地、今年は空梅雨。7月から異常な暑さが続いています。
かつて猛暑日などは滅多にないことでした。しかし、今や連続することも珍しくなくなりました。
暑ければ当然に食欲も落ち夏バテしやすくなります。
そんな時に重宝するのがモロヘイヤ。
今年はナスの畝の端に作っています。


種播きは5月12日。例年より大分早い。気温の高い日が続いたからです。
高温性の作物のため低温では発芽が悪く、水分不足でも発芽しがたい。
したがって普通は育苗しますが、小生は何時も直播き。
多少の欠株は覚悟の上で1カ所7、8粒と多めに播き籾殻くん炭を掛けて灌水します。
今年は1ベットに4株の3条で2ベット。
気温が高く条件に恵まれ全て発芽。全部で24株。
しかも全て2本立てにしたため少々混むことになりました。


モロヘイヤは本葉数枚までは弱いのですが、その後は丈夫。
病気や虫もほとんど付かないため、ほぼ放任で収穫するだけ。


今年は早く7月10日頃から穫り始めました。
主枝を高さ5、60㎝で芯を摘み取ります。中央がその穫り跡。


助っ人が摘み取ったのですが、少し高くなりました。もう少し早めでよかったようです。
芯を摘めば、わき芽が伸びてきます。これが1回目のわき芽を穫った跡。


脇芽を摘めばさらにその脇芽が伸びてきます。これがそれを摘んだ跡。


この時期になれば摘んだ回数の違う茎が混在してきます。小さいわき芽も沢山出ています。


収穫は葉を数枚付け、20㎝くらいで摘み取ります。


モロヘイヤはビタミン含量がホウレンソウの数十倍。野菜の王様の異名があります。
エジプトの王がモロヘイヤのスープで病が治ったという逸話が知られています。
葉にはとろみがあり癖がなく、おひたし、天ぷら、和え物、汁物など用途は多様。
我が家の定番は、軽く湯がいてミキサーに掛け出汁醤油で味を整えたトロロです。


猛暑で食欲が落ちた時、これをたっぷりご飯にのせて食べれば胃袋に直行。
これが小生の夏バテ予防法です。


ピーマンは生育旺盛で支柱を上げ「ふところ枝」を整理

2024年08月20日 | 畑:果菜類

ピーマンは6月25日頃から穫り始め、7月半ば頃から収穫最盛となりました
品種は「京みどり」。
収穫も順調で旺盛に生育しています。


今年は通路を20㎝ほど広げていますが、枝が垂れるものが出てきました。
株による強弱も多少見られます。


誘引は中央の1本の支柱と廃材を利用した横パイプを上げていく簡易な方法で行っています。
横パイプに枝が密着すると、誘引止めしなくとも枝は動きません。


ここで支柱を上げます。
横パイプは縦のパイプ支柱にフックバンドで止めています。
フックバンドを完全には止めていないので、上げる時は下から上に軽く叩くだけです。


今回は20㎝ほど上げました。


この後も横パイプを上げていくので、フックバンドは完全には止めません。
それで最後まで問題なく持っています。
反対側の横パイプも同様に上げました。


これで全ての支柱が上がり枝が立ちました。


多少枝折れする場合もありますが、ピーマンは分枝が非常に多いので気にしません。
枝がかなり混んできたので簡易な整枝を行います。「ふところ枝」の整理です。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のこと。
ピーマンは花芽が着くごとに2本に分枝するのでねずみ算式に枝が増えていきます。
放置するとジャングル状態になり、収穫もしづらく果実の見逃しも出やすい。
株を上からのぞき込むと混み具合が分ります。かなり茂って下の方は見えなくなっています。


中心が透けて見えるように枝を間引きます。


今回は少し思い切って間引きました。


「ふところ枝」の整理が終わりました。


これで光線が中まで入るようになり着果や肥大が良くなるはずです。
風通しが良くなることから病害虫対策にもなり、収穫もやりやすくなります。
当地は空梅雨で日照り状態だったため一時尻腐れ果が散見されましたが、今はほとんど見られません。
たっぷりと敷き藁をした効果もあるかもしれません。
盛んに穫れ続けています。


「京みどり」は獅子型のピーマンと異なり縦長で果肉がやや薄く軟らかなのが特徴の中型ピーマンです。
しかし、この時期になると厚みが増して肩も張り初期とは少々趣が違います。


今年のイネの生育は大幅に進んでいる

2024年08月19日 | 田んぼ

今年のイネの生育は平年より大幅に進んでいます。
半数の穂が出る出穂期は7月28日、9割の穂が出る穂揃い期は7月30日と我が家の田んぼは昨年と全く同日となりました。
2年続けてこれまでで最も早い。すでにこの時点で数日から1週間早まっています。
8月の気温も高くお盆までには急速に穂が垂れてきました。
それまで雨が極端に少なかったのですが、お盆中に続けて強い雷雨、そして台風7号とここに来て一変。
18日からはようやく回復してきました。気温は相変わらず高い。
かなり色付いてきました。


穂は殆どが垂れてきました。
日中日が射している時に見るとより色付いて見えます。


田んぼの周りのイネは色付きが早まりやすい。
この時期になれば水を溜めておく必要はなく、湿潤状態が保たれていれば十分です。
入水は止めていますが、ここ数日で降った雨水がまだ溜まっています。


当地方で毎年のように心配させられるヤマセの気候は2年続けて気配もなし。極めて稀なことです。
一方で高すぎる気温。これも2年連続です。
懸念されるのが白未熟米と言われ米粒が白く濁ってしまう高温障害。
昨年は結果オーライでした。それは日照が非常に多かったからだと思われます。
昨年は穂が出て成熟するまで一貫して日照に恵まれました。今年はそれほど良くないのが気になります。
こちらの田んぼも殆ど穂が屈み色付いてきました。


一見今年は穂数が多く、その分穂が小ぶりな感じがします。
籾の数が多ければ多収の可能性はあっても能力以上になると品質が低下しやすい。微妙な関係にあります。
それと気温が高いため草丈が伸びました。当然ながら草丈が高ければ倒れるのが心配です。


畦の雑草も大分伸びてきました。間もなく刈り払いの作業をしないといけません。
この田んぼはここ2年ほど少し倒伏したので肥料を調整しています。
この辺りが一番早く穂が出たところ。色付きも進んでいます。


少し肥料を控え過ぎたでしょうか。肥料が少なく痩せたイネは出穂や成熟が早まります。
この辺りは若干青みが濃いようです。いつまでも肥料が効いた青いイネは倒れやすい。


この田んぼも全体に色付いてきました。


この田んぼは中干しが効き過ぎたくらいになりました。
大分雨が降りましたが、すぐ落とさず少し溜めておきます。


穂が少し小さい感じがしますが、どうでしょう。


台風7号は大したこともなく過ぎ去ったものの本格的な台風シーズンはこれからです。
これまで何度も雨や風で倒されました。何事もなく終わることの方が少ない。
やはり一番気になるのは異常に高い気温の影響。夜温が下がる里山の長所が活かされることを祈りたい。


蔓ありサヤインゲン「ケンタッキー101」と「ケンタッキーカンサス」

2024年08月18日 | 畑:豆類

当地、台風7号は大きな爪跡を残さず通り過ぎてくれたので幸いでした。
しかし、盆中から度々強い雨が続きトータルでは100ミリを超え、それまでカラカラだった畑は一転ズボズボです。
蔓ありサヤインゲンは7月末から穫り始めました。
ゆっくり長く穫りたいと思っていたところですが、気温が高く一気に盛りとなりました。
一旦はピークを過ぎたようです。
品種は2品種。右が「ケンタッキー101」、左が「ケンタッキーカンサス」。


種播きは6月10日と今年はやや遅め。
「いちず」と言う品種を4年ほど作ってきましたが、一気に成り込むものの短命。
半蔓性に分類されることからも分るように樹勢が弱く、長期収穫は無理と結論づけました。
今年は従来作っていたケンタッキーワンダー系の品種に戻したところです。
何れもほぼ2本立てになっています。
「いちず」が芯止めする必要がなかったことからこちらも芯止めのタイミングを逃しました。
そのまま伸ばし放任したため完全にトンネル状態になっています。


これがタキイ種苗「ケンタッキー101」。


こちらの方が伸びが早く、旺盛に茂ります。
当地は一言で言うと空梅雨日照りの環境でしたが、葉焼けは僅か耐暑性もあるようです。
但し、2本立てで少々混みすぎ、ピンチもしなかったためかわき芽の伸びは遅い感じです。


一旦盛りが過ぎた後どのくらい続くかが問題です。
タキイ種苗ではこの品種を丸平莢と分類しています。
生育の仕方や莢の形は典型的なケンタッキーワンダー型と言えるでしょう。


考えてみれば、この典型的なケンタッキーワンダー型のサヤインゲンを暫く作っていませんでした。
感覚的に馴染みが薄くなっていたのかもしれません。
これがタカヤマシードの「ケンタッキーカンサス」。


「いちず」の前は主にこの品種を作っていました。
「ケンタッキー101」より生長はやや遅く、穫れ始めも数日遅い。
一見「ケンタッキー101」ほど樹勢は強くありません。


しかし、バランスは取れており、「ケンタッキー101」の樹勢が強すぎるのかもしれません。
莢は丸莢で整っています。近年はこの形に馴染んでいたようです。


評価はこの先の持ち方次第です。
収穫したもの。右が「ケンタッキー101」、左が「ケンタッキーカンサス」。


莢の違いを見るため数本で比べてみます。
右が「ケンタッキー101」、左が「ケンタッキーカンサス」。


小生は何れも丸莢としてきました。インゲンの莢を平莢と丸莢としか区別してこなかったのです。
一緒にしても気付く人は少ないでしょう。
しかし、タキイで丸平莢と分類しているのも確かに頷けます。比べれば明らかに違いがあります。
我が家でかつて作っていた蔓ありサヤインゲンは丸平莢と言うのが正確なのかもしれません。
近年は専ら丸莢なので次第に食感はそちらに馴染んできました。
今のところ助っ人以外に違いに気付く人間はいません。


水墨画「とうもろこし」

2024年08月17日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙
  

我が家ではトウモロコシを2回に播いています。
1回目は7月下旬に穫り、2回目がお盆用です。今年は気温が高く何れも想定よりかなり早まりました。
メインはお盆用です。昔から人が多く寄るお盆に食べられるように作ってきたものでした。
昨年もそうでしたが、今年もお盆の頃には良いものは終わってしまい残り物になってしまいました。
もっとも今はお盆だからと言って昔のように人が大勢寄ることもなくなり、さしたる支障もないのですが。
トウモロコシを水墨画で描いてみました。
大粒のトウモロコシになったのはご愛敬。幼少の頃のトウモロコシがこんな感じだったでしょうか。
甘みが少なく歯ごたえのあるトウモロコシでした。今時なら皆がまずいと言うに違いありません。
それでも美味しかった。遠い昔の想い出です。