里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

夏秋キュウリをネットへ誘引

2024年05月31日 | 畑:果菜類

夏秋キュウリをネットに誘引しました。
当地方では通称蔓上げ。普通はハウスで植付け後最初に誘引する時に言います。
植付け時にすぐに誘引する場合は蔓上げとは言いません。
我が家では植付けた後不織布で覆いをしており、しばらく後に誘引するので蔓上げと言っています。
蔓上げの目安は植付けから約2週間、本葉7枚程度です。
天候や生育など状態が良ければ早い方が望ましく、遅れると樹勢に影響します。
当地の適期より早い植付けで、保温強風対策のため周りをこのように不織布で覆っていました。


今年は強風に見舞われた日があったので不織布の覆いがなければかなりダメージがあったはずです。
十分な効果を発揮しました。


最低気温も上がり当地でもキュウリの適温に近い時期となりました。
ここで不織布を剥ぎます。


品種は今年3年目の「OS交配ニーナ」。
植付け時の苗は本葉3枚半~4枚。葉色がやや落ち芯が細く徒長気味でした。
現在は本葉7枚くらいまで生育が進んでいます。
葉色はかなり濃くなっています。当地は植付け後異常乾燥状態で、その影響が大きい。
もう少し伸び伸びした姿になって欲しいところでしたが、苗と天候を考えればこの程度で良しとします。


蔓上げが遅れると蔓が地べたを這うようになります。そうなる前に誘引するのがタイミングです。


苗はネットの内側に植付けているので、蔓をネットの外にくぐらせて誘引します。


これで誘引、いわゆる蔓上げは完了です。


ネット支柱の外側から見るとこうなります。


今年は株間をさらに広げて90㎝。植付け本数は僅か6本。
株間を広くしても昨年と同様親蔓と子蔓1本を伸ばす2本仕立てを行います。


すでにわき芽や雌花が見えてきました。
2節までの伸びているわき芽と見えている雌花は全て搔きました。


過去2年作ったので品種の特性はかなり把握できました。
節間が短く葉はややコンパクト、殆どの節に花芽が着きます。
もともとハウス向きの品種と理解できます。しかし、露地でも十分に作れると分かりました。
収穫目標日数は100日以上、3年連続の達成を目指します。先は長い。


白と紫の花が清々しい

2024年05月30日 | 

この時期、周りには白と紫の花が多い。清々しい気分にさせてくれます。
まず白い花ではシャクナゲ。


西洋シャクナゲで、かなり遅い品種です。過日訪れた国営みちのく湖畔公園にも同種と思われるシャクナゲがありました。


玄関のすぐ前にあります。
以前ここには大株のアズマシャクナゲがありましたが、枯らしてしまったため助っ人が植えてくれたもの。
花びらには僅かにピンクが入ります。


クレマチス。


数カ所で、南天などにしがみついて勝手に咲いています。


長く咲いていますが、そろそろ終りが近く少し汚れてきました。
今は日陰の花が見頃です。


小生にはテッセンと言った方が馴染みがあります。
テッセンのイメージは青紫ですが、我が家にあるのは白だけです。
ヤマボウシ。


今がほぼ満開です。しかし、今年は花数が少ない。


例年と変わらない剪定をしたつもりながら、なにが原因でしょう。
それでも清々しい色です。
僅かにアイボリー色が残っています。純白になる直前が汚れがなく一番綺麗と感じます。


実は白い花びらに見える4片は総苞片と言われるもので、本当の花は中心にある小さい丸形のもの。
あらゆる所に雑草化して咲いているのがこの花。


植物音痴の小生、昔はマーガレットが雑草化したものと思っていました。
増えすぎて困り、少々調べた結果一旦はシャスターデージーと結論づけ。
再び調べ直した結果、フランスギクということに落ち着きました。


邪魔になるところは極力切り倒しており、一時よりは大分少なくなりました。


入り口正面にあるオオデマリ。


見事に咲いていましたが、満開の時に強風でみな落ちてしまいました。撮りそびれてしまったのは残念。
そして、紫の花は、まずシラン。


一時、霜害と思われる影響で少なくなりましたが、再び増殖。
一番群生化しているのが育苗ハウスの前。日当たりが良いのでピークは少し過ぎたかもしれません。


このくらい数があると赤紫が際立ちます。
もう一つの庭とは言えない所に群生化したシラン。


こちらは庭の一角にあるシラン。やや日陰なのでこれからが見頃。


こちらはアヤメ。


草丈数十㎝の小型のアヤメです。
色は正確には青紫。


アヤメの特徴は花びらの付け根に黄色の網目模様。
こちらも育苗ハウスの前に次第に群生化してきました。
もう1カ所、群生化してきたところがあります。


今回気付いたのが花びらの色の濃いアヤメ。明らかに違うようです。


白のアヤメが混じっています。


数年前から纏まって出るようになりました。
今週から雑草の刈り払い作業を始めたところです。一服時に花を眺めて癒やしを得ます。


今年の春キャベツ後半は厳しかった

2024年05月29日 | 畑:葉菜類

収穫の目安は4月20日過ぎなのですが、近年は気温が高く早まる傾向にあり、ほぼ平年並と言ったところ。
これが穫り始めの春キャベツ。品種は、「金系201」。


今年は生育が揃っており、穫り始めの頃にはすでに完全結球している株がありました。


その後は連日気温が高く、結球も急速に進みました。
さすがに穫り切れずに残っているキャベツはこんな姿になっています。これは一昨日。


結球がギンギンに締まり気温が高くなればパンクするものが出てきます。


4、5月に当地で真夏日を記録するなど尋常ではありません。
そうなると腐敗が出るのは避けられません。


そして虫食い。


我が家は無農薬栽培ではないので必要な薬剤は使用します。
結球開始時に防除すれば大概実害なくて済むのですが、今年は最後まで持ちませんでした。
終盤なのでは捕殺で凌いできましたがこのとおり。裂球、腐敗、虫食いの三重苦です。
今年の春キャベツは前中盤好調も後半は異常な高温下厳しい状況となったことを記録に留め置きます。
ただし、自家用には処分してしまうのは勿体ない。
裂球は食するのに大した支障はなく、がっちり結球しているため虫も中まで食い込んではいません。
腐敗も丸ごとではなく表面何枚かといったものが多い。
敢えてこの株を穫ってみました。


数枚剥けばこんな感じです。


ずっしりと重く2㎏を越えています。春キャベツらしい柔らかさは変わりません。
残っているものを一斉に穫り、食べられるように調製して終了とします。
キャベツも直ちに冷蔵保管するとかなり持ちます。



ジャガイモ「男爵」と「とうや」の生育(追肥と土寄せ)

2024年05月28日 | 畑:土物類

ジャガイモは山砂を客土した畑に長らく連作してきました。しかし、不作が続いたことから今年畑を変えました。
また、品種も暫く「男爵」のみを作ってきましたが、初めて「とうや」を少し試しています。
これが畑を変えマルチ栽培をしている「男爵」。


早掘りが目的ではなく強粘土質のためマルチ栽培を試すことにしました。
生育は明らかに進んでいます。
マルチの効果が一番かと思いますが、早めの植え付けと気温が高く経過したことも要因と思われます。


4月末に芽搔きをして3本立てにしています。
生育は旺盛で、若干茂りすぎなのかもしれません。施肥は標準量です。
畑を変えたことが影響しているかは分りません。
花が咲いているのは1株だけ。よく見る薄紫の花です。


しかし、全体を見ると殆どの花が退化しているように見えます。


なぜ花がこのようになったかは分りません。しかし、過去にも花が咲かないことはありました。
本来なら先週あたりには開花期に達していたようです。あとは成り行きにまかせます。
この畑だけでは植えきれずに、一部を急遽前年と同じ畑に植付けました。
この分だけ追肥と土寄せをしました。


見にくいかもしれません。資材高騰の折り、節約して在庫の硫安を使用しています。
土寄せは管理機を使い、畝の両側から逆転ロータで土を撥ね上げます。


鍬で少々手直しをして土寄せは終了です。


これが「男爵」。


マルチ栽培より株は小さい。進度も10日くらいの違いがありそうです。


まだ一部の開花ですが、マルチ栽培のように花が退化したようには見えません。
こちらが「とうや」。


「男爵」と比べると一回り大きい。
草丈が高く、茎も太い。「男爵」より強健に見えます。
開花盛りになっています。綺麗な白色の花です。


生育そのものも「男爵」より早く早生のようです。
これが品種の境目。中央から左の花のまだ咲いていないのが「男爵」、右の花の咲いているのが「とうや」。


こちらの畑は植付け前の準備が不十分でしたが、品種の特性は把握できそうです。


ナスは不織布を外し支柱に誘引するも樹勢は弱い

2024年05月27日 | 畑:果菜類

ナスは植付けて2週間ほど。不織布を外し支柱に誘引しました。
品種は渡辺採種場の中長なす「くろべえ」。
品種優先の苗選択ですが、植付け時の茎は細く徒長していました。
最近では珍しく蕾だけは大きくなっていました。
当地の植付け適期には早いので不織布をトンネル掛けしました。


どちらかと言うと保温よりも風対策ですが、今年は効果が明らかです。
強風の吹き荒れた日があり、不織布掛けをしなければ相当傷められたはずです。


殆どの株の一番花が開花しているので不織布を外すことにしました。


想定しているより茎の太りはイマイチで樹勢は弱い。、


下葉の黄ばみは取れないものの新葉の方はナスらしい葉色になってきました。わき芽も伸びてきました。


ここで支柱を立て誘引します。
仕立て方は、ごく一般的な主枝と1番花直下のわき芽2本を残す3本仕立てです。
わき芽は整理するほどになっていないので、今回は手を掛けません。
支柱を立て誘引しました。


早いものは花収まりした株もあります。


樹勢が弱いので一番果が留まることは期待していません。
成り行きに任せますが、留まるものがあっても大きくしません。小ナスの状態で穫ってしまいます。
まずは樹勢優先。2番花以降が着果すれば十分です。それでも確実に6月中から穫れます。


この後、生長すれば株の両側に廃材を利用したパイプ支柱を立て、誘引します。