里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

喪中の年越し

2021年12月31日 | 暮らし

我が家は、今年は喪中で正月を迎えます。
先日、身内に不幸があったためで、四十九日の喪が明けるのは1月24日。
絶対というわけではありませんが、古来、喪中に神事、慶事は避けるのが習わし。
自身が喪中で正月を迎えるのは初めての経験です。
小生、鎮守の神社の講中代表をしていることもあり、宮司に正月の対応について御指導を仰ぎました。
それによると、正月は大晦日の年越しから1月14日まで。
12月30日までに済ますべきは済ます必要があるようです。
そして、我が家の場合1月14日が年越しの日となるらしい。
という訳で、以下のことは、すべて昨日のうちに済ませました。
これは神棚。


古いお札やお幣束、お歳徳神の飾り物は全て下ろしました。
これは台所にある小さな神棚。
ここの古いお幣束やお歳徳神も下ろしました。


これらはそのままで1月14日に下ろし、どんと祭で焼いてよいと言うことでした。
しかし、我が家では昔から大晦日に下ろし、納めるべき所があります。
それで30日の内に全て下ろし、納めることにしました。


それを納めるのが我が家の山にある小さな祠。山の神様です。


そして、鎮守の神社の鳥居にしめ縄を掛けるのが、講中代表としての役割。
通常は大晦日に掛け、お参りします。
30日中に掛けるなら大丈夫というので、そうしました。


しめ縄に下げる紙は紙垂(しで)と呼ばれます。
例年なら、小生自身で作りますが、今年は宮司が持参下さいました。


例年、12月半ばに宮司がお出でになり、お幣束を切りご祈祷があります。
喪中のため、今年はご祈祷はなく、すでにご祈祷を済ませたお幣束をお持ちいただきました。
これは、先日配られた恵比寿大黒などの通称お歳徳神(としとくじん)さん。

例年なら、大晦日にお札とともに神棚に祀ります。


今年、神棚に祀るのは1月14日になります。
お幣束とお散供を持ってお参りするのも1月14日ということです。
さらに、例年なら輪通しを作って飾り付けるなど、やることは沢山あります。
今年は、そのようなことがありません。
神事に関わること以外はいつもと変わらない大晦日です。

2021年秋冬野菜を総括(作柄は良)

2021年12月30日 | 畑:葉菜類

ハクサイやダイコンの冬囲いも終わり、今年の秋冬野菜は終盤へ。
ここで今年の秋冬野菜を総括し、記録しておくことにしました。
今年は8、9月は天候不順で雨が多く、種播きや植え付けなどやりにくい年でした。
しかし、10月以降は総じて好天、気温も高く経過しました。
当地、何より今年は台風や集中豪雨などの直撃がありませんでした。
近年は、程度の差こそあれ毎年のように災害に見舞われています。
そういう意味では、今年は秋冬期の天候に恵まれた年と言っていいでしょう。
したがって、作柄も総じて良。
個別に見てみます。
まずは秋冬野菜の代表格ハクサイ。


これは冬囲い時の中晩生種。早生種ともに作柄良。


ダイコン。

これは冬囲い時のダイコン。早播き分ともに良。


キャベツ。
これは冬キャベツ


こちらは秋キャベツ。冬キャベツともに良。


ニンジン。


これは半数を冬囲いにした冬ニンジンで良。早播きの秋ニンジンはやや良。


ネギ。


一般的な長ネギとして見れば並か。
しかし、我が家としては作り方を変えたのを考慮し、これでやや良。


ブロッコリー。
ただし、これは側花蕾。


頂花蕾は特大級甚だ多く、作柄良。


ホウレンソウ。


早播き分はやや不良。ただし、これは畝作り不手際によるもの。
その後の2作は良。


小カブ。


生育、揃い極めて良好で作柄良。


シュンギク。

生育旺盛、収量多く作柄良。


レタス(玉レタス)。


生育不揃いで、やや不良。


リーフレタス(グリーンリーフレタス)。


生育旺盛、揃い良く作柄良。


リーフレタス(サニーレタス)。


生育旺盛、揃い良く作柄良。


花菜(寒咲花菜)。


生育順調で作柄良。


アスパラ菜。


斑点症状有り、並。


ターサイ。


生育ばらつき有り、並。


チンゲンサイ。

生育ばらつき有り、並。


縮み雪菜。

生育ばらつき有り、並。
ただし、ターサイ、チンゲンサイ、縮み雪菜は畝作りの不手際によるもの。


水菜。

生育順調でやや良。


これは、小生あくまで独自の作柄評価です。
一部作り方の不手際が要因のものがあり、ミスしなければ作柄良だった可能性が高い。
全体的に見れば、近年では一番といってよい出来です。
これは全国的な傾向か、特に東日本では共通だろうと推測します。
そのため秋冬野菜の市況は低迷。この傾向は、今冬しばらく続くのでしょう。
しかし、この度も日本海側でドカ雪があり、気象によっては大きく変わる可能性も。

干し柿づくり'21~白粉吹き始め

2021年12月29日 | 干し柿づくり

干し柿に白粉が吹き始めました。
干し柿は、干し始めから約6週間経ちました。
今年は、乾燥の進みが遅れたもののあんぽ柿は10日ほど前に完成。
贈答も終わりました。
例年、白粉を吹かせてから贈答にする助っ人も、今年は終わらせたようです。
横吊りにしていた干し柿は、今は縦吊りに変え、寄せています。
それに紙袋で覆いをしました。


いつまでも空気にさらし続けると硬くなってしまいます。
簡易な方法ですが、それなりに効果があるようで、次第に白粉が吹いてきます。
まだ一部乾きの遅れているものがあり、その分だけ覆いをしていません。
こちらが特大玉を横吊りにしていたもので、それを縦吊りに変えました。


開けてみます。


今年は横吊りにした特大玉を贈答にしたので、今はぐんと少なくなりました。


現在はほどよい状態のように見えます。


白粉が吹き始めたのが分ります。
昨年からみると1週間くらい遅れた姿です。


こちらが初めから縦吊りにしている中玉、小玉のもの。


乾きは、大玉のものより進んでいます。


白粉はようやく吹き始めと言ったところ。


小玉の柿は硬くなりやすいので、そろそろ室内に取り込む必要があります。


今はあんぽ柿からころ柿への移行時期です。
あんぽ柿が白粉が吹かない干し柿とするなら、この時点でころ柿と言えるのかもしれません。
大玉を1個取ってみました。


白粉がうっすらと回って、いい感じに見えます。
割いてみます。


あんぽ柿の明るいゼリー状からやや黒ずみどろりとした感じになっています。
甘味だけでなく独特の旨味も増しています。これはころ柿と言っていいでしょう。
あと数日タイミングを見ながら、室内に取り込みます。
あんぽ柿から硬めのころ柿まで個人によって好みは違います。
軟らかいあんぽ柿が好みの人は、すでに1週間ほど前にタッパーに入れ冷蔵したり、冷凍したりしています。


カブを水墨画で描く

2021年12月28日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙 

カブを水墨画で描きました。
今、小カブが実に旨い。
冷え込みが厳しくなってくると、甘味と旨味が増してきます。
寒さへの防衛反応で体内に糖分を蓄えるからです。旨味成分も濃縮されるのでしょう。
カブはこの時期になると描きたくなる題材で、これまでも何度か描いています。
小生のプロフィール画像もカブです。
ですが、思うようにはなかなか描けません。難しいものです。
今回は白蕪を2個。
カブは冬の菜果としては最も多く墨画にされてきたのではないでしょうか。
多くの名人、達人には及びもつかないが、いつかもっと魅力的なカブを描いてみたい。



 

今、小カブが旨い

2021年12月27日 | 畑:根菜類

今、小カブが一段と美味しくなっています。
今年は気温の高い日が多いですが、12月も下旬となって寒波も襲来。
さすがに冷え込んできました。こうなると小カブは一層甘味と旨味が増します。


冬野菜は寒さから身を守るため、一様に体内に糖分を蓄えます。
小カブも濃緑の葉が低温で少し黄ばみが出てきました。今が旬と言っていいでしょう。


品種は「耐病ひかり」。
9月17日の種播き。バラ播きです。
生育は極めて順調で、11月早々に少し小振りの内から収穫を開始


はじめは上から蕪がほとんど見えませんでしたが、今度は見えるようになってきました。


生育の早いものから株間を広げるように順次収穫。今はよく揃っています。


やや密植の状態から、株間15~20センチと概ね適当になってきました。




それでも、まだ混んだところも残っています。


このようなところは未だ多少葉をかき分けて確認する必要があります。


大きさも今が一番手頃な大きさです。
この「耐病ひかり」は多少大蕪になっても美味しく食べられます。
ただ、日数が長くなり大蕪になれば、繊維分が硬く感じられるようになります。
やはり、今が一番良い時期。滑らかな舌触りと甘味と旨味、蕪だけでなく葉や茎も美味い。
数株収穫してみました。


白い蕪の部分の本体は茎。根はその下に付いている尻尾の部分。
大根は根で、蕪は茎と言うわけです。
その大部分は地上に出ているため、全く力を入れずともポロッと穫れてきます。
洗い立てのカブは純白の蕪と緑の葉が絵になります。


11月から殆ど毎食、小カブの浅漬けを欠かすことがありません。
それでも飽きることは全くありません。食感や味の変化を楽しめます。