里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

寒玉キャベツの紫色が美しい

2021年01月31日 | 畑:葉菜類

寒玉キャベツを穫っています。
1週間ほど前から穫り始めました。それまで秋キャベツが残っていました。
今年の寒玉キャベツは、ことのほか葉の紫色が美しい。


厳冬で、アントシアンが色濃く出ています。
表面だけ見るとレッドキャベツ(紫キャベツ)と見まごうほど。


冬キャベツは寒玉と言われることが多い。
このキャベツの品種名はトーホク種苗の「寒玉キャベツ」という、そのものズバリの名称です。
作り始めて3年目。過去に何種か作りました。正直どの品種も大差ないように思いますが、この品種は生育が旺盛で揃いが良いようです。


7月30日の種播き、8月17日の植付け。生育は順調で、年内には完全に結球しました。
今冬は積雪量は少ないもののたびたび降雪があり、雪中甘藍とまでは言えないかもしれませんが、何度か雪の被った姿が見られます。昨年は全く見られることなく冬が終わりました。
今年は-10℃まで下がる厳冬。寒玉キャベツの特徴である紫色が濃く出ています。

寒冷地のこの辺りでも近年になく濃い紫です。
強い低温が続きアントシアンの発色が良くなったのでしょう。品種の特性も多少あるのかもしれません。
味が乗っている証拠です。


丁度手頃な大きさのキャベツになっています。


穫ってみます。


寒玉キャベツは軟らかい生のキャベツを好む方には向きません。
寒さに強いだけに葉は硬くなります。一方、甘味が強く煮崩れしないので炒め物や煮物には最適です。
寒玉は濃厚な旨味が味わえます。
こちらは春キャベツ。


品種は「金系201」。
生育順調でかなり大きくなっています。トウ立ちの心配をするほどではないと思いますが。

「南天に雪」を墨彩画で描く

2021年01月30日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙


「南天に雪」を墨彩画で描きました。
難を転ずると言われる縁起物「南天]。
今ほど難転を願う人が多い時はないでしょう。
縁起物なので、これまでも新年にはよく南天を描いてきました。
今年は「南天に雪」。絵になるテーマですが、描くのは初めてです。
墨は青墨、雪を表現するため白抜きにドーサ液を使ってみましたが、雪と背景との際がクリアになりませんでした。
工夫が足りないようです。用紙も考える必要があるかもしれません。
南天は何度描いても難しい。


難を転ずる縁起物「南天」

2021年01月29日 | 

難を転ずるという縁起物「南天」。


今、世界中の人が難を転じてほしいと願っているに違いありません。
我が家では令和になって最初の年に台風被害で有り難くないスタートとなり、難を転じてほしいと願いました。
令和2年に自然災害ではない災難が多くの人に降りかかるとは思いも寄りませんでした。
南天に願掛けです。


我が家には南天が豊富にあります。正月には必ず南天を生けます。
庭にある南天は先人が植えたことは確かです。私が植えた南天は一つもありません。
植えたものと思われない場所にも沢山生えています。種がこぼれたり鳥が運んだりして自然に増殖したものが相当数あると思います。
南天の色は3種。
赤の南天。


これが圧倒的に多い。


やはり強く、増殖しやすいと言うことでしょう。


赤南天は実も多く見栄えがします。縁起物としてもメインはやはり赤南天。


左後ろには白南天。


石垣にもかなり生えています。


これは自然に増殖したとしか考えられません。



白の南天。
これは少ない。赤の南天の1割もありません。


実の数が少なく、南天としては弱く増殖しにくいのでしょう。
白南天は純白ではなく、薄いアイボリー色。
白南天は赤南天と組み合わせられて生きます。単独では引き立ちません。


薄いピンク~オレンジ色の南天。


遠くから見ると白南天に見えますが、そうではありません


母は「ハラコナンテン」と言っていたような気がしますが、何のことか分りません。多分方言で言っているのですが、正確にはどうなのか。
白南天よりも多くあり、勢いがいい。実の数も白南天よりはっきり多い。
生けるとき、白南天の実の数が少なくて使いにくいときはこの南天を赤南天と組み合わせて使います。
今年の正月に生けたときも赤南天とこれを組み合わせました。

これは雪が積もった時、撮ったもの。

「南天に雪」は絵になりますが、なかなかタイミングよく撮れていません。




南天に難転の効はあるや。

原木シイタケの仮伏せ

2021年01月28日 | 山菜

原木シイタケの仮伏せをしました。
これが、前日シイタケ植菌が終わった原木。


保温、保湿をして原木に菌を伸ばすために行う作業が仮伏せです。
植菌した原木を仮伏せする場所に運びます。
2年前に植菌した時は家裏の日陰になるところに運びましたが、今回は寒さが厳しいので日が射すところに仮伏せすることにしました。


下がコンクリートたたきになっているのでどうかとは思いましたが、散水しやすいところを選びました。


本来、横積み式は原木を一方向に薪積みにするようです。しかし、スペースの関係でやりにくいので縦横に積み上げました。


古いコモで周りに覆いをしました。
これで直射を防ぎ、防寒にもなるはずです。


さらに、全体を古ビニールで覆いをします。


シイタケ栽培に自信はありません。
これまでもこのやり方でまずまずの結果になっているので、多分大丈夫だろうと思います。
2~3週間後に確認し、種駒から菌が白く吹き出ていない場合は、散水する予定です。

原木シイタケの植菌

2021年01月27日 | 山菜

原木シイタケの植菌をしました。
原木は、先日すでにナラの木を切り出し、運び込んでいました。


乾燥具合を見ていましたが、切り口に僅かひび割れが出てきたのでタイミングではないかと思います。
種駒は、なじみの農業資材屋さんから購入。置いてある種駒はこれだけでした。
日本農林種菌の「すその360」という品種。500個入り。


4袋購入しました。全て使い切ったところで終了とします。


簡単なマニュアルが付いているので確認しながら作業を進めます。
まず電動ドリルで穴を開けます。


穴の直径は8.5ミリ、深さ20数センチ。


穴の数の標準は、長さ1メートルの原木の場合、太さの直径の4倍となっています。私の場合は長さ90センチなので換算すると3.6倍になります。穴の間隔は15~18センチ、列の間隔は3~4センチで千鳥に植えます。
いちいち計測するわけではないので、一度確認すればあとは目測です。
ただ、少ないよりは多い方が間違いはないので、多めに植え込んだつもりです。
穴を開けたところに種駒を入れます。

ハンマーで打って植え込みます。


ある程度種駒を並べてからまとめて打ち込みました。

打ち込んだあと。


これで植え込みが終わりです。


原木の直径10センチで種駒40個あまり、直径15センチで60個あまり植え込んだので、十分標準以上になっています。
シイタケ原木は直径10~15センチが理想とされますが、それを上回る太さのものもありました。細いものは7、8センチです。


知人の林業家の方から、太い方が長持ちすると聞いていました。太い原木には種駒を多めに打ったので菌が回ってくれるのではないかと思います。
これで全て完了。40数本あります。4袋を使い切りました。
1本当たり40個以上植え込んだ計算になるので十分なはずです。

酷寒でもレタス類がまだ穫れる

2021年01月26日 | 畑:葉菜類

厳しい寒さの今冬。意外にもレタス類が未だ穫れています。
レタス類は葉の水分が多く組織も軟らかいため凍害を受けやすいはずですが。
12月、氷点下まで下がる日が出てきた頃から、不織布をべた掛けしています。
多くの株が年を越しました。(これが12月収穫最盛のレタス類


これはグリーンリーフレタス。


8月末に芽出しした種を直播きしたもの。
11月早々から本格的な収穫が始まり、旺盛な生育で大株になっています。
葉の縁が黄変していますが、どの株も強い凍害の症状を免れています。


レタス類3種の中では最も凍害に強い。さすがに少し硬くはなっていますが、自家用なら十分食べられます。まだ沢山残っています。
ボリュームが凄い。1株で籠いっぱいになります。


これはサニーレタス。


これも8月末に芽出しした種を直播きしたもの。
やはり11月早々から本格的な収穫となり、間引きを兼ねながらの収穫を繰り返して大株になっています。
こちらは凍害を受けたもの、受けないもの、その程度にも個体差があります。
強い凍害を受けると株全体がしなっと萎れた状態になって元に戻りません。


程度の軽いものは葉先が萎れる程度で全体には及びません。
酷寒の割には耐えているものが多い。さすがに茎は伸びてきました。

これは凍害はありません。大株です。


これは玉レタス、単にレタスと言えばこちら。
品種はシスコ。やはり芽出しの直播き。
かなり傷んでいます。


11月下旬から本格的に収穫が始まり。揃いはイマイチでしたが12月には良いレタスが穫れていました。
玉レタスはそもそも組織が弱く水分が多いので、凍害には最も弱い。特に完全に結球すると弱く、変色して腐ってきます。
こうなると駄目です。


今年は1月になり、最低気温が-10℃近くまで下がる日が何日かあり、葉が凍結しては溶けるを繰り返しているので、普通はもう駄目としたものです。
しかし、使えそうなものがかなり残っています。

これならほとんど問題なさそう。


綺麗な玉レタスです。


今年は酷寒なのに、何故思いのほか凍害がひどくないのでしょうか。
寒冷地のこの辺りでは今頃は全部駄目になっていてもおかしくありません。
不織布の効果もあるでしょうが、急激な低温から免れているからではないかと推察しています。
プラスの気温からいきなり-10℃ではダメージが甚だしいですが、徐々に低温になることで抵抗力が増したのではないでしょうか。

落ち葉集めが懐かしいクヌギの林

2021年01月25日 | 野山

昔、両親健在の頃、冬期間にはよく落ち葉集めを手伝いました。
それがこの林。


傾斜が緩いので山というよりは林というのがピッタリです。

過日、落ち葉を畑に直接すき込んで土壌改良に利用することを記しました。
昔は、この林から落ち葉を大量に集めて運び、それを育苗の温床の熱源資材として使いました。
踏み込み温床と言われるものです。今は温床と言えば電熱ですが、昔は自然の資源を利用しました。
落ち葉を原料として踏み込み、腐れるときに出る熱を温床として利用し、苗を育てたのです。さらに熱源として利用した後は、落ち葉が腐り腐葉土となるので床土として再利用するのです。
実によく里山の自然循環がなされていました。
踏み込み温床を作るにもやはりテクニックが必要で、それは個々の農家の腕の見せ所でもありました。
今年は大雪にはなっていませんが、たびたび降雪があります。この林は南向きで雪が降っても消えるのが早い。昔から落ち葉集めには最適でした。


普通、雑木は20~30年ごとに伐採し、新しい芽を吹かせるのですが、この林は伐採せず、専ら落ち葉集めの林としていました。木が大きくなれば下草は少なく、落ち葉の量は多くなるので楽に集めることができます。


今でも当時とほとんど変っていないように見えますが、木は確実に大きくなっているはずです。


この辺りの山で最も多い樹種はナラの木(コナラ)です。この林は特異的にクヌギの木が多い。


かなりの大木になっています。


大量の落ち葉で、じゅうたんを敷き詰めたようになります。


落ち葉を集めることは容易にできます。

落ち葉をかき分ければ腐葉土化した土が出てきます。


落ち葉を集めるのは楽ですが、ここから運び出すのは容易ではありません。昔は当たり前のようにやっていたわけです。


クヌギの木は椎茸のホダギなどにも利用されますが、木炭の原料に最適とされます。木が堅く火持ちがいいのでナラの木炭より高く取引されました。
父は時に木炭も作っていました。今もその在庫があります。
くずの木炭は土壌改良に利用しており、未だその恩恵に与っているわけです。
今年は父の27回忌。

万年青と藪柑子を墨彩画で描く

2021年01月24日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

万年青(オモト)と藪柑子(ヤブコウジ)を墨彩画で描きました。
今、野山では万年青や藪柑子が赤い実を着けている姿が見られます。
赤い実を着ける植物は縁起物とされることが多い。代表的なものは千両や万両ですが、我が家にはありません。南天は沢山ありますが。
万年青や藪柑子もその一つにあげられます。
万年青も藪柑子も、これまでに描いています。今回は一緒にコラボさせてみました。
ともに自生していますが、一緒に生えている場面に出くわしているわけではありません。
大柄な万年青と小さな藪柑子を組み合わせるのも面白いと思い、描いてみました。
コロナ禍の中、閉塞感が漂っています。縁起物大小二つで願掛けにしたい。

縁起物「万年青」と「藪柑子」は健在

2021年01月23日 | 野山

南天に千両・万両はじめ赤い実を着ける植物は縁起物とされることが多い。
万年青(オモト)もその一つ。そして、藪柑子(ヤブコウジ)は別名が十両。
野山に自生しています。
こちらは万年青。


大きな栗の木の下に結構な数群生しています。


大量に栗の落ち葉があるため、実が隠れています。写真に写るよう少し落ち葉を払いました。


野生種と思っていますが、確証はありません。
誰かが植えたということはないので、鳥が種を運んだ可能性はあります。


ここに万年青があると分ったのは、それほど昔のことではないですが、記憶が定かではありません。


年末年始に赤い実を着け縁起がいいので、ここ10年くらい注意して見るようになりました。


この場所が万年青にとって環境がいいのか、少しずつ殖えてきました。


自然のままで全く手は掛けていません。
年内には実が赤くなっており、今になってもあまり変りません。


こちらは藪柑子(ヤブコウジ)。


この辺りの里山では、今の時期ごく普通に見られます。

日陰のひっそりとした佇まいです。


万年青は体も実も大きいが。こちらは小さい。


南天の実ほどの小さな実が2、3個着くだけです。


正月に愛でる代表的な草花に千両、万両があります。そして、別名百両がカラタチバナ、別名十両が藪柑子。
長い間、藪柑子の別名は一両と勘違いしていました。
ちなみに別名一両はアリドオシ。近年になってたまたま調べて分りました。それまでアリドオシという名前自体を知りませんでした。
藪柑子は方々に生えていますが、群生というほどの所はありません。
ここが少しまとまって生えているところ。


あまり殖えてはいないようです。


杉の根元が朽ち、そこで殖えています。


昔は、何の感慨も湧きませんでしたが、歳を重ね、ひっそりと小さい実を着ける姿を、悪くないと感じるようになってきました。


ピートモスと木炭で畑の土壌改良

2021年01月22日 | 畑:果菜類

この辺りの畑は粘土質の強い土です。
粘土質の土は肥料持ちが良く、ミネラル分が豊富という利点があります。一方、土が固まりやすく、水が抜けにくいのが欠点です。
そこで、土壌改良のために用いているのが、ピートモスと木炭。
ピートモスは育苗の床土に利用するのが普通で、直接畑に投入することはあまりないと思います。
いい堆肥が確保できないこともあって暫く前からピートモスを継続的に使っています。効果は実感できています。
これが使っているピートモス。225リッター入りと大きな袋です。


欧州産のピートモスは長持ちするといわれていますが、よく分りません。


ピートモスの欠点は堆肥と比べ、価格が高いこと。
この袋は20リッター入りの袋より重く嵩張り扱いにくいですが、割安です。
とは言っても、経費はかかるので、畑全部を一挙にやるのではなく、順繰りに畑を変えながら使うようにしています。
今年は3袋購入しました。
冬期間、畑が空いてきた頃を見計らってやります。
今年は積雪量は大したことはないものの積もったり溶けたりを繰り返しているのでやりにい。
ここ2、3日で畑が乾いたので、このタイミングと実行しました。
畑全面に、できるだけに均一に散らします。


今回は2カ所です。
くずの木炭も散布します。


木炭は粘土質土壌の改良と活性炭効果で水はけを良くすることを期待しています。
木炭はアルカリ性なので酸性を矯正する効果もあると思います。


最低速度でゆっくりと深くロータリー耕耘します。


重複して耕耘されるようにします。


2カ所終了です。


ここには果菜類などを植付ける予定です。

落ち葉を畑にすき込み土壌改良

2021年01月21日 | 畑:土物類

里山には落ち葉が大量にあります。集めようとすれば容易なはずですが、山で集めて運び出さなければならず、実践するのは簡単ではありません。
落ち葉はいったん積んで腐らせ腐葉土の状態にして畑に入れるのが理想です。
しかし、それには大量の落ち葉を集める必要があります。中途半端な量ではどうにもなりません。
そこで始めたのが、落ち葉をそのまま畑にすき込む方法。


冬期間にすき込んでおけば、自然に腐りながら粘土質の土の改良になるのではないかと考えました。
この辺りの土は粘土質が強いため、土壌の改良が必要です。この畑も粘土質が強いので、大分前に山砂を客土しました。その後は専ら落ち葉のすき込みを行っています。
集めた落ち葉を全面に均一に散らします。


土が全く見えないくらいの厚みになりました。


稲わらの場合は、腐るために土の窒素分を奪いますが、落ち葉はそれ自体の成分バランスが良いのでそのようなことがなく自然に腐葉土になっていきます。


最低の速度でできるだけ深く耕します。


重複して耕耘し、仕上げます。


落ち葉を全面に散らしたときはかなりの厚みに見えましたが、すき込み耕耘した後は、面影はなくなります。


しかし、歩くと軟らかくふかふかしています。


この畑は、今年ジャガイモなどをつくる予定です。
両親が健在の頃は何日かかけて落ち葉を沢山集めたものです。
踏み込み温床と言って、育苗に使うための熱源に落ち葉を利用したのでした。温床に利用した後は、腐葉土として再利用します。昔は実に見事に自然循環を実践していました。
今や、そのようなことはとてもできませんが、せめてもということで行っているのが落ち葉のすき込みです。

チンゲンサイは酷寒にも耐える

2021年01月20日 | 畑:葉菜類

今日は大寒。
今年は酷寒の冬ですが、チンゲンサイが元気です。


種播きは9月25日。
収穫が始まって2ヵ月余り。
ターサイや縮み雪菜とほとんど同じ作り方です。
畝幅75センチのベットにバラ播きした後、3回ほど間引き、最終の間引きは11月初め。
株間10~15センチのやや密植の状態から間引きを兼ね収穫します。
生育は順調で、バラ播きの割には揃いもまずまずです。


しかし、例年のことながらあまり収穫が進まず、沢山残っています。


1月はとりわけ寒さが厳しいですが、姿は例年とあまり変りません。
外葉が黄ばんだりくすだ葉色になってはいます。この低温下では当然で、むしろ旨さが増している証拠です。


元々チンゲンサイはターサイや雪菜のように濃緑ではありません。
また、ターサイや雪菜は低温で地べたに這うようになり姿が大きく変りますが、チンゲンサイは締まった感じになるだけで、あまり変化しません。


多少葉色は変っても、寒さに当たることで中身の栄養分や旨味は凝縮され、味は濃厚になっているはずです。
外葉を2、3枚除いても、今のところボリュームはあります。


しかし、覆いもしていないので、これから厳しい寒さから枯れる外葉が出て、株全体が細っていきます。


今年も穫りきれず、沢山残ってしまうことは確実なので、次回は減らす必要があると思っています。
春先には茎立ち菜として利用できますが、ターサイや雪菜に比べると味が落ちます。 
チンゲンサイは周囲でもよく作られています。ターサイがあまり作られていないのとは対照的です。やはり作りやすさや収穫のしやすさなど勝っているのかもしれません。
このように扱いやすい姿なのは確か。


正直、私自身はターサイや雪菜が好みで、チンゲンサイはイマイチなのですが、この時期になるとチンゲンサイも旨いと思うようになります。


厳冬の蔵王連峰を水墨画で描く

2021年01月19日 | 水墨画:風景他
画仙紙 全紙1/3

厳冬の蔵王連峰を水墨画で描きました。
今年の冬は、何年ぶりかの厳しい冬になっています。
この機会に、8年程前に墨画会に出品した水墨画を記録に留めることにしました。
作品名は「厳冬の蔵王遠望」。
当地方のシンボルの山といえば蔵王。
普段は蔵王山(ざおうざん)と呼ばれることが多いですが、単独峰ではありません。「お釜」のある刈田岳を中心に北東から南西に多くの峰が連なる連峰です。
宮城、山形両県にまたがっていますが、全国的には山形県のイメージが強いのは事実。スキー場や樹氷の知名度から言うとやむを得ないかもしれません。ちなみにシンボル「お釜」は宮城県側に位置します。
それはそれとして、蔵王連峰を一度は描かなければとは思っていました。
そして、描くなら厳冬の蔵王。ただ、モチーフを掴むのは大変難しい。
雪景色、蔵王連峰全景が見え、空はどんより曇った厳冬の風景。これは矛盾した条件で、全部満たすのは容易ではありません。
偶然にもその機会に巡り合わせました。
これがその時の一枚。


この時初めて空を刷毛を用いて描きました。
残念ながら、画力不足で思い描いたようには描けませんでした。山も連峰は単独峰に比べ峰の抑揚が少なく描きにくい。
しかし、稚拙ながらも何とか仕上げた想い出深い作品です。



椎茸原木用のナラの木を運び出す

2021年01月18日 | 野山

我が家の山のナラと栗の木を伐採しました。これを運び出さなければなりません。
まずナラの木を運び出します。
椎茸原木用のナラの木は、伐採したあと、そのまま3~4週間乾かしてから玉切るのが理想とされます。しかし、作業が面倒で雪が積もったりしては困るので、すぐに玉切りし、運び出します。
約90センチの長さに玉切りした後、いったん何カ所かに寄せておきます。


そして、山から下に運び出し、重ねておきました。
ここまでは終わっていましたが、その後、少しばかり雪が降りました。


まだ、運び出していない木が少し残っています。
この中には栗の木も混じっています。ナラの木だけを運び出します。


まだ少し残っていますが、取り敢えずこれで終りにしました。


生木なので重いこともさることながら、とにかく手が異常に冷たい。
ここからは運搬車を使用します。


何分年代物の運搬車なので、無理できません。
キャタピラーに沢山亀裂が入っているため、途中切れでもしたら大変です。
数回に分けて運びます。
これで、運び出しは一応終りと言うことにします。


すでに植菌用の種駒は買ってあるので、原木が不足するようなら、また運び出します。
椎茸の原木には太さ10~15センチが適当とされていますが、自家用なので原木はあまり選びません。
太いのは20センチくらいあります。打ち込む駒数を多くすれば大丈夫でしょう。


40数本あります。このまま少し置き、乾き具合を見て植菌します。
大した数ではありませんが、結構くたびれました。栗の木の運び出しや柴木の片付けは後にします。

正に「寒締めホウレンソウ」

2021年01月17日 | 畑:葉菜類

厳寒の中、ホウレンソウを穫っています。
今年の冬はことのほか厳しい。近年は暖冬傾向だったので、何年ぶりかの寒い冬です。
正に「寒締めホウレンソウ」。
これは2回目に播いたホウレンソウで10月10日の種播き。
すでに100日経っています。品種はサカタのタネの「クロノス」。
1回目播種のホウレンソウは生育がよくありませんでしたが、これはまずまずです。


穫り始めたところです。
覆いは何もしていません。
バラ播きですから、揃いが悪く見てくれはよくありません。


これは雪が積もった時のもの。


この畑は日当たりが良いので日が射せばすぐ雪は溶けますが、今年は何度も繰り返しています。
この寒さですから今は生長はほとんどしていないと思います。


薄蒔きですが、低温で地べたに張り付くようになってきたので、株同士が重なってきました。


葉色は濃緑からややくすんだ葉が見られます。これはごく低温に遭ったため。
葉は肉厚で縮みが見られます。本来、この品種は縮みのない品種ですが、さすがにこの酷寒では身も縮むようです。


「寒締めホウレンソウ」という言い方は、ハウスに播いたホウレンソウを収穫期に、敢えてハウスを開放し外気温5℃以下の低温に2週間程度あて、糖度やビタミン含量を高くして収穫しようとするときに使われるようです。
ここでは自然条件下で、それ以上に低温に当たっており、文句なしに「寒締めホウレンソウ」です。
何をしなくても12月くらいから低温に当たりじっくりと生長し、1月には連日5℃以下の低温下で耐え、葉は厚みを増し、糖度が上がり旨味が出てきます。
助っ人が収穫したもの。数株でいっぱいに広がります。


こちらは10月末に播いたホウレンソウ。


12月から不織布のべた掛けをしています。


2月の収穫を目論んでいますが、どうでしょう。
暖冬の昨年は上手くいきましたが、この酷寒では厳しいか。