里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ダイコンとニンジンを本格的に穫り始める

2022年10月31日 | 畑:根菜類

ダイコンとニンジンを本格的に穫り始めました。
今年、ダイコンは1週間ほど間隔をおいて3回に播いています


収穫しているのは1回目の8月23日に播いたもの。
10日ほど前から肥大の良さそうなものを確認しながら穫り始めました。
今はどれも同じくらいに太ってきたのでどれを穫っても良さそうです。


品種はタキイ種苗の「耐病総太り」。
生育は概ね順調。台風が来襲しそうだというので急遽土寄せしたりということもありましたが、結局大したことはありませんでした。
ただし、最近は過乾燥気味です。
畑が粘土質で緩い傾斜になっているので、曲がりやすいのはやむを得ません。


2本引き抜きました。


曲がりはあるもののこの時期としてはまずまず。
長さは十分ながら、「耐病総太り」としてはまだ若干物足りません。
尻までしっかりと肉が付くまで太るにはもう少し時間が必要。
肌は綺麗で、最近は夜も冷えてきたので味が乗ってきました。
こちらは2回目、3回目に播いたダイコン。


品種は全て「耐病総太り」。
何れも順調に生育していますが、一雨欲しいところではあります。
3回目のダイコンは主に冬囲いに回ります。
ダイコンは年々消費が減っており、作付けを減らしています。
こちらはニンジン。


ニンジンは2回に播いています
1回目が7月7日、2回目が8月9日。 
品種はいずれもトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
収穫しているのは1回目に播いた秋ニンジン。


間引きが遅れ少々混みすぎになりました。
ウスカワマイマイが繁殖するなど芳しくありませんでしたが、今月早々に間引きを兼ね肥大の良さそうなものから穫り始めました。
最近の異常乾燥で、土が固結気味で引き抜きにくい。スコップを使いながら収穫しました。
肥大や揃いはイマイチといったところ。


茎葉が茂りすぎ、いわゆる葉勝ちの状態になったようです。肥料が少し効き過ぎかもしれません。


これは2回目に播いた冬ニンジン。


12月からの収穫予定で、一部は囲いに回ります。
間引きも遅れ気味ながら1回目ほどではありませんでした。
茎葉も1回目ほどには茂っていません。この程度なら問題なさそう。
ダイコン、ニンジンとも囲いも含めて約半年間穫り続けるつもりです。


サヤエンドウの種播きをする

2022年10月30日 | 畑:豆類

サヤエンドウの種播きをしました。
例年通り10月末の種播きとなりました。寒冷地のこの辺りでは種播きの時期は重要です。
遅れると発芽が不安定で生育が悪くなり、早すぎると生育が進みすぎ凍害を受けやすくなります。
当地では10月末から11月早々が適期。
10日ほど前に、苦土石灰を全面、緩効性肥料を帯状に散布し、ロータリー耕耘しています。
この場所はキュウリの跡地で肥料分が残っていると思い、元肥はごく少なくしました。
種播き前に再度ロータリー耕耘。肥料を帯状散布した位置に目印線を付けます。


管理機で畝立て。


逆転ロータで往復し畝を作ります。


クワでならして仕上げ。後で土寄せや支柱立てをするので低めの畝にします。


品種は「赤花蔓ありえんどう」。
エンドウには赤花と白花がありますが、我が家はいつも赤花。
ドリンク瓶で株間27㎝間隔で播き穴を付けます。


1カ所3粒播き。2粒播きでも大丈夫と思いますが、3粒が確実。


種は少し土に押し込むようにすると安定します。
植え穴脇の土をクワで崩しながら覆土し、軽く鎮圧。


これで種播き終了。30株弱になりました。


この後、乾燥防止と土の固まるのを抑えるため切りわらを掛けました。


小生の一番好きな野菜がこのサヤエンドウで、少々の拘りがあります。
サヤエンドウの別名は絹さや、この辺りでの通称は三度豆。
土が乾燥気味です。まずは綺麗に発芽してもらわないと困るので、この後灌水しました。


ナスとピーマンは未だ元気も強制終了

2022年10月29日 | 畑:果菜類

ナスとピーマンを強制終了させました。
ともに収穫期間はぼ4ヵ月。まだ元気な状態なため、周りがもったいないの声しきりです。
特にピーマンは何とか残す方法はないかと言われましたが、後作の準備が待ったなしで、如何ともしがたい。
このナスは人の背丈をはるかに超しています。


品種は中長なすの「くろべえ」。
仕立て方は親枝と一番花直下のわき芽2本を主枝にするごく一般的な3本仕立て。
更新剪定は行わず穫り続けています。


誘引は、中央の1本の支柱と畝の両側に設けた横パイプを上げていく簡易な方法。


今年はそれだけでは枝が垂れ、歩くのに支障が出た枝は中央の支柱に引っ張りました。


芯止めは最後までしていません。
出だしは少し遅れたものの最盛の状態が長く続き、近年では上位の穫れ具合です。


茎葉は青く未だ成ってもいますが、さすがに花はごく少なくなり生長も遅い。
ナスはここで打ち切っても惜しくありません。
こちらのピーマンの姿は頗る良い。


品種は「京みどり」。
7月下旬から最盛となり未だピークの状態が続いています。
誘引はナス同様、畝の両側に設けた横パイプを上げていく簡便な方法です。


以後は特に手を掛けていません。


多少横に広がってきましたが、大きな支障はありません。


生育旺盛で一向に衰える気配が見えません。
穫り頃の果実も多数成っています。肥大途上の果実や花も多数。


ピーマンをここで打ち切るのは、小生でもいかにももったいない気がします。
しかし、どう考えてもこれだけ残すのは困難。
助っ人が、少し小振りの実まで、篭から溢れるくらいに収穫しました。

作付け区割りがまずかったと反省しています。
改めて記録を見ると昨年のピーマンは11月いっぱい穫っていました
すっかり失念していました。昨年は特別だったと記していますが、今年も同様だったのかもしれません。




春キャベツの植え付けをする

2022年10月28日 | 畑:葉菜類

春キャベツの植え付けをしました。
品種は「金系201」。
長年作っていますが、特に変える理由もないので今年も作ります。
種播きは9月29日、4週間経ちました。
49穴の連結ポットに播いたものですが、苗はイマイチと言ったところ。


発芽の揃いが悪く、その後の生育も緩慢。日数の割に葉が小さい。
床土や管理もいつもと変わらないのに、どうしてでしょう。
小さいですが、早めに植え付けてしまうことにしました。
畑の方は10日ほど前に、苦土石灰を全面、緩効性肥料を帯状に散布しロータリー耕耘しています。
この場所は我が家の畑では条件の良いところで、植付け前に再度ロータリー耕耘。帯状全層施肥した位置に目印線を付けます。


管理機で畝立て。


クワでならしてかまぼこ形の畝に仕上げます。
後で、土寄せするのであまり高くならないようにしています。


ホーラーで植え穴を開けます。


畝間80㎝、株間30㎝。


植え穴に粒状殺虫剤を施用。


苗は見栄えは悪いものの根鉢は回っており、根崩れはしないようです。


全て植えたので、欠株が出ても補植用はなくなりました。


苗が小さく少々不安ですが、何とか活着してくれるでしょう。


これが、今収穫している秋キャベツ「あまいキャベツ愛心」。


これが終われば「あまいキャベツあまみさき」の収穫になります。
こちらは 寒玉キャベツ。


寒玉キャベツは年内にほぼ結球します。収穫は年明けから3月まで。
この辺りでは2、3月に合わせて結球させるのは無理で、凍害を受けたり結球不完全のままトウ立ちするリスクが大きい。
その後が春キャベツとなり、6月半ばまでキャベツを穫り続けるのが目標です。


水墨画「秋明菊」

2022年10月27日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙  

今の時期、庭にはいくつかの山野草が咲いています。
ただ、昨年咲いていて今年咲いていないものがあります。それがシュウメイギク。
庭とは言えないところにあり、昨年こんなところにあったのかと気付きました。
母が生前植えたものかと思いましたが、何年か前、助っ人が植えたものでした。
聞くと自宅の庭に沢山あるので、何人かに分けてやるもののうまく根付かないことが多いと言います。
シュウメイギクは姿形が秋の風情を感じさせる花なので少々残念です。
そこで、水墨で描いてみました。昨年見た赤紫のシュウメイギクがモチーフです。
少し調べてみると、園芸種もかなりあって色も多彩、名前は秋明菊でもキクとは無関係でアネモネの仲間。
花びらのように見えているのは花弁ではなく萼片らしい。


秋に庭で咲く山野草

2022年10月26日 | 

今どき、庭で咲く山野草が楽しめます。ほぼ例年並のようです。
ホトトギス。


ほぼ満開。


この辺り一帯はホトトギスが群生化していましたが、一昨年イノシシが侵入。
僅かだけ生き残り、少し回復してきました。


花弁の赤紫色の多数の斑点が野鳥のホトトギスの胸に入る模様に似ているらしい。


ダイモンジソウ。


満開を若干過ぎてきました。
昔からみるとかなり薄くなってしまいました。


小生の庭木の剪定で環境が変わってしまったことが要因とほぼ分っています。
白い小さい花を咲かせているところが清々しく、小生が好むところです。
小さい花弁が綺麗な大文字。


これはピンクのダイモンジソウ。


大分少なくなってきたからと、助っ人が植えてくれたもの。


ツワブキ。


これも助っ人が植えたもの。黄色は綺麗な原色に近い。
元々ここにはアズマシャクナゲの大株があり、枯らしてしまった跡です。


ベンケイソウ。


石垣の間に定着しました。


何気なく咲いていますが、いいものです。
石垣に他の植物とコラボして悪くありません。


キキョウ。


真夏から未だ咲いています。


コスモス。


今はもう残り花になりつつありますが、やはり秋にはこの花が似合うようです。
色が数種。








ウメモドキ。


山野草ではありませんが、今、庭で目立っています。
赤い実が一層際立ってきました。葉は黄ばみ秋を告げています。


ニシキギ。


これも樹木ですが、こちらの紅も目立って来ました。


やはり真紅の実。そして、葉も紅く染まり紅葉の先駆けです。



ブロッコリーの頂花蕾を穫り始める

2022年10月25日 | 畑:花菜類

ブロッコリーの頂花蕾を穫り始めました。
ブロッコリーは2回に播いています。穫り始めたのは1回目のもの。
種播き7月17日、植付け8月10日、追肥土寄せ9月10日。
今年は苗から植付け後の生育も一貫して順調、気温も高めに経過し、追肥と土寄せの効果も十分で旺盛な姿になっています。


穫れるのは少し遅れるかと思いましたが、順調のようです。
品種は「緑嶺」。


畝間は80㎝と広めながら、葉ですっかり覆われました。


株が旺盛だと花芽の生長は遅れがちになります。
しかし、大きな株にしないと大きな花蕾は穫れません。花蕾の大きさは株の大きさにほぼ比例します、
コンパクトな株なら花芽の生長は早まりますが、花蕾は小さい。その極端なものがボトニング(早期出蕾)。
この生育状態なら間違いなく大きな頂花蕾が穫れるはずです。


この時期は気温が高いと花蕾が乱れることがあります。
最近は気温が下がってきたので、硬く締まった花蕾になっており姿は良い。


花蕾のまだ小さい株。あまりに揃いすぎると一斉に収穫になるのでこのくらいのがあってちょうど良い。


側枝(わき芽)も思惑通りの太くしっかりした枝に生長しており、期待が持てそう。


2回目に播いたブロッコリーは花蕾が見え始まったところです。
これまでも年によっては、1回目のブロッコリーと2回目のブロッコリーの収穫がかち合うことがありました。今年はそのような心配はありません。
この頂花蕾を穫ってみます。


穫った跡。すでに側枝(わき芽)が伸びています。頂花蕾並の側花蕾を目指していますが、どうでしょう。


穫った頂花蕾は大きい。直径15㎝を越えています。3Lの大きさです。
丁度穫り頃で蕾は硬い。


これから頂花蕾、側花蕾そして孫の花蕾と春先まで穫り続ける計画です。


2年ぶりに鎮守の神社秋の祭典を挙行

2022年10月24日 | 暮らし

昨日、2年ぶりに鎮守の神社秋の祭典を挙行しました。
コロナ禍の中、一昨年の秋以来で、昨年春秋、今年春と3回の祭典を中止しています。
小さな拝殿なのでどうしても密集は避けられません。
今年の秋の祭典の可否について検討した結果、感染防止対策を徹底した上で執り行うこととなりました。
集落だけの小さな講中ながら、本社から御分霊を受け120年余りになります。
小生が代表を仰せつかっています。
本来は、年に一度、当番に当たっている方々が本社に代参して祈祷を受け御神符(お札)を頂きますが、一昨年から代参を控えています。
ただ、郵便祈祷という制度があり、手続きをして講中のお札と講員に配るお札を送って頂きました。
まず、早朝に世話人と当番者が集まり、境内を清掃します。


清掃で一番大変な石段。


綺麗になりました。


本殿を開帳。
本殿、拝殿も清掃し、ご祈祷に備えます。


その後に旗揚げとなるのですが、密な作業になるので自粛、しめ縄だけとなりました。


ご祈祷の前にお供え物などの準備をします。
米、水、塩と御神酒、海の幸、山の幸をお供えします。
自家製の野菜はキャベツにしました。それに甘柿です。
全員マスク着用で、対面は避け、極力一定の間隔を保つようにしました。
9時からご祈祷です。
宮司にご祈祷いただきます。


小生が代表してサカキを奉納。全員で二礼二拍手一礼で拝礼。
例年なら御神酒の回し飲みをするのが慣例ながら、自粛。
そして、この後は移動し皆で直会となるところですが、これも自粛。
御神符(お札)と、小瓶の清酒など少々の持ち帰りの品を配り、散会となりました。
物足りなさを感じる方もおられるでしょう。
全てが元に戻るのは何時になるか。再び感染者が増加する気配もあり、悩ましいところです。


シュンギクの抜き取り収穫を始める

2022年10月23日 | 畑:葉菜類

シュンギクの抜き取り収穫を始めました。
種播きは9月20日で、最終間引きをして10日ほど。結構伸びてきました。


一斉に抜き取り収穫は出来ないので、このくらいから穫り始めます。


品種は中葉春菊。本来は摘み取り栽培に向く品種です。
シュンギクの栽培には抜き取り栽培と摘み取り栽培があります。
我が家ではまず抜き取り収穫した後、摘み取り栽培に移行します。
バラ播きしているので、抜き取り収穫が最終の間引きになると言えるかもしれません。
今、株間が数センチ間隔になっています。
抜き取り始めの目安は草丈が15㎝くらいになった頃。


例年、抜き取りが終わるまでかなり混んでくるので早めに始めるようにしています。
抜き取りと言っても、実際には引き抜かず地際から切り取ります。


この方が汚れが付かず、周りへの影響も少なくて済みます。
すでにわき芽が見えてきました。
株が10~15㎝間隔に残るように抜き取り収穫します。
これが抜き取り収穫後。


できれば間隔15㎝以上が望ましいものの実践は難しい。


これで10~15㎝間隔ですが、わき芽が伸びてくれば狭いところが出てくるので、その時はさらに抜き取りします。


中央から左が抜き取り終了、右が抜き取りしていないこれからのところ。


少し小振りながら、問題なく使える大きさになりました。


数日後には草丈も20㎝くらいで食べ頃のシュンギクになります。
そうすると早いものは親茎が摘み取り収穫出来るくらいに伸びてきます。
遅れないように進めることが肝要。抜き取り収穫は数回で完了したいところです。


晩生の栗も2年続きの豊作

2022年10月22日 | 畑:果実類

晩生の栗を10日ほど前から拾い始めました。
早い丹波系の栗と同様2年続きの豊作です。
かなりの晩生で、品種は「筑波」だったと思うのですが、記憶が曖昧になってしまいました。


植えて10数年経ちます。
大分成るようになってきたもののイノシシの餌になることが多く、昨年初めてと言ってよい豊作でした。
今年も獣害はあるものの、大した被害にはなっていません。
数回拾い、今は成っている実は僅かになりました。


収穫は間もなく終わりです。
これが穫り始めた10日ほど前のもの。


この栗の実は大粒です。


イガグリが青いうちに開き、木に着いたまま実だけ落下するものが多い。


イガグリもパックリと割れるので、そのまま落ちたものも穫りやすい。


実が大きくイガグリを剥く必要がないので拾うのも楽です。
虫食いも殆どありません。


この栗の欠点は、このように皮が割れやすいこと。


木に成っている状態で割れているのが分ります。
実が大きくなるので、皮が割れやすいのかもしれません。


これは、助っ人が今回拾った栗。


やはり皮の割れているものが目立ちます。
中生の丹波系の栗は9月中でほぼ終わりました。
実の大きさではこの栗の方がはるかに大きい。しかし、残念ながら味では劣ります。
中粒の丹波系の栗より甘味が少なくやや大味のようです。
剥くための手間などを考えると一長一短といったところでしょうか。
今年は昨年に続き、2年連続で中生と晩生とも豊作となり、満足できます。



ナバナ類の先陣はやはりアスパラ菜

2022年10月21日 | 畑:花菜類

アスパラ菜を穫り始めました。
我が家ではナバナ類を何種か作っていますが、先陣はやはりこのアスパラ菜。


9月7日と例年より少し遅めの種播きとなったものの、思いのほか早く穫れ始めました。
直播きで発芽、生育ともまずまず、9月末に1本立てにし、追肥と土寄せをしました。


もう少し株が大きくなってから穫れ始めた方が望ましいと思いますが、それなりの株にはなっています。


株の中心から親茎(主枝)のトウが伸び出します。
すでに全ての株で花芽が確認できますが、株によってバラツキがあるので一斉には伸びてはきません。このくらいが平均的なところ。


親茎のトウは蕾のうちだと短かすぎるので、このくらいの花が咲き始めたところで穫っています。


アスパラ菜は多少花が咲いても軟らかく問題ありません。
このトウを穫ってみます。


親茎は数芽残して切ります。


収穫後。すでにわき芽が伸びています。


わき芽を多く残すと、本数は沢山穫れますが、わき芽の茎が細くなります。
わき芽は孫茎まで穫るので、後のことを考えると残すわき芽は多くしない方が得策。
わき芽が伸びてくると、トウは長く伸びるので蕾のうちから収穫します。
親茎を穫り終わった頃にはわき芽が穫れるようになるはずです。
数株穫ってみました。


葉、茎、花とすべて軟らかく美味しく食べられます。
アスパラ菜は味に癖がないので嫌う人はまずいないと思います。
アスパラ菜という名は通称で、元々はサカタのタネの「オータムポエム」が正式な品種名。
でも、これはトーホク種苗のアスパラ菜です。
中国野菜の「菜心」と「紅菜苔」を交配させて育成された野菜ですが、今は「アスパラ菜」が正式名で良いのでしょう。
昔、「菜心」や「紅菜苔」も作った経験があります。近隣でもよく見かけましたが、今は完全にアスパラ菜に換わりました。
こちらは、同じナバナ類の「寒咲花菜」。


発芽が揃わず、一部追い播きしています。
初期の生育もイマイチで、未だ生育に大分バラツキが見えます。


間引きを少し遅らせているところもあります。
穫れるようになるまでは、あと1ヵ月以上あるので、株をしっかりと作りたい。


茎立ち菜の種播きを強引に決行

2022年10月20日 | 畑:花菜類

茎立ち菜の種播きをしましたが、少々強引なものとなりました。
茎立ち菜は、秋に種を播いて冬越しさせ、春に伸びてくるトウを収穫するもの。
当地では通称「茎立ち」、とう立ち菜のことです。ナバナ類の一つと言えます。
我が家では、例年10月20日頃までに播き終えます。
大株にして冬越しさせた方が沢山穫れるからです。
今年は畑がなかなか乾かず、作業が出来ませんでした。
この場所は、我が家の畑の中でも特に粘土質が強く水はけが悪い。
何時までも水が抜けないので、諦めて強引に種播きを決行することにしました。
2週間ほど前には苦土石灰を全面散布、緩効性肥料を帯状に散布して一度耕耘しています。
この後、管理機で即畝立てするか、再度ロータリー耕耘するか迷った挙げ句、ロータリー耕耘を選択。


かなり厳しい状態になりましたが、しょうがありません。
帯状に元肥を施した位置に目印線を付けます。


通常は、この後、管理機で往復して畝立てするところながら諦めました。
クワで軽く畝立て。


ごろ土が酷い。足跡を見ると水気の多いことが分ります。


播く茎立ち菜は「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種。


「仙台雪菜」は当地方の伝統野菜。
普通は葉物として作られますが、トウが柔らかく美味しいので茎立ち菜として作っています。
仙台雪菜は弱く、3種の中では一番作りにくい。
「かき菜」は在来アブラナの一種で、関東でこのように呼ばれます。
丈夫で、揃いが良く育てやすいので、昔から作っています。
「つぼみ菜」は当地方では、今一番作られているかもしれません。
「かき菜」とよく似ており、作るのは三年目。他よりも明らかに早くから穫れることが分りました。
小さなドリンク瓶を使って30㎝間隔に播き穴を付けます。


種は小さく、区別がつきません。
条件が悪いので7、8粒と多めに播きました。


覆土はいつもクワでやるのですが、この土ではあまりにも酷いので状態の良い土を他から持ってきました。


覆土後、軽く鎮圧。


何はともあれ種播き終了。


薄く切りわらを掛けました。


こんな状態でうまく発芽してくれるか大いに不安ではあります。
こちらは収穫の始まった「アスパラ菜」。


11月下旬からの収穫を見込む「寒咲花菜」。


ナバナ類5種で、秋から春まで継続することが出来れば理想。


早生ハクサイの収穫を始める

2022年10月19日 | 畑:葉菜類

早生ハクサイの収穫を始めました。
8月16日に直播きしたもの。
品種はトーホク種苗の「郷秋60日」。


概ね順調で、早生ハクサイにしては揃って大株になっています。


気温が高過ぎ、僅かながら腐敗(軟腐病)が出ました。
収穫までの目安の日数から言うと、今年は結球が少し遅れ気味です。
気温が高かったことと、大株になったからだと思いますが、その分大きな球が穫れそうです。


腐敗が増えるかと心配しましたが、さすがに最近は高温にはなっておらず、その後は出ていません。
ここ2、3年の様子を見ると、この品種は腐敗に強いようです。
かつて若干発生したことがあるホウ素欠乏や石灰欠乏なども出ていません。
今、全体的には8分結球といったところ。


手で触って確認し、結球の進んだものから収穫します。
これくらいから穫り始めないと、後で追いつかなくなります。
結球が進んでいるこの株を穫ってみました。


早生ハクサイとしては大きさは十分。2.5㎏あります。


切ってみました。


黄芯系ハクサイらしい綺麗な色になっています。
まだ100%結球までには至っていません。これががっちり結球すれば3㎏クラスになりそう。
こちらは中晩生種のハクサイ。


品種はトーホク種苗の「郷秋80日」。
8月25日に直播きしたもの。
揃いも良く生育は概ね順調。追肥土寄せの効果も十分なようです。


葉が立ち上がり、結球始めの気配が見えてきました。


あまり大株に成り過ぎないよう株間を狭くしています。その分畝間が埋まってきました。
当地方ではハクサイが穫れるようになれば、秋冬野菜の季節到来です。


メインの甘柿は成りがイマイチながら大きい

2022年10月18日 | 畑:果実類

これが我が家のメインの甘柿で通称「五十匁(ごじゅうめ)」。


10日余り前から穫り始めましたが、今が一番の穫り頃。
例年並か若干遅いか。
今年の成りはイマイチと言ったところ。


昨年は成り過ぎだったので、隔年結果の順でいくと今年は成らない年。
いわゆる裏年に当たります。
昨年は異常なくらい成り、しかも質も良く10年に一度と言う大豊作。したがって、今年は殆ど成らなくても不思議ありません。
近隣では全く成っていないというお宅もあります。
すでに数十個穫っており、しかも大きいので、この程度なら悪くないとも言えます。
この「五十匁」と言う甘柿は、この辺りでは最も多く作られている在来種。
尺貫法で五十匁は200g弱。今年は名前のとおりの大きさになっています。
ゴマが沢山入る甘い柿で、渋が抜けないことはまずありません。
樹齢は正確には忘れましたが、50年くらいになるでしょうか。
放置すれば大木になる年数です。
家の入り口にあるので、剪定は必ず行っています。
但し、成りを良くする剪定ではなく大きくしないこと第一の剪定です。
あとは摘果などもせず、ほぼ放任。
この種類は、早くから渋味が抜け、青味が残っていても食べられます。
しかし、十分甘味が乗り、適当な硬さになるのはこのように全体が色付いたとき。


今年の成り方は少々異常。成り方のバランスが悪い。
成るところはこのように固まって成っています。


成らないところはこの程度。


固まって成ったところに、奇形と熟し柿が目立ちます。
真っ赤になっているのは熟し柿。穫り遅れたのではなく最初から軟らかい。
左上の柿は二股になった奇形。


少し穫ってみました。


この「五十匁」は、頭に浅い十字の条が入ります。照明の関係か色合いが少し黄ばんで見えますが、実際はもっと赤い。


剥いてみました。


ゴマが多く非常に甘い柿です。
助っ人は知人に大分配っているようですが、この柿の評判は頗る良い。
甘柿で有名な「富有」や「次郎」などは当地で植えても全く渋は抜けません。
小生も当地方でも大丈夫と言われた品種を植えた経験がありますが、半渋で使えませんでした。
やはり、先人が定着させた在来種に限ります。
我が家には甘柿がこれ以外にも3種あり、毎年成りが違うので、何れ纏めて記録します。


墨彩画「りんどう」

2022年10月17日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3  

過日、知人から立派なリンドウをいただきました。
出荷用に栽培しているリンドウで、丈も長くボリューム満点の見事なものです。
それをモチーフに墨彩で描いてみました。
当地の野山にも自然のリンドウが自生しているはずです。数年前、たまたまですが、我が家の向かいの山で見かけました。
もちろん、栽培されたものと違い、丈は短く花数もずっと少ない。
その後は見る機会がありません。幼少の頃は、秋になると墓参り用によく探しに行ったものでした。
リンドウの産地として有名なのは何と言っても岩手県の安代。現在は八幡平市になっています。
かつて訪ねる機会があり、単独の町として品種開発から生産出荷まで組織的に取り組む姿に感嘆したものでした。