里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

平核無柿を水墨画で描く

2019年11月30日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 平核無柿を水墨画で描きました。
 渋柿の代表的品種「平核無」は、一部は干し柿にされることもありますが、ほとんどがアルコールなどで脱渋して食べられます。
 同じく渋柿の代表的品種「蜂屋」が、大部分干し柿にされるのと対照的です。その形も全く対照的で、「蜂屋」が大きな先の尖った長形に対し、「平核無」は小ぶりの扁平形です。先に十字の筋が入るのも特徴。今年はまずまずの成りだったので、2個着けてみました。

渋抜きした平核無柿は大変甘い

2019年11月29日 | 畑:果実類
 今、 渋柿の代表的品種「平核無(ひらたねなし)」を渋抜きして、食べています。
 我が家には渋柿の平核無(ひらたねなし)が1本だけあります。植えて20年くらいになるでしょうか。畑の邪魔にならないところに植えたため、午後の日当たりがイマイチで条件はあまり良くありません。

これが、収穫前の平核無。まだ葉が元気で、穫るには少し早い感じです。昨年はほとんど成りませんでしたが、今年は数十個成りました。すっかり隔年結果になっています。


 収穫の適期には少し早いのですが、20日ほど前に穫ってしまいました。


 あまり肌は良くありません。これを渋抜きします。みんな助っ人がやってくれました。


 渋抜きの方法には色々ありますが、平核無はアルコールによる脱渋が一般的です。以前は度数30~40度の焼酎を使っていましたが、今は脱渋用のアルコールが店で売られているので、それを使います。ビニール袋に入れ、全体にまんべんなくスプレイして密封すればオーケーです。ヘタの部分にアルコールを付ける方法もありますが、面倒なのでやったことはありません。
 現在では、木に成っているうちに固形アルコールを入れた袋を掛けたり、大きな産地では炭酸ガスを使った脱渋が一般的なようです。
 密閉する期間は普通1~2週間といわれていますが、気温との関係もあって、短ければ渋抜けが悪かったり甘味が薄かったりしますし、長ければ軟らかくなってきます。我が家の場合は気温の上がらないところに2週間です。
 数日前に開けました。


非常に甘い脱渋柿が出来ました。開けた後は冷蔵庫で保管すれば、しばらく食べられます。


サヤエンドウは発芽揃い追肥土寄せ

2019年11月28日 | 畑:豆類

 大雨続きで畑がぬかるんで入れず、種まきが遅れてしまったサヤエンドウ。例年なら10月中には種まきを終えていますが、今年は1週間以上遅れました。しかも、土が雨で強く叩かれてしまったのですが、管理機の逆転ロータだけで畝作りを済ませてしまうしかありませんでした。土もかなりのごろ土です。
 甚だ強引な種まきをしたので、うまく発芽するか心配でしたが、幸いうまく出てくれたようです。品種は赤花の蔓ありえんどう。


 1カ所ほぼ3粒播きですが、欠株はありませんでした。発芽が揃ったので、まずは間引きをします。これは全て発芽しました。


間引いて2本立てにします。


 これは、1本だけの発芽ですが、欠株でなければオーケーです。


 これ以外の株は全て2本以上発芽したので、全て2本立てにしました。
 次いで、追肥です。
 台風の前に肥料をやってしまったので、多分雨で流されたでしょう。豆類なので多くは必要ないと思いますが、畝の両肩に速効性の肥料を施しました。


 この後は土寄せです。
 この時期サヤエンドウはまだごく小さく、例年はクワで株元に土を少し寄せるだけなのですが、今年は耕耘を一度省略しているので、管理機の逆転ローターを使ってみました。


種まき後に掛けた切りわらもそのまますき込みました。その後、クワで仕上げます。


 発芽しないことにはどうにもならないので、まずは第一段階をクリアし、ほっとしました。

 例年より遅れてはいますが、大丈夫のようです。


春キャベツ越冬に向け追肥土寄せ

2019年11月27日 | 畑:葉菜類

 春キャベツに追肥と土寄せをしました。
 品種は、例年と変らず「金系201」。9月25日に連結ポットに種を播き、10月23日に植付けました。10月12日の台風19号の大雨で畑がぬかるんで困ってしまいましたが、苗も大きくなり、また大雨になりそうだというので、やむを得ず強引にトラクターで耕耘して植付けたものです。
 土は酷い状態でしたが、わずか数十株のキャベツなので 、ダメもとという気持ちでした。追い打ちをかけるように、植えて2、3日後に100ミリの大雨。
 しかし意外にも欠株もなく、まずまずの生育となっています。これ以上大きくなって越冬してもとう立ちするのが心配ですから、丁度いいくらいかもしれません。


 10月は500ミリ以上の雨が降ったのに、11月は一転してほとんど雨が降らないため、所々土の表面にひび割れが出来ています。土の中の方はあまり硬くなっていないので、結果的には、強引にでも耕耘して良かったようです。


 越冬のための防寒を兼ねて、土寄せを行います。
 まず、畝間と肩のところに追肥をします。昨年は生育の進みすぎが心配だったので緩効性の肥料をやりましたが、今年は速効性の肥料にしました。


 次に、越冬する害虫対策のため、株元にオルトラン粒剤を施します。


畑の条件が悪く、変則な2条植えにしたので、管理機による土寄せは内側は出来ません。外側を逆転ローターで、土を上げます。


 内側はクワを使って軽く上げました。外側からはローターで上げた後、クワを使って根元の葉が少し倒れるくらいまでたっぷりと土寄せします。


そうすることで、芯が保護され、厳冬に耐えてくれるようです。

 こちらは収穫中の秋キャベツ。まだ大分残っています。里山特有の落ち葉が多くなりました。

 こちらは寒玉キャベツ。秋キャベツが大分残っているので、収穫は年を越してからです。




ブロッコリー大きな側花蕾を穫る

2019年11月26日 | 畑:花菜類

 ブロッコリーは2回に播いていますが、これは1回目のブロッコリー。7月13日に播き、8月11日に植付けたもので、品種は「緑嶺」。


 頂花蕾つまり主枝の花蕾は全て収穫が終わっています。今度はわき芽から出る枝に着く側花蕾が穫れるようになっています。台風19号の影響は少なくて済んだようで大きな側花蕾が穫れています。所々に大きな花蕾が見えますが、これは頂花蕾ではなく側花蕾です。大きいのでちょっと見には頂花蕾に見えるかもしれません。


 この株の側花蕾は大きなものは頂花蕾並。中ほどに頂花蕾の穫り跡が見えます。そのほかの側花蕾もかなり大きい。


こちらの側花蕾も頂花蕾並。左に頂花蕾の穫り跡があります。

こちらも同様。中央に頂花蕾の穫り跡。

こちらの側花蕾も大きい。右側に頂花蕾の跡です。


 側花蕾は親茎から出るわき芽、側枝が太くて丈夫なものでないと大きなものは穫れません。そのためにはいくつか条件があると思いますが、私が作業で特にこだわっているのは土寄せ作業です。
 土寄せの作業では、追肥した後にわき芽が出ている上くらいまで がっちりと土寄せするようにしています。管理機で土をはね上げた後、クワで手直しをしてしっかりと土を掛けます。(今年の土寄せの様子
今年もその効果が十分に出たようです。側花蕾が大きな株は、例外なく側枝自体が太く主枝のようになっています。


よく見ると側枝が土の中から伸びているのが分ります。


わき芽(側枝)がらも根が出て養水分をよく吸い、大きく育つのではないかと思っています。これは中央の一番太いのが主枝で、あとは側枝です。

これは、ほとんど同じような茎に見えますが、左が収穫し終わった主枝で、右が側枝。大きな花蕾が着いています。


 これは2週間ずらして2回目に植えたブロッコリーで、頂花蕾がまだ大分残っています。


 これと比べれば1回目のブロッコリーの側花蕾はさすがに少し小さいですが、収穫したものを一緒にすると分からないくらいです。
 2回目のブロッコリーは台風の影響からか頂花蕾の収穫が少し遅れたため、1回目のブロッコリーの側花蕾収穫とダブっています。しかし、最近かなり気温が下がってきたので、少々穫り遅れても大丈夫です。

 ところで、隣家はこの辺りでは珍しく非農家で4人家族ですが、時折我が家の野菜を差し上げます。間に合っているとゴミになるだけなので、必ず確かめます。


 このように畑から穫って、直接一輪車に積み、そのまま持って行きます。

菜の花「寒咲花菜」収穫始める

2019年11月25日 | 畑:花菜類

 先週から、ナバナ類の一つ「寒咲花菜」の収穫が始まりました。
 一般的には菜の花といった方が分りやすいかもしれません、いつも呼び名で迷います。正確にはやはりハナナの一種「寒咲花菜」でしょうか。9月5日に直播きしました。
 台風19号でかなり倒されました。これが、その時の姿。


取り立てて何もしていないので、畝間は歩くのに不便なくらいになっていますが、思った以上に回復し、今のところ生育は例年とあまり変らないように見えます。


 ナバナ類には種々ありますが、この花菜を知らない方は結構おられます。遠目には、今の時期が一番外葉が大きく茂るため、株ごと収穫する漬け菜の一種と思う人もいるようです。


 外葉をかき分け中心を覗かないと、花芽が見えないので、どこが菜の花かと思ってしまいます。ただ、スーパーなどで「菜の花」として売られているものは、花菜のトウ(花芽)のことが多いです。花芽を中心に揃えて葉で包み込み、帯袋などで綺麗に包装されています。
 もともとは、菜の花ですから春に花が咲くナタネですが、「寒咲花菜」は京都伏見で栽培されてきた寒咲きナタネの一種のようです。現在は品種改良が進み、寒冷地のこの辺りでも作れるのでありがたいです。
 芯からトウが伸びてきて花が咲く直前に収穫します。親茎に付いているのわき芽を数芽残して収穫します。


 収穫した跡がこれです。すでにわき芽が伸びています。


これは花が咲いてしまいましたが、自家用には花が咲いても何ら支障ありません。


収穫した跡。辺りの株より少し小ぶりの株ですが、わき芽がかなり伸びているのが分かります。


 数株収穫したものがこれです。


 花芽だけでなく伸びてきている茎や新葉はほとんど食べられます。
 私はナバナ類の中でも花菜は特に好きですが、周りの人達も同様のようです。ナバナ類の中でもとりわけ柔らかくほのかな苦みがなんとも言えません。お浸しはじめ和え物、炒め物、てんぷら、一夜漬けと、何にでも合います。

集落で防火と炊き出しの訓練

2019年11月24日 | 暮らし


今日は、集落で防災訓練が開催されました。
当地では、集落ごとに自治会を母体に防災組織が作られています。近年、地震や風水害など災害が多く、最近も台風19号の生々しい爪痕が残されています。
自然災害だけでなく、火事に対する備えも大事で、消防団や防火クラブも重要な役割を果たしています。
今日は年次計画に基づく防災訓練で、消化器を使った防火の実践訓練と災害発生を想定した炊き出しの実践訓練が行われました。
これが消化器の訓練。


消防団員の指導での実践訓練です。消化器数台が使われました。


こちらは炊き出しの訓練。
電気が使えないことを想定して、薪ストーブを使ってご飯を炊きます。薪ストーブを所有している住民が集会所に持ち込みました。


鍋も作ります。


作った後は、みんなでいただきました。
上手に出来ています。


特別にアルコール付きでした。

イチジクを水墨画で描く

2019年11月23日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 イチジクを水墨画で描きました。
 我が家で作っているイチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」が木に成っているイメージです。ちょうど穫り頃の実3個、まだ少し硬めの実3個を着けました。今年のイチジクは、こんな上手い具合には成りませんでした。こんな風に成ったらいいな、という願望でしょうか。
 実際のイチジクは実に比べて葉の方がもっと大きいですが、敢えて実を大きく描きました。

イチジクは未熟な実が沢山残る

2019年11月22日 | 畑:果実類

 今年のイチジクは熟さない実が沢山残されたまま終了です。
 10月下旬からようやく穫れるようになりましたが、最盛期という感覚がなく、盛り上がらない収穫となりました。
 今、すでに大分枯れ葉になって落ち始めています。、昨年は全体が綺麗に黄葉してから枯れて落ちたのですが、今年はあまり黄葉しないまま枯れ葉になっている感じです。気候の関係でしょうか、木が弱っている可能性もあるでしょうか。


 最後に、少々残っている実を収穫しました。


 ここには、少しまとまってありました。


 色づいているように見えますが、硬かったり、逆に寒さで柔らかくなったりしています。

これも萎れたようになって駄目です。

 
こちらは硬いままです。

青いまま残されたものもかなりあります。


 昨年は収穫も今年より1ヵ月近く早く始まり、収穫の最盛期という感覚があったのですが、今年はパッとしませんでした。最後の収穫はこれだけでした。


 この「蓬莱柿(ほうらいし)」という品種は、この辺りにはやはり適さないのでしょうか。秋果専用種で晩生のため、昔からの在来種より少々不利があることは確かですが、今年で植えて6年目。昨年はかなり穫れたことを考えると、今年の天候の影響が大きかったのか、よく分りません。
 当県で昔から在来種として作られてきたイチジクは全て「ブルンスウィック」という品種と分ったそうですが、せっかく植えた「蓬莱柿」なので、もう少し頑張って穫れるようにしたいものです。

2回目播種のブロッコリーが収穫盛りに

2019年11月21日 | 畑:花菜類

 2回目に播いたブロッコリーは数日前から穫り始め、収穫最盛期に入っています。
 10月12日の台風19号襲来時にはまだ大きくなっていなかったためかなり倒されましたが、手の掛けようもなく放置していました。しかし、健気にも立ち上がり、大きく育ちました。


 7月28日に播いて8月27日に植付けたもの。
 品種は1回目のブロッコリーと同じで「緑嶺」。畝間は80センチですが、倒れたこともあって通路を埋めつくすようになっています。


普通なら11月10日頃から収穫が始まるところですが、やはり天候が影響したものと思います。しかし、株は思った以上に育ち、花蕾も大きくなりました。これからは気温も下がり、花蕾の開きも遅くなるので収穫を慌てなくても済みます。


 この辺りは少し遅れています。台風の影響からか花蕾の進み具合も多少ばらついているので、収穫するにはかえって好都合です。


 これは大玉で、収穫し頃です。


 収穫しました。


 収穫跡をみると側枝の出はやや弱く、この株は大きな側花蕾を望むのは無理のようです。


 こちらは1回目のブロッコリー。
 頂花蕾の収穫は全て終わりました。同時に2回目のブロッコリーが穫れ始めたのでグッドタイミングです。株は大きく育っていて、側花蕾も大きくなってきました。2回目播種の頂花蕾の収穫と少しかち合うようです。


干し柿づくり'19~硫黄燻蒸して吊す

2019年11月20日 | 干し柿づくり

 干し柿づくりで、柿を剥いた後はひもに通し、硫黄で燻蒸します。
 今回は助っ人が二人います。
 私が前日から持ち越している2箱の柿の皮を剥く間に、助っ人には剥いた柿を移動し、ひもに通してもらいます。


 用いる主な道具はこれです。プラスチックパイプの枠は硫黄燻蒸の際に柿を吊すために使います。柿を並べる道具は大きさに合せて3種類。ひもはごく普通の干し柿用ビニールひもです。


 我が家では、柿をひもに通す時に、竹を割って作った柿を並べる簡単な道具を使っています。柿によって大きさが違うので竹は3種類あります。
 この辺りでは、昔から1本のひもに20個が標準とされてきましたが、大きさによって16個から20個にしています。昨年は大玉のものが多く大半が16個と18個、14個というのもありましたが、今年はほとんどが20個でした。特大級の並べる道具の出番は全くありませんでした。


 我が家の硫黄燻蒸のやり方は、プラスチックパイプで作った枠をブルーシートで覆い、その中に柿を吊して密閉し、硫黄粉を焚いて燻蒸します。昔沢山作っていた頃は専用の木箱を使っていました。
 これが硫黄粉。

 
 ひもに通した柿は、このようにパイプ枠の中に吊します。
 30連くらい吊すのに適当な大きさなのですが、大幅に上回ったため、少し細工をして容積を大きくしました。


 吊し終わったら、シートで密閉し硫黄燻蒸します。我が家では、炭火を少々おこし、それで硫黄粉を燻しています。少量ならコンテナなどに剥いた柿を入れて硫黄燻蒸することも出来ます。覆いの段取りをよくしておいて、火を着けたら素早く密閉します。


 硫黄燻蒸することで、カビを防ぎ、きれいに仕上がります。硫黄はすぐに空中に拡散し無害となるので心配は無用です。これをしないと、カビが出たり、干しているうちに酸化し黒い干し柿になってしまいます。我が家の柿は過半が贈答用になるので必須です。
 燻蒸は30分ほど密閉すれば十分と思いますが、今年はここまでの作業に時間がかかり、昼休みしている間に行ったため1時間以上放置しました。
 その後シートを解放し、乾燥用に設置した横竹に吊します。

 硫黄粉が燃えた跡。小さな鍋に少しの炭を種火にして硫黄を燻します。容積1㎥当たり硫黄粉15~30gが目安です。


 燻蒸は漂白効果もあるので、皮をむいて時間の経過とともにわずかに黒ずんできた柿もきれいな色と肌になっています。
 作業場の2階の窓際に吊すので、作業はやりやすいです。窓を開放すると十分に風は通り、雨に濡れる心配がなく直射も当たらないので、干し上がりは悪くありません。


 今、干し柿生産者の方々はひもを横にして吊すのが主流ですが、我が家では昔ながらの縦に吊すやり方です。この方法は後で玉回しの作業が必要になります。


 全部で37連と昨年より2割多くなりました。個数にすると大幅に多く700個はあります。大玉が少なく手間暇がかかり有り難くない結果となりました。


 この作業場は、昔は葉たばこの乾燥場だったので、乾燥には都合のよい構造になっています。今は1階は機械や道具、収穫物などの置き場に使っていますが、2階は洗濯物の干し場くらいにしか使っていません。干し柿づくりには便利な空間になっています。


 これから食べられるようになるまで1ヶ月あまり。いい干し柿になるよう、あまり気温が上がらず乾いた風が吹いてくれれば最適です。

干し柿づくり'19~皮剥き

2019年11月19日 | 干し柿づくり

 今年も干し柿を作る時期になりました。
 柿の皮を剥くことからスタートです。昨日昼過ぎから始めました。(昨年の皮剥き
 昨年は、一連の作業と春先までの干し柿の様子をかなり詳しく記録しました。今年も大きく変ることはないので、ポイントを記録していきたいと思います。
 干し柿にする蜂屋柿は、すでに数日前に助っ人が収穫してくれました。蜂屋柿は採りがけを剥くより数日おいた方が綺麗に仕上がり、皮剥きのスピードも上がります。


 りんご箱などの段ボールで8箱あります。昨年と箱の数は同じですが、山盛りで、しかも小粒傾向なので数はかなり多そうです。


 皮剥きに使う道具は、例年同様で、幼少の頃から使い続けられてきたものです。6、70年たっているピーラーとナイフ。ピーラーなどとは言わず皮取りと言っています。父や母が使い続けたものを、未だ使い続けているというわけです。皮剥きのスピードと仕上がりがまったく違うので、変えようという気持ちが起きません。


黒光りしているのは、柿渋によるもので汚いわけではありません。ナイフは当初からみれば相当短くなっているはずですが、使い続けています。出番は柿の皮剥きの時、1年に1回だけですが、サビもほとんどついていません。柿渋がサビを防御します。さっと砥石はかけます、
 私が子供の頃ですが、我が家では干し柿を作り出荷していました。当時は、子供も有力な働き手で、盛んに柿の皮むきを手伝いました。それは何千個という単位ですから、何年経っても体が覚えていて、手が自然に動きます。柿もただ剥けば良いというわけではなく、綺麗に剥くにはそれなりのコツがあります。
 まず、この辺りでは肩回しという作業。
ヘタの部分にナイフを入れ、ナイフは動かさず柿の方を回して皮を剥きます。ナイフの背を柿の軸にあてテコの要領で、一回してヘタを取り、さらに肩の部分を1、2回回すと皮も薄くなめらかに剥けます。
こんな感じになります。


 次に、皮取り。皮取り器いわば木製のピーラーといったところですが、これを親指と人差し指で鉛筆を持つようにして持ち、中指、薬指、小指をテコにして手首を使い、左手に持った柿も動かしながら先端まで縦に一気に剥きます。細く薄く一気に剥くことできれいに仕上がります。途中で切ると綺麗になりません。
こんな感じに仕上がります。


 本来は、干し柿を吊すまで、すべてを1日で終わりにするのですが、少々無理があるので2日がかりで完了させるようにしています。
 昨年は大粒のものが多く、特大級のものもかなりありましたが、今年はやはり小粒で、特大級はほとんどありません。


 昨年は、結局前日にすべて終わらせましたが、今年は夜なべをしても終わらず、段ボール2箱を持ち越しました。玉数は2、3割は多そうです。これから残りを剥かないといけません。


ほうれんそう大雨に耐えきれず

2019年11月18日 | 畑:葉菜類

 台風19号が通過して間もなく、10月末から収穫を始めたほうれんそうですが、ここに来て良くありません。


これは、9月18日に播種したほうれんそうで、品種はサカタのタネの「クロノス」。
収穫の出だしは、見かけ上は悪くありませんでしたが、無事では済まなかったようです。


生育の進んだものから順次収穫し、始めのうちは青々として問題なかったのですが、次第に葉先から黄色くなってきました。


 台風で水浸しになり、さらに1週間後に100ミリ以上の大雨にあって、耐えきれなかったようです。根が窒息状態になって傷んでいるのは当然なので、ある程度予想はしていたものの、多少希望的な期待もしていたので残念です。すぐ隣のコカブやシュンギク、またターサイやチンゲンサイも、これほどの影響を受けていないので、軟弱野菜の中ではほうれんそうが一番弱いことがよく分りました。本来なら今が収穫本番で、いつもは収穫が追いつかなくなるところですが、今年は復活できないでしょう。


 こちらは、10月8日に播いたほうれんそう。直後に台風に遭遇しましたが、何とか発芽し、ここまで育ってきました。

 本当は、前のほうれんそうが終わる頃から収穫が始まるように作っているのですが、どうでしょうか。12月中には穫れそうにみえますが。


 例年、10月下旬には3回目のほうれんそうを播くのですが、台風19号の後も再三雨が降り、ぬかるんで畑に入れませんでした。管理機だけで畝を上げ、11月5日に何とか播いて、不織布を掛けてはみたものの、自信はありません。

 発芽はしてきました。うまくいけば来年2月くらいに収穫できる思いますが、どうなりますか。


ターサイ、チンゲンサイが食べ頃に

2019年11月17日 | 畑:葉菜類

 今、ほとんどの秋野菜が出揃い、穫り頃になっていますが、ターサイ、チンゲンサイもその一つ。
 これはターサイ。近くにケヤキの大木があり、その落ち葉が付いています。


 9月17日に種を播き、これまで間引きを兼ねて何度か収穫していますが、気温が下がってきて、正にこれからがターサイの食べ頃です。


 収穫初めのうちは葉が立っていましたが、少しずつ葉が広がり、ターサイ特有の姿を見せてきました。ターサイは寒さが強くなるとともに地面に這いつくばるように広がっていきます。


 収穫しながら最後の株間は30センチ間隔くらいにしたいところですが、毎年穫りきれず、そこまでは広く出来ていません。しかし、葉物として穫りきれなくても、春先出てくるとうはおいしく食べられます。始めのうちは雪菜に似ていますが、生長すると姿が変化してくるので違いがすぐ分ります。もともと葉の緑の濃い野菜ですが、気温が下がると一層濃緑となり、いかにもビタミン豊富に見えてきます。


味に癖がなく肉厚で食べ応えがあり、私は好きな野菜なので、かなり前から作っていますが、どういうわけか周りではあまり見かけません。

 こちらはチンゲンサイ。大雨による湿害で、黄色になった下葉が少し見られます。


 チンゲンサイは周りでもよく作られ、店にも出ているので、ターサイより馴染み深いようです。


 ターサイと同じで9月17日に種を播き、やはり間引きを兼ねて何度か収穫していますが、今が一番の穫り頃になっています。


 私の好みは、どちらかというとチンゲンサイよりターサイ派ですが、チンゲンサイ派もいるので、ずっと作り続けています。それぞれの良さがあるということでしょう。何といってもチンゲンサイは栽培がしやすいのがなによりです。


 昔はパクチョイを作ったこともありますが、いつの間にか止めてしまいました。
 かつてチンゲンサイは青軸パクチョイと言われていたので、パクチョイのほうが本家のはずですが、葉柄の白いパクチョイより緑のチンゲンサイの方がおいしく見えるのか、今はあまり見かけません。


小菊を水墨画で描く

2019年11月16日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3

 小菊を水墨画で描きました。
 庭先で自然に咲いている小菊のイメージで描いてみました。店で売られている小菊は茎がしっかりとして全体が整っていますが、庭先では、管理の問題もありますが、自由気ままな感じに咲いています。蕾から開いたものまで多数花を付けましたが、少し締まりがなくなったかもしれません。