里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

平核無柿を水墨画で描く

2019年11月30日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 平核無柿を水墨画で描きました。
 渋柿の代表的品種「平核無」は、一部は干し柿にされることもありますが、ほとんどがアルコールなどで脱渋して食べられます。
 同じく渋柿の代表的品種「蜂屋」が、大部分干し柿にされるのと対照的です。その形も全く対照的で、「蜂屋」が大きな先の尖った長形に対し、「平核無」は小ぶりの扁平形です。先に十字の筋が入るのも特徴。今年はまずまずの成りだったので、2個着けてみました。

渋抜きした平核無柿は大変甘い

2019年11月29日 | 畑:果実類
 今、 渋柿の代表的品種「平核無(ひらたねなし)」を渋抜きして、食べています。
 我が家には渋柿の平核無(ひらたねなし)が1本だけあります。植えて20年くらいになるでしょうか。畑の邪魔にならないところに植えたため、午後の日当たりがイマイチで条件はあまり良くありません。

これが、収穫前の平核無。まだ葉が元気で、穫るには少し早い感じです。昨年はほとんど成りませんでしたが、今年は数十個成りました。すっかり隔年結果になっています。


 収穫の適期には少し早いのですが、20日ほど前に穫ってしまいました。


 あまり肌は良くありません。これを渋抜きします。みんな助っ人がやってくれました。


 渋抜きの方法には色々ありますが、平核無はアルコールによる脱渋が一般的です。以前は度数30~40度の焼酎を使っていましたが、今は脱渋用のアルコールが店で売られているので、それを使います。ビニール袋に入れ、全体にまんべんなくスプレイして密封すればオーケーです。ヘタの部分にアルコールを付ける方法もありますが、面倒なのでやったことはありません。
 現在では、木に成っているうちに固形アルコールを入れた袋を掛けたり、大きな産地では炭酸ガスを使った脱渋が一般的なようです。
 密閉する期間は普通1~2週間といわれていますが、気温との関係もあって、短ければ渋抜けが悪かったり甘味が薄かったりしますし、長ければ軟らかくなってきます。我が家の場合は気温の上がらないところに2週間です。
 数日前に開けました。


非常に甘い脱渋柿が出来ました。開けた後は冷蔵庫で保管すれば、しばらく食べられます。


サヤエンドウは発芽揃い追肥土寄せ

2019年11月28日 | 畑:豆類

 大雨続きで畑がぬかるんで入れず、種まきが遅れてしまったサヤエンドウ。例年なら10月中には種まきを終えていますが、今年は1週間以上遅れました。しかも、土が雨で強く叩かれてしまったのですが、管理機の逆転ロータだけで畝作りを済ませてしまうしかありませんでした。土もかなりのごろ土です。
 甚だ強引な種まきをしたので、うまく発芽するか心配でしたが、幸いうまく出てくれたようです。品種は赤花の蔓ありえんどう。


 1カ所ほぼ3粒播きですが、欠株はありませんでした。発芽が揃ったので、まずは間引きをします。これは全て発芽しました。


間引いて2本立てにします。


 これは、1本だけの発芽ですが、欠株でなければオーケーです。


 これ以外の株は全て2本以上発芽したので、全て2本立てにしました。
 次いで、追肥です。
 台風の前に肥料をやってしまったので、多分雨で流されたでしょう。豆類なので多くは必要ないと思いますが、畝の両肩に速効性の肥料を施しました。


 この後は土寄せです。
 この時期サヤエンドウはまだごく小さく、例年はクワで株元に土を少し寄せるだけなのですが、今年は耕耘を一度省略しているので、管理機の逆転ローターを使ってみました。


種まき後に掛けた切りわらもそのまますき込みました。その後、クワで仕上げます。


 発芽しないことにはどうにもならないので、まずは第一段階をクリアし、ほっとしました。

 例年より遅れてはいますが、大丈夫のようです。


春キャベツ越冬に向け追肥土寄せ

2019年11月27日 | 畑:葉菜類

 春キャベツに追肥と土寄せをしました。
 品種は、例年と変らず「金系201」。9月25日に連結ポットに種を播き、10月23日に植付けました。10月12日の台風19号の大雨で畑がぬかるんで困ってしまいましたが、苗も大きくなり、また大雨になりそうだというので、やむを得ず強引にトラクターで耕耘して植付けたものです。
 土は酷い状態でしたが、わずか数十株のキャベツなので 、ダメもとという気持ちでした。追い打ちをかけるように、植えて2、3日後に100ミリの大雨。
 しかし意外にも欠株もなく、まずまずの生育となっています。これ以上大きくなって越冬してもとう立ちするのが心配ですから、丁度いいくらいかもしれません。


 10月は500ミリ以上の雨が降ったのに、11月は一転してほとんど雨が降らないため、所々土の表面にひび割れが出来ています。土の中の方はあまり硬くなっていないので、結果的には、強引にでも耕耘して良かったようです。


 越冬のための防寒を兼ねて、土寄せを行います。
 まず、畝間と肩のところに追肥をします。昨年は生育の進みすぎが心配だったので緩効性の肥料をやりましたが、今年は速効性の肥料にしました。


 次に、越冬する害虫対策のため、株元にオルトラン粒剤を施します。


畑の条件が悪く、変則な2条植えにしたので、管理機による土寄せは内側は出来ません。外側を逆転ローターで、土を上げます。


 内側はクワを使って軽く上げました。外側からはローターで上げた後、クワを使って根元の葉が少し倒れるくらいまでたっぷりと土寄せします。


そうすることで、芯が保護され、厳冬に耐えてくれるようです。

 こちらは収穫中の秋キャベツ。まだ大分残っています。里山特有の落ち葉が多くなりました。

 こちらは寒玉キャベツ。秋キャベツが大分残っているので、収穫は年を越してからです。




ブロッコリー大きな側花蕾を穫る

2019年11月26日 | 畑:花菜類

 ブロッコリーは2回に播いていますが、これは1回目のブロッコリー。7月13日に播き、8月11日に植付けたもので、品種は「緑嶺」。


 頂花蕾つまり主枝の花蕾は全て収穫が終わっています。今度はわき芽から出る枝に着く側花蕾が穫れるようになっています。台風19号の影響は少なくて済んだようで大きな側花蕾が穫れています。所々に大きな花蕾が見えますが、これは頂花蕾ではなく側花蕾です。大きいのでちょっと見には頂花蕾に見えるかもしれません。


 この株の側花蕾は大きなものは頂花蕾並。中ほどに頂花蕾の穫り跡が見えます。そのほかの側花蕾もかなり大きい。


こちらの側花蕾も頂花蕾並。左に頂花蕾の穫り跡があります。

こちらも同様。中央に頂花蕾の穫り跡。

こちらの側花蕾も大きい。右側に頂花蕾の跡です。


 側花蕾は親茎から出るわき芽、側枝が太くて丈夫なものでないと大きなものは穫れません。そのためにはいくつか条件があると思いますが、私が作業で特にこだわっているのは土寄せ作業です。
 土寄せの作業では、追肥した後にわき芽が出ている上くらいまで がっちりと土寄せするようにしています。管理機で土をはね上げた後、クワで手直しをしてしっかりと土を掛けます。(今年の土寄せの様子
今年もその効果が十分に出たようです。側花蕾が大きな株は、例外なく側枝自体が太く主枝のようになっています。


よく見ると側枝が土の中から伸びているのが分ります。


わき芽(側枝)がらも根が出て養水分をよく吸い、大きく育つのではないかと思っています。これは中央の一番太いのが主枝で、あとは側枝です。

これは、ほとんど同じような茎に見えますが、左が収穫し終わった主枝で、右が側枝。大きな花蕾が着いています。


 これは2週間ずらして2回目に植えたブロッコリーで、頂花蕾がまだ大分残っています。


 これと比べれば1回目のブロッコリーの側花蕾はさすがに少し小さいですが、収穫したものを一緒にすると分からないくらいです。
 2回目のブロッコリーは台風の影響からか頂花蕾の収穫が少し遅れたため、1回目のブロッコリーの側花蕾収穫とダブっています。しかし、最近かなり気温が下がってきたので、少々穫り遅れても大丈夫です。

 ところで、隣家はこの辺りでは珍しく非農家で4人家族ですが、時折我が家の野菜を差し上げます。間に合っているとゴミになるだけなので、必ず確かめます。


 このように畑から穫って、直接一輪車に積み、そのまま持って行きます。