里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

春ダイコンも青首で昔のイメージは一新

2023年06月30日 | 畑:根菜類

春ダイコンが大きく太りました。
種播き後、マルチの上から不織布をべた掛け。
品種は「春の都」と「新春蒔総太り」の2品種。
今年は欠株もなく、ともに生育はよく揃いました。
今もトウの気配は全くなく、葉には少し虫が付いたものの大勢に影響はありません。


収穫を開始したのは少々早めの5月末。
早めに穫り始めないと後が詰まってくるからです。
先に穫り始めたのが「春の都」。
「新春蒔総太り」より生育が少し早く、6月10日頃には穫り頃になりました。


その後も着実に肥大。首から尻まで良く太りました。


どっしりと重量感満点です。
青首も綺麗で、一見秋の青首大根と見間違うほどです。


先に「春の都」を主に穫っていたので、こちらは残り僅かになりました。
これが「新春蒔総太り」。


昨年はどういう訳か生育があまり良くなかったのですが、今年は生育良好。
根の太りは「春の都」より少し遅いようです。と言っても数日の違いで、全く問題はありません。


むしろ若干差があった方が収穫する上では都合が良い。
こちらの方はまだ大分残っています。


しっかりと頭から尻まで肉が付いています。


どちらの品種も品質に違いはありません。
洗ってみます。右が「春の都」、左が「新春蒔き総太り」。


今の大きさは殆ど変わりません。
青首の濃さに違いがあり、「春の都」の方がより青味がはっきりしています。
重さは2㎏を超え、大きすぎるくらいになりました。
それでも、ス入りは全くなく美味しく食べられます。
但し、穫り遅れになれば繊維分が多くなり食味が落ちてくるので収穫を急ぐ必要はあります。全てを穫りきれるかは微妙。
現在の春ダイコンは一見すると秋冬ダイコンと変わらぬ姿で、かつてのイメージは一新されました。


夏秋キュウリの親蔓摘芯と下段の整枝

2023年06月29日 | 畑:果菜類

夏秋キュウリは植付けてからほぼ1ヵ月半。


10日ほど前から収穫が始まり、親蔓中段も穫れてきました。


品種は今年2年目の「OS交配ニーナ」。
今年は梅雨入り後も気温が高く、生育のペースが速い。
親蔓と3~5節目から出る強い子蔓を主枝とする2本仕立てにしています。
すでに親蔓主枝は支柱の肩の上まで、子蔓主枝も中段の上まで伸びています。


下葉に褐斑病が見えてきました。
親蔓主枝は30節を越えています。
我が家の支柱は廃材を利用した支柱なので既製品よりも高さが低い。
ですから、この品種はかなり節間が短く徒長しにくい品種と言えます。
他の品種より数節は多く、葉は小振りで締まった姿をしているのが特徴です。
主枝は頂点下まで伸びたところで摘芯します。


摘芯しました。


この後節間が伸びるので頂点まで達するでしょう。
早いものは中段までわき芽が伸びてきました。


これまで、随時下段の整枝を行っています。
夏秋きゅうりでは親蔓から穫る果実はごく一部、子蔓、孫蔓から多くを収穫します。
しかし、放置すればジャングル状態になるので、整枝は欠かせません。
側枝(子蔓)は伸び具合を見ながら摘芯します。
摘芯の仕方は一律ではありません。時にはそのまま伸ばすこともあります。
但し、下段はほぼ摘芯するのが普通。
小生が目安にしているのは側枝(子蔓)の長さが15㎝。
2節(葉が2枚)で大体15㎝くらいなら2節摘芯、それより伸びそうなら1節摘芯。
指で計ってみると分りやすい。小生の親指と人差し指を広げると約15㎝。


これなら2節で摘芯。


これは1節で15㎝近くあります。

これなら1節で摘芯。


すでに下段の多くが摘芯を終えています。そこからさらに側枝(孫蔓)が伸びてきました。


孫蔓は放任が基本ですが、ベットに近いところは伸びれば摘芯します。


摘芯しました。さらにひ孫蔓が出てきます。


ベットに近いところは孫蔓が地べたに這わないようネットに掛けてやると良い。


下段の方は強い子蔓が沢山出ていますが、実が沢山肥大してくると伸びは抑えられてきます。
整枝は天候や株の勢いを考えてケースバイケースで臨機応変に行います。
摘果も大事。殆どの節に雌花が着くので果数が不足することはありません。
親蔓の摘芯を終え全体を見るとこんな姿です。


子蔓主枝が親蔓と同様に摘芯するようになれば2本仕立てが完成します。
今の収穫はこのくらい。


まだ最盛期にはなっていません。
側枝(子蔓)から本格的に穫れるようになれば最盛期入りです。
7月早々には最盛期に入りそう。そうするとこの倍以上穫れることになります。
夏秋きゅうりの収穫期間の目標は100日以上。少なくとも9月いっぱい。先は長い。


蔓なしサヤインゲンと蔓ありサヤインゲンの管理

2023年06月28日 | 畑:豆類

サヤインゲンは蔓なしと蔓ありの両方を作っています。
小生は平莢が苦手なので全て丸莢です。
こちらが蔓なしサヤインゲン。品種は2品種。
左がカネコ種苗の「スーパーショット」。右が昔ながらの「さつきみどり2号」。


4月28日に我流の省力直播きしたもの。
一見するとあまり変わらないようですが、「さつきみどり2号」の方が発芽率が良く「スーパーショット」には僅かながら欠株があります。なお、「スーパーショット」は古種。
3粒播きし2本立てに間引いた後は、今年は特に何もしないつもりでした。
しかし、この畑はもともと風当たりが強く、6月半ばの強風で傷められました。
こちらが「スーパーショット」。


強風でダメになったものも若干あります。そこで、やはり簡易な支柱をすることに。
畝の両端近くに、株を挟んで古材のバイプを立てます。


それに横パイプをフックバンドで止めました。これなら多少の風では大丈夫です。


こちらが「さつきみどり2号」。


蔓なしサヤインゲンは丈が短く莢が葉に埋もれるようになるので収穫しにくい。
枯れた下葉を取りました。


これで莢が見やすくなります。
さらに丈も少し伸びたので、横パイプを上げました。


莢から花まで沢山着いています。莢も大分肥大してきたので間もなく収穫開始です。


こちらが蔓ありサヤインゲン。


畝作りからネット支柱立てまでは大分前に終わっていました。
畝間150㎝、株間30㎝。
種播きは6月7日。品種はカネコ種苗の「いちず」。


こちらは普通に3粒を直播きしました。
3本発芽した所は2本立てに間引きし、根元に移植ベラで軽く土入れしました。


ほぼ2本立てになっていますが、欠株が1カ所あります。
但し、両隣が2本立てなので問題ないと思います。


この後はネットに這いたちまち生長するでしょう。
この「いちず」と言う品種は成りが非常に良く、一気に成り込みます。
そのため長期穫りは難しいようです。
そこで、一方の畝は7月10日頃に播く予定です。


蔓なしサヤインゲンから蔓ありサヤインゲンと上手く繋がりますか。


イネの生育は概ね順調で中干しに入る

2023年06月27日 | 田んぼ

イネは田植えをして約50日。生育は概ね順調です。


概ねという意味は、天候の割には意外に進んでいないと言うことです。
当地、田植え後は総じて気温が高く雨が少ない天候です。
梅雨入り後も、その傾向はあまり変わっていません。
当地方は梅雨入りすると多かれ少なかれヤマセによる気温の低い日が何日か出現するのが常です。
今年は今のところ天候が悪くても気温が低くなっていません。
昨年は気象庁の梅雨入れ宣言前が梅雨でヤマセの様相、宣言した途端梅雨明け状態となりました。
実にこの時期の天候は気まぐれです。
一見したところ今年のイネが悪いわけではありません。平年並と言えるでしょう。


この時期としては草丈は伸びているようです。気温が高いので当然とも言えます。
しかし、茎数はそれほど多くなっていません。
今年の天候を考えると茎数は早い段階で多すぎるくらいになるのではないかと予想していました。


最終の1株の目標茎数は25本。
すでに30本を超えるような株もあります。一方、20本に達しない株もあります。
全体的には平均で目標茎数に達したと見て、田んぼの水を切り、中干しに入りました。


こちらは別の田んぼ.


やはり少々バラツキが気になります。
若干茎数が少ないところがあります。原因がよく分りません。


穂の元になるいわゆる幼穂形成期には水が必要になるのであまり遅くもできません。こちらも水を切りました。


イネは茎数が少なければ減収しますが、多ければ良いというものではありません。
多すぎると米粒が過剰でくず米が多くなり、品質が低下します。
そこで中干しを行います。
中干しは、田んぼの水を切ることで無駄な分けつを抑えます。
さらに土に酸素を供給し根の活力維持にも効果があるのです。
また、土が固まり秋の刈り取り作業がやりやすくなるメリットがあります。
中干しは、田んぼの表面に小さな亀裂が出るくらいに乾かすのが目安。
中干し期間は10日くらい。いわゆる幼穂形成期に入る頃までです。
今年の生育を見ると7月5日前後と想定されます。
これは別の田んぼ。


一見揃いは良いようです。


この辺りは水が抜けにくいところ。


一枚の田んぼでも周囲や高いところから乾いていきます。中ほどは乾きにくい。
この時期は梅雨の真っ只中なので思うようには行きません。
天候とは真逆の管理になるので現実にはなかなか難しい。
そして、当地方ではヤマセの影響が最も大きくなる来月が山場です。


3回目に播いた春ホウレンソウが盛り

2023年06月26日 | 畑:葉菜類

3回目に播いた春ホウレンソウを盛んに穫っています。


1回目の我流の早播きをした春ホウレンソウは5月早々から穫り始め5月末まで収穫。
これはまだ片付けが終わっていない残骸。トウが立っています。


それでも濃緑でがっしり型の「ボーカル」は特徴が依然残っています。


2回目に播いた春ホウレンソウは5月20日頃から穫り始めほぼ終わりです。


まだ残っており助っ人は穫っていますが、生育スピードが速くほうれん木になってしまいました。


3回目に播いた春ホウレンソウは1週間ほど前から穫り始め、穫り頃です。


5月初め田植えの直前に播いたもの。
品種は「スプリング」。
播いた後に切りわらを掛けただけで不織布のべた掛けはしていません。
種播き後に雨があったため発芽は良く密度も適度でした。
種播き後40日ほどで収穫開始となり、前回種播きとほぼ同じです。
2回目のホウレンソウと間隔が空くかと思いましたが、むしろ重なりました。
全体的に今年は生育が揃っています。


この品種の特徴で葉色は明緑色。軟弱気味で葉肉は薄い。


早播きで使った「ボーカル」とはかなり対照的ですが、春播きとしてはこれがごく一般的です。


今年の春は気温が高く、多少収穫が重複はしたものの途切れることなく穫れました。
冬ホウレンソウを11月早々から穫り始め春ホウレンソウの6月までと8ヵ月間ほぼ途切れることなく収穫出来たので満足してよさそうです。