里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

サヤエンドウの種播き、そして今日は投票日

2021年10月31日 | 畑:豆類

サヤエンドウの種播きをしました。
今年は昨年より少し早く、例年通り10月末の種播きです。
寒冷地では種播きの時期は重要。
遅れると発芽が揃わなかったり、その後の生育が悪くなります。
逆に早すぎると生育が進みすぎ、冬季の凍害を受けやすい。
この辺りでは10月末から11月早々の種播きが一番安定しています。
10日ほど前に、苦土石灰を全面、緩効性肥料を帯状に散布し、ロータリー耕耘しています。
ここはキュウリを植え付けた跡に近く、肥料分が残っている可能性が高い。肥料は控えめにしました。
植付け前に再度ロータリー耕耘。
肥料を帯状散布した位置に目印線を付けます。


目印線に沿って畝立て。
湿気が多くごろ土になっているので、管理機を使用しました。


逆転ロータで土を細かくしながら畝を立てました。
クワでならして仕上げます。


品種は「赤花蔓ありえんどう」。
サヤエンドウ、別名は絹さや、この辺りの通称は三度豆。
赤花と白花がありますが、我が家は専ら赤花。近隣は白花の方が多いかもしれません。
ドリンク瓶を利用して播き穴を付けます。


株間は27センチ。


1カ所3粒播き。これまで2粒播きもしていますが、3粒だと安心。
種は少し土に押し込むようにし、落ち着かせます。


鍬を使って覆土し、軽く鎮圧。


これで種播きは完了。ちょうど30株。
この後、切りわらを掛けました。
乾燥防止と土の固まるのを抑えて発芽を安定させます。


小生、サヤエンドウには少々こだわりがあるので失敗は出来ません。
こちらは半月ほど前に播いたソラマメ。


直播きしましたが、発芽したようです。


ところで、今日は衆議院議員選挙投票日。
当県は知事選とのダブル選挙です。
アサイチ、投票所開始と同時に投票を済ませてきました。


当地の小選挙区と知事選は開票早々当確が出そうな情勢で面白みはありません。
全国的に見れば、野党が与党に迫る勢いとかで、興味深い。
しかし、いみじくも財務事務次官が宣ったように根拠薄弱なばらまき合戦。
当選することが正義で目標とする先生方に、この国の将来を任せて大丈夫かと心配になるのは小生だけでしょうか。


今年はイチジク「蓬莱柿」が順調に穫れる

2021年10月30日 | 畑:果実類

我が家で作っているイチジク「蓬莱柿」。


今年は比較的順調に穫れています。


この「蓬莱柿」と言う品種は、在来種に比べると、穫れ始めが非常に遅い。
昨年はまずまずでしたが、一昨年は穫れ始めたのが10月下旬からでした。
未熟の果実が沢山残り、いくらも穫らずに終わってしまいました。
今年は10月上旬から穫れ始めたので、これまででもごく早い。
9月から10月にかけ気温が高かったことが要因でしょう。


このようにまとまって熟して来ることは、そう多くありません。


この品種は、寒冷地では天候の影響をより受けやすいと感じます。
8月初めの枝の整理と摘芯も、それなりに効果があったようで、例年より多少上の方まで熟しそう。


10月半ば頃は、降雨や穫り遅れで大きく割れたものが沢山出てしまいました。
最近は冷え込む日もあり、2日おきでもそのようなことはなくなりました。


この品種は熟してくると赤く色付くので分りやすい。


さらに完熟すると先が割れてきます。


ぱっかりと開いてしまうと、味は乗っても扱いにくく日持ちが全くしません。
割れ始めた頃に穫るのがちょうど。
これでは早すぎです。


今回はあまり割れたものがありませんでした。
少し早そうでしたが、全体が色付いたものを穫ってみました。


皮はするすると剥け、生食するには便利。
ただ、やはり少し早かったようで、もう少し完熟させた方が良さそう。
これからは冷え込む日も多くなるので、いつまで穫れるか。
傷みの出てきた葉も見えています。
当地方では、昔からイチジクは甘露煮で食べるのが習慣です。
在来種自体が生食には適さないからでもあります。
この「蓬莱柿」は生食向きの品種ですが、加工も可能。
次第に実が小さくなり味も薄くなるので、甘露煮も良いと思います。
小生は甘露煮は好みませんが、助っ人は甘露煮にもしているようです。


春キャベツ「金系201」の植え付け

2021年10月29日 | 畑:葉菜類

春キャベツの植え付けをしました。
品種は「金系201」。
昔ながらの品種ですが、今年も変わらず作ります。
苗は種を播いてからちょうど1ヵ月。
49穴の連結ポットに播いたもの。


少し冷え込んだせいか日数の割には小振りですが、植え付けてしまうことにしました。
畑は10日ほど前に、苦土石灰を全面、緩効性肥料を帯状に散布し、ロータリー耕耘しています。
植付け前に、少し湿気が多いですが再度ロータリー耕耘。


肥料を帯状散布した位置に目印線を付けます。


管理機の逆転ロータで畝立て。


クワでならして畝を仕上げます。


ホーラーで植え穴を開けます。


畝間80センチ、株間30センチ。


植え穴に粒状殺虫剤を施用します。


苗を配置。小さいながら根鉢は十分に回っているのでしっかりしています。


水分も適当なので、灌水はしません。


苗が小さいので頼りない感じですが、活着には問題ないでしょう。
全て植わったので、欠株が出ても補植用はありません。


こちらは秋キャベツ。
右が収穫中の「あまいキャベツ愛心」。左が続いて収穫する「あまいキャベツあまみさき」。


こちらは 寒玉キャベツ。


多分、年内中の収穫は秋キャベツの2品種。
寒玉キャベツの収穫は年明けからとなるでしょう。
寒玉キャベツの収穫も3月まで続き、春キャベツの収穫始めは4月半ばが目安。
この辺りでは2、3月に合わせて結球させようとするのは無理で、凍害を受けたり、不完全結球のままトウの立つことが多い。


遅穫り用のカボチャを辛うじて確保

2021年10月28日 | 畑:果菜類

遅穫り用として作っているカボチャ。辛うじて3個確保しました。
冬至カボチャにも利用する貯蔵用として作っています。
7月1日に直播きしたもの。
始めは1本仕立てですが、途中からはほぼ放任。
品種はサカタのタネの「雪化粧」。


一昨年、昨年と渡辺採種場の「白爵」を作りました。
一昨年は良く出来、冬至まで大分残りました。
しかし、昨年は皆無。
それで今年は品種を変えてみました。「雪化粧」は以前にも作っています。
しかし、今年も絶不調。
留まったかと思った1番果は途中で腐ってしまい、結局ゼロ。
2番果が何とか留まりましたが、最後までまともに残ったのは3個。
これが一番大きく姿も良い。


これは小振りで1.5キロくらいか。


これも同様。


9月はじめに開花しているので、日数は十分に経過しています。
先日の強風で葉もすっかり傷んだので、全て穫りました。
今頃になってこんな幼果が着いていました。


「白爵」は肌が純白に近く綺麗で、ほくほくの粉質、貯蔵性も優れます。
この「雪化粧」も同様ながら、皮の色は白ではなく灰色。


どんなものか分りませんが、ミニカボチャのような1個も穫ってきました。
いつもなら、ここで試しに切ってみるところですが、温存。
まだ「九重栗」カボチャが残っています。


さすがに当初のホクホク感は少し衰えてきましたが、まだまだ大丈夫。


2021年のトマト連続摘芯栽培(株の観察とまとめ)

2021年10月27日 | トマト連続摘芯栽培

今年のトマトは10月半ばで終了。
まだ色付かない実が若干残っていましたが、全て片付けました。
これが最後の記録となりました。
8月のお盆頃は、今年は穫れそうと大いに期待しましたが、後半急失速し残念です。
昨年は第1花房が飛んでしまうという空前のトラブル。変則な連続摘芯栽培になりました。
今年は出だしから概ね順調な生育で、ほぼ想定した連続摘芯栽培が出来ました。
例年どおり第1花房までは普通の1本仕立て、第2花房から連続摘芯栽培をスタート。
第1基本枝の捻枝もスムーズ。




第1花房は奇形果が多くイマイチだったものの第2、第3花房は極めて良好。
第3基本枝の捻枝も順調。


第4花房。

第5花房と極めて良好。


第3基本枝には第6、第7、第8花房と着けましたが、思った以上の着果。


おまけの+α花房を着けた株もあり、これも結構留まりました。
第3基本枝は着けすぎだったかもしれません。


第4基本枝の捻枝自体は問題なく、第9花房の着果もまずまず。


しかし、第10、第11花房の着果は最悪。
おまけの+α花房を着けてみた株もありますが、焼け石に水。


8月中下旬に咲いた花房がダメでした。
長雨と樹勢の低下が原因です。
第3基本枝までの着果が非常に良く、1花房に4果を目安に着けました。
もう少し制限すれば良かったのかもしれません。
第3基本枝の花房を全て3果に制限すればどうだったか。
おまけの+α花房もよく留まったが、着けない方がよかったか。
結果は不明。それでもダメだったかもしれないし、正解を出すのは困難です。
奇形果や病果を摘むのは容易、けれど正常な果実を摘むのは難しい。
摘葉は基本枝をバッサリと整理しましたが、これも多少影響しているかも。
今年の代表的な株の模式図を作ってみました。


赤が花房、緑が葉。花房の数は全部で12花房、おまけの花房を除けば11花房。
しかし、第10、第11花房は合わせても2、3個しか着いていないので除外すべきかもしれません。
正確にはカウントしていませんが、どの株も第9花房までで30個は穫れているはず。
ただ、今年は最も多い株でも40個に届いていないでしょう。
昨年は変則だったので2018年、2019年と今年の模式図を並べ比べてみます。


毎年違いがあります。
近年は、葉数が多く丈が伸び第5基本枝を作るのが難しい。
長年、連続摘芯栽培をやっていますが、これまでのベストは2018年。
ほとんどの株が40個以上を収穫。
最初で最後かもしれませんが、その再現を目指しています。
今年は、第3基本枝まではそれに匹敵する出来だったので残念至極。
再挑戦です。