ねぎはまだかなり残っています。畑の中途半端な場所に残ってしまいました。すぐ使えるように自宅のすぐそばにも囲ってはいるのですが。そんなには置けません。というわけで、変な時期ですが、とりあえず支障のないところに引っ越すことにしました。
いずれねぎ坊主ができますし、手間暇をかけたくもないのですが、量が多いので放置もできず、やむを得ないと判断しました。
土が過乾燥の状態で硬く、スコップで畝崩しからやらないといけません。
ねぎは太く長く育っていて生育はいいです。結構嵩張ります。
引っ越す方の溝は管理機を引っ張り出すかどうか迷いましたが、鍬で済ますことにしました。長ネギを作るくらいの溝を上げるのは無理なので、曲がりネギを作るときのいわゆるヤトイ作業を行うことにしました。
浅い溝を掘って、ねぎを斜めに寝かせます。
全体に土を埋め戻します。途中、少しだけ根元に追肥しました。
ヤトイという作業は、本来はねぎが伸びるときに曲がりを付け軟白部を長くするためのものですが、これは緊急避難のためです。
くたびれましたが、雨が降り出す前になんとか終了しました。
我が家とって大事な記録です。
我が家の菩提寺は、浄土真宗本願寺派のお寺さんで、私はお世話人を仰せつかっています。しかし、浄土真宗では、本来、位牌は用いず、過去帳若しくは法名軸を用いるということを知ったのは、たかだか数年前です。
父も長く世話人をしていましたが、亡くなった後、そのまま私が引き継ぐ形で20数年になるものの、日常のせわしさから、お寺さんやお宗旨のことを深く考える余裕はありませんでした。何とか世話人の役目をこなしていたというのが正直なところです。町場の同じ檀家の親戚では過去帳にしていましたから、位牌でも過去帳でもどちらでも良いものと思っていました。
我が家の現在の仏壇は、昔の仏壇があまりにも古くなったので、父が亡くなった翌年の平成8年に新しくしたものです。これも、浄土真宗では金仏壇が最も望ましいらしいですが、紫檀です。
ところで、我が家の仏壇は、位牌でいっぱいになり、新しい位牌が入る隙がないまでになっていました。近隣の同じ檀家さんでも同様のケースが結構あるようです。
この辺りでは、昔から位牌を用いるのが当たり前とされ、歴代のご住職も地域の習わしを尊重されて、あえて過去帳に変えさせるようなことをされなかったものと推察します。
法名(浄土真宗では戒名とは言いません)も本来は、浄土真宗では釋○○や○○院釋○○ですが、○○院釋○○居士など他宗派と類似の法名が付けられています。これも歴代のご住職がこの地域の習わしに従われ、あえて変えなかったものと思われます。それが7,8年前になるでしょうか。本山からの強い指導があったようで、現在は私たちの菩提寺もそれに従い、(○○院)釋○○になりました。
位牌についても、そろそろ過去帳に変えた方がいいのでは、というご指導をいただくことが多くなり、私も準備を進めてきました。
仏壇の形や大きさ、位牌の数などを勘案し、市販されている数ある過去帳の中から適当と思われるものを選定し、このたび過去帳をのせる見台と合わせ取り寄せました。
これが、その過去帳と見台です。
ふきのとうが出てきました。
我が家の田んぼの土手です。南向きの土手なので比較的早く出ます。
私はふきのとうに特別のこだわりがないので、気をつけてみているわけではないのですが、たまたま水路の様子を見に行ったところ見つけました。蕾もありましたが、開き加減のもあったので、採るには1週間位前が良かったようです。
近隣の方の中には、結構こだわりのある方がおられ、今年は暖かいので2,3週間前から頻繁に確認されていたようです。私の場合はたまたまあれば採る程度のものですが、冬の厳しいこのみちのくにも春の訪れを感じさせる里山の恵みといったところでしょうか。
あたりの雑草が伸び出す前に可愛い感じで生えてくるところが好ましいのかもしれません。
群生しているというほどではないですが、せっかくなので少し採ってみました。あまりいいものではありませんが12、3個採れました。
これから、順次方々の土手に生えてくると思いますが、例年、何度も採るということはないです。
これは大晦日に生けて、床の間に飾ったもの。庭の梅の剪定枝と南天だけのシンプルなもので、毎年同じように生けています。。
2カ月ほど、水を追加しただけでそのままにしておきました。南天も少しくたびれてはきましたが持っています。梅がほぼ満開になってきました。今年は、紅梅の枝がなく白梅だけです。
もちろん生けた時点では梅は花芽も硬い状態でした。これがその時のもの。
大晦日なので、鏡餅と正月用の掛け軸と一緒です。
床の間は、ほとんど暖房されることがないので、生花も傷みませんが、花の進むのも遅いです。しかし、さすがに外よりは暖かく、庭の梅はまだ花芽が硬いですが、床の間の梅は開花となりました。満開になると、ほどなく花びらが落ちてくるので、2ヵ月間床の間を飾ってくれた生花も間もなく終了となります。
ほうれんそう「クロノス」の収穫はまだ大分残ってます。寒さに強いこの品種は依然青々としています。今年は肥え切れの兆候も見えません。
食味も落ちず、ますます肉厚で甘味が増しています。予定では2月で収穫は終了の予定でしたが、まだしばらく収穫を続けます。
1、2月収穫予定だったので、年内中は生育が進みすぎたかと思いましたが、ちょうど良い結果となりました。
この品種は伸びやすいので、次の冬に作るときには、少し播種期を遅らせようかと考えていたところでしたが、あまり変えない方がいいように思えてきました。やはりこの辺りでは、厳寒期に入る前に生育量をある程度確保しておくのが無難なのかもしれません。今年の暖冬下でも結果オーライですから、例年どおりの天候なら、播種期を遅らせることの方がリスクは高いようです。
いずれにしても、もたもたしているとトウが立ってきますので、収穫を進めないといけません。
ブロッコリーは、冬を越した今、おびただしい数の小さな花蕾が出ています。
下葉は枯れて、見てくれは大分悪くなっていますが、元気な株が多いです。
このわき芽の小さな花蕾は、一口大にちょうどいいので、自家用にはもってこいなのですが、採りきれずにこのようになっています。
例年だと、凍害を受けだめになるのも多いのですが、今年はほとんど問題ありません。凍害を受けると軸がしなっとしてポキリと折れなくなるのですぐ分かります。そうなると味も悪くなり、食べられません。
わき芽のみずみずしい緑の若い花蕾も出てきています。
しかし、春の準備もあるので、いつまでもこの状態にしてはおけません。一生懸命採らないともったいないのですが。
福寿草を墨彩画で描きました。
福寿草は、地上部に出て間もない、茎が伸びきらず葉も展開しないうちの方が可愛らしく可憐な感じがします。
福寿草は小さく、スペースが空いてしまうので、ちょっと背景を加えてみました。
福寿草の花が咲き始めました。
福寿草とは誰が命名したのか、実にいい名前です。福と寿の二重掛けですから、これほどめでたい名称もありません。花の色も寿。黄色より一段鮮やかな色です。姿がまた可憐で、特に咲き始めの葉が展開する前の福寿草は、なんとも可愛いものです。
若い頃はたいした感慨もわかなかったのですが、愛おしく思えるようになったということは、それだけ歳をとった証拠でしょうか。
この花は、この辺りでは春を告げる最初の花です。
早春の花はほかにもありますが、地上からは見えなかったものが蕾の状態で姿を現し、間もなく鮮やかな花を開くという姿が特別なのかもしれません。普通の植物は、まず葉や茎が姿を現し、それが伸び蕾が生長して花が咲くというパターンですが、この福寿草は茎が伸び、葉が展開する前に最初の花が咲きます。それが、より愛らしさを感じさせます。
これらは家の裏山の土手に最初に咲いたもの。茎や葉が伸び出す前の、丈にしたら10センチにも満たないこの時期が、一番福寿草らしい姿のようです。
竜のひげとのコラボも見ることができます。
日当たりのいいところから咲き始め、これから数がもっと増えてきます。
2月中に咲くのは珍しいような気がしますが、記録していないので確実なところは分かりません。
これは、かき菜。
北関東で言われる呼び名のようですが、当地方ではもっぱらつぼみ菜が一般的です。西の方では三重ナバナでしょうか。いずれも大同小異で、在来アブラナの一種。
トウが立っても花芽がなかなか見えません。花が咲くようになるころには硬くて食べられなくなるので、花ではなくトウの新葉を食べます。
冬越しの特別なことは何もしていません。
旺盛に育っています。すでにわき芽もたくさん見えています。
雪菜より少しだけ遅れて収穫が始まるのが普通ですが、今年はなんとも言えません。雪菜より丈夫で作りやすいので、ずっと作っていますが、食味では少し劣るようです。
雪菜と同じように粒状肥料を施しました。
今回、管理機は使用せず、鍬で土寄せです。
今年は外葉の枯れもほとんどありません。採りきれないくらいになるでしょう。
この辺りでは、囲いものが切れると春の自家用の野菜が不足しがちなので、茎立ち菜は貴重な野菜と言えます。
これは、春先の茎立ち菜(とう立ち菜)として植えている雪菜。正確には仙台雪菜。仙台雪菜の方が普通の雪菜より葉が一回り大きいでしょうか。
もちろん仙台雪菜はそのまま茎や葉もおいしく食べられますが、私はもっぱら茎立ち菜として作っています。今年の生育は旺盛です。年越し前に土寄せするだけで特別な防寒対策はしていません。
例年、下葉は結構黄色くなったり枯れたりするのですが、今年はほとんどありません。すでにわき芽の数も多く確認できます。
例年ですと、追肥の前にまず下葉を整理するのですが、今年はちょっとだけ黄色くなった葉を整理した程度です。
そして粒状肥料を施しました。
その後は、土寄せです。管理機を使うことが多いのですが、今年は株が茂っているので傷めると思い、鍬でやることにしました。
この調子なら、たくさん採れるでしょう。雪菜の茎立ち菜は軟らかく誰にも好かれます。
夕べはほんの少しですが雨が降りました。普通なら雪になるところですがどうなっているのでしょう。二十四節気の雨水だったので文字通りともいえますが、この辺りでは今時ないことです。今日も気温が上がってきました。
春キャベツはとても順調に生育しています。
品種は昔ながらの「金系201」。いつも収穫しきる前に球が割れてしまうので、植えているのはわずか数十株です。例年に比べても生育は非常に揃って順調に見えます。冬越し前にかなり生育が進んだので、とう立ちしてしまうのが少々心配ではあります。
例年通り、追肥と土寄せをしました。
変則の2条植えなので主に畝の肩の部分に粒状の速効性肥料を散布しました。
土寄せは、少しやりづらいですが、わずかばかりなので、速効性の肥料をやった後、管理機は使わず、クワで済ませました。土が硬くて苦労するかと思いましたが、思いのほか軟らかくすんなりとできました。
例年より生育が進んでいると思います。例年の収穫初めは4月下旬ですが、どうなりますか。
これは越冬中のたまねぎ。
最悪の生育状況です。過去に経験がありません。
植える段階で、苗の葉先が枯れ、生育が思わしくなかったので心配はしていたのですが、案の定でした。苗床で粒状肥料の追肥をしたのが悪く、いわゆる肥え焼けを起こしたとにらんでいたのですが、はっきりはしません。植え付ければ回復してくれるのではないかと期待したのですが、良くなりません。
この辺は比較的ましなところ。
この辺はどうしようもありません。
とはいえ、例年のように追肥を施しました。粒状の速効性肥料をマルチの上からばらまきです。
かつて、私は肥料は全量を元肥だけにやっていました。マルチ栽培ですから追肥は毛頭考えたことがなかったのです。というより、効果的な追肥のやりようがないと思っていました。あるとき、かなり年配の方がマルチの上から肥料をばらまいているのを見たのです。その時は無駄なことをしているなと思ったのですが、もしかして、植え穴から入るかもしれないと思い、やってみると、これが目に見えて効果があるのです。
雨に溶けてそれなりに流入する分もあるのかもしれません。生育も後半になってくると肥え切れからベト病が出やすくなるのですが、全く出なくなりました。
苗の肥え焼けの疑惑があるので、またかという気持ちもよぎりましたが、ダメモトで決行しました。600株ばかりのたまねぎですが、半分くらいでもものにならないかという甘い期待です。小玉になるのは免れそうにありませんが。