里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

酷寒に耐えて踏ん張る「寒咲き花菜」

2023年02月28日 | 畑:花菜類

ナバナ類の一つ「寒咲花菜」。


収穫を開始してからほぼ100日が経過します。


1月中旬までは好天で暖冬傾向、「寒咲花菜」も元気で最盛期の状態が続きました。
しかし、大寒の日を境に一変、最低気温は連日-5℃以下の酷寒に。さらに20数㎝の積雪にも埋まり、さすがに「寒咲花菜」は凍害を受けました。
一時気温が上がりかけたと思うと再び厳しい低温になり回復するいとまがありません。
それでも、収穫は途切れず続いています。

ここに来て、酷寒に耐えた株と耐えきれなかった株の個体差がハッキリし、ギブアップした株が目立って来ました。
ギブアップした株は花芽の生長は順調でも株自体の勢いが弱いと思われる株。


そして、側枝が完全に伸び沢山収穫した直後に茎がまともに凍り付いた株。
2次側枝(孫茎)は小さくダメージが大きい。


酷寒の影響が少なかった株は生育旺盛で側枝が伸びきる前だった株。


元々生育が遅れていた株。


これほどの酷寒になっていなければ、今頃は1次側枝(子茎)からでた2次側枝(孫茎)が穫れて良い時期です。
今年は伸びられずに変色しているものが多い。
これは生育が進んでいた株で、孫茎がある程度大きくなっていたので間もなく穫れそうです。


今、主に穫れているのは凍結が軽くて済んだ下位から出ている1次側枝や生育が遅れ気味だった株です。


花菜は人気があるので頑張っている株があるうちは穫り続けます。


厳しい寒さに当たっているので味は格別。
半数は終了のゴングが鳴っていますが、気温が上がりそうなので、生き残っている株からは孫茎まで穫れることを期待です。
こちらはアスパラ菜。


年が明けても良い孫茎が穫れていたのに、見る影もありません。
年によっては、年内から穫れているナバナ類と春の茎立ち菜全てを同時に見ることもありますが、2年続きで厳しい2月となりました。


干し柿づくり'22~今年の干し柿は間もなく終了

2023年02月27日 | 干し柿づくり

干し柿は、干し始めから3ヵ月以上が過ぎました。
昨年は蜂屋柿が大不作で、干し柿も残り僅か、昨年より大幅に早く終了となります。
昨年の今頃は沢山残っており、今年の数倍はあったでしょう。4月になってからも食べていました。
今残っているものは、殆ど小玉の干し柿です。
これは1月10日頃にポリ袋に入れ、気温の上がらない部屋で保管している干し柿。


空気に晒したまま放置すると硬くなるので、このような簡便な方法で保存しています。
白粉は満遍なく回っていますが、地肌が全く見えないと言うほどではないようです


年内にタッパーに入れ冷蔵庫で保管していた干し柿は全て消費済みです。
量が少ない場合、軟らかい干し柿を好む人は、そのようにして保管するのが簡便です。
より長期に同じ状態を保ちたい場合は冷凍するのが確実。
今年冷凍保存している干し柿は少量ですが、一寸取り出してみました。


右が年内のあんぽ柿を冷凍したもの、左が年明けのころ柿を冷凍したもの。
白粉の回り具合で区別がつきます。何れも結構大きな干し柿です。


干し柿は水分が少ないため冷凍してもカチンカチンにはならず、手で押すと弾力があります。
茶菓子として出ている干し柿。殆どが小玉です。


1個取ってみます。


割いてみます。


小玉の干し柿は硬くなりやすいのですが、比較的軟らかい。
今年は量は少ないながらも、小生好みのねっとりとヨウカン状の干し柿を味わうことが出来ました。
ちなみに遡って、これが年内のあんぽ柿。


これが年明けのころ柿。


現在のころ柿と比べると違いがよく分ります。
昨年は、3月になっても大玉のころ柿が茶菓子で出ていました。今年は小玉の干し柿で残り僅か。
若い頃はそれほど干し柿を食べたいとも思いませんでしたが、今では好物になっているから不思議です。


水墨画「犬吠埼」

2023年02月26日 | 水墨画:風景他
画仙紙 半切1/3  

怒濤の波しぶきを上げる犬吠埼を描いてみました。
激しい波しぶきを表現するため、ドーサ液を利用しました。
ドーサ液は膠(にかわ)の薄い溶液に少量の明礬を溶かしたもので、白抜きするために用います。
前もって波しぶきの上がる部分にドーサ液を吹き飛ばしておきます。
これまでも何度かドーサ液を用いて描いていますが、加減が難しい。今回は少ししつこ過ぎたかもしれません。
犬吠埼は、関東最東端に位置する銚子の太平洋に突出した岬です。
犬吠埼を訪れたのは7、8年前になるでしょうか。6月だったと思います。
怒濤打ち寄せる波を想像していましたが、当日は穏やかな海でした。
白亜の灯台が印象的で、思った通りの画になる風景です。
ただ、イメージにあるのは穏やかな海ではありません。何分、犬が吠えるような激しい海から犬吠の名がついたのだろうと思い込んでいましたから。
実は、当地には義経伝説が有り、義経が奥州に逃れるとき愛犬が主人を慕って鳴き続けたという言い伝えからきていると言います。
しかし、一度頭に刷り込まれたイメージはなかなか払拭できないものです。
寒風吹きすさぶ厳寒期ならこんな風景が見られるのではないでしょうか。

不織布をべた掛けしたホウレンソウを穫り始める

2023年02月25日 | 畑:葉菜類

ホウレンソウは秋から冬にかけ連続して穫れるよう4回に播いています。
最後の4回目の種播きで不織布をべた掛けしたホウレンソウを穫り始めます。
ホウレンソウは昨年11月早々から穫り始め、途絶えることなく収穫が続いています。
これは3回目に播いたホウレンソウ。まだ残っています。


品種はソロモン。種播きは10月18日。
「寒締めホウレンソウ」として収穫するよう作っており、厳寒期でも覆いはしません。


この3回目のホウレンソウを穫り終えていないのですが、4回目に播いたホウレンソウが穫り頃になっています。
10月28日に種播きし、12月半ばから不織布をべた掛けしていました。


べた掛けの不織布が盛り上がってきました。


大寒以降、酷寒となったため生長も停滞すると考えてべた掛けはそのままにしていました。
20㎝を越える積雪もありましたが、大した影響はありませんでした。
べた掛け開いてみます。品種は2品種。


種播き後ほぼ4ヵ月になり、発芽や生育の揃いも良好で穫り頃になってきました。
収穫の目安を種播き後約100日としているので、収穫期になって当然とも言えます。
これまでのホウレンソウが残っていたことから取り始めが少し遅れました。
こちらがソロモン。今年は秋からこの品種を作っています。


間引きをしないよう薄播きにしていますが、葉が寝ており、隙間は殆ど見えません。


クロノスより葉色が明るく比較的縮みが少ない。


しかし、今年は昨年より色が濃いようです。縮みもかなり出ています。
1月下旬からの極低温が効いているのかもしれません。
こちらがクロノス。


色が濃く、葉肉が非常に厚い。縮みもソロモンより強く出ています。


低温で葉は広がり、畝一杯になっています。いかにも穫り応えがありそうに見えます。

生育日数が長く酷寒に当たっているため甘味、旨味はピークに達しているでしょう。
この後、不織布のべた掛けは外します。
これは助っ人が穫った3回目に播いた寒締めホウレンソウ。がっちりと肉厚。


これからまだしばらく収穫が続きます。
ただし、日が長くなり気温が上ってくれば何れトウ立ちしてきます。
後作の関係もあるので、ゆっくりは出来ません。


仮伏せ中のシイタケ原木の管理

2023年02月24日 | 山菜

シイタケ原木に植菌し、仮伏せしてから20数日経ちます。


仮伏せは保温、保湿をして菌を伸ばすために行います。
2、3週間後に確認して必要があれば散水することになっています。
酷寒中の仮伏せで大雪もあったので、少し長く置いてからの方が良かろうと自己判断し、敢えてここまで様子を窺っていました。
もうそろそろ頃合いとビニールを剥いでみました。
仮伏せ開始時に軽く散水したのでコモもまだ湿気っています。


コモを剥ぐと、原木もそれなりに湿気っています。


打ち込んだ種駒が結構白くなり浮き上がっているように見えます。


近づいてみるとハッキリ白くなっており、種駒から菌が吹き出ているようです。

打ち込んだ所を実物大くらいで見たところ。まずは一安心と言っていいでしょうか。


昨年初めて当初に散水して問題なかったので、今年も同様にしてみました。結果オーライだったようです。
今回の散水はどうしようか迷いました。このままでも良さそうにも見えます。
ただ、切り口は乾いており、下の方の原木の湿気が少し足りないような気がします。


自信が持てないながらも、軽く散水することにしました。


昔は低温期なのであまり散水したことはありませんでした。
数年前、散水して結果が良かったので低温期でも水分不足が一番良くないと感じています。
再びこもとビニールを掛け元の形に戻します。


当分このままにしておき、何れまたチェックすることにします。