里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

タマネギはやや小振りの苗を植え付け

2024年11月05日 | 畑:土物類

タマネギの苗を植付けました。
我が家では例年11月第1半旬、通常11月3~5日頃です。
タマネギは冬期間の生育が玉の肥大やトウ立ちなどに影響します。
従って、種播きと植付けの適期は地域により異なります。
マルチの有無でも生育の進み具合に違いがあるため、マルチでなければ1週間ほど早めます。
一般的に冬越し時に大きくなりすぎればトウ立ちしやすく、小さ過ぎれば小玉になりやすい。
当然天候に左右されるので如何ともしがたい部分はあるものの経験則に従って適期に行えば納得できるというもの。
昨年は暖冬だったため立派すぎる苗を植えて軒並みトウ立ちと言った畑が散見されました。
畑の方はキュウリとナス1畝を強制終了させ急ぎ準備しました。
施肥してあまり日数に余裕がないため繰り返し耕耘しました。多少の不安はあります。
降雨があり、適度の土壌水分になっています。


自信がないのはこちらの苗。種まきは9月8日。
品種はタキイ種苗の中晩生種「ネオアース」。


そして、少しだけカネコ種苗の早生種「錦毬(きんきゅう)」


昔は2、3品種播いていましたが、近年は「ネオアース」1品種で賄っていました。
ただ、春の1ヵ月ほどが端境期になるので「錦毬」を昨年に引き続き試してみます。
昨年あまり良くなかったので変えようと思ったのですが、種が残っていたためという消極的理由です。
今年は肥料のやり方などを少し変えてみます。
昔ながらの苗作りですが、一言で言うと今年の苗は小さい。トウ立ちのリスクだけは少ないでしょう。
種播き後の発芽は揃って良かったのですが、その後度々の雨。
そのため不織布のトンネンル掛けを長くしたのが良くなかったようです。
葉色は淡く徒長、不織布を剥いだ後もなかなか清々とした感じになりません。
液肥を何回か施し、何とかそれらしくなってきました。
何時もなら揃った苗だけを植えるのですが、今年はそれほどの余裕はありません。
やや小振りながら根は白く綺麗なので、例年どおりの時期に植えることにしました。
これが「錦毬」。


これが「ネオアース」。品種による差はあまりありません。


マルチ穴に棒を使って植え穴を開けます。


イマイチの苗なので根が深く入るよう差し込みます。


この辺りが「錦毬」。元肥量を少し多めにしました。


植付け直後の苗はぐったりします。これはいつものことでしょうがありません。


下葉が多少枯れるのもやむを得ません。芯が立ってさえすれば大丈夫。
通常なら数日のうちには立ち上がってくるはずですがどうでしょう。
今回は助っ人がおり、短時間で植え付けは完了。


ざっと数えたところ植えた本数は450本ほどで目標より少なくなりました。
畝が短くなったようです。15%ほど早生種を植えました。
余った苗はしばらく補植用に取っておきます。
助っ人からはタマネギは野菜の中でも一番大事と言われています。確かに1作で1年間賄うので出来が悪ければ困ると言うものです。





サトイモとサツマイモを少し掘ってみるも不調

2024年10月15日 | 畑:土物類

サトイモとサツマイモを少しだけ掘ってみました。
こちらがサトイモ。


5月半ばに芽が出始まった種芋をそのまま植付けたもの。
昔は自家種を横穴に貯蔵しておき植付けていました。
いつの間にか助っ人が調達してきた種芋を植付けるようになりました。
近年は「蔵王いも」の名称で売られている種芋でしたが、今年のサトイモは「土垂(どだれ)」ということでした。
昔から我が家で作っていたのも「土垂」でした。粘りが強く美味しいサトイモです。
但し、茎葉はやや小柄で芋も小振りなのが特徴。
今年のサトイモは出だしから生育はイマイチ。昨年に続きサトイモにとっては厳しい天候でした。
畝には黒マルチをしており、最後まで剥いでいません。
生育前半から雨不足、8月には日照りで下葉が枯れ上がるものが多かった。
極端に生育が悪いままの株もあります。


9月になって急に雨が多くなり多少復活。
それでも株は小さい。「土垂」なのでなおさらです。


3株だけ掘ってみました。

子芋だけにバラしてから持ち帰ります。


一言で言って不調です。しかし、株の姿から見て数も大きさもこんなものでしょう。
強粘土質土壌なのでなかなか上手く作れていませんが、とりわけ今年は厳しい、
纏めて掘るのは11月です。
こちらはサツマイモ。


今年は昨年までジャガイモを作っていた畑に植付けています。
山砂を客土したので、我が家の畑では唯一粘土質土壌ではありません
苗は専ら助っ人が調達してきます。
昨年までは黒マルチの畝に植付けていましたが、今年はマルチをしていません。
品種は「ベニアズマ」。


何時も蔓ぼけ傾向になるので元肥はほんの僅か。
苗が甚だ悪い上、異常乾燥だったため活着も不良。それでもそれなりに復活しました。
追肥もしていないのでさすがに肥料不足のよう。蔓返しもしていません。
植付け後の立ち上がりがあまりにも悪かったため助っ人が追加で調達してきた「べにはるか」。


こちらもほぼ放任。さすがに栄養不足のようです。
「ベニアズマ」を3株掘ってみました。


予想通りと言ったところ。大きさは手頃です。
しかし、植付けた本数は相当数あるので、結構な量になるかもしれません。
小生はサツマイモは天ぷら1、2枚あれば十分なのですが。

タマネギ「ネオアース」の種を播く

2024年09月09日 | 畑:土物類

タマネギの種を播きました。
品種は今や我が家の定番となったタキイ種苗の中晩生種「ネオアース」。
少しだけ昨年試したカネコ種苗の早生品種「早生錦毬(きんきゅう)」を今年も播いてみます。


やはり中晩生種だけでは4月から5月にかけ1ヵ月ほど端境になるためです。
この品種は昨年不調だったのですが、古種が大分残っていました。少しやり方を考えてみます。
当地方のタマネギマルチ栽培の種播き適期は9月上旬。
我が家では長い間9月6~8日が基本です。天候の関係でずれても2、3日まで。
播種期が重要になるのは、越冬時の苗の大きさが問題になるからです。
大き過ぎれば低温に感応しとう立ちしやすくなり、小さ過ぎれば玉の肥大が悪くなります。
種播きや植付けの時期が大事になる所以です。
昨年はやや早めの種播きでした。暖冬の影響もあって若干トウ立ちが見られました。
近年は想定を超えるような天候変動が珍しくありませんが、それは如何ともしがたい。
近年はセル苗を作る方も多くなっています。しかし、我が家は依然昔ながらの育苗です。
苗床は20日くらい前に苦土石灰、有機肥料を施用し耕耘、10日余り前に緩効性肥料を散布してロータリー耕耘。少々日数が経過してしまいました。
まず、ネキリムシやタマネギバエなどの害虫防除に粒剤を散布。
管理機の逆転ローターで耕耘を兼ね土を盛ります。


鍬でならしてかまぼこ形のベットに仕上げます。


さすがに小生もここはバラ播きではなくすじ播きです。
数センチ間隔に播き溝を付けます。


種はごく小さく軽い。


できるだけ間引きが不要になるよう薄蒔きにします。
見にくいですが、黒ゴマのように見えるのが種です。


指で播き溝を埋めて薄く覆土し、鍬で軽く鎮圧。


ここで軽く灌水。


強い雨に打たれて土が固まるのを和らげるためもみ殻を掛けます。


乾燥すれば灌水も必要ですが、それでも回数が多くなると結構固まりやすい。
しっかり灌水し、最後に不織布をトンネル掛けして終了です。


「ネオアース」に出会って以来、小生は品質や貯蔵性で最高の品種と評価しています。
ほぼ1年間賄うことになるので、失敗はできません。


タマネギ「ネオアース」は本格的な長期貯蔵に入る

2024年07月26日 | 畑:土物類

6月に一斉収穫し、乾燥していたタマネギ「ネオアース」を全て室内に取り込み、長期貯蔵に入りました。
乾燥は、作業場の下屋に広げて並べ陰干した後、2通りの方法で乾燥してきました。
当地、今年は全くの空梅雨で晴天日が多く、例年に比べると格段に乾きが早い。
こちらは大玉のものをコンテナに並べて風通し良い状態で乾燥したもの。


年々この方法で乾燥する割合が多くなってきました。大玉でも吊しのように落下する心配がありません。


茎が根元までしっかり乾いているか根がカラカラになっているかで乾燥状態を確認します。


取り込む前に茎を切ります。根はカラカラに乾いており気にならないのでそのままで大丈夫。
こちらは一般的な方法、茎を2、30㎝付けてひもで縛り竿に吊し乾燥したもの。


多少光りが入り込むため、少し緑化しているものが出ています。このままにしておくのは良くない。


根がカラカラに乾いています。


貯蔵中に腐敗が出るのは殆どの場合、乾燥不十分のまま沢山重ねて貯蔵するからです。
茎の付け根を触ってみれば乾燥状態がよく分ります。ここまで乾燥すれば問題ありません。
調製の作業は助っ人がやってくれると言うので頼みました。
貯蔵はやはり風通しが良いところが間違いはありません。


スペースの関係でコンテナに入れたまま少々重ねました。この乾燥状態なら問題ないでしょう。


この中晩生種「ネオアース」のメインは何といっても貯蔵。
この品種はとにかく貯蔵性が抜群で萌芽が遅い。来春まで食します。


大玉の比率が高いのもこの品種の特徴です
一般的に大玉は貯蔵性が劣ると言いますが、乾燥さえ十分ならあまり関係ないようです。
それでも、一応特大玉は早めに消費するようにしています。


また、この品種は肌が綺麗で貯蔵中に美しい狐色になります。
まだ薄皮がうまく剥げませんが、この特大玉もいい色になってきました。


もちろん腐敗が出ないとは限らないので貯蔵中のチェックは必要です。






連作を止めマルチ栽培したジャガイモはまずまずの出来

2024年07月08日 | 畑:土物類

ジャガイモは今年畑を変えました。
長年連作してきた山砂を客土した畑が不作続きだったからです。
強粘土質のためマルチ栽培を試してみることにしました。
品種は「男爵」。
気温が高く、植付けも早めだったこともあり明らかに生育が進みました。
6月半ば頃から茎葉は黄ばんできました。
早掘りが目的ではないのですが、その頃から必要な時に掘っています。
芋の肥大もまずまずで、悪くなさそうな感触でした。
茎葉がすっかり枯れ上がったので一斉に掘り取ることにしました。


助っ人の手伝いがあり、短時間で効率よく掘り取ることが出来ました。
マルチを剥ぎながら茎葉を一挙に片付けました。


小生がスコップで掘り起こし、その後を助っ人が拾い集めます。


思ったより容易でした。雨が少なく乾いていたこともありますが、マルチの効果と思われます。
強粘土質なのでマルチでなければもっと苦労したはずです。
数はほどほど、芋の大小も様々ながらここ数年と比べれば雲泥の違いです。


昨年は数も少なく大半がS、M級とクズ玉でした。
今年はL、2L級の比率がかなり高い。
芋にも土が殆ど付かないので苦労せず袋に詰めることが出来ました。
この畑だけでは植えきれずに、一部を急遽前年と同じ畑に植付けています。
これが「男爵」。


まだ青味が残っていますが、倒伏しており少しばかりなので掘ってしまいました。
これが今年初めて試す「とうや」。


「男爵」より早く早生のようで、すっかり枯れ上がりました。
全て掘り取り、作業場の下屋に運び込みました。


20㎏袋にマルチの分が6,7分目詰めて6つ。
従来の畑の分がごく軽く2つ、正味1つと言ったところ。
直ちに作業場の空きスペースに広げます。
土が僅かしか付いていないので乾かすには好都合です。


あまり重ならないようにし、時々上下かき混ぜながら乾かします。


今年初めて作るマルチ栽培の畑が明らかに大きい。


この部分に3種あります。


従来の畑はやはり厳しい。
「とうや」は比較的大きくなっており、「男爵」よりはっきり大きい。
マルチ栽培ならどうだったのか興味のあるところです。
同じ畑の中くらいの芋を比べてみると大きさだけでなく形も違います。
右が「男爵」左が「とうや」。


「とうや」は丸形で「男爵」より目が浅い。あとは食味はどうかです。
我が家では長く「男爵」が習慣化しているため、それとの比較になります。
昔は、複数品種作ったこともありましたが、結局「男爵」に集約されています。
しかし、「男爵」は収量が上がりにくいことも確かです。
芋には光りが射さないよう日よけをしておきます。


タマネギの二つの乾燥法

2024年06月22日 | 畑:土物類

タマネギは先日一斉収穫し、作業場の下屋に取り込み陰干ししています。


品種は中晩生種の「ネオアース」。
今年は一部早生種を作ったので昨年より若干少ないかもしれませんが、作柄良好です。
作業場の下屋に広げて10日ほど経ちました。
「ネオアース」のメインは長期貯蔵。来春まで保存し食します。
貯蔵中に腐敗などを出さないためには、しっかり乾燥することが大事です。
乾燥不十分のままコンテナなどに詰め込むと、中の方が腐れやすい。
我が家で行っている乾燥法は2通りです。
一つは一般的に行われている吊しによる方法、もう一つはコンテナに並べる方法です。
昔は殆どが吊しでしたが、「ネオアース」を作るようになり、年々コンテナに並べる方法を多くしています。
助っ人がやってくれるというので頼みました。
要領は分っており、小生が他の仕事をしている間に終わっていました。
大玉はかご形のコンテナに並べて乾燥します。


この場所は、収穫後取込み陰干ししていたところです。
「ネオアース」は大玉の比率が高いため、この乾燥法が最も安心なようです。


大玉の場合、吊り玉にしにくい。重みに耐えかねて落ちるものも出てきます。
この方法は落ちる心配をする必要がありません。今年は過半がこの方法です。
我が家の方法はかご形コンテナの下に空間を設けるところがミソです。


この方法だと上下から乾燥させることができます。吊り玉と似た条件です。
コンテナに並べるのも出来るだけ重ねないようにします。
この辺りは特大玉が多いようです。特大玉は乾きにくいので無理しないように注意が必要です。


茎と根がしっかり乾けば乾燥した証しとなります。
吊しによる乾燥は中玉以下のもの。L、M級が主体です。


タマネギの茎を2、30㎝付けひもで縛り、竹竿に吊します。


片側数個ずつ縛って竹竿に掛けます。


この場所は少々雑然としているものの雨に当たらず風通しが良いので乾燥するには適します。


昔からやられている方法ですが、茎がしっかりしていないと大玉では落ちるものが出やすい。
今年は吊しよりコンテナ乾燥の方が多くなっています。
S級以下のクズ玉は僅かでした。ネキリムシ被害で植え替えたものが主だと思います。


コンテナ乾燥の方は小さなものでも350g、特大玉は500gを超えます。
コンテナ乾燥の小さいものと大きいもの。


目利きがどうか計ってみました。

ほぼ合っているようです。


しっかり乾燥したのが確認されれば、コンテナにある程度重ねて取り込みます。




タマネギ「ネオアース」は今年も作柄良好

2024年06月10日 | 畑:土物類

タマネギ「ネオアース」を一斉に収穫し、取り込みました。
種まきは9月4日、植え付けは11月3日。
4条の黒マルチが3ベット、タマネギの植え付け本数は前年とほぼ同じ470本ほどです。
近年、タマネギは「ネオアース」1本に絞って作ってきました。しかし、1ヵ月ほどのブランクが生じるためカネコ種苗の早生種「錦毬(きんきゅう)」を初めて作ってみました。
全体の1割ほどですが、4月下旬から「錦毬」を収穫し殆どMS級で少々物足りない結果となりました。
但し、現在までそれで十分間に合っており、早生種としての効果は確認できました。穫り終わった後の「ネオアース」との境目です。


施肥などもっと工夫しないといけないのかもしれません。
メインのタキイ種苗の中晩生種「ネオアース」は順調な生育経過でした。


しかし、5月早々一部葉色が薄くなりべと病が発生しました。
考えられる要因は二つ。一つは早生種に収穫時すでにべと病が散見されていたこと。
もう一つは中晩生種「ネオアース」にも追肥が十分に効いていなかったと思われること。
生育が進み肥料切れ傾向になった上、雨や雪も少なく適時にうまく効いてくれなかったかもしれません。
5月初めに20年ぶりくらいで薬剤を散布しました。天候も良かったため蔓延することはなく実害はありませんでした。


この品種を作るようになり連続の豊作。越冬時に生育不良の時でさえも結果豊作でした。
昨年はかつてなく生育が進み5月早々に倒伏する株が出始めました。
さすがに今年はそれほどではなく、倒伏が始まったのは5月10日頃からでほぼ例年並です。
欠株は殆どないもののネキリムシ被害で植え替えたものは生育がよくありません。
暖冬のため我が家としては例年より大柄の姿で春を迎えました。その結果、トウ立ちが散見されます。


昔は数%トウ立ちするくらいが最も収量が上がると教わりました。
我が家では記憶がはっきりしないくらい暫くぶりです。10本余りあるでしょうか。大方はすでに穫っています。
但しトウ立ちと言っても5月半ばくらいになって伸びてきたもので、それなりに肥大しています。
今年は近隣でもトウ立ちが結構見られます。立派な姿のものが早くから沢山トウ立ちしたと言う話も聞きました。
また、今年は異常乾燥甚だしく肥大への影響は免れないと推測していました。
5月25日頃にはほぼ100%倒伏しました。


タマネギは倒伏してからも肥大します。「ネオアース」はそれが顕著。もちろん茎葉が健全ならばです。
大玉になるとこのようにマルチがパンパンに膨らみます。


一斉収穫は全ての株が倒れて1週間以上経過を目安としています。
ですから1週間前にはすでに一斉収穫が可能になっていました。
穫り遅れると割れたり肌が悪くなり、茎が枯れてしまうと乾燥のため吊すときに支障を来します。
少し遅れてしまいましたがどうだったか。
まず引き抜いて何カ所かに纏めます。


この後はその場で茎を2、30㎝付けて切り落とします。根は切りません。


作業場の下屋に取り込み、少々雑然としている空きスペースに広げます。


この作業は助っ人に任せました。毎年のことなので要領は分っています。


取り込んだものを見ると今年も大玉が多い。


早生種を作った分、若干少なくなっているものの作柄は例年とあまり変わらないようです。
特大玉も多数見られます。


今年は乾燥が甚だしかったのであまり特大玉は出ないと思っていました。マルチの効果なのでしょう。
特大玉と中玉を比べてみます。
右が平均的な300g級の中玉、左が500g級の特大玉。

中玉と言っても出荷規格だと重さが300gで2Lサイズです。
特大玉を手で持ってみるとビッグさが分かります。


このままの状態でしばし陰干しした後、本格乾燥に入ります。
何と言っても「ネオアース」は貯蔵がメインで来春まで持たせなければなりません。
そのためにはしっかり乾燥させることが大事。
小生は「ネオアース」を最高の品種と評価しています。
今年の条件下でも良好な出来だったのでさらに確信を深めました。
そして、「ネオアース」の長所は肌が綺麗なこと。これから貯蔵中に美しい狐色に変化して行きます。


ジャガイモ「男爵」と「とうや」の生育(追肥と土寄せ)

2024年05月28日 | 畑:土物類

ジャガイモは山砂を客土した畑に長らく連作してきました。しかし、不作が続いたことから今年畑を変えました。
また、品種も暫く「男爵」のみを作ってきましたが、初めて「とうや」を少し試しています。
これが畑を変えマルチ栽培をしている「男爵」。


早掘りが目的ではなく強粘土質のためマルチ栽培を試すことにしました。
生育は明らかに進んでいます。
マルチの効果が一番かと思いますが、早めの植え付けと気温が高く経過したことも要因と思われます。


4月末に芽搔きをして3本立てにしています。
生育は旺盛で、若干茂りすぎなのかもしれません。施肥は標準量です。
畑を変えたことが影響しているかは分りません。
花が咲いているのは1株だけ。よく見る薄紫の花です。


しかし、全体を見ると殆どの花が退化しているように見えます。


なぜ花がこのようになったかは分りません。しかし、過去にも花が咲かないことはありました。
本来なら先週あたりには開花期に達していたようです。あとは成り行きにまかせます。
この畑だけでは植えきれずに、一部を急遽前年と同じ畑に植付けました。
この分だけ追肥と土寄せをしました。


見にくいかもしれません。資材高騰の折り、節約して在庫の硫安を使用しています。
土寄せは管理機を使い、畝の両側から逆転ロータで土を撥ね上げます。


鍬で少々手直しをして土寄せは終了です。


これが「男爵」。


マルチ栽培より株は小さい。進度も10日くらいの違いがありそうです。


まだ一部の開花ですが、マルチ栽培のように花が退化したようには見えません。
こちらが「とうや」。


「男爵」と比べると一回り大きい。
草丈が高く、茎も太い。「男爵」より強健に見えます。
開花盛りになっています。綺麗な白色の花です。


生育そのものも「男爵」より早く早生のようです。
これが品種の境目。中央から左の花のまだ咲いていないのが「男爵」、右の花の咲いているのが「とうや」。


こちらの畑は植付け前の準備が不十分でしたが、品種の特性は把握できそうです。


ジャガイモの生育は進み芽かきをする

2024年05月01日 | 畑:土物類

ジャガイモは大部分黒ポリマルチをして植え付けています。


今年、長くジャガイモを作っていた畑が不作続きだったことから畑を替えました。
これまでの畑は山砂を客土したため作りやすかったのですが、この畑は強粘土質でジャガイモには向きません。
多少土作りはしたものの、それだけでは難しいためマルチ栽培を試すことにしました。
品種は「男爵」。
早掘りが目的ではないので収穫を早める必要はないのです。
しかし、少々早めの植え付けで、気温が高かったこともあり、生育は明らかに進んでいます。
ポリマルチの効果と思われます。


今は自家種をすっかり止め、全て購入種芋にしています。
一見したところ、生育も揃っています。これを芽かきをして3本仕立てにします。


自種だと芽の数がすごく多くなりますが、購入種では数本程度。芽かきの必要のない株もあります。
株の根元を押さえ、傷めないように強い茎3本を残し、弱い茎を搔き取ります。


これが芽かき前。


芽かき後。


これで全て3本仕立てになりました。


忙しければさっと見て特に茎が多い株を芽かきするだけでも良さそうです。
通常なら追肥し土寄せするところですが、あとは成り行きにまかせます。
マルチ栽培だけでは植えきれずに、一部を急遽前年と同じ畑に植付けました。
これが「男爵」。


準備不足もありますが、マルチ栽培のようには生育が進んでいません。
しかし、この程度で通常の生育と思われます。
芽の数はマルチ栽培と変わりません。同様に芽かき。


こちらが、今年少しだけ試しに植えてみた「とうや」。


「男爵」より一回り大きいように見えます。芽の数は同程度。


芽かき後、軽く株元に鍬で土寄せしました。


こちらは今月下旬に追肥し土寄せします。


タマネギ早生種「錦毬」を穫り始めるも物足りず

2024年04月30日 | 畑:土物類

タマネギの生育は順調で、期待できそうな姿になっています。


種まきは9月4日、植え付けは11月3日。
4条の黒マルチが3ベット、植え付け本数は前年とほぼ同じ470本ほどです。
これはタキイ種苗の中晩生種「ネオアース」。メインは貯蔵です。


近年この品種を作るようになり豊作の連続。
越冬時諦めかけた生育でも結果豊作で、小生はこの品種の信奉者のようになっています。
昨年は、かつてなく早い生育で5月に入るや倒伏する株が出てきました。
ほどなく必要な都度穫り始めたのが強く印象に残っています。
さすがに今年はそれほどには早まらないようです。
根元を触っても肥大が始まって間もないと言ったところ。


貯蔵のタマネギは4月になってからまで食していますが、1ヵ月ほどのブランクが生じてしまいます。
そこで、今年は1割ほど早生種を作ってみました。
これが初めて作るカネコ種苗の「錦毬(きんきゅう)」。


極早生でもないのであまり期待はしていなかったのですが、4月20日頃からポツポツと倒伏。
思ったより早く感じました。間もなく穫ってみました。
現在8割方倒伏しているので、早生種と言うのには納得できます。

生育は越冬時くらいまではまずまずながら、その後は悪い。周りの「ネオアース」の姿とは大きな違いです。


もちろん早生種ですから中晩生種の生育量と違うとは思うものの悪すぎます。
べと病と思われる症状が散見されるのも気になります。
境目で「ネオアース」と比べて見ると分かります。
中心から右側の倒れているのが「錦毬」、左側が「ネオアース」


通路を中心に右側が「錦毬(きんきゅう)、左側が「ネオアース」


成熟の早晩は一目瞭然ながら、茎葉の生育量も一目瞭然。
穫ってみます。


やはり小さい。重さは計ってみませんでしたがS・M級です。
これでは物足りません。残っている株も大差なさそうなので、翌年の品種は少々考えます。


長期保存のタマネギとジャガイモはまだイケる

2024年03月27日 | 畑:土物類

長期保存しているタマネギとジャガイモはまだイケます。
気温の上がらないところで腐敗や萌芽をチェックしながら管理してきました。
こちらがタマネギ。


品種は中晩生種「ネオアース」。
大分消費が進み、これだけに集約されました。


例年は僅かながら腐敗するものが見られるのですが、今年は1個もなく終わりそうです。
長期貯蔵する際、心がけていることはしっかり乾燥させることと沢山重ねすぎないこと。
大玉は貯蔵性が劣ると言われますが、あまり気にしていません。
ただ、結果的には大玉を早めに消費しているので、遅くまで残っているのは中玉です。


「ネオアース」は長期貯蔵に最適のタマネギです。過去に何種か作ってきましたが、この品種がピカイチです。
中玉を少し取り出してみます。


長く保存していると次第に外皮が剥け、綺麗な狐色になります。
これも「ネオアース」の良いところで、おそらく一番綺麗なのではないかと思っています。
しかし、今年は貯蔵性抜群の「ネオアース」も2月10日頃には萌芽するものが出てきました。
暖冬のためと思われるので、郎党には早めに消費するよう促しました。
やはり個体差があるので、よく観察して取り出す時に萌芽しそうなものから利用するのが賢い。
萌芽も出始めならあまり違和感なく食することができます。
年によっても差がありますが、萌芽には早いものと遅いもので1ヵ月以上の個体差があります。
この中にも萌芽し始めの球が確認できます。


今年は3月半ば頃には殆ど萌芽するのではないかと思いましたが、そうでもありませんでした。
2月後半から真冬並の寒さがぶり返したので萌芽が抑えられたのかもしれません。
この時期にこの程度残っていれば、例年と変わりありません。
もう新タマネギが出回っていますが、我が家はまだ貯蔵タマネギの利用が続きます。
こちらは畑に植わっているタマネギ。概ね順調のように見えます。


「ネオアース」のほかに初めての早生品種を少し試しに植えています。
こちらの覆いをしているのは保存中のジャガイモ。


小玉ですが、僅かながらまだ残っています。


品種は全て「男爵」。
以前は自種を取って植えていましたが、今は全て購入種にしたので、保存中は芽搔きを徹底するようにしています。
今冬は年内中から芽が出始めました。放置すれば芋が萎びて使いものになりません。
さすがに弱ってはきましたが、まだ使えます。


長期保存のタマネギとジャガイモは残らず使い切ることができそうです。


ジャガイモを黒マルチの畝に植付け

2024年03月20日 | 畑:土物類

ジャガイモを植付けました。
当地方のジャガイモの植え付け適期は3月下旬から4月初めなので少々早い。
今年は長くジャガイモを作っていた畑を替えることにしました。
今まで作っていた畑は山砂を客土したためジャガイモは作りやすかったのですが、不作が続いていたからです。
他の畑は何れも強粘土質でジャガイモは作りにくい。そこで昨年末からわら堆肥や木炭などを入れ耕耘してきました。
それでも簡単には変えられないので、ポリマルチ栽培を試すことにしました。
早掘りが目的ではないので収穫は急ぎません。
すでに半月余り前に元肥に緩効性肥料を散布し、ロータリー耕耘しています。
元肥はいわゆる帯状全層施肥で。畝間90㎝になるよう約45㎝幅に散布しています。
耕耘後に管理機の逆転ローターで畝立て、鍬で整えた後黒マルチを掛け準備は終えています。


種芋は3週間ほど欲光しましたが、あまり芽は伸びていません。
自家種なら伸びすぎるほどになりますが、3年ほど前から全て購入種にしています。
品種は暫く「男爵」のみでしたが、今年は少しだけ「とうや」を試します。
種芋は前日に分割しています。


目安は1個50g。「男爵」はほぼ2分割、「とうや」は3分割でした。


切り口が乾けば十分。昔のように木灰をまぶすなどと言ったことはしません。
畝間が広めなので株間はやや狭めの30㎝。
ホーラーで植え穴を開けます。


粘土質でやや湿気が多いため、土はあまり崩れません。
まず全て植え穴を開けてしまいました。


種芋を植付けます。覆土が5、6㎝になるよう若干種芋を押し込みました。


ベットの高さと同じくらいになるよう覆土しました。


粘土質のごろ土ですが、やむを得ません。


マルチすることで粘土質の土が少しでも硬くならず、掘り取りもしやすくなることを期待です。
しかし、種芋が余ってしまいました。まだ「とうや」が全く植わっていません。
急遽、昨年作った畑の一部に残りを植付けることにしました。
ロータリー耕耘後、1列鍬で溝を切りました。


株間30㎝に種芋を置き、間に緩効性肥料を挟みました。


「とうや」と「男爵」のごく一部を植付けました。
鍬で覆土して終了です。 こちらは後に追肥土寄せします。


これまでのやり方と大きく変わってしまいましたが、果たしてどうなるか。


長期保存しているタマネギとジャガイモの管理

2024年02月10日 | 畑:土物類

現在も長期保存している土物類はタマネギとジャガイモ。
例年残っているサトイモは昨年大不作で年明け早々には終了となりました。
長期に保存する場合は取り出す際によくチェックすることが大事です。
腐敗や萌芽を放置すると、腐敗するものが増え、品質の劣化も酷くなります。
こちらがタマネギ。


昨年のタマネギは豊作でした。
品種は中晩生種「ネオアース」。近年はこの一品種に絞って作っています。
かつては複数品種作っていましたが、当地では早生種を作ってもそれほど早くは穫れないのです。
ただ、今畑に植わっているタマネギは初めての早生品種を少し試しています。
「ネオアース」と言う品種は長期貯蔵のタマネギとして抜群と評価しています。
小生がこれまで作った中では一番の品種です。
長期貯蔵で大事なのは、まずもってしっかり乾燥させること。
その後はコンテナに入れ、中に取り込み保存しています。
今はコンテナを集約しましたが、それでも無理に重ねないようにしています。


沢山詰め込めば、やはり腐敗のリスクは高まりそうです。
よく大玉は貯蔵性が劣ると言われますが、しっかり乾燥させれば問題ないのであまり気にしません。
それでも500g級の特大玉は早めに消費し、結果的に今残っているのは中玉が中心です。
助っ人曰く、万が一腐ると勿体ないから。それもありかなと思います。


この時期になると、外皮が自然に剥けてきます。
例年、腐敗するものが僅かあるのですが、今年は皆無です。
稀に萌芽するものも見られることがあります。僅かに芽が出ているのを発見しました。


この程度なら何ら問題ありません。
個体差があるので、よくチェックし芽が出始めのものは早めに食すようにします。
今年は暖冬なので「ネオアース」と言えども萌芽が早まる可能性が高いと推測しています。
中玉を少し取り出してみます。


外皮が自然に剥けて綺麗な狐色になっています。これまで作った貯蔵のタマネギの中で「ネオアース」が一番綺麗です。
想定したより残量が多く、萌芽するものが大分出るかもしれません。
こちらはジャガイモ。覆いをしています。


不作続きで、昨年は量も少ないだけでなく小玉です。


品種は全て「男爵」。
不作の割には意外に残量があります。


無駄がないよう管理したことが奏功しているようです。
しっかりと乾燥させ、日の当たらない涼しい場所に保管しており、腐敗は全くありません。


しかし、長期保存すれば萌芽は避けられません。
早ければ年内から伸び出します。今年は暖冬なのでなおさらです。
これは芽搔きをする以外にありません。
放置すれば芽が長く伸び芋の栄養を奪うので劣化します。次第に萎びて使い物にならなくなります。
取り出す際にチェックし、芽が出始めたらごく小さいうちに搔くことが不可欠です。
助っ人がまめにやってくれました。
小さな芽は見えますが、ほぼ変わらない状態が維持できています。
以前は、自種を取って植えていましたが、今は全て購入種にしました。
したがって、全ての芽をごく小さいうちに搔き消費すればよいので管理は単純です。


越冬中のマルチ栽培のタマネギに追肥

2024年02月07日 | 畑:土物類

越冬中のマルチ栽培のタマネギに追肥をしました。
例年より少し早めながら、雪になると言うので一昨日に前倒ししました。
種まきは9月4日、植え付けは11月3日。
4条の黒マルチが3ベット、植え付け本数は前年とほぼ同じ470本ほど。


品種は近年はタキイ種苗の「ネオアース」1品種だけでしたが、今作は1割ほど早生種を作ってみました。
これが初めて作るカネコ種苗の「錦毬(きんきゅう)」と言う品種。


まずまずの姿になっています。
貯蔵性抜群の「ネオアース」でも春の1ヵ月ほどが端境期になります。
そこで試してみることにしたのですが、極早生でもないのであまり期待はしていません。
大半を占める「ネオアース」の生育は順調。


我が家にとって、この時期にしてはかなり大きくなっています。


植付け後や越冬時には葉先が枯れるものが多々あります。
しかし、この程度なら軽微。芯の2、3葉がしっかりしていれば問題ありません。


我が家では年越し後の姿は小振りなことが多い。かなり貧弱な場合も結果オーライのことが度々ありました。
今年は気温が高いためか想定したよりも大柄です。そこで気になるのはトウ立ち。


年内の生育が良すぎて大苗で越冬するとトウ立ちのリスクが高まります。
但し、昔からトウ立ちが僅か見えるくらいが収量は上がると言われてきました。
近年、我が家ではトウ立ちは殆ど見られず、感覚的にも実感できなくなっています。
ところどころにこのような小さい苗が見られます。


ネキリムシの被害で遅くに植え替えたものです。近年発生が多くなっており、小さい幼虫は見つけるのが難しい。
追肥は粒状の速効性肥料をマルチの上からバラまきます。分りにくいでしょうが、これで終わっています。


これまでも書いているとおり、昔は追肥をしたことがありませんでした。
マルチ栽培では緩効性、遅効性肥料全量を元肥でやるものと教わり、それを忠実に実行していた訳です。
かなり前のこと、高齢の方がマルチの上から肥料をばらまいているのを見ました。
その時は何と無駄なことをと思いましたが、試しにやってみるとこれが効果抜群。
肥え切れすると出やすくなるべと病もピタリと出なくなりました。
これが偶然だったのか、理屈に合っていたのかは定かでありません。
以来、特段悪かった憶えもないので、毎年続けています。
但し、水に溶けないことには効果がないので、少し早めにやるようにしています。
植え穴を狙ってやるわけではありません。粒状肥料をベットの中ほどにバラまくだけです。


マルチのベットは中高の かまぼこ形に作っています。排水をよくするためですが、追肥にも都合がよい。


それで自然に転がり適度に植え穴に入っていきます。


マルチ上に留まっている肥料も何れ雨や雪で溶ければ流れてほどほどに入るだろうくらいに考えています。
むしろ、植え穴にがっちりやり過ぎると手間の掛かる割には濃度障害の心配があるかもしれません。
予報どおりの雪となりました。殆どがもう溶けています。
この簡単なバラ播き追肥が、今年も効果を発揮することを期待です。


落ち葉をすき込んで土作り

2024年01月18日 | 畑:土物類

毎年、落ち葉を利用して土作りを行っています。
12月初めに、畑のすぐ近いところの落ち葉を集めすき込みました。
そして1ヵ月半ほど経ったので、再びロータリー耕耘しました。
周囲の山にはナラやクヌギなどの広葉樹が多く、落ち葉は沢山あります。
昔、両親健在の頃は落ち葉を大量に集めて腐葉土や温床の材料にしていました。
それが、冬場の大きな仕事になっていました。
今それを実践するのは困難で、せめてもとやっているのが落ち葉のすき込みです。
本来は落ち葉を腐らせ腐葉土にしてから畑に入れるのが理想です。
しかし、それには大量の落ち葉が必要で時間が掛かり負担が大きすぎます。
落ち葉を直接畑にすき込むことなら比較的容易に出来ます。
この小さな畑は冬場は利用しないので空いています。この時期を利用し、落ち葉のすき込みを行います。


その時のものです。
まず、集めた落ち葉を畑全体に散らします。


落ち葉は近くのケヤキやコナラなどが主です。


厚さ数㎝を目安にしていますが、今年は若干少ない感じになりました。
それでも土は見えません。ふかふかの状態になっています。


我が家では土作りに切りわらのすき込みも行っていますが、その場合は窒素分を添加してやらないといけません。
稲わらは炭素の割合が多いため腐る際に土の窒素を取り込んでしまうからです。
広葉樹の落ち葉は炭素と窒素の成分バランスが良いため、そのままで自然に土の中で腐って行きます。
落ち葉は理想的な有機物なのです。
ゆっくりと出来るだけ深く耕耘し、すき込みます。


均一に混じるよう重複して耕耘します。


落ち葉はすっかり土の中に入りました。


この後、1ヵ月半ほど経過。再び耕耘しました。


落ち葉はかなり土に馴染み、細かくなってきました。


作付け前には再度耕耘します。
日をおいて繰り返し耕耘することでより土に馴染み、均平になります。
この畑はケヤキの大木が近くにあり、午後日陰になるため条件は良くありません。
ただ、殆どが強粘土質土壌の畑の中で、唯一山砂を客土した畑です。
落ち葉のすき込みが少しでもプラスになればと毎年継続して行っています。