里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

群生化した万年青はさらに殖えた様子

2022年01月31日 | 野山

我が家の栗の大木の下に万年青(オモト)が小さいながら群生化しています。


万年青は縁起物とされます。
気になっていましたが、12月初め頃にチラッと見たきりでした。。
例年なら年末年始に見に行くのですが、今年は喪中とあって放置していました。
しばらくぶりで見に行ったところ、落ち葉に埋もれていました。
笹竹も生えており、遠目にはよく見えません。


落ち葉を払い、笹竹も切ってやると沢山現れました。


数が殖えているようです。
1年前は、これほど手前まではなかったように思います。


小さな株まで数えるとざっと50株くらいあります。


ただ、笹竹などが生えたせいか、葉幅の狭いものが多いような気がします。
ここに万年青があることに気づいたのはいつ頃か、記憶に定かではありません。
誰かが植えるような場所ではないので。自然のものであることは確か。


自然発生することもないので、鳥が種を運んだ可能性が高いのではと思っています。


いずれにしろ、この栗の木の下が気に入ったと言うことなのでしょう。
実も少なく綺麗ではありませんが、自然のままのところが良いと思っています。


反対側は前より勢いが良くないようです。


やはり笹竹などが生えたことが影響しているのかもしれません。
こちらの実は少々綺麗なものが見れました。
リュウノヒゲの群青の実とのコラボも嬉しい。


庭に移植したり、鉢植えにすることも可能ですが、自然のままにしておくつもりです。
ただ刈り払いなど環境保持は心がけたいと思います。





原木シイタケの仮伏せをする

2022年01月30日 | 山菜

原木シイタケの仮伏せをしました。
原木の仮伏せは保温、保湿をして菌を伸ばすための作業です。
前日に終日掛けて植菌した原木。




近くの場所なので一輪車で運びます。


仮伏せする場所は自宅のすぐ側。
以前は、家裏の日陰になるところに仮伏せしていました。
昨年初めて下がコンクリートたたきになっている所に仮伏せしたところ問題なさそうだったので、今年も同じ場所で仮伏せすることにしました。


ここは日が射します。
気温があまりに低いので、この方がよいのではないかと判断しました。
それと、近くに水道があるため散水するのに好都合なのです。
なお、一番下の2本はほだ木ではありません。栗の木を置き台にしています。
原木はスペースの関係で縦横に積み上げました。


本来は原木を一方向に薪積みにするようなのですが、どうでしょう。


ここで、軽く散水してみました。
昨年、結局は程なく散水することになったので、今年は初めから少し水分を与えておきます。
果たして、どんなものでしょう。
直射を防ぐため、古いコモで周りに覆いをしました。


コモは防寒にもなると思います。かなりのボロコモで仮伏せが終われば処分です。
最後に、全体を古ビニールで覆いをします。


シイタケ栽培は自己流で自信はありません。
うまく菌が吹き出てくれますか。2~3週間後に確認します。


原木シイタケの植菌をする

2022年01月29日 | 山菜

原木シイタケの植菌をしました。
原木は、先日切り出し、作業場の下屋に運び込んでいたナラの木。


切り口に僅かにひび割れが出てきたのでタイミングと判断しました。
種駒は日本農林種菌の「すその360」という品種で500個入り。


なじみの農業資材屋さんから購入したもの。3袋準備しました。
全て使い切ったところで終了します。
簡単なマニュアルを確認しながら作業を行いました。
電動ドリルを使って穴を開けます。


穴の直径は8.5ミリ、深さ20数センチ。
穴の数の標準は、長さ1メートルの原木の場合で太さの直径の4倍となっています。
我が家の原木は長さ90センチなので換算すると直径の3.6倍。
穴の間隔は15~18センチ、列の間隔は3~4センチで千鳥に植え込みます。


切り口近くは数センチのところに穴を開けます。


最初の1本を計測すれば、あとは目測です。
穴を開けたところに種駒を入れていきます。


ある程度種駒を並べてからまとめてハンマーで打ち込みました。


原木1本打ち込み終わりました。


枝切りした周辺は多めに種駒を打ち込みます。


終日掛かって植え込みが完了です。


シイタケ原木は直径10~15センチが理想と言います。
それを上回る太さのものもありましたし、細いものも若干ありました。


40本ほどになりました。1本当たりにすると種駒40個弱と言うことになります。
最後の方は打ち込みが標準より少なかったかもしれません。
最後の数本で種駒の打ち込み数を少し調整したような結果になりました。


墨彩画「ヤブコウジとリュウノヒゲ」

2022年01月28日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙 

今、この辺りの里山ではヤブコウジとリュウノヒゲがごく普通に見られます。
普段は誰も気にもとめません。地味な存在です。
それでも、光沢のある小さい赤い実と群青の実は一服の和みを与えてくれます。
大概は別々の場所にありますが、コラボすることもあります。
そんなところを画にしてみました。
リュウノヒゲは別名ジャノヒゲ、この辺りでは専ら猫玉。昔は竹鉄砲の弾にしてよく遊んだものでした。
実際の姿は細い葉が密生して覆い、実は中に隠れています。
葉は大幅に省略、踊るように描き、群青の実を主張しました。


広葉樹林の落ち葉を畑にすき込む

2022年01月27日 | 畑:根菜類

我が家の近くには広葉樹の林があります。


この林の樹種は主にクヌギです。
里山では、昔から落ち葉を有効に活用してきました。
この林は両親健在の頃、専ら落ち葉を集める場所としていました。
そのため、敢えて伐採をしなかったため大木になっています。


傾斜の緩い南斜面で、雪が降ってもすぐ溶けます。
大木で葉がいっぱいに茂るため下草があまり生えず、さながら落ち葉の絨毯のようです。


かつては落ち葉を大量に集め、それを育苗の温床の熱源としていました。
さらには腐葉土や堆肥として再利用しました。


落ち葉は里山の有効資源として効率的な循環がなされていたのです。
ただし、それには多くの労力が伴います。今それを実践しようとすると容易ではありません。
せめてもということで行っているのが、落ち葉の畑へのすき込みです。
本来なら落ち葉は一度積み込んで腐葉土化し、堆肥として利用するのが望ましい。
しかし、少しばかりの落ち葉ではだめで大量に必要です。
それで、嵩張ったままの状態で畑にすき込んでしまうことにしたのです。
我が家の畑は粘土質が強いため、土壌改良が不可欠です。
この畑には一度山砂を客土し、その後は落ち葉のすき込みを毎年続けています。
すでに、しばらく前に集めた落ち葉を全面に散らしておきました。


土が全く見えません。


かなりの厚みになっています。


稲わらの場合は炭素成分が多いので、腐るためには窒素分が必要です。
ですから窒素分を補給してやらないと、窒素が欠乏してしまいます。
広葉樹の落ち葉は炭素と窒素の成分バランスが良いので自然に腐葉土化していきます。
最低の速度でできるだけ深く、重複して耕耘します。


最後にもう一度全体を耕耘。




耕耘した後は、沢山の落ち葉があったようには見えなくなります。


歩いてみると違いが分ります。ふかふかして非常に軟らかい。


客土と落ち葉のすき込み効果で、かなり土壌改良になっているように感じます。
少し遅れてしまいましたが、今年も終わらせることができました。