里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

秋の庭や石垣に咲くは小菊かスプレー菊か

2024年11月23日 | 

秋になると我が家の庭や石垣に小菊が咲き、そこはかとなく匂いが漂います。

さしたる手入れもせず自然に増殖したものながら、結構種類があり愉しめます。


今年の咲き始めはほぼ例年並。長期間咲いているのが小菊のよいところです。




珍しくも母や助っ人が植えたものは少ない。
玄関前にある唯一のポンポン咲き。これは確実に母が植えたものです。



他の多くは元々は小生が植えたもののはずで、かなり前に知人から頂いたもの。




当初は石垣近くの庭外れに植えたものですが、それが自然に繁殖。
今では庭ではないところで咲いている小菊もあります。



助っ人が咲き終わった後に切り戻す程度の管理をしてくれます。その際、移植したり株分けしているものもあるでしょう。



この中には小菊としては花の形や大きさが小菊らしからぬ花もあります。


これなどはスプレー菊ではと思うことが度々ありました。


植物音痴の小生は小菊とスプレー菊の違いがよく分りません。
知人はあくまで小菊として持ってこられたので、全て小菊と言うことにしています。
それでも未だ悶々とすることがあります。


石垣の隙間には色んな植物が自然に生えています。
いつの間にか小菊も定着しました。これも頂いた小菊の一つです。


庭に植えてから20数年経っているはずですが、いつ頃に石垣にも咲くようになったかは定かでありません。


頂いた当時は小生どちらかというと花より団子の方で、それほど吟味して植えたわけではありません。
それが自然に定着するのですから植物の生命力、深遠さに驚きます。



11月には各地で菊花展があり小菊の盆栽や懸崖作りなども見ることが出来ます。
残念ながら小生そのようなテクニックを持ち合わせていません。それでも気ままに自然に咲く小菊も悪くないものです。
特に石垣と小菊のコラボは意図したことではない愉しみになっています。
実用的にも小菊は長持ちするためこの時期仏壇の生花として非常に重宝しています。


秋の山野草を愉しむ

2024年11月09日 | 

この時期、庭で咲く秋の山野草を愉しみます。
今年の開花は全般的にほぼ平年並から若干遅い程度といった感じでしょうか。
ホトトギス。


10月半ばくらいから咲き出しほぼ満開と言ったところ。
数年前イノシシが庭に侵入し荒らしたため一時壊滅に近い状態になりました。
かなり回復し、以前に近い状態に群生化してきました。


花弁の多数の斑点が野鳥のホトトギスの胸に入る模様に似ているのが名前の由来と言います。


ツワブキ。


数日前にほぼ満開になりました。例年より少し遅い。


玄関のすぐ前で以前ここにはアズマシャクナゲの大株がありましたが、枯らしました。
その後に助っ人が植えてくれたもの。玄関のすぐ前なので否が応でも鮮やかな黄色が目に入ります。


ダイモンジソウ。


以前はもっと沢山ありました。かなり薄くなってしまい風前の灯火といった感じに。
剪定などで周りの庭木の環境が変わってしまったことが原因かもしれません。
見るからに小さな大文字。白い花を健気に咲かせており好きな野草です。


ピンクのダイモンジソウ。


タマスダレ。


ピークは完全に過ぎ実を着けていますが、実に長く咲いています。
白い花がやけに目に飛び込んできます。


シュウカイドウ。


少なくなってしまったシュウカイドウですが、細々ながら未だしぶとく咲いています。


ベンケイソウ。


いつの間にやら石垣の方々に定着しました。


昨年は日照りの影響か花が殆ど見えませんでしたが、今年は結構咲いています。
生命力の強さに驚かされます。


これは草本ではなく花木で、マユミ。


ピンクの沢山の実を着けています。今年は多い。


ウメモドキ。


昨年殆ど実を着けないでしまったのですが、今年は復活。
やはり秋の庭にはこの真っ赤な実がなければ寂しい。




今年のキンモクセイはほぼ平年並で花数が多い

2024年10月07日 | 

我が家のキンモクセイは大木で、自宅の直ぐ側にあるため香りも強力です。
キンモクセイは秋を香りで知らせてくれる樹木です。花よりも香りで開花に気付くこともしばしば。


キンモクセイは夏から秋にかけての気象にかなり左右されるようです。
開花には年次変化があり、気候の特徴を表す指標にもなりそうなので毎年記録に留めています。
我が家のキンモクセイは樹齢50年を超えるくらいになっていると思うのですが、定かでありません。
管理の手が回らず放置していたのは問題でした。
キンモクセイは生長が早く高さが二階建ての作業場の屋根を越すほどになっています。


これまでの経験から我が家のキンモクセイの平年の満開は9月末から10月早々です。
一昨年2022年はその範囲でほぼ平年並でした。
その前年2021年は開花が早く彼岸前の9月20日には満開となりました。
昨年2023年は全く逆でかなり遅く10月10日過ぎの満開。
今年のキンモクセイは10月2、3日がピークでした。写真は一昨日のもので満開をやや過ぎ掛けています。


この数年でもキンモクセイの開花期は相当に異なります。
特徴的な年が続きましたが、今年は僅かに遅めながらもほぼ平年並の範疇と思われます。


キンモクセイの開花は気温が低いと早まり、高いと遅くなると聞きます。
今年は昨年に引き続き猛暑でした。しかし、お盆以降の天候はかなり不安定。9月は雨が多かった。
気温は高かったものの昨年ほどには開花が遅くなる天候ではなかったと言えるのでしょう。


大木なので無数に咲き、遠くからでも香りを感じます。
昨年は開花の揃いが悪く花も少なめでした。
今年は対照的に花数は遙かに多く揃いも良い。これが例年の我が家のキンモクセイです。


すでに殆どの花が満開を過ぎているようです。匂いも2、3日前がピークでした。


根元の方はこのようになっています。


正直なところ大木になったこのキンモクセイをどうしようか思案しているところです。
毎年下枝を切ることで凌いでいるものの大きくなりすぎました。
今どき、我が家への訪問者はまずこのキンモクセイを話題にします。
この時期の象徴的花木になっているので伐採してしまうのも忍びない。
秋を象徴する花の一つ彼岸花。


例年より若干遅い開花のようですが、周囲の花は殆どが枯れてきました。
我が家の石垣前のヒガンバナだけはまだ満開。

石垣の輻射熱で他よりは明らかに気温が高いために開花に影響を及ぼしていると推測されます。
こちらも秋を象徴する花の一つコスモス。


しかし、一部を除きピークは完全に過ぎ、枯れた茎葉が目立ちます。

今やコスモスは真夏のうちに満開になるのが常態化してきました。
このままなら秋桜の名の通りに秋に満開になるのは昔話となるかもしれません。

お盆に向けた我が家の花

2024年08月13日 | 

台風5号で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
当地は予報に反しほんの僅かの雨。一向に日照りは解消されません。
今年は少し地域がずれただけで天候に大きな違いがあるのは何故なのでしょう。
今日は盆の入り。当地方はいわゆる月遅れの盆です。
幼少の頃、よく墓参りのための花を野山で摘んでくるよう言いつけられたものでした。
記憶も朧気ながら、キキョウやオミナエシなどが子供でも容易に見つけられたような気がします。
今はこの辺りでも自然のものはほとんど見かけなくなりました。
もっとも野山に行って天然の花を採集するような行為自体が遠い過去のものとなりました。
墓地で見かけるのも明らかに購入したと分る花が殆どです。
それでも我が家では少しでも自前の花をと言う気持ちではいます。
それは母健在の頃に植えたものが多く残っているからです。過日記したグラジオラスなどですが、そのほかにもあります。
まずはキキョウ。


これは、株立ちになっており、毎年密集して咲きます。株の由来は分りません。


早くから咲いており、すでに枯れたものも大分あります、しかし蕾が多数あり次々に咲いてきます。
キキョウの良さは鮮やかな濃い青。濁ったところがないクリーンな冴え冴えとした青です。
枯れた花は摘んでやれば切り花として十分使えます。
こちらは、少し離れた庭とは言えない所にあります。


実生で自然に定着したと思われます。


株立ちのキキョウよりは遅れて咲いてきます。


キキョウは秋の七草の一つでもあり、秋の花と言うイメージです。
実際には7月中頃から咲いており真夏に花盛り。しかし、今年の立秋は8月7日なのでやはり秋の花でよいのでしょう。
次にこの花。


これも母が植えたものでしょう。長い間名前を知らずにいました。


ミヤコワスレに似ているので、ある時「ミヤコワスレに似た花」で検索してみると分りました。
ボルドーギクに間違いないようです。


北アメリカ原産の菊で、別名アメリカギクとも呼ばれるらしい。


何もせずとも自然に殖え、この時期墓参りなどの切り花に使えます。
茎がやや弱いのが難点ですが、涼しげな色合いで悪くありません。


こちらは宿根ではないアスター。

畑のマルチしておいた畝に助っ人が盆用にと植付けてくれたもの。
色が数種あります。


今月早々から咲いてきました。気温が高く進んだようです。


アスターというと盆の墓参り用のイメージが強い。事実周囲にもそのためと思われるアスターを結構見かけます。


色もバラエティーに富んでおりいいものです。

生花用としても十分使えます。
今年は早くから咲いたのでグラジオラスなどとともに仏壇の生花に重宝しています。


夏に咲く彩りの花

2024年08月03日 | 

異常に暑い夏です。それでもやらなければならない野良仕事はあります。
そんな時、和みになるのは家の周りに咲く彩りの花。
まずは生花として重宝するのがアルトロメリアとグラジオラス。
庭外れに混植状態になっています。専ら助っ人が球根の保存や植付けをしてくれます。
アルストロメリアは母健在の頃からあったものなので相当に古い。


今はバラエティーに富んだアルストロメリアが見られますが、これは最も初期のアルストロメリアです。


自然に繁殖し、数年前イノシシに踏み荒らされしながらも残っています。


グラジオラス。


多分3色あるはずですが、これが一番多い。
ごくありふれたグラジオラスながら早くから咲き、ボリュームがあります。


咲き終わったものからこれからのものまで、長い間咲き続けるので生花として最適です。


ヒメヒオウギズイセン。


これは我が家の入り口にあります。今はもうほぼ終り。
旺盛に茂り、朱色の花を沢山着けるのですが、どういう訳か今年は花がごく少ない。
これは石垣の間に定着したもの。


実は植物音痴の小生、かつてこれをフリージアの一種と思っていました。
改めて調べ直し正しい名を知ったのでした。


フヨウ。


以前、白とこの色のフヨウがあったのですが、どういう訳か姿を消してしまいました。
知らぬ間に今年1株が復活。季節の花です。


玄関前にあるムクゲ。


半世紀以上前小生が鉢物として貰い、それを地植えしたもの。
毎年がっちりと剪定しますが旺盛に花を咲かせます。


玄関前の鉢植えのゼラニウム。


朱色が鮮やかです。



花は終わって実になったヒペリカム。


庭とは言えない外れで雑草にまかれそうになっています。
花は黄色で実を結ぶと赤くなり、次第に濃い朱色に変化します。


かつてヒペリカムと言う名を知りませんでした。水墨の画題として取り上げられ知ったのです。
しかし、和名のオトギリソウと言う言葉は聞いていました。
それは母健在の頃、煎じて傷薬とし用いていたからです。但し、どういう植物か知らずにいたという次第。



復活を実感ヤマユリとオニユリ

2024年07月27日 | 

数日前、当集落の幹線道路近くにヤマユリが咲いていました。
立木を伐採した山裾にありました。


ヤマユリの周りの雑草を刈り払いしたようです。


ヤマユリは北向きのやや日陰に咲くことが多い。
例年よりもかなり早く、やはり気温が高かったからと思われます。


株数は多くありませんが、この時期に見ることが出来るのは嬉しい。


それほど輪数が多いヤマユリはないようです。これが最も多そう。


1輪の若いヤマユリ。


かつて、我が家の向かいの山裾には群生と言ってよいほどヤマユリが自生していました。
大株のヤマユリが沢山の花を付け、夏の風物詩とも言える見事なものでした。
下草の刈り払いはなかなか大変でしたが、やり甲斐がありました。
それが、10数年前から当地にもイノシシが出没するようになり、球根を食い荒らしました。
僅かに残った球根から復活したかにみえたのも束の間、ついに食い尽くし壊滅しました。
以後、復活の兆しは見えません。
ヤマユリの球根、いわゆる百合根は地中深くにあり、地上部が枯れれば何処にあるのかは分からなくなります。
ところがイノシシは百発百中、2、3年で惨憺たる状態になったのです。
それでも、昨年に引き続き集落内でヤマユリの花を見ることが出来たのは嬉しい。
ここ2、3年イノシシの数が少なくなったのが要因と思われます。
数年で大繁殖し、大きな被害を与えたイノシシでしたが、豚熱いわゆる豚コレラで大幅に減ったと言われています。
こちらは我が家の庭のオニユリ。


やはり今年は大分早まっているようです。


もともとこの場所にはオニユリが密生していました。


数年前、イノシシが方々を荒らし回り被害を与えた際、何と庭にまで侵入。
ヤマユリの球根ばかりかオニユリまで食い尽くし壊滅状態になりました。
しかし、僅かに球根かムカゴが残っていたと思われ、少しずつ復活してきました。


オニユリは葉腋にムカゴが沢山付くので繁殖しやすいと思われます。


オニユリの少々派手な花色や独特な風貌を好まない方もいるでしょう。
しかし、庭とは言ってもメインの場所ではないのでそれほど気にはなりません。
この時期、なくなって改めて存在感のある花と感じさせられたことでした。


ヤマユリもオニユリも少しずつ復活してきたことが実感できます。
しかし、最近、再びイノシシが増加している気配が見えます。困ったことです。


暑い季節には青や紫の花

2024年07月06日 | 

当地、今年は空梅雨です。
6月からここまでおそらく最少の降水量と思われます。
遅い梅雨入り当日に僅かばかり降っただけで、土中に染みこむような雨は一度も降っていません。
そして気温が異常に高い。
例年なら、当地方は梅雨期にヤマセを心配するのが常、それが日照りとはどうなっているのか。
そんな暑い季節に涼しげに感じられるのは青や紫の花。
庭とは言えないようなところに咲いていますが、先週から今週にかけ撮ったものを纏めてみました。
まずはムラサキツユクサ。


3カ所ほどにあり、これは畑の一角。株立ちになっており、よく倒れてしまいます。


その名の通り露に濡れた時の紫の花は風情があります。


ラベンダー。


ここはかつてラベンダーのコーナーを作ろうとかなりの数を育苗して植えました。
20数年経って最後に残ったのはたった2株。1株だけは大株になりました


満開の花にアゲハチョウが蜜を吸っています。


オオバギボウシ、と言うか食用にしているウルイの花。


ごく薄い紫ですが、切り花にして生けるのも悪くありません。


キキョウ。


早くも咲き出しました。
株立ちになっているキキョウです。
年々咲くのが早まっている印象。沢山の蕾があり、長期間咲いています。


カンパニュラ。


細々ながらも咲いており、間もなく終わるところです。
和名は風鈴草。キキョウとホタルブクロの中間のような姿です。


残り花のシラン。


殆ど終日日陰になっているためここだけが遅くまで残っています。


この季節、青や紫の花と言えばアジサイ。


我が家のアジサイは非常に色付きが遅く、これだけが比較的早く咲きます。


古くからのアジサイらしいアジサイとも言えます。
色付きの悪いアジサイ。


次第に色付きますが、最後まで半端で終わるものも多い。


ガクアジサイ。


これは比較的色付く方です。


こんな具合で終わるガクアジサイもあります。


アジサイの花の色は土壌のpH(酸度)で変わり酸性ならば青、アルカリ性ならば赤とよく聞きます。
しかし、この辺りの土壌は大概の場合は酸性なので、そう単純なものではないのかもしれません。




石垣のサツキを愉しむも花は不調

2024年06月17日 | 

6月の庭で愉しめるのは石垣周辺のサツキ。
石垣にせり出し、自然に増殖したサツキは満開になれば見応え十分なはずですが、残念ながら不調。
5月下旬からポツポツ咲き出したもののピークと言った状況になりません。
近年は沢山の花が咲くことはなくなってしまったようです。
刈り込みが遅れがちなことはあります。しかし、株自体が老化したことが一番の要因かもしれません。
このように苔むした枝も目立ってきました。


全体の姿は小生が幼少の頃にはほぼ出来上がっていたと思います。
他の植木の配置からして、古いものは樹齢100年を越えているはずです。
一番多いのは赤のサツキです。


純白のサツキも相当に古い株があります。

サツキは石垣のすぐ側に植えられているものが多く、それが自然に石垣の間にまで増殖しました。


人の手は加えておらずサツキの生命力だけで定着したわけです。


石垣の隙間にも自然に定着しました。


これもそうです。


最も多い赤に加えて白のサツキも基本になっている株です。


加えてピンクも基本の株。


これらが自然に交雑し繁殖したと思われます。










1、2輪だけの小さな株があるので、今でも少しずつ自然増殖が続いているのでしょう。


ちょっと違った花弁のサツキも見られます。




これは別の場所で比較的新しい。と言っても40年くらいでしょうか。唯一の八重。


野良仕事の一服時、石垣の隙間に根付いたサツキを見ていると自然の力や生命力の不思議さを感じさせられます。




白と紫の花が清々しい

2024年05月30日 | 

この時期、周りには白と紫の花が多い。清々しい気分にさせてくれます。
まず白い花ではシャクナゲ。


西洋シャクナゲで、かなり遅い品種です。過日訪れた国営みちのく湖畔公園にも同種と思われるシャクナゲがありました。


玄関のすぐ前にあります。
以前ここには大株のアズマシャクナゲがありましたが、枯らしてしまったため助っ人が植えてくれたもの。
花びらには僅かにピンクが入ります。


クレマチス。


数カ所で、南天などにしがみついて勝手に咲いています。


長く咲いていますが、そろそろ終りが近く少し汚れてきました。
今は日陰の花が見頃です。


小生にはテッセンと言った方が馴染みがあります。
テッセンのイメージは青紫ですが、我が家にあるのは白だけです。
ヤマボウシ。


今がほぼ満開です。しかし、今年は花数が少ない。


例年と変わらない剪定をしたつもりながら、なにが原因でしょう。
それでも清々しい色です。
僅かにアイボリー色が残っています。純白になる直前が汚れがなく一番綺麗と感じます。


実は白い花びらに見える4片は総苞片と言われるもので、本当の花は中心にある小さい丸形のもの。
あらゆる所に雑草化して咲いているのがこの花。


植物音痴の小生、昔はマーガレットが雑草化したものと思っていました。
増えすぎて困り、少々調べた結果一旦はシャスターデージーと結論づけ。
再び調べ直した結果、フランスギクということに落ち着きました。


邪魔になるところは極力切り倒しており、一時よりは大分少なくなりました。


入り口正面にあるオオデマリ。


見事に咲いていましたが、満開の時に強風でみな落ちてしまいました。撮りそびれてしまったのは残念。
そして、紫の花は、まずシラン。


一時、霜害と思われる影響で少なくなりましたが、再び増殖。
一番群生化しているのが育苗ハウスの前。日当たりが良いのでピークは少し過ぎたかもしれません。


このくらい数があると赤紫が際立ちます。
もう一つの庭とは言えない所に群生化したシラン。


こちらは庭の一角にあるシラン。やや日陰なのでこれからが見頃。


こちらはアヤメ。


草丈数十㎝の小型のアヤメです。
色は正確には青紫。


アヤメの特徴は花びらの付け根に黄色の網目模様。
こちらも育苗ハウスの前に次第に群生化してきました。
もう1カ所、群生化してきたところがあります。


今回気付いたのが花びらの色の濃いアヤメ。明らかに違うようです。


白のアヤメが混じっています。


数年前から纏まって出るようになりました。
今週から雑草の刈り払い作業を始めたところです。一服時に花を眺めて癒やしを得ます。


忙中閑は庭の花で和む

2024年05月08日 | 

農繁期と言う言葉は今や農村部でも死語に近いでしょうか。
田植えの時期でも大勢が田んぼに出ているような風景は見なくなりました。
それでも多少田んぼや畑をやっていればこの時期はやはり忙しい。
歳を重ねるにしたがい疲労感を感じるのもしょうがないかもしれません。
そんな時、ちょっと一服、庭の花で和みます。
5月に一番目立っているのはボタン。


例年満開になるのは早くても5月早々と言ったところです。今年は4月中にほぼ満開になりました。
これは珍しく、4月の気温がいかに高かったかが分ります。


古いボタンながら、大きな花を眺めるとこちらも気持ちが晴れ晴れした気分になります。


この赤のボタンは間もなく終りです。見頃なのは白のボタン。


一輪だけでも結構存在感があります。
他の花も終わっているものがありますが、少々撮っていたものを幾つか。
ハナカイドウ。


昨年ほどではないものの今年もよく咲いてくれました。


アズマシャクナゲ。


残念ながら大株のアズマシャクナゲを枯らしてしまいました。残っているのがこの小さな株。


小生の好きな花なので数輪でも咲いてくれれば嬉しい。
シバザクラ。


以前はピンクのシバザクラもありましたが、いつの間にか姿を消しました。


ボケ。


玄関近くにあり、トゲもあるので常に強剪定しています。
しかし強く必ず伸びてきます。花は白とピンクが混じり可愛い。


チューリップ。


助っ人が何種類か植えてくれました。


放任なので見栄えはイマイチながらやはり季節を感じさせてくれる花です。


モクレン。


紫木蓮。家裏の日陰のため他ではすっかり終わった頃にようやく咲いてきます。


これも大きくならないよう強剪定しています。それでも何輪か咲きます。
ヤマツツジ。


何株かあるうちの早いものは4月末から咲いてきました。


ヤマツツジは個体差があって咲き揃うまで半月ほど要します。今が満開のものが多い。
こちらは番外のタイワントキソウ。


玄関に置かれている助っ人作の鉢植え。


花で和み、働く気力が湧いてくるような気がします。

ツバキ数種が短期間に次々と満開

2024年04月27日 | 

藪ツバキと侘助ツバキが満開になったことを過日記しましたが、他のツバキ数種も短期間のうちに次々と満開になりました。
4月半ばから満開のツバキが出始め、1週間ほど前がピークでした。
例年はもう少しツバキの種類によって早晩がありますが、今年はかなり集中しています。
4月になって気温が高かったことが影響していると思われます。
4月半ばにはほぼ満開なった桃色の八重ツバキ。


このツバキは昔からあった古いツバキです。
例年はむしろ他のツバキより咲くのが遅いくらいですが、今年は早い。
これは別の場所。こちらも早い。


このツバキはすっかり開くと間もなく汚れやすい。しかし、今年は綺麗です。好天が続いたためでしょう。


近年、花数も多く昔より見応えがあるような気がしています。
他のツバキは多くは30数年前に伯母から譲り受けたものと聞いています。
この絞りのツバキが最も早く咲き出しました。


他のツバキより満開までには多少日数が掛かっています。
八重で薄いピンクに紅の絞りで葉に厚みが感じられる特徴的なツバキです。


他の絞りより光沢があり引き締まった落ち着いた雰囲気です。


こちらは紅と白の八重の絞り。


例年、花数は多い。今年も圧倒的と言ってよさそう。


同じ絞りでもボリュームがあり、花数が多いこともあって派手な印象です。


こちらは深紅の八重のツバキ。


数日前に満開になりました。


一つ一つの花のボリューム十分で存在感があります。


鮮紅色ではなくと深紅の花弁のため落ち着いた雰囲気で好ましい。まだ蕾があるのでもう少し愉しめるでしょう。
こちらは白の八重のツバキ。


例年、咲くのは最も遅く、他のツバキが満開の頃に咲き始めのことが多い。


今年はすでに満開を過ぎ、例年に比べると他のツバキとの差がありません。天候の影響が大きいようです。



花が大きく純白で清々しい気分にさせられます。一方、咲き終わった後の汚れや散るのが早いことが難点でしょうか。
ツバキは藪ツバキや侘助ツバキも含め咲き始めから長い間愉しめます。


スイセンの種類が増えた

2024年04月24日 | 

4月は花壇や庭先など至る所でスイセンが花盛りです。
我が家では庭とも言えない所にスイセンが咲いています。
先週がピークで今は盛りを過ぎました。早晩あるので2週間くらいの間に撮ってみました。
庭にあるスイセンは母が生前植えたものですが、近年は助っ人があちこちに植えています。
知らぬ間に種類が増えたようです。
2月中から咲いたニホンスイセンに続いて3月末から咲いたミニのラッパスイセン

黄色一色。4月半ばくらいで終わっています。


よく見られるラッパスイセンですが、花弁と副花冠の形と色の組み合わせで違いがあります。
典型的なラッパスイセン。


アイボリー色の花弁に黄色の長い副花冠。


洋種のスイセンは色が鮮やかで大柄なものが多い。


白と黄色。


白とオレンジ。




これは白一色のラッパスイセン。




これは八重のスイセンと言っていいのでしょうか。


花弁の色に違いがあります。




これは房咲きのスイセン。但し殆どが2輪です。


アイボリーと橙の組み合わせで、花が小さくニホンスイセンの形に似ています。


これも房咲きで小さくニホンスイセンに似ています。これも2輪。


黄色一色。葉っぱが細い筒状ですが、スイセンに間違いないでしょう。


洋種のスイセンは育てやすいようで、方々で沢山見かけるようになりました。




満開の藪ツバキと侘助ツバキを比べ違いを見る

2024年04月20日 | 

今年、我が家の藪ツバキと侘助ツバキがほぼ同時に満開になる姿が見られました。
我が家の周りには藪ツバキが沢山自生しています。同じ藪ツバキと言っても個体差が大きい。
これはよく年内から咲いている藪ツバキです。今年もそうでした。甚だしい年は11月から咲くこともあります。


ただし冬季のため春までだらだらと咲くことが多い。
この藪ツバキは一番の大木で、おそらくこれが元になり増えていったものと考えています。


4月10日頃が満開でした。
こちらの藪ツバキはまだ蕾も多く、これから満開を迎えるようです。


何れも近くにありながら何故咲き方に違いがあるのかが分りません。
これが我が家の入り口近くにある藪ツバキ。


勝手に自生したもの。放置していたらたちまち大きく生長しました。
いまさら切るわけにもいかず適当に剪定しています。
2月下旬からの寒さのぶり返しでだらだら咲き、4月になってから満開となりました。


条件が良いと見えて例年花数が多い。すでに終わったものもかなりあります。


藪ツバキは花びらが大きく濃い赤色です。開ききると反り返るほどになります。


こちらが近くにある侘助ツバキ。


今年はなかなか咲かないと思っていたところ、4月早々に咲き始め、気温が高かったことからあっという間に満開となりました。


日当たりの関係か上部の方が花数が多い。


このツバキのことは何度か書いています。
このツバキは伯母から生前貰い受けたと聞いています。仮に伯母が存命なら110歳を越えます。
「侘助」として貰ったらしいのですが、小生が本人から聞いたわけではないので真偽のほどは分りません。
それを知ったのはそれほど古いことではなく、確信が持てずにいました。
但し、藪ツバキとは明らかに姿が違います。


花弁の色も藪ツバキの赤とは違います。


「侘助」は侘助という人物が朝鮮から持ち帰ったことで名付けられたと言われます。
「侘助」の条件の一つはツバキの1種「有楽椿」(太郎冠者)の子孫であること、もう一つは雄しべの先端の葯が退化して花粉を作らないことの2点だと言います。
一方、ほかに講武侘助、陸奥侘び芯、紺侘助など一般的に侘助扱いされているものが多くあり、それらは藪ツバキからの選抜だと言います
それぞれ狭義の「侘助」、広義の「侘助」と考えれば分りやすいと解釈しています。
しからば改めて我が家の「侘助」の特徴を藪ツバキと比較し整理してみます。
1、藪ツバキよりも明らかに木の生長が遅い。
2、花の咲くのが藪ツバキより総じて遅い。
3、花色がやぶ椿のような濃紅ではなくややピンク(薄紅)である。
4、花全体が藪ツバキより小振りで 引き締まり、完全に開花してもやぶ椿のようには開かない。
花を採って並べ比べてみました。右が藪ツバキ、左が侘助


斜めから見ると。


立てて正面から見てみました。

「侘助」が大きく見えるのは高さがあるため遠近の関係で拡大され写っているからだと思われます。
雄しべの形にも違いのあることが分ります。ただ、花粉は出ているように見えますがどうなのでしょう。
すでに小生の独断で広義の意味での「侘助」と結論づけています。




見頃の春の花が増えてきた

2024年04月11日 | 

我が家の庭も見頃の春の花が増えてきました。
今年は暖冬で春の花も早くなるかと思って見ていましたが、2月下旬からの寒さのぶり返しが長く、結局は例年並と言ったところでしょうか。
今、一番目立つのはレンギョウ。

昨年は紅梅と満開がほぼ一緒でしたが、今年は紅梅はほぼ終わっており、完全に遅れています。
増えすぎるのも困るので、剪定してあまり大きくならないようにしています。


次に目立つのはヒマラヤユキノシタ。

3カ所ほどにあります。周囲でも近年多く見かけるようになりました。
例年並と言ったところ。多いときはもっと花数が沢山着きます。


ユキヤナギ。


周囲では今が満開ですが、我が家のは少し遅め。


ユキワリソウ。


我が家のは日陰のため、そもそもが遅いようです。それでもやはり可憐。


これは1週間ほど前のクロッカス。

今はもう終わっています。


日陰のフクジュソウ。今頃まで咲いているのは珍しいので記録。


庭の外れのムスカリが咲いてきました。


庭ではなく玄関に置いている鉢植えのクンシラン。

鉢替えなどを助っ人がやってくれます。今年は1鉢少ないようですが、毎年よく咲かせてくれます。


カネノナルキ。

母健在の頃からの古株です。長期間花が咲いています。


ラッパスイセンやツバキなども大分咲いてきましたが、まだ咲き揃っていないので、後日記そうかと思います。





サザンカとヤブツバキ

2024年02月15日 | 

我が家の庭で冬場に咲いている花と言えばサザンカ。


12月から咲き始め長い間咲いています。しかし、今年のサザンカは花数が少ない。


このサザンカは小生が植えたもの。20数年になると思います。
前年は沢山咲いたので楽しめました。今が満開という時期が感じられました。
今年の満開はいつかと思って見ていましたが、なかなかそんな風に感じられません。
だらだらと咲いてだらだらと散っていくような感じです。


花自体も少し小振りのような気がします。
剪定は伸びすぎないよう自己流で切っているので、時に強い剪定になることがあります。
前年沢山咲いたため翌年の花芽に影響し、果樹で言えば隔年結果のようなものがあるのでしょうか。
しかし、昨年の花が多かったためそう感じられるのかもしれません。今年も混んで咲いているところはあります。


サザンカは寒風で花びらが傷むと少々醜くなります。


サザンカはこの1本だけでこの近くにあるのはツバキ。ツバキは園芸用で咲くのは例年3月末くらいから。
ツバキとサザンカは全体の姿は似ていますが、はっきりと違いがあります。
サザンカは花が小振り。雄しべが大きく異なり、ツバキは根元が筒状、サザンカは根元からばらばらです。


サザンカの花弁は5~7枚で一重が多いらしい。我が家のは5弁のが二重の10枚に見えますが、どうなのでしょう。


葉もサザンカは小さく細身。花びらの散り方もツバキとははっきり違います。
花びらがバラバラと散ります。一方、ツバキは元からぼとりと落ちます。
このように周りには沢山花びらが散っています。


我が家のツバキで、今咲いているのはヤブツバキ。


ヤブツバキは裏山に沢山自生していますが、咲いているのは1本だけ。


昨年は今頃複数の木が咲いていました。
ヤブツバキは年によって早晩があるだけでなく、個体差もかなりあるようです。
この木は大概一番早く咲き、早い時は11月から咲き出すこともあります。


今冬は12月から。ただ、こちらもだらだらと咲き満開という風にはなりません。


まだまだ蕾が多い。


暖冬なのでもっと咲くかと思いきや、他に咲いている木はまだありません。
ヤブツバキの開花生理は分りませんが、やはり盛んに咲くのは3月から4月のようです。
周りにはヤブツバキが沢山あるので何れ楽しませてくれるでしょう。