里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ブロッコリー孫花蕾はまだ穫る

2020年02月29日 | 畑:花菜類

 2回に播いているブロッコリー。相変わらずおびただしい数の花蕾が着いています。
 こちらは7月13日に播いた1回目のブロッコリー。たまたま収穫が終わったところです。量が多いので加減して穫らざるをえません。


収穫しているのは側枝から出た孫の花蕾です。ひ孫に当たる花蕾もあるでしょう。外葉の下葉は枯れていますが、さして問題になりません。1回目のブロッコリーは台風の影響はほとんど受けず、土寄せも上手くいって太い側枝が出来ました。ですから勢いが衰えることもなく、孫の花蕾がよく育っています。


 この孫花蕾は、一口大から二口大くらいで自家用にはちょうどいい。寒さの厳しい年は凍害を受けることもありますが、今年はほとんどありません。 昨年もそうでした。凍害を受けると軸がポキリと折れなくなり、味も悪くなります。


 しかし、暖かければいいというものでもなく、気温が高いと花蕾はごく小さいまま開いてしまいます。暖冬の時には、寒冷地のこの辺りが丁度いい加減の気候になっているのかもしれません。穫り損ねて開いている花蕾が目立ってきました。

 こちらは2週間後に植えた2回目のブロッコリー。


 このブロッコリーは台風の影響があり、生育が少しバラつきました。それでも側花蕾の収穫はほぼ終り、孫花蕾が穫れています。


 みずみずしい若い花蕾も出てきています。この場所は後の利用に余裕があるので、あとしばらく収穫を続けます。


 これは、助っ人が収穫したもの。大ぶりのものと小ぶりのものを分けて収穫したようです。
 こちらはかなり大きい。一口では無理です。


 こちらは小ぶりで、一口から二口大でしょうか。


今年の小カブはよく頑張った

2020年02月28日 | 畑:根菜類

 小カブは11月半ばに収穫が始まって100日が経過しました。未だ小カブの浅漬けを毎日のように食べています。
 台風19号で傷めつけられながらよく頑張ってくれました。特に防寒対策もしていません。


 外葉が枯れて丈が短くなり、葉も少し黄ばんできたものの元気なものです。


甘味は寒さに当たっているので十分です。しかし、さすがに旬の時と比べるとなめらかさがなくなり、硬く感じられるようになってきました。


 まだ大分残っていますが、間もなく終りにしたいと思います。
 この場所には春のダイコンやハクサイを作る予定なので、そちらの準備もしなくてはいけません。


 小カブの品種は多々ありますが、この「耐病ひかり」という品種を何年も作り続けています。大きくなっても味が落ちないので、他の品種を作ってみる気がなかなかおきません。


 寒さに当たり、アントシアンの紫がかったカブもなかなかいいものです。


 10株ほど穫ってみましたが、まだまだ綺麗です。


 今年は、以前ほとんど食べなかった煮物やお吸い物でも食べてみました。結構いけることが分りました。

福寿草を水墨画で描く

2020年02月27日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

 福寿草を水墨画で描きました。
 春を告げる野草「福寿草」は絵になります。福寿草は、地上部に出て茎が伸びる間もなく、葉も十分に開かぬうちに花が咲き出します。茎葉が開ききる前の方が福寿草らしい。花が開く前の蕾もなんとも言えない可愛らしさがあります。
 花の色は鮮やかな黄金色、寿色です。水墨画だと花びらの鮮やかさは分りません。葉も少し伸びたものを描いてみましたが、どうだったでしょうか。
 福寿草は墨彩画の方が似合うのかもしれません。これは昨年2月の福寿草の墨彩画。


春を告げる野草は「福寿草」

2020年02月26日 | 野山

 福寿草の花が大分咲いてきました。
 最初の花が咲いたのに気づいたのは2週間ほど前です。


庭の日当たりの良いところから咲き始め、ここまでの数が咲くのに少し時間がかかりました。2月に入って冷え込んだ日が結構あったからだと思います。


庭にはあまりまとまって咲いていません。ポツポツといった感じです。これからもう少し咲くでしょう。

 こちらは裏山の土手です。
 少しまとまって生えていますが、イノシシに荒らされて減り、群生している竜のひげにも負け気味です。龍のひげは、この辺りでは猫玉と言われます。


しかし、この辺りで2月中に福寿草がこれほど咲くのはあまりないことです。昨年も早かったので2年連続ということになります。暖冬が常態化してきたと言うことでしょうか。


 寒冷地のこの辺りでは福寿草が春を告げる野草です。その名前と姿はいかにも長い冬から待ち望んだ春が来る喜びを表現しています。辺りに雪がある中で花を咲かせることもありますが、近年そのようなことは少なくなりました。幸福と長寿、福寿草とはいかにも縁起がいい。


 黄金色の花と独特の茎葉の姿が絵になります。


 花の色は名の通り寿色と言うのがふさわしいかもしれません。


 芽が出てまだ伸びきらない咲き始めの福寿草は特に可愛らしくいいものです。周りに花がない時期に目に鮮やかな寿色が突如として現われます。蕾の状態で芽を出し、間もなく花が開くというのは普通あまり見られません、大概は芽が出たら茎が伸び葉が茂ってから蕾見え、そして花が開きます、福寿草は茎がほんの少し伸び始め葉が出る間もなく最初の花が咲きます。その後に茎が伸び葉が展開していくという珍しい野草です。


 これから、もっと咲いてくると思いますが、一番福寿草らしいのは茎や葉が生長したものより花が咲き始めた頃のようです。福寿草は毒性があり、根は太く、増えすぎて困るという方もいますが、我が家の福寿草はそんなに殖えていません。

春を告げる山菜「フキノトウ」

2020年02月25日 | 山菜

 土手にフキノトウが出ています。
 1週間前くらいに出始めました。


 我が家の田んぼの土手でも南向きの土手です。この辺りの他の場所より少し早いかもしれません。なるほど、可愛いものです。


 考えてみると、フキノトウもなかなか面白い植物で、フキの地下茎からいきなり地上に蕾を出し、それからトウが伸びていきます。そして花が咲いた後に地下茎からフキの葉っぱが出てくるというユニークな植物です。


 この辺りでは、フキノトウは「ふきのとう」ですが、当県でも少し北の方にいくと「ばっけ」と呼ばれます。私もそちらの方で仕事をしていた折り、早春のフキノトウは珍重され、特に「ばっけ味噌」の御相伴に与ったことがよくあります。フキノトウと味噌を和えたものですが、ほろ苦いフキノトウと味噌の味香りがマッチしておいしいものです。正に早春の味なのでした。
 この辺りでは、あまりそのような習慣はなかったと思います。少なくとも我が家では味噌和えが作られた記憶はありません。せいぜい天ぷらでしょうか。それも毎年早春に食べたような印象はありません。

 そんなわけで、私はこの時期フキノトウにあまりこだわりがないため、さして気をつけて見ているわけではありません。近隣のこだわりのある方は時期が近づくと頻繁に確認されているようです。
 私の場合は野良仕事のついでに、田んぼの土手にたまたま出ていれば採るといった程度です。1週間前には出ているのが分っていたので、もっと早く採ればよかったかもしれません。これでは遅すぎです。


このくらいならちょうどいいでしょうか。


群生しているというほどのフキノトウではありません。



少し小ぶりであまりいいものとは言えませんが、20個ほど採ってみました。


 天ぷらにしてもらい、数個いただきました。独特のほろ苦さです。
 フキノトウは、冬の厳しい寒冷地に春を告げる山菜と言えますが、ほとんど雪が降らず暖冬の今年は、感激が今ひとつといったところでしょうか。