里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

トマト連続摘芯栽培'20~1回目の捻枝

2020年06月30日 | トマト連続摘芯栽培

 トマト連続摘芯栽培は1回目の捻枝(ねんし)を行いました。
 最初の第1花房が飛んだ状態になっている今年のトマト。通常の第2花房の位置に第1花房が着いています。例年なら、第1花房までは普通の1本仕立てと同じで、第2花房から連続摘芯栽培をスタートしますが、今年は、初めて、第1花房から連続摘芯栽培をスタートすることになりました。
 現在、第3花房の開花がほぼ終わりました。摘芯されている第1基本枝は、第1花房がピンポン球より大きくなり、第2花房も500円玉くらいになっています。天候の関係もあって、捻枝の時期としては若干遅れました。


 捻枝前の状態です。第1花房の下のわき芽を支柱に誘引しているので、第1花房、第2花房の着いている第1基本枝は、すでに斜めになっています。
 これを捻枝し、さらに枝を下の方に垂らします。


 捻枝は折り曲げるのではありません。その名の通り枝を捻ります。


 枝の根元を押さえながらねじ曲げるようにします。下に曲げるよりは横に捻るイメージです。捻枝されました。


 今度は花の咲いている第3花房の下のわき芽を伸ばします。ここで支柱に誘引止めします。


 やりやすいのは晴天日の午後。トマトの葉が少ししなっているようなときにやると楽にできます。梅雨期はトマト自体の水分が多く、やややりにくい。
 別のトマトで。

 捻られているのが分ります。
 捻枝で完全に下を向かなくても、実が大きくなると重みで次第に下がってくるので、無理をする必要はありません。


 この程度で十分です。


 第1基本枝が下に垂れて、第1花房の方が上にあり、第2花房の方が下になりました。
 葉の先端の方は地面に着くくらいになっているので、後に多少切る必要があるかもしれません。


 全ての株の捻枝を終了しました。


 この後は、第3花房の着いた枝が第2基本枝になり捻枝されることになります。そして、第3花房の下から出ているわき芽を支柱に誘引し伸ばします。

サツキを墨彩画で描く

2020年06月29日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3


 サツキを墨彩画で描きました。
 6月の庭を彩ったサツキもほぼ終りです。サツキの株全体を描くのは難しいので、枝を取り出してみました。5弁の花びらと蕊(しべ)ははっきりとしています。葉も沢山付いています。
 最も多い赤のサツキです。花びらは淡墨で線描きし、朱の顔彩で色付けしてみました。残念ながら綺麗な色合いとはいきませんでした。
 本当は蕊にも色が付いているのですが、メリハリがなくなってしまうので、濃墨で描きました。サツキの蕊は細く、少し弱々しい感じがしますが、そのとおり描くと生気に欠けてしまうようです。やはり蕊は勢いよく描くべきと思ったことでした。





菩提寺で世話人会

2020年06月29日 | 暮らし


昨日は、我が家の菩提寺で世話人会があり、出席しました。
浄土真宗本願寺派のお寺さんです。
亡くなった父のあとをそのまま引き継ぐ形で世話人を仰せつかり、準総代という役回りを20数年努めています。当時、私が最も若い世話人だったと思います。
世話人会は例年、今頃に開かれますが、今年はコロナ禍の影響で中止される可能性が高いと思っていました。自粛解除を受けて、急遽開催の運びとなったようです。
世話人会はいわば檀徒の代表総会のようなものです、
例年は、本堂で全員がお経の唱和の後、会堂に移動して協議が行われます。今年は最初から最後まで本堂と会堂に分かれ、3密を避ける設営がなされました。
こちらが本堂。

こちらが会堂。
本堂の様子が画面に映されます。設営も大変だったろうと思います。


世話人会では昨年度と今年度の行事や決算、予算の審議があります。
今日は50人くらい出席していましたので、例年とあまり変らなかったようです。
最後に、檀家さんの年会費を徴収するためのカップが配布されます。これが世話人の大きな仕事。
檀家さんとの取り次ぎは世話人の役目です。ただ、お金を扱うのはあまり有り難くないというのが正直のところ。母健在の頃は、檀家さん回りも母頼りでしたが、その母も亡くなり今年で20年。ささやかな地域奉仕のつもりで続けています。

庭のサツキを楽しむ

2020年06月28日 | 

 6月の庭で最も楽しめるのがサツキ。


 早いものは5月末くらいから咲き始め、遅いものは来月に入ってからも咲いていますが、最盛期は6月中旬。今は最終盤です。
 写真に収めたものをまとめてみました。
 我が家のサツキで最も古いものは百年くらいは経っているのだろうと思います。私が物心ついた頃にはすでに大きな株が相当数ありました。


 庭の奥の方に植えられているものが古く、手前のものが新しい株。
 これは最も手前にあり、比較的新しい。といっても記憶は曖昧です。


 最も多いのが、鮮やかな赤のサツキ。


 赤、白、ピンクなど何種かありますが、長い年月の間に多くが自然交雑したものと思います。一株の中に色んな花が混じっているものが多数あります。
 花の密度が薄いのは、剪定の問題もありますが、老化していることにもあるのでしょう。





 実生から自然繁殖したものもかなりあると思います。




 石垣の間から生えているサツキもあります。




 これらは幼少の頃からありましたが、今はさらに殖えています。石垣の間に植えることはないので、自然に定着したということです。





 これは家裏にあって、刈り込まなかったもの。唯一八重のサツキ。


 いくつかアップにしてみました。



















 サツキは花が終わった後は、出来るだけ早めに刈り込まないと翌年の花芽が確保できなくなります。分っていながらにして難しく、助っ人が頼りです。

貯蔵用玉ねぎは吊しとコンテナで乾燥

2020年06月27日 | 畑:土物類

 先日、畑から一斉に収穫したタマネギは、作業場の下屋に並べて、10日ほど陰干ししました。これで腐れが出にくく、後の作業もやりやすくなります。


 中晩生種の「ネオアース」は貯蔵が本命で、来春まで利用します。そのため、この後、さらにしっかりと乾燥させることが大事です。作業は全て助っ人がやってくれました。
 やり方は2通り。
 一般的な吊しによる乾燥。


 7~8個のタマネギごとに、茎を20センチほど付けてひもで縛って竿に吊します。


 雑然としていますが、雨の当たらない風通しのいい場所です。


 毎年、途中で何個か落ちますが、多少はしょうがありません。


 もう一つの方法は、かご形のコンテナに並べる乾燥。


 500g級の特大玉は、重すぎて吊すのは無理があります。そこで、昨年もこの方法を採ったところ問題ありませんでした。


 下にも空間を設け、タマネギを重ねずに風通し良い状態で並べるので大丈夫です。これを箱形のコンテナに沢山詰めたまま放置すると腐れの原因になります。


 吊すよりも楽に出来るので、昨年よりは一回り小ぶりなものまで、この方法での乾燥となりました。


 半数まではいきませんが、今年は4割方この方法となりました。 


 しばらくこのような2通りの方法で乾燥させ、根や茎が完全に乾燥した後は、取り込んで重ねて貯蔵します。
 昨年より数十個少ないですが、昨年の台風19号被害のことを思えば上出来です。来春まで十分間に合うでしょう。

大麦の穂を水墨画で描く

2020年06月26日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 大麦の穂を水墨画で描きました。
 6月は麦が黄金色に輝く季節です。今、麦秋と言っても、若い人にはどのくらい通じるでしょうか。麦の穂を見ること自体、一般の方にはほとんど機会がないことでしょう。麦には大麦と小麦があります。小麦は小麦粉となって、パンやうどんの原料になるので、馴染みがあるかもしれませんが、大麦はどうでしょう。
 大麦にも6条大麦と2条大麦があり、これは6条大麦です。6条大麦は押し麦となって麦飯の原料となりますが、飼料となるものも多い。我が家でも幼少の頃は麦飯が普通でしたが、今、日常的に食べることはなくなりました。
 大麦の穂の特徴は、長い芒(ノゲ)。勢いのあるノゲは画になります。

麦秋の季節も過ぎ去る

2020年06月26日 | 小旅

 6月は麦の実る季節。黄金色の風景は絵になります。


 昔は我が家でも麦を作っていましたが、今、近隣では麦を作っている風景を見ることはできません。
 私がたまに通る道筋に、大麦を大規模に栽培している所があり、毎年一度は撮影チャンスがあります。今年は二度通る機会がありました。
 この場所は、雄大な蔵王連峰が背景にあり、タイミングが良ければ絶景写真が撮れるのではないかという期待があります。しかし、これまでまだ良い写真を撮れていません。
 これは6月7日に通ったときのもの。


麦はかなり黄色くなっていました。


 まだ青みの残っているところもあり、収穫するには早すぎますが、写真に収めるには十分です。


 肝心の蔵王連峰は雲の中でした。


 つい先日、再び通る機会があり、立ち寄りましたが、すっかり刈り終わっていました。


 蔵王連峰の方は霞んではいたものの、それなりに見えていたので残念です。


 ここは、初めて墨画展に出品した風景画のモチーフにした所です。
 この時期、チャンスがあるのは半月くらい。狙って撮っているわけではなく、こちらの都合でたまたま通った時に撮っているので、よほどタイミングが良くないと難しい。次回のチャンスはまた来年以降となりました。



ナスの簡易な誘引と整枝法

2020年06月25日 | 畑:果菜類

 ナスは数日前から収穫が始まりました。
 3本仕立てにしているナスには、中央の1本の支柱に加え、両側に廃材を利用したパイプを立て、それに直管パイプを横にフックバンドで止めて簡易な誘引法を行っています。


 誘引と言っても、基本的に枝を止めていません。直管パイプに枝が密着することで、枝の垂れ下がりを防ぎます。


 枝が伸びてきたのでこの横の直管パイプを少し上に上げます。


 フックバンドを完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。上の方のパイプの幅が少し広くなっています。枝がパイプに密着し、パイプに誘引止めしなくてもあまり動きません。

 
 横の直管はまた上げるので、ここでもフックバンドは完全には止めません。これで問題なく持っています。
 例年、ナスは枝が風で折られることが多かったのですが、今年は畑を変えたので多少は風当たりが弱くなるのではないかと思っています。

 
 整枝は、過去には切り戻し剪定などもやりましたが、現在は、簡易な「ふところ枝」の整理を行っています。
 「ふところ枝」とは、ピーマンと同様で内側の方に向かって伸びた枝のことです。これを整理することで光線が株全体に入るようになり、株の勢いを保ち、実の太りが良くなります。


 上からのぞき込むようにすると、内側の混み具合が分りやすい。
 中心に向かって伸びている枝を間引くと、透けて見えるようになります。


 全て1回目の「ふところ枝」の整理を終わりました。


 この1株だけ、直管パイプによる簡易誘引から外れてしまったので、3本の支柱を立て誘引しています。この株だけ切り戻し剪定を行うことにしました。

 切り戻し剪定は、実の着いている枝を摘芯し、収穫後に切り戻してわき芽を伸ばします。そのわき芽に実が着けば、また同様に摘芯と切り戻しを繰り返して枝を支柱に誘引していきます。
 この花の上に葉を1枚残して摘芯しました。実を収穫した後、枝を切り戻し、下のわき芽を伸ばします。


ピーマンの簡易な誘引と整枝法

2020年06月24日 | 畑:果菜類

 ピーマンは1番果の収穫が間近になってきました。6月の気温が高く経過したので、植付け時の苗が小さかった割には、生育は順調です。近年問題になっているウイルスの症状の出ている株は今のところありません。
 ピーマンの支柱は、ここまで1本の支柱だけを立てていました。(支柱立て時
 枝が伸びてくると垂れ下がり、枝折れも出やすくなります。そこで、誘引をする必要があります。
 ピーマンの誘引法も諸々試した結果、現在はナスと同様の方法に落ち着きました。


 用いる資材は、全て昔のハウスを解体した廃材利用です。畝に沿ってピーマンの両側に適当な間隔にパイプ支柱を立てます。
 後々の誘引のために、上方を少し広めにします。


それに直管パイプをフックバンドで止めます。フックバンドは完全に止めず、後で簡単に動く状態にしておきます。これで、十分に持ちます。


 枝をパイプに縛ることはしません。枝がパイプに密着することであまり動かなくなります。
 枝の伸び具合に応じて、このパイプを上の方に上げていきます。フックバンドの下を軽く叩くと簡単に上がります。これで、ほぼ枝の垂れ下がりは防げます。たまに折れたり、パイプの下になったりする枝は出ますが、ピーマンは分枝が多いので、あまり気にしません。


 ピーマンの枝は花芽が着くごとに2本に分枝し、ねずみ算式に枝が増えていきます。放置すると枝葉が混みすぎ、光線の通りが悪くなるので整枝が必要です。
 やっているのは、最も簡単な「ふところ枝」の整理。
 「ふところ枝」とは株の内側の方に向かって伸びた枝のことです。これを整理することで日光が株全体に入るようになり、実の太りが良くなります。また、風通しが良くなり病害虫予防にもなるようです。
 内側が混んできました。ふところ枝の整理を行います。


 株の中心に向かっている枝を間引きました。


 株を上からのぞき込むようにすると、ふところ枝の込み具合が分りやすい。


 株の中心に向かっている枝を整理すると、透けて見えるようになります。
 内側にも光が入るようになりました。


 廃材の直管パイプを利用した誘引支柱の設置と、1回目のふところ枝の整理が終わりました。


 生育期間中、何度か直管パイプを上げながら、ふところ枝の整理をするのが、我が家の簡易な整枝誘引法です。

夏秋きゅうりの整枝法

2020年06月23日 | 畑:果菜類

 キュウリは植付けて間もなく1ヶ月半。1週間ほど前から収穫が始まりました。
 10節目までの雌花は全て摘花、親蔓と3~5節目から出る強い子蔓を伸ばし2本仕立てにしています。(2本仕立て開始時のキュウリ
 目標の収穫期間は100日で、先は長い。
 夏秋きゅうりを多く穫るためのポイントは親蔓ではなく側枝。わき芽の子蔓、そして孫蔓です。
 親蔓の節に雌花が着く割合は3~4割、子蔓や孫蔓にはほぼ100%雌花が着くので、いかにして元気な子蔓、孫蔓を出していくかにかかっています。そのためには、病害虫防除や追肥など色々ありますが、なかなか難しい。整枝は誰にでもできます。


 2本仕立てにしている親蔓と強い子蔓1本は葉の数が増えて、形が大分出来てきました。
 6月の気温が高く経過したため、例年より伸びはかなり早まっています。


 親蔓は先端が肩の上から頂点近くまで伸びてきました。


 2本仕立てにしている強い子蔓も中段より上まで伸びています。
 この2本はどこまでも伸ばすわけではありません。誘引して、ネット支柱の肩の上まで行ったところで摘芯します。


 親蔓を全て摘芯しました。


 わき芽の子蔓も大分伸びてきました。これを放置するとジャングルのようになってしまいます。これを摘芯していきます。
 すでに地面に近い数節は、完全に摘んでいます。そこの上から出る側枝(わき芽)は1~2節で摘芯します。私が目安にしているのは長さ。2節で長さが15~20センチ程度なら2節、超えそうなら1節で摘芯します。
 これは節間が短いので2節で摘芯。


 摘芯後


 これは節間が伸びているので1節で摘芯。


 摘芯後


 摘芯は葉が展開したら早めにやるのが理想。長く伸びた蔓を切り詰めるのはキュウリにショックを与えて悪いと言われます。


 これは悪い例。
 3枚目が完全に展開しているのに2枚でポツンと切ってしまいました。


 今回の整枝作業を終えました。


 摘芯の作業は、全体の混み具合と蔓の勢いを見ながらやるのが大事で、盆栽のようにみんな摘んでしまうと勢いが衰えてしまうのです。
 キュウリを長持ちさせるには、常に勢いのいい成長点をいくつか残しておく必要があると言われます。摘芯もやり過ぎは禁物なのでした。
 下の方の摘芯した子蔓からは、もう孫蔓が出ています。


 下の方の子蔓からも穫れ始めました。親蔓だけでなく側枝から穫れ始めると収穫本格化の合図です。例年よりかなり早まっています。


 果実に少し曲がりや尻細の傾向が見られますが、これは少々樹の勢いが強すぎるからです。経験的に、収穫初期はこのくらいがいいようです。


バラの花を墨彩画で描く

2020年06月22日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙


 バラの花を墨彩画で描きました。
 我が家の深紅のバラをモチーフに、顔彩を使って描いてみました。
 本来の花びらの色はもっと深い紅ですが、数限りある顔彩から適当な色を選択するのは難しい。普段、墨彩画で描く場合も葉は水墨だけで描きます。今回、淡墨の部分に少し緑を入れてみましたが、どうでしたか。
 母の残した1株のバラ。貴重な存在ではあります。

ヤマボウシを水墨画で描く

2020年06月21日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙


 ヤマボウシを水墨画で描きました。
 清々しい気分にさせてくれる純白のヤマボウシ。花芽の多いところは重なるように咲いています。
 色も形もシンプルです。そこが好ましいところですが、画にすると単調になりやすい。純白とはいえ微妙な影やしわがあり、花の向きや形も全く同じではつまりません。シンプルと変化の調和は大変に難しい。線描きの画力が試される厳しい題材です。

純白と深紅の色が好ましい

2020年06月21日 | 

 今の時期、純白と深紅の色が好ましい。ヤマボウシの純白とバラの深紅。
 写真はいずれも数日前のものです。現在は、さすがに高温続きで褪せてきました。
 ヤマボウシの純白は何とも清々しい気分にさせてくれます。


 実は花びらに見える白の4片は総苞片と言われるもので、本当の花は中心にある小さい丸形のもの。


 このヤマボウシを植えたのは20数年前。今では、この純白を毎年見るのが楽しみになりました。


 枝をみんな切り詰めると花芽がなくなると思い、順繰りに枝を間引くような剪定をしています。適当に剪定していますが、放置すればたちまち高木になります。


 花(総苞片)は純白になる前に小さな緑色からだんだんと薄くなって大きな純白に変っていきます。その過程を楽しむのも一興。


 花芽の多いところは重なるように咲きます。
 白の花は種々ありますが、このシンプルな形の純白が実に良いので、この木をモチーフにしばしば画にしています。


 ヤマボウシの純白と同時に楽しめるのが、バラの深紅。


 このバラは母が生前植えたものですから、20年以上経っていることは間違いありません。このバラの剪定は助っ人任せです。


 バラ園などには百花繚乱のごとく種々のバラが咲き誇っていますが、我が家には、このバラともう1本のみ。こちらのバラはピンク色で、他の植木に埋もれて勢いも悪い。


 この深紅のバラは、庭と言うよりまるではずれの方にあり、気にもとめませんでしたが、しばらく前、その色の良さに気づき、しばしば画のモチーフにしてきました。


 赤にも朱に近い赤から真紅、そして燕脂に近い赤まで微妙に違います。このバラの色は燕脂まではいかない、やはり深紅と表現するのが適当のような気がします。

 
 非常に深みのある赤で、気に入っています。


 母が残した一株の貴重なバラです。



春播き長ネギの植付け

2020年06月20日 | 畑:葉菜類

 春播き長ネギの植付けをしました。予定より大分遅れました。
 3月にトンネルの苗床に早播きしたネギが発芽不揃いで、大半、4月に播き直しました。
 今年は植付け方も変えました。品種はホワイトスターと白扇。最近はホワイトスターのみでしたが、2品種にしてみました。
 畑は、すでに苦土石灰や元肥を入れて耕耘してあります。
 畝間は広めの1メートル。植付け溝になるところに目印線を付けます。


 例年なら、ここで管理機の畝立てロータを使って大きく土をはねあげ、植付け溝を作ります。高さが30センチくらいなる深いしっかりとした溝です。白根部分が40㎝以上のネギを作るためですが、今年は止めました。
 昨年、大雨の繰り返しで根腐れをおこし、多くを駄目にしてしまいました。粘土質の強い畑では深い溝を立てるのはリスクが大きいと反省し、今年は浅い植付け溝を鍬で作ることにしました。白根はほどほどの長さで良いと割り切ることにします。


 苗の状態はまずまずです。


小さいのは除き、揃った苗を数センチ間隔に植えました。


植付け後に、粒状の殺虫剤と化成肥料を少々バラまきしました。


 鍬で土を少し追加し、ならして植え付け終了です。1畝に100数十本。
 手前の2畝がホワイトスター。奥の1畝が白扇。


 この後、昨年秋から堆積しておいた稲わらをたっぷり敷きます。


これは、乾燥防止と、粘土質の土が固まりにくくするためにやっています。これをやることで根張りが良くなると思っていますが、水を溜め込む可能性もあるので、昨年のように湿害の原因になるのではないかと少し心配しています。


 この後は、土を少々戻し、落ち着かせてやります。


 この1畝は、3月に早播きした苗を5月末に植えたもの。品種はホワイトスター。


 手前の早播きのネギもイマイチの姿ですが、全部でネギは4畝になっています。


直管パイプを利用したナスの簡易誘引法

2020年06月19日 | 畑:果菜類

 ナスは、まずまずの生育で、1番果も大きくなってきました。
 ここまで、支柱は、ナスの主枝に沿って1本の支柱だけを立てていましたが、枝葉が伸びてくると、1本の支柱だけでは不安定です。3本仕立てにしているので、風などで傷められないよう支柱を増やし、誘引してやる必要があります。
 これまで様々な誘引法を試した結果、最も簡易な方法として落ち着いたのが現在の方法です。


 使う資材は、全て昔のパイプハウスを解体した廃材です。
 畝に沿って植えたナスの両側に適当な間隔にパイプ支柱を立てます。支柱は心持ち上の方を広げるようにします。後々の誘引のことを考えてのことです。


 それに直管パイプをフックバンドで止めます。


 フックバンドは完全に止めず、簡単に動く状態にしておきます。普通は、この状態で落ちることなく十分に持ちます。


 枝が伸びるにしたがって、この直管パイプを上の方に上げていきます。フックバンドのところを下から軽く叩くだけで簡単にパイプは上がります。
 基本的に、パイプに縛って誘引することはしません。


 枝がパイプに密着するとパイプに縛らなくてもあまり動きませんし、枝の垂れ下がりが防げます。


 今年、畑を替えたこともあり、たまたま1株だけ直管パイプが届かない状態になってしまいました。


 この株だけ2本の支柱を追加して、誘引することにしました。