里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

アスパラ菜は順調でわき芽(孫茎)が盛り

2024年12月28日 | 畑:花菜類

今年のアスパラ菜は9月半ばと少し遅めの直播き。
11月早々から主枝(親茎)を穫り始め、11月20日頃からはわき芽(子茎)を穫り始めました
わき芽(子茎)が穫れるようになれば最盛期。その子茎もほぼ穫り終わりました。


株がやや疲れてきたのか葉に斑点が目立ってはきました。
12月半ばからわき芽(子茎)から出る孫茎が順調に穫れ始め、今盛りになっています。


なお、小生は分かりやすく子茎、孫茎と呼んでいますが、一般呼称は子茎が1次側枝、孫茎が2次側枝です。
まだ子茎も若干残ってはいるものの伸びているトウの殆どは孫茎です。
12月は気温が下がっていますが、思いのほか進んでいます。
孫茎になると丈は次第に短くなってくるのはやむを得ません。
気温が低くなり、株の力も落ちてくるからで当然と言えます。
しかし、このくらい伸びていれば十分、茎も太くなっています。
主枝(親茎)を収穫する時わき芽(子茎)を数芽だけに制限して切っているからです。
沢山残すと子茎の数は多くなるものの細くなり、当然孫茎も細く短くなりやすい。
子茎は2、3芽で切るようにしています。同様に孫茎も2、3芽残して切ります。
この株を切ってみます。


少し上方から覗くと、切るのはこの3本。


まず花の咲いている1本を切りました。


さらに中央と右の2本を切り孫茎を3本切りました。後ろの方にも隠れており10本余りの切り跡が見えます。


分かりにくいので茎の少なめの株で確認してみます。
切るのは花の咲いているこの1本。


2芽残しで切りました。


切り跡を確認してみます。
①が主枝(親茎)、②が子茎の切り跡4本、3が孫茎でこれから穫るものも含め6本。


隠れているものもあるので切り跡はもっと増えていきます。
孫茎の葉の付け根には、ひ孫の芽が見えています。
アスパラ菜は蕾から花の咲き始めが穫り頃ですが、多少花が咲いても問題ありません。
低温期は少し花が咲いても丈がある程度伸びてから切るようにしています。
数株穫ってみました。長さも太さも十分の孫茎が穫れました。


厳寒期に向かうので凍害が心配ですが、今のところは大丈夫。
ー5℃を下回るような急な強い霜に見舞われるとダメージを受けます。
今の気温の経過なら徐々に耐寒性も増してきます。
こちらは寒咲花菜。


今年は12月早々に穫り始めましたが、主枝(親茎)がまだ大分残っています。
今頃はわき芽(子茎)が穫れるようになるかと思いましたが、思いのほか遅れています。
わき芽(子茎)が穫れ始めれば最盛期入りですが、年明けになるでしょう。


3回目のブロッコリー頂花蕾が収穫盛りになる

2024年12月16日 | 畑:花菜類

今年のブロッコリーは1回目の苗が不調のため2回目を追加で播き直し3回になっています。
今では一見どれも同じに見えています。品種は全て「緑嶺」。


これが1回目のブロッコリー。


頂花蕾は10月末から穫り始め、12月10日頃からは側花蕾を穫っています。
側花蕾は頂花蕾並の大きな花蕾が穫れ続けています。


これが2回目のブロッコリー。


頂花蕾は11月下旬から穫り始めほぼ穫り終えましたが、まだ若干残っています。


太い側枝も伸びていますが、さすがに気温が下がり1回目のような大きな側花蕾は無理でしょう。
これが3回目のブロッコリー。


種播き8月13日、 植付け9月4日、追肥土寄せ10月8日。
今年は昨年と違い11月下旬から気温が下がっているので想定よりは少し穫るのが遅くなっています。
ただすでに10日前くらいには穫れる状態のものがありました。実際に穫り始めたのは数日前から。
2回目の頂花蕾や1回目の側花蕾とかち合っていたため少し遅らせて穫り始めました。


気温がかなり下がって来たので穫り遅れの心配もなくなっています。
植えた時は小さな苗でしたが順調に生育しました。
本来ならこれが2回目のブロッコリーになるところでした。
追肥土寄せの効果も十分で、しっかりした大きな株に育っています。


やはりブロッコリーはしっかりした株にしないと大きな花蕾を穫ることは難しい。
頂花蕾は1、2回目と同程度に大きくなっています。


もちろん気温も下がってきたことから引き締まった綺麗な花蕾になっています。
この中央の株は収穫が終わっています。両側の花蕾も大きい。


穫ってみます。


どの花蕾も直径14、5㎝の2L、3L級になっています。
当分頂花蕾が穫れるので今年は1回目の側花蕾も含め2ヶ月は大きな花蕾の収穫が続くことになりました。
追加の播き直しも寄与したと言えるでしょう。
事情を知らない助っ人は今年は大きなブロッコリーが長く穫れるので良いと言っています。




ナバナ「寒咲花菜」を穫り始める

2024年12月11日 | 畑:花菜類

ナバナ類の一種「寒咲花菜」を穫り始めました。
夏の気温が高かったため例年より1週間ほど遅い9月半ばの種播き。種子はトーホク種苗のもの。
12月早々を見込んでいたので1週間くらい遅くなりました。
今年は昨年のような暖冬とは様相が違うようです。


条件の良くない中での直播きだったので不安でしたが、欠株もなく順調。
追肥土寄せの効果もあったようで、例年になく生育は揃っています。
畝間は80㎝ですが、すでにいっぱいになっており生育は極めて旺盛。


ちょっと見には花芽を見つけるのが難しい。まだ上まで伸びていない株が多い。



主枝(親茎)は意外の伸びるのが遅く大きな外葉に隠れてより見えにくい。
しかし、株の中心を覗くと早いものは膨らんだ蕾が見えます。


ナバナ類には何種かあり、これは花菜(はなな)と呼ばれます。
人によっては菜花と呼ぶ方もいて紛らわしい。店では菜の花として売られることが多いかもしれません。
通常の花菜は春暖かくなって花が咲くナタネですが、これは寒咲きのナタネです。
比較的高い気温にも感応して花芽が出来、生長も早く冬場に穫れるようになります。
元は京都伏見で栽培されていた寒咲きナタネの一種が品種改良され当地のような寒冷地でも栽培できます。
主枝の蕾は見えにくいため覗き込んで確認しながら穫ります。
食べるのには多少咲いても問題ないのですが、主枝のトウは少し早めに摘むようにしないと、花茎が長く伸びわき芽にも影響します。
この主枝のトウを収穫してみます。


トウ(親茎)に付いているわき芽を数芽残して切ります。
しかし、数芽残しのつもりでも地際の葉は非常に詰まっているため大概10芽くらい残ります。
切りました。


切った後。すでにわき芽が大分伸びています。


別の株で。


切りました。


やはりわき芽が伸びています。
トウを上の方で切ればわき芽が多くなり穫れる本数は増えますが、細くなってしまいます。
数株収穫してみます。蕾は隠れて見えにくい。


立てて上からだと蕾が見えます。


トウは花、蕾、茎そして新葉と余すところなく食べられます。
花菜は柔らかくほのかな苦味があり独特の風味と食感が味わえます。我が家郎党でも人気です。
定番はお浸しや和え物ですが、炒め物、てんぷら、一夜漬けなど様々。
ちなみに小生はさっと湯がいて玉子でとじるのが好物です。
こちらは同じナバナ類のアスパラ菜。


11月早々から穫り始め、わき芽(子茎)の収穫が終盤です。外葉に斑点が目立ってきました。
これから孫茎が伸びてきますが、主役は「寒咲花菜」にバトンタッチと言ったところ。


越冬を前に茎立ち菜に追肥と土寄せ

2024年12月07日 | 畑:花菜類

越冬を前に茎立ち菜に追肥と土寄せをしました。
茎立ち菜とは当地方での呼び名で通称「茎立ち」、とう立ち菜のことです。
アブラナ科野菜の春に伸びてくるトウを食します。広い意味ではナバナ類の一つ。
今収穫しているハクサイや縮み雪菜などのアブラナ科野菜も春まで放置すればトウが伸びてくるので、これも茎立ち菜の一つと言えるでしょう。
しかし、トウを利用する目的で栽培する場合に茎立ち菜と言うのが普通です。
我が家で茎立ち菜として作っているのは「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種。
種播きは例年並の10月21日。昨年よりは若干遅い。
当地の標準よりは早播きです。大株にして越冬した方が収穫量は多くなります。
7、8粒と多めに直播きし、3回に間引きして10日ほど前に1本立てにしました。
これが「仙台雪菜」。


当地方のいわゆる伝統野菜で、このまま葉物として美味しく食べられます。
我が家では春に伸びるトウが美味しいので、昔から茎立ち菜として作っています。


3種の中では一番弱く作りにくいのですが、今年は順調。欠株もありません。
「仙台雪菜」を作る方は少なくなりました。増えているのは我が家でも作っている「縮み雪菜」。
しかし、全くの別種。ただ、最近店に出ている雪菜と称している野菜は「縮み雪菜」です。
まず畝の両肩に追肥。


見にくいですが、節約のため在庫の硫安に苦土石灰を混合して使っています。
土の水分具合も良かったので鍬だけで土寄せしました。


特に覆いなどの防寒はしません。土寄せが防寒対策なのでしっかりと寄せます。


大株にするとわき芽の数が多くなるため沢山のトウが伸びてきます。
こちらは「かき菜」。


類似のアブラナは全国各地に見られます。
「かき菜」は在来アブラナの一種で、主に関東での呼び名になっているようです。
丈夫で作りやすく沢山穫れるので昔から作っています。
昨年は発芽と初期の生育が遅れましたが、今年はまずまずの生育で欠株もありません。
同様に追肥。


土寄せ。


昨年に比べると生育のバラツキが少ない。元々は丈夫なので旺盛になるでしょう。


「かき菜」は茎立ち菜専用で、春にトウ立ちし伸びてきた新葉を利用します。「仙台雪菜」のようにこのままで葉物としては利用できません。
こちらは「つぼみ菜」。


「かき菜」と同類で、姿が似ています。
「かき菜」に比べると「つぼみ菜」の方が葉が明緑色で艶があります。
他よりも初期の生育が進むように感じられます。
同様に追肥。


土寄せ。


当地方では、「かき菜」より「つぼみ菜」の方が馴染みがあります。
我が家では昔は「つぼみ菜」は作っていませんでした。作り始まったのは数年前から。
他の2種より確実に早く穫れることが分かり毎年作るようになりました。


アスパラ菜や寒咲花菜と違い茎立ち菜3種は冬の十分な低温に当たることで沢山の花芽が出来ます。
茎立ち菜は早春の貴重な野菜と言えます。




ブロッコリーの大きな側花蕾が穫れる(側枝を見る)

2024年12月04日 | 畑:花菜類

今年のブロッコリーは2回の植付け予定が、1回目の苗が不調で追加で播き直したため3回となりました。
今では一目では見分けが付かなくなっています。品種は全て「緑嶺」。


種播き7月16日、植付け8月8日、追肥土寄せ9月5日。


今見えている花蕾は全て側花蕾ですが、一見したところ頂花蕾のように見えるかもしれません。
手前の方に大きな葉が沢山伸びているのは全て側枝(わき芽)です。


数日前からこの側花蕾を穫り始めました。
左に見えるのが頂花蕾の穫り跡で、右の花蕾が側花蕾。


このような穫り頃の側花蕾が多くなってきました。
昨年よりはペースが遅くなっていますが、昨年が早過ぎたのでこれが普通。
小生は側花蕾も頂花蕾並の大きな花蕾を穫ることを目標にしています。
昨年は軒並みビッグな側花蕾でしたが、今年はそこまでは行っていません。
それでもM級以上にはなっており、十分満足できます。
言うまでもなく主枝の先に着くのが頂花蕾、側枝(わき芽)の先に着くのが側花蕾です。
頂花蕾を収穫した後、そのすぐ下から小さな側花蕾が穫れてきます。
しかし、これはごく普通の側花蕾で大きな花蕾にはなりません。
大きな側花蕾になるのは株元から伸びた太い側枝の先に着く花蕾です。
この株は中央に頂花蕾の穫り跡、左右に大きな側花蕾が着いています。


この株の根元を見てみます。
中央に見える太い茎が頂花蕾の着いた主枝、左右に伸びているのが側枝です。


この太い側枝は主枝と同じような大きな葉が付き一見主枝と見間違うほどです。
このような側枝が育てば頂花蕾並の側花蕾が穫れる可能性があります。
別の株で。これも大きな側花蕾に育っています。左に頂花蕾の穫り跡、右に側花蕾です。


株元を見ると、中央に頂花蕾の主枝、右手前に大きな側花蕾の着いた側枝です。


このような太い側枝を伸ばすために拘っているのが土寄せ
わき芽の付け根が隠れるくらいがっちりと行います。そこからは不定根が出て主枝のように生長します。
但し、大きな側枝に生長したからといって必ず大きな花蕾になるとは限りません。
天候にも左右されます。2回目以降の側枝からは1回目のような側花蕾を穫るのことは難しいでしょう。
これが2回目のブロッコリー。


頂花蕾は過半穫り終えましたが、まだ残っています。1回目の側花蕾とかち合っています。
1回目の側花蕾を穫ってみました。
右が大きな側花蕾、左が頂花蕾直下に着く普通の小さな側花蕾です。


2回目のブロッコリーの頂花蕾と比べてみます。
右が1回目の側花蕾、左が2回目の頂花蕾。


2回目の頂花蕾よりはやや小さいものの姿も良く直径12、3㎝で立派なAL級です。
これが3回目のブロッコリー。


頂花蕾が大きくなってきました。
1回目のブロッコリーの側花蕾、2回目のブロッコリーの頂花蕾とかち合いそう。
ただ、気温もかなり下がって来たので穫り遅れの心配も少なくなるでしょう。