里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

春の原木シイタケが穫れ始める

2023年03月31日 | 山菜

春の原木シイタケが穫れ始めました。いわゆる春子です。


昨年秋から冬にかけだらだらと穫れた原木シイタケ。
全般に水不足。特に11月は極端な水不足でした。
水を掛けられる環境にないので一面にシイタケと言った状況にはなりませんでした。
厳寒期に入ってからも穫れたので重宝ではあったもののやや不完全燃焼と言ったところでしょうか。
本来なら11月に出るべきものが、ずっと後ずれし厳寒期に入ったようでした。
時期的にどうかと思いましたが、試しに2月下旬に全てのほだ木を天地返ししてみました。
3月になって小さなシイタケの芽がたくさん出かかっていました。しかし、やはり水不足。
手前の原木が今年植菌3年目、右奥が植菌5年目、左奥が植菌2年目。


穫れ出した原木は主に今年植菌3年目になる原木です。


昨年秋から同じような状況になっています。
品種は日本農林種菌の「すその360」。


3月は気温が高かったので水さえ供給されれば発生するだろうと見ていました。
2、3度降雨がありましたが、シイタケにとってはもっと降って欲しかったところでしょう。
それでもようやく溜め込んだシイタケが伸び出したようです。手頃な大きさのシイタケも出ています。


地面に近いところは水分が多いので、こんな感じに出ている原木もあります。


気温が高いと言ってもまだ3月。
沢山の小さな芽が見えるので、これが伸びてくれれば最盛だと思います。


これが植菌5年目になる原木。


3年目、4年目の春は順調に穫れたものの4年目の秋に穫れたのは僅か。
まだそんなに傷んではいないはず。今年春の復活を期待しているのですが、どうでしょう。


所々に芽は出ていますし、大きくなってきたものもあります。


秋に溜め込んでいたものをここで一気に出してほしいところです。
これが植菌2年目の原木。


いかにも原木が若いことが分かります。ポツポツと出ています。


まだ一夏しか越していないので本格収穫とはいかないでしょうが、それなりに期待できそう。


今年3年目になる原木も2年目から結構穫れていました。
これ以外に今年植菌8年目になる原木も一部残しています。あまり期待していませんがポツポツ出ています。
この状態を見ると、今年メインになるのはやはり植菌3年目の原木になるでしょう。
穫り始めとしてはまずまず。形はイマイチながら相当な時間が掛かっているので味や風味は格別なはずです。


今、店に出回っている生シイタケはほぼ100%菌床シイタケ。
原木シイタケの食感、味と香りは全く違います。


「かき菜」を穫り始め茎立ち菜3種が揃う

2023年03月30日 | 畑:花菜類

「かき菜」を穫り始めました。
今年は例年に比べ、株がやや小振りかと思っていましたが、かなり茂ってきました。
気温が高く、水分も補給されたためか本来の旺盛な姿になっています。


これで我が家で作っている茎立ち菜「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種全てが揃いました。
何れも種播きは10月19日。
一番手の「つぼみ菜」二番手の「仙台雪菜」に続き、見込み通りの順番です。
「つぼみ菜」からは2週間余り、「仙台雪菜」からは1週間ほどの遅れです。
よく観察すると幾つかの株は花芽がハッキリと分るまでに生長していました。


主枝のトウも太くなっています。数日前には穫れるくらいになっていたのかもしれません。
思ったほどに「仙台雪菜」との差はなかったようです。それでもナバナ類の最後はやはり「かき菜」です。
しかし、今年が特別に早まったわけではなく、これでほぼ例年並と言ったところ。
ソメイヨシノが異常に早く開花したのとは訳が違います。
植物によって厳寒期から春の気候に対する反応は違うということなのでしょう。
「かき菜」は北関東の在来アブラナの呼び名。同様の在来アブラナは全国各地に見られます。
その名の通り、伸びてくるトウの茎葉を掻き取って収穫します。
トウが伸びても花芽は隠れてよく見えません。


「かき菜」は3種の中で最も生育が旺盛。今や欠株も全く分らなくなりました。


株によってはすでにわき芽が沢山伸びてきました。


「かき菜」はナバナ類の一種ですが、花芽が大きくなるまで待つのは間違い。
蕾が大きくなってから穫るのでは遅く、硬くなり食味が落ちてきます。
花芽が見える前ないしは極々小さいうち、若い茎葉を食べるようにします。
主枝を収穫してみます。


主枝の茎はかなり太くなり、ボリュームがあります。それでも若いので軟らかく美味しい。


この後、わき芽が伸びてくるとたちまち盛りとなるでしょう。
こちらは茎立ち菜一番手の「つぼみ菜」。


その名の通り蕾が見えてから収穫しても軟らかい。
今が収穫最盛で、気温が高いためすでにわき芽の収穫が数本から多いものは10本くらいに達しています。


収穫が早い分、今の姿は「かき菜」より一回り小振りに見えます
こちらは二番手の「仙台雪菜」。


わき芽が穫れるようになってきたので、これから収穫最盛期に向かいます。


「仙台雪菜」は花が咲くようになってからでも軟らかく美味しく食べられます。

水墨画「フリージア」

2023年03月29日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3 

今日は亡き母の23回忌。特別なことはせず、お供えと墓参をするだけです。
季節はずれの大雪の日、突然の死でした。
73歳の誕生日から僅か数日経ったばかりのことでしたが、ここでは詳しくは記しません。
花を作るのが好きで、今でも庭には多く残されています。
実はフリージアは我が家にはありません。
植物音痴の小生が勝手にフリージアの一種と思っていた花があったのです。
遠くから見ると素人目には花や葉の雰囲気がフリージアに似ているのでした。
もっともこの花が咲くのは春ではなく7月から8月初め頃です。
このフリージアに似た花はヒメヒオウギズイセンあるいはクロコスミアと言う花と分かりました。
これも母が植えたものだと思います。
フリージアが咲くのは春でこれからがシーズンですが、当地方で露地での越冬は難しいようです。
フリージアの和名は浅黄水仙(アサギスイセン)とも言うそうで、小生なら誤解するのも無理からぬことかもしれません。



古木の紅梅が満開

2023年03月28日 | 古木管理

古木の紅梅が満開となりました。


気温が高いため咲き始めから数日、先週末にはほぼ満開となっていました。
満開と言っても少々寂しい花数ではありますが。


白梅同様樹齢は100数十年、少なくとも130年以上の古木です。
白梅よりも幹の空洞が目立ち樹勢は明らかに衰えています。


例年、白梅より1週間~10日ほど遅れて咲きますが、今年は1週間も経たずして満開となりました。
例年の満開は4月7~10日頃なので2週間は早いことになります。昨年に比べるとさらに早い。
この紅梅の開花は遅い方で、満開の頃に大概ソメイヨシノが咲き始めます。
今年もそれにピッタリ当てはまり、当地方も最速でソメイヨシノが咲き出しました。
この紅梅の花びらは八重で紅色が濃い。


昔は沢山咲き見事でしたが、老化が著しく、今は花数が少なくなりました。
但し、数年前白梅に取り付いたタマカタカイガラムシに侵されなかったのは幸いでした。
剪定は極力抑え、新しい枝を確保するようにしています。


今年は多少纏まって咲いている部分もあるようです。


苔むした老木に咲く紅梅は風情があるように見えます。


画のモチーフにするには格好の材料になっています。




気温が高く、降雨もあり半分は散ってしまいました。


それでも、白梅が害虫被害からほぼ立ち直ったので、まだ紅白の梅が楽しめます。
水稲育苗ハウスの屋根越しに撮ってみました。上部の方です。


近くではレンギョウが満開。


この時期、鮮やかな黄色も紅白の梅とコラボし悪くありません。



田んぼの仕事は水路の掃除から

2023年03月27日 | 田んぼ

先週から水路の掃除を始めました。
当地も日々気温が上がり、春めいた日差しになっています。
田んぼの仕事も動き出す時期になってきました、
そもそも幹線道路の側溝、法面などは自治体の管理下にあるものですが、田舎では集落ぐるみで時折一斉に刈り払いや清掃を行うのが普通です。
しかし、日常の管理は近くの田んぼの持ち主が行うのが暗黙の了解事項なのです。
早めにやっておかないと、忙しくなってからでは余裕がなくなります。
コンクリートの側溝も風雨で次第に土砂やゴミが溜まってきます。


これを払わないと浅くなり、大雨が降れば水が溢れ出します。


昨年は大雨が少なく、例年よりは土砂の流れ込みは少ないようです。
それでも、2019年の台風19号で法面が崩れたところは未だ土砂が溜まりやすい。
里山では落ち葉が溜まるのは避けられません。


落ち葉は風が吹くと溝に集まって堆積するので掃除は必須。綺麗になりました。


所々に設置されているマスも掃除します。


ここにはゴミや土砂が溜まりやすい。


ポイ捨てのゴミもあります。ただ、常に綺麗にしておくことがポイ捨ての抑制にも繋がります。
道路側はコンクリート側溝が主ですが、山側は土側溝です。
土側溝は大雨がなくても自然に土が崩れ浅くなってきます。泥上げが欠かせません。


山側は落ち葉もより多く集まって堆積し、流れが悪くなります。


これで流れが良くなるでしょう。


作業をしていて土手の崩落しそうな所を見つけました。


以前に、補修はすでに行っていましたが見逃したようです。
忘れないうちにと直ちに補修しました。


これらの作業はならば避けて通りたいところながら放置すれば必ず後にしっぺ返しが来ます。
大事になる前に手当てすることが肝要です。里山の田んぼは手が掛かりますが、やむを得ません。