里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

酷暑に直播きしたレタス類は順調で間引きをする

2023年09月30日 | 畑:葉菜類

9月になっても異常な高温が続く酷暑の中で直播きしたレタス類
サニーレタス、グリーンリーフレタス、玉レタスの3種。
果たして、まともに生長できたのか。
例年8月末に播くところ、さすがに今年は数日遅らせました。
その後も高温は続き、レタス類にとっては厳しい環境です。まして直播きですからリスクは大。
真夏は高温のためレタス類はただ播いただけでは発芽が極めて不安定なので、芽出しをしています。
これはサニーレタス。


想定したような発芽になりました。
播く時点で芽出し率はほぼ100%。
最も隙間のあるところでも最終株間より狭い。
厚いところを間引きます。


間引き後です。


まだまだ狭いですが、この後は間引きを兼ねた収穫を行い間隔を広げていきます。


こちらはグリーンリーフレタス。


目で確認できる芽出し率は7、80%と言ったところでした。
しかし、発芽の態勢にはほぼ100%達していたと思われます。
こちらも想定したような発芽率になっています。
やはり最も隙間のあるところでも最終株間より狭い。
厚いところを間引きます。


間引き後です。


これも、この後は間引きを兼ねた収穫を行い間隔を広げていきます。


これが玉レタス。


品種は「シスコ」。
ハッキリ芽出しが確認できるのは半分くらいでした。しかし発芽の態勢には達していると判断し播きました。
そもそも玉レタスは高温では最も発芽しにくい。
しかし、まともに結球するギリギリのタイミングでの種播き時期です。
思った以上に発芽してくれました。
まばらに見えますが、もっと発芽は少ないと想定していました。玉レタスではこれで十分。
ごく狭いところだけ間引きます。


間引き後。


玉レタスはリーフレタスのように収穫を兼ねて間引きをすると言うわけにはいきません。
後は生育を見ながら間引いて行きます。


酷暑のレタス類の直播きは、上々の滑り出しとなりました。


トマト連続摘芯栽培'23~再びオオタバコガで間もなく強制終了

2023年09月29日 | トマト連続摘芯栽培

今年のトマトは9月初めまで収穫は順調。
出だしは最初の花房が本葉9枚から12枚とバラバラで、捻枝が2通りと変則になりました。
しかし、その後は気温が高いこともあって進度が早く、おまけの基本枝やおまけの花房も着けました。
9月初めには収穫も第8花房まで進みました。
ところが好事魔多し、ここでオオタバコガが果実に取り付いたことに気付きました。
第8花房までの被害は殆どありません。
赤くなったものには殆ど付いておらず、多数が青い小さな果実に侵入していたのです。
初めての経験でしたが、よく見て全て摘果し潰しました。数十個処分したでしょうか。
もちろん穫れ方は疎くなり、特に第9、第10花房はガクンと少なくなりました。
それでも虫の方は落ち着いたようなので、終盤に向け枯れ葉や下葉の整理をしました。


樹勢の維持のため整理は控えめにしていましたが、今回は少々手荒い整理になりました。
整理しながら残っている花房をよく見ると、再びオオタバコガの被害果。


やはり青い果実に付いています。摘果し潰しました。


これは成虫と思われます。雨除けの角に張り付いていました。


これが現在の姿。残っている果実はいくらもなくなりました。


反対側から見ると。


この辺りが本葉10枚までに第1花房が着いた株で、例年通り第2花房から連続摘芯しています。


今赤くなっているのが第4基本枝の第10花房が少しと第11花房。
第12花房とおまけの花房は虫のため多くを摘果してしまいました。
反対側。一番上から垂れているのはおまけの基本枝。正常なものもまだ残ってはいます。


この辺りが第1花房が本葉11、2枚で着いた株で、第1花房から連続摘芯を行っています。


こちらの方がむしろ進度が早く、虫の被害が確認された時には第8花房も収穫が済んでいました。
おまけの基本枝や花房も着けましたが、虫のため摘果し、残っているのは僅かです。


今年は害獣もやって来ずかなり良いところまで行くのではないかと期待しただけに残念。
今色付いている果実を穫った後に、強制終了させようと思います。


少々未熟の果実が残っていますが諦め、虫の退治を徹底させたい。
先週あたりからトマトの市況が異常に高くなっており、作柄が悪くなっていることが窺えます。



4年ぶりに旧交を温める

2023年09月28日 | 暮らし

昨日、かつての勤め人時代のOB達が集まりました。
あいにくの雨降りでしたが、18名ほどの参加がありました。
少数ながら気心の知れた方々ばかりです。
OB会は県レベルで組織されており、その下に支部があります。
その支部の総会でした。前回開催が2019年ですから実に4年ぶりです。
前回開催時まで小生が3年の任期で支部長を仰せつかっていました。
その後新しい支部長にバトンタッチしました。
ところが翌年からコロナ禍で3年間開催されず、ようやく今回開催の運びになったという訳です。
ここは、宮城県大河原町にある「おおがわら天然温泉いい湯」と言うところ。


市街地からはかなり離れたところにあり、送迎バスが利用できます。
小生が支部長時にも一度ここで催したことがあります。
源泉掛け流しの日帰り温泉で食事もでき、メニューも豊富。
「もちぶた館」が併設されています。


ここでは精肉や加工品、農産物が直売されています。


ここ3年の間には会員で鬼籍に入られた方もおられます。
総会の前に、亡くなられた方に黙祷を捧げ哀悼の意を表しました。
総会では現支部長からもう1年延長して引き受けると申し出があり、有り難くお願いすることになりました。
若干の相談事と情報交換をし、記念撮影。
後は、ゆっくりと懇親会。
そもそもここは祖業が養豚業。現在もメインが養豚業の株式会社です。
直営農場で育てたブランド「もち豚」を使ったメニューが特に美味しい。


4000円の飲み放題コースだそうで、サービスでデザートも付きました。十分にいただき満足です。
近況を報告し合いながら和やかに過ごし、散会となりました。


今年の栗は成りはまずまずイガグリが大きい

2023年09月27日 | 畑:果実類

今年の栗はまずまずの成りです。
昨年、一昨年と豊作でしたから、それから見るとやや少なく平年並でしょうか。
これがメインの栗の木で、中型の丹波系。


樹齢は40年以上。放任したため大木になってしまいました。
南傾斜になっているので畑まで転がってくるイガグリがあり少々始末が悪い。


今年は9月半ばから拾い始めました。
異常な高温続きでしたが、特に早まってはいません。例年並です。


ただ、今年はイガグリが大きいと感じます。


天候不良の年はイガグリが青いまま落果する年もあります。
今年はそのような異常落果は殆どなく、干天はあまり影響しなかったようです。


イガグリが大きく3個入っているものが多い。しかし、使えるのはほぼ2個だけです。


少ないながら1個だけのものは大きい。


年によっては殆ど1個だけと言うこともあるので、個数は多いのではないでしょうか。
その分1個1個は大きくありません。少し寄せてみました。


例年より虫食いが多い。やはり今年は全般的に害虫が多いようです
助っ人が拾った栗。今がほぼピークでしょうか。


この栗は中粒で大きくはないものの甘味が強くホクホクで評判が良い。
茹でて食べても栗ご飯にしても美味しい。
毎年期待している人が何人かおり、助っ人が配っています。
こちらが晩生の栗の木。


小生が10数年前に植えたもの。多分「筑波」だったと思うのですが、正確には覚えていません。
これは逆に大きいけれど味が落ちます。
結構成っていますが、未だにイガグリは青い。今穫っている栗が終わった頃に穫れ始めます。


今年のイネは収量若干プラスで品質良好

2023年09月26日 | 田んぼ

今年のイネは昨年より収量は若干プラスで、一昨年とぽぼ同じでした。
平年より僅かに良ですが、並の範疇です。
穂が垂れてきた頃は手応えがイマイチでしたが、最後は悪くないように見えていました。
豊作とまでは思っていなかったので、ほぼ想定した数値です。
過日刈り取りし、調製をお願いしている法人のライスセンターから玄米を搬入しました。
例年は法人のトラックで運んでいただいていますが、多忙そうなので自ら運搬しました。
出荷する玄米については、法人のライスセンターから直接出荷しています。
搬入したのは、我が家で処理する分です。


自家用、一族郎党用、知人から頼まれている分、贈答用少々と言ったところ。
今年一番気になっていたのは品質です。
すでに、玄米が透き通らない乳白米や充実度の悪い玄米が目立つと報道されていました。
等級格付けも1等米比率が下がっているとの報道がありました。
まだ出荷は始まったばかりで本格化するのはこれからですが、心配になるところです。
収量もさることながら、今年の酷暑では品質が一番懸念されました。
出荷する玄米の等級は水分含量と見かけの整粒で決定されます。
水分は15%以下、整粒は70%以上で1等米です。
玄米をカルトン皿に取って確認します。


一目見て安心しました。
白く濁ったような玄米は僅かです。
カメムシ被害粒もなく、整粒は90%くらいにはなっていると思います。
問題なく1等米と判定されるでしょう。


この夏は異常な高温ではあったものの日照も多かったことが幸いしたと考えられます。
水不足を回避できれば品質低下は免れたようです。
出荷の等級は見かけだけで判定されるので、味の善し悪しは関係ありません。
しかし、消費者にとっては味の方がより重要でしょう。
我が家の田んぼは強粘土質で、肥料持ちが良くミネラル豊富な土壌です。
また、里山で昼夜の気温差が大きいことから味には自信を持っています。
これまでも皆から美味い米と評価して貰っています。
しかし、他に配る前にまずは実際に食し確認してみることにしています。
精米し、少しだけ焚いてみました。


炊き上がる時の新米独特の香りは格別。粒もしっかり光沢良し。
まずは仏壇と神棚にお供えします。
茶碗によそってみました。


新米らしい光沢と香り、ほんのりとした甘味と旨味。
今年も安心して配ることが出来ます。
贈答用にいくつか作ります。
普通は10㎏袋。5㎏袋は味見用に差し上げるもの。


宅配で贈るものは箱入りにします。


ほかに30㎏玄米袋をそのまま贈答にするものも若干。
しかし、昔のように玄米1俵2万円以上していた時代から見ると有難味がなくなってしまいました。
消費者の方が食べるご飯茶碗1杯で生産者の玄米代金は20円以下。これが日本の主食です。