里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ナバナ「寒咲花菜」を穫り始める

2023年11月30日 | 畑:花菜類

ナバナ類の一種「寒咲花菜」を穫り始めました。
9月14日に直播きしました。種子はトーホク種苗のもの。
あまりに気温が高いため例年から見ると数日から1週間ほど遅らせました。
若干欠株が出て播き直しした株はあるものの総じて生育順調。


畝間は80㎝ですが、いっぱいに広がっています。例年と比べても生育旺盛。


株の中心を覗くと大きく膨らんだつぼみが見えます。


12月早々からの収穫を目安にしていましたが、気温が高く生育が早まりました。
我が家では何種かナバナ類を作っています。これは花菜(はなな)と呼ばれます。
ナバナと花菜で少々紛らわしい。ナバナは少し範囲が広いと考えれば良いのかもしれません。
花菜は店で売られるときは菜の花と表示されることが多いようです。
普通の花菜は春暖かくなって花が咲くナタネですが、これは寒咲きのナタネです。
比較的高い気温のうちに反応して花芽が出来、生長も早い。
そもそもは京都伏見で栽培されてきた寒咲きナタネの一種を品種改良したものです。
当地のような寒冷地でも冬場に穫れるのは有り難い。しかも美味しいので我が家郎党でも人気です。
外葉が大きく主枝の蕾は見えにくいため覗き込んで確認します。


穫るのはある程度トウが伸びてから。花が咲く直前くらいが適期。
花自体は多少咲いても問題ないのですが、遅くなると花茎が長く伸びてしまいます。
主枝のトウは少し早めに摘むようにしています。
日が陰っていましたが、日が射してきました。本来、柔らかい感じの色合いです。
中心に蕾が見えます。


主枝のトウはこのように伸びています。このトウを収穫してみます。


トウ(親茎)に付いているわき芽を数芽残して切ります。
数芽残しと言っても、実際には地際の葉は非常に詰まっているため10芽くらい残ることが多い。
切りました。


別の株で。黄色い花弁が見え始めています。


切りました。


収穫後。すでにわき芽が伸びているのが分ります。


わき芽を沢山残せば穫れる本数は増えます。しかし、細くなるので得策ではありません。
数株収穫してみました。蕾は隠れて見えにくいですが。


トウは花、蕾、茎そして新葉と余すところなく食べられます。
花菜は柔らかくほのかな苦味があります。独特の風味と食感が好ましい。
お浸しや和え物、炒め物、てんぷら、一夜漬けなど多用途。ちなみに小生の好物は玉子とじ。
こちらはナバナ類の先陣を切ったアスパラ菜。


気温が高かったことからわき芽(子茎)の収穫はほぼ終り、孫茎が伸びてきました。


シュンギクは側枝(わき芽)の摘み取りが盛り

2023年11月29日 | 畑:葉菜類

シュンギクは側枝(わき芽)の摘み取りが盛りとなりました。
品種は「中葉春菊」。
種播きは9月21日。10月20日過ぎから抜き取り収穫を開始。
気温が高く経過したため11月早々から摘み取り栽培に移行しました。
主枝(親茎)の摘み取りは全て終了し、1週間ほど前から側枝(わき芽)の摘み取りを始めました。


側枝(わき芽)の収穫が始まれば1株から複数の収穫となるので正に最盛期です。
旺盛に茂っているので一見分らないかもしれませんが、すでに側枝を摘んだ株が混在しています。


側枝の収穫は伸びたところから順次行います。
主枝(親茎)は数芽残しで摘むのが普通ですが、株間がやや狭いので極力2、3芽で切るようにしています。
しかし、結果的には数芽残しになっている株が結構あるようです。
主枝(親茎)を摘み取ると、側枝(わき芽)が伸びてきます。
側枝は初め横に伸びるので茎葉が重なりますが、次第に立ってきます。


側枝は長さが20~25㎝くらいになった頃が摘み頃。
中央の株を見ると中心に主枝の穫り跡。4芽残しになったようで手前に伸びた側枝はすでに摘まれています。


左右に伸びた側枝2本を切ってみます。
これが摘み取り後。2芽残しで切りました。切り口にわき芽(孫茎)が出ているのが分かります。


別の株で。
中心に主枝の穫り跡。これは3芽残しになったようで右に伸びた側枝はすでに切られています。


左に伸びた側枝を2芽残しで切ってみます。



摘んだ後。すでにわき芽がはっきりと見えます。これが伸びて孫茎になります。


分かりにくいかもしれないので何株か纏めて側枝(子茎)摘んでみました。


株間が大分見えるようになり、収穫の跡が分ります。
シュンギクは茎のしっかりしたものが品質が良いとされます。
わき芽をたくさん残すと茎が軟弱徒長し細くなり品質が低下します。
このくらいの側枝なら申し分ありません。


シュンギクは凍害に弱く、当地の露地では12月半ばを過ぎると難しくなります。
昔はハウスで冬期間ずっと収穫していました。
不織布をトンネル掛けし、多少長持ちさせようと思っているところです。



玉レタスを穫り始める

2023年11月28日 | 畑:葉菜類

レタス類は玉レタス、グリーンリーフレタス、サニーレタスの3種作っています。
グリーンリーフレタス、サニーレタスはすでに10月半ばから穫っていますが、玉レタスも穫り始めました。


品種はシスコ。
酷暑のため例年より数日遅くし、9月早々の種播き。
当地では完全結球するのに間に合うかどうかといったタイミングです。
レタス類は高温下では発芽が極めて不安定で、特に玉レタスは殆ど発芽しません。
そこで冷蔵庫の野菜室の中に入れて発芽させています。
それでも酷暑では玉レタスが一番発芽しにくい。尚且つ小生は直播きなので常にリスクがあります
しかし、今年は発芽が極めて良好。11月半ばまで最終株間30㎝くらいになるよう徐々に間引をしてきました。
それでも、依然過密状態ではあります。ここまで来れば後は成り行き。


天候に恵まれ、ほぼ完全結球の株が出てきました。
直播きですからあまり揃いは良くありませんが、このように遅れている株も結球の態勢には入っています。


一斉に結球されても困るので、多少のバラツキはむしろ歓迎です。
この株はほぼ完全結球と言って良い。


この辺りも間もなく完全結球です。


この株を穫ってみます。


完全結球には若干早かったか。でもこのくらいで穫り始まらないと後が詰まってきます。


こちらはグリーンリーフレタス。


こちらはサニーレタス。


10月半ばから間引きを兼ねつつ収穫を繰り返し、今がリーフレタスの最盛期
リーフレタスはかなり大株になってきました。収穫すればすぐ隙間が埋まってくるので未だこの状態。
郎党の中にはレタスは玉レタスに限ると言う人間がいるので困るのですが、単にレタスと言えば確かに玉レタスのこと。
ここで、ようやく三種揃いました。
レタス類は強い低温に遭えば凍害を受けるので、不織布のべた掛けくらいはしてみようかと思います。


ブロッコリーは大きな側花蕾が次々穫れる(側枝を観察してみる)

2023年11月27日 | 畑:花菜類

ブロッコリーは大きな側花蕾が次々と穫れています。
ブロッコリーは2回に播いています。
1回目は種播き7月16日、植付け8月8日、追肥土寄せ9月5日。
2回目は種播き8月10日、植付け8月30日、追肥土寄せ9月30日。
品種は何れも「緑嶺」。
1回目のブロッコリーの頂花蕾の収穫は10月下旬から11月上旬で大部分が終りました。
11月中旬からは側花蕾の収穫が中心となりました。


頂花蕾を穫り終える前から大きな側花蕾が穫れ始めるのは初めてです。
その後も順調に穫れています。
これが小生の目指している側花蕾で、これほど沢山穫れるのは滅多にありません。


側花蕾とは側枝(わき芽)に着く花蕾のことです。
主枝の先に着く頂花蕾を穫れば間もなくその下から小さな側花蕾が穫れてきます。これはごく普通。
このように中央に見えるのが頂花蕾の穫り跡、周りに小さな側花蕾。


大きな側花蕾はこれとは違い、株元から伸びた太い側枝の先に着きます。
主枝と同じような大きな葉が沢山付くので一見頂花蕾と見間違います。
頂花蕾を穫り終わったので株元を何とか覗き込むことが出来るようになりました。
そこで、側枝を観察して見ようと思います。
頂花蕾並に生長した大きな側花蕾です。


根元を見てみます。
中央に見える太い茎が主枝、手前に湾曲して伸びているのがこの側枝です。


別の株で。これも大きな側花蕾に育っています。主枝が右側です。

株元。中央やや手前が主枝ですが、やや見にくい。左の一番手前の茎がこの側枝です。


こちらの株は側花蕾と側枝の根元が一緒に撮れました。


後の太い茎が主枝で、他にも側枝が伸びています。
このように大きな側花蕾が穫れるのは根元から伸びる太い側枝からだけです。
今年は土寄せする時点で、早くも太いわき芽(側枝)が多く出ていました。
そして、拘ってやっているのが土寄せ
わき芽の付け根が隠れるくらいがっちりと行います。そこからは不定根が出て主枝のように生長します。
しかし、これは天候にも左右され必ず大きな花蕾が着くようになるとは限りません。
これまでも上手くいった年、上手くいかなかった年があります。
今年は1株から複数の大きな側花蕾が穫れるほど、最も上手くいった年となりました。
この側花蕾は姿も良く12、3㎝で立派なAL級。


こちらも同様。頂花蕾と何ら変わりません。


今肥大中の花蕾も多く、暫く収穫が続きます。
こちらは2回目のブロッコリー。


頂花蕾も大きくなってきました。
間もなく穫り始めることになるでしょう。


1回目のブロッコリーの側花蕾と多少かち合うかもしれません。
ただ、気温も大分下がって来たので穫り急がなくても良さそうです。


水墨画「菊」

2023年11月26日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙   

今、我が家の庭では小菊が咲いています。長く咲いているので仏壇に供える生花として重宝します。
やはり仏花として最も用いられるのが菊でしょう。
先々月、小生の小中学時代の同級生が亡くなり葬祭場で行われた告別式に参列しました。
中央の祭壇には遺影を囲むように沢山の白い輪菊が飾られていました。
小生の拙い菊の画を捧げつつ、改めて故人に哀悼の意を表したいと思います。
ここ2、3年で同級生の訃報を聞くことが何度かありました。
コロナ禍の中、家族葬で執り行われることが多くなり、最後のお別れが出来ないこともままあります。
同世代の著名なアーティストの訃報も続き、つくづくそう言う年代になったのだと痛感させられます。