里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

菩提寺で世話人会

2019年06月30日 | 暮らし


今日は我が家の菩提寺で世話人会がありました。
浄土真宗本願寺派のお寺さんです。世話人会は年1回、いつも今頃に開かれます。
会議の前に本堂でお経を唱和します。



世話人会はいわば総会のようなもので、檀家さんの年会費を徴収するためのカップも配布されます。
世話人を仰せつかって20数年になります。亡くなった父のあとをそのまま引き継ぐ形で準総代などという名を頂きましたが、当時、周りを見渡すと私が一番若かったように思います。
勤め人と野良仕事の二足のわらじを履くものにとっては、正直有り難迷惑といった心境でした。ですから母健在のころは、檀家さんとの取り次ぎも任せきりでしたが、その母もほどなく他界し20年近く、何とか役割をこなしてきました。



今日は50~60人出席していましたが、私より年少の方も多くなってきました。歳月を感じます。
早速、檀家さんを回らないといけません。

玉ねぎは吊しとコンテナで乾燥

2019年06月29日 | 畑:土物類

 先日、畑から一斉に収穫したタマネギですが、作業場の下屋に並べて少しの間陰干しをしていました。こうすることで腐れが出にくく、後の作業もやりやすくなります。


 貯蔵に適する中晩生種の「ネオアース」は、この先、来春まで利用することになるので、さらにしっかりと乾燥させる必要があります。
 多くは、ごく一般的に行われるやり方で乾燥を行います。


 数個のタマネギごとに、20センチほど付けていた茎をひもで縛って竿に吊します。
 私は何もせず、作業は全て助っ人がやってくれました。



 雑然としていますが、雨の心配もなく風通しのいい場所です。少々落ちるのはしょうがありません。




 こちらは500~600g級の特大玉。
 これを吊すと重さに耐えかねて落ちてしまう心配があるので、かご形のコンテナに並べて乾燥することにしました。


 重ねずに風通し良い状態で並べれば大丈夫。過去にも経験があります。場所は十分にあるので問題ありません。これだけで100個近くありました。



 しばらくこの状態で乾燥させ、根や茎が完全に乾燥してしまえば、取り込んで重ねて貯蔵しても大丈夫です。
 これ以外にすぐ食べるものは別に取ったので、全部だと500個は有にあり、数も大きさも例年以上の結果です。
 それにしても、3月頃までは半分ものになればと思っていたくらいですから望外です。分らないものです。

遅どり用きゅうりを直播きする

2019年06月28日 | 畑:果菜類
 キュウリはすでに採り始まっているのですが、梅雨の合間をぬって遅どり用のキュウリを直播きしました。


 収穫が始まっているキュウリは間もなくすると収穫最盛期になり、処分しきれないほどになります。うまくいけば10月まで収穫可能なのですが、台風などでだめになってしまうこともよくあります。というわけで、お盆過ぎ頃から収穫が始まるようなキュウリを毎年作っています。
 そのために、今収穫が始まっているキュウリの畝を作る段階で、すでにこの遅どり直播き用の畝も同時に作っています。ですから予備的でかなりアバウトな栽培です。ただ、秋には木が若いだけにおいしいキュウリが食べられます。
 支柱とネットが張られている畝の左側がすでに採り始まっているキュウリで、その右側の畝に直播きします。
 10株ほどの播き穴を開けました。


 品種はトーホク種苗の「おいしさ一番星」という品種。初めて作る品種です。うどんこ病に強いといううたい文句に惹かれました。ほぼ放任に近い栽培ですから気楽です。

 1カ所に3粒播きました。発芽状態を見て間引きます。


雨に叩かれやすいので、 覆土した後くん炭を掛けました。

 終了です。




ピーマンの支柱立てとフトコロ枝の整理

2019年06月27日 | 畑:果菜類

 ピーマンは1番果の収穫まであと1週間と言ったところでしょうか。そもそも苗が小さかったので、生育はまずまず順調と言っていいでしょう。 ピーマンの支柱もナスと同様1本の支柱だけを立てていましたが、これから枝が伸びてくると垂れ下がってしまいます。
 ピーマンの支柱や誘引の仕方も色んなやり方を試しましたが、現在はナスと同様の方法になりました。

 解体した廃材パイプを使い、畝に沿ってピーマンの両側に適当な間隔に支柱を立て、それに直管パイプをフックバンドで止めます。フックバンドは完全に止めず、後で簡単に動く状態にしておきます。


 枝の伸び具合に応じて、このパイプを上の方に上げていきます。これで、ほぼ枝の垂れ下がりは防げます。少しは折れたり、パイプをすり抜けたりする枝は出ますが、気にするほどではありません。

 ピーマンは花芽が着くごとに2本に分枝し、ねずみ算式に枝が増えていきますが、放置すると枝葉が混みすぎてしまいます。そこでふところ枝の整理をします。
 ふところ枝とは内側の方に向かって伸びた枝のことで、これを整理することで日光が株全体に入るようになって、実の太りもよくなり病害虫予防にもなると言われています。
 今回が最初のふところ枝の整理です。株の中心に向かっているような枝を間引きます。

 内側が混んできました。

 これを間引きます。

 これも混んでいるので間引きます。

 内側にも光が入るようになりました。




トマト連続摘芯栽培は捻枝を始める

2019年06月26日 | トマト連続摘芯栽培

 トマト連続摘芯栽培は第1基本枝の捻枝を始めました。
 第3花房のホルモン処理は全て終了し、実が留まったのが確認できるものもあります。
 第2花房は着果も順調で500円玉くらいになってきました。
 普通、捻枝は第3花房の実が完全に着果した後くらいにやるのですが、少々早めにやることにしました。
 捻枝前の状態です。


 第2花房の下のわき芽を支柱に誘引しているので、第2花房、第3花房の着いている第1基本枝は、すでにかなり斜めになっているのが分ります。


 これを捻枝をすることで、さらに枝を下の方に垂らします。
 捻枝は文字通り枝を捻るのであって、折り曲げるわけではありません。枝の根元を押さえながらねじるようにするとうまくいきます。




捻枝で完全に下を向かなくても、実が大きくなると重みで次第に下がってきます。折り曲げるようにすると折れてしまうことがあります。
 かくいう私も何度も折ったことがあります。枝が縦に少し裂けるくらいならさして問題になりません。危なそうだと思ったときは無理をせず途中で止めるのが無難です。トマトは非常に生命力が強いようで、ポキンと折れなければテープなどでぐるぐる巻きにしておくと繋がって復活することはよくあります。
 晴天日の午後、トマトの葉が少ししなっているようなときにやると、トマトの水分が少なくなっているので楽にできます。
 今回は連日の降雨でトマト自体の水分が多く、余り条件は良くありませんでした。数株順調に進んだところです。

 第1基本枝が下に垂れたのが分ります。葉の先端の方は地面に付くくらいになっています。
 これは右が捻枝の終わった株、左が終わっていない株。

これは手前の数株が捻枝が終わった状態。第2花房の実が上方に見えるのでそれが分ります。

 ここで、第3花房の花梗が折れるアクシデント。

まだ花梗が細く水分も多いため折れやすかったのです。やはり無理はいけないということで、ここで中断することにしました。残りは1週間後くらいにやることにします。


夏秋きゅうりの整枝と仕立て方

2019年06月25日 | 畑:果菜類

 キュウリは植付けて間もなく1ヶ月半。先週からポツポツ収穫が始まっています。植付け後に低温にあたり、下の方の節間が詰まり伸びは悪かったのですが、10節目までの見えている雌花は全て摘花したこともあっていい生育状態になってきました。
 株間を広くとっているので、親蔓と3~5節目くらいから出る強い子蔓の2本仕立てにします。目標は収穫期間100日です。
 夏秋きゅうりの主なる収穫は親蔓ではなく、わき芽の子蔓、そして孫蔓です。
 親蔓の節に雌花が着く割合は3~4割ですが子蔓や孫蔓にはほぼ100%雌花が着きます。元気な子蔓や孫蔓を出していかないと目標は達成できません。プロの方々のように土作りや病害虫防除などはうまくできないので、整枝や摘果などでうまく乗り切りたいものです。

 親蔓と強い子蔓の2本仕立ては適当な間隔に配置され、大体かたちになってきました。先端が中段の上まで伸びているのが親蔓、中段のやや下まで伸びているのが2本仕立てにしている強い子蔓で、この2本はこのまま誘引して、ネット支柱の肩の上まで行ったところで摘芯します。

 わき芽が大分伸びてきましたが、これを摘芯していきます。
 地面に近い数節は、2本仕立て用に伸ばした子蔓以外は完全に摘んでしまいます。そこの上から出るわき芽は1~2節で摘芯します。一応の目安は、2節で長さが15センチ以内に収まるなら2節、超えそうなら1節で摘芯するようにしていますが、全体の混み具合と蔓の勢いを見ながらやっています。
 これは節間が詰まっているので2節で摘芯。

 摘芯後


 これは節間が伸びているので1節で摘芯。

 摘芯後


 キュウリは、常に勢いのいい成長点をいくつか残しておかないと弱ってしまうそうなので、摘芯も時と場合があるようです。
 数本の収穫がありました。


 できるだけ小さめの収穫を心がけるようにしないといけません。実を大きくし過ぎるのが一番の弱らせる元と分ってはいるのですが。

廃材を利用したナスの誘引支柱

2019年06月24日 | 畑:果菜類

 ナスもまずまずの生育で、間もなく収穫が始まるくらいになってきました。
 3本仕立てにしているナスには1本の支柱だけを立てていましたが、これから先、これだけだと枝が不安定です。この畑は風当たりが強く、枝葉が痛めつけられて持たないのです。
 これまで色んなやり方を試しましたが、廃材を利用した手間暇のかからない現在の方法に落ち着きました。




 解体したパイプを使い、畝に沿って植えたナスの両側に適当な間隔に支柱を立てます。それに直管パイプをフックバンドで止めます。
 フックバンドは完全に止めず、後で簡単に動く状態にしておきます。ナスの枝は軽いのでこの状態で十分に持ちます。

 枝の伸び具合に応じて、このパイプを上の方に上げていきます。枝がパイプに密着するとパイプに縛って誘引しなくてもあまり動かなくなります。

 このように縛って誘引するのはたまにです。


 ここから先の摘芯も、風に耐えるよう混んだところを間引く程度のやり方にしています。先日の短時間の強雨と強風で、早速枝折れが出てしまいました。


ただ、この後わき芽が伸びてくるのであまり気にはならなくなります。まだ始まったばかりで先が思いやられます。


母の残した一株の深紅のバラ

2019年06月23日 | 
 
  このバラは母が植えたもの。
 
 
 いつ頃に植えたものなのか定かではありませんが、母生前のことですから20年は経っているのでしょう。おそらくどなたかからいただいたものだと思います。
 

 私は手を掛けたことがありません。剪定はいつも助っ人がやってくれます。
 我が家の庭にはバラはわずかで、まともなのはこの1株です。庭とは言っても本当のはずれにあるのですが、非常に深みのある赤で、いい色です。
 

 バラについては、全く疎いのですが、バラの水墨を描くときにイメージするのはこのバラなので、貴重な一株になっています。
 

サツキを水墨画で描く

2019年06月23日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3

 サツキを水墨画で描きました。
 サツキは赤やピンクが多いのですが、これは白のサツキです。
 サツキはたいがい刈り込むことが多いので、このような枝振りになることはあまりありません。しかし、それだと絵になりにくいので1本を取り出して描いてみました。
 

彩りのサツキも間もなく終了

2019年06月22日 | 
 
 色々な花で賑わしてくれたサツキも終盤となりました。
 我が家のサツキがいつ植えられたのかつまびらかではありません。少なくとも私が物心つく頃にはかなり大きな株があったので、古いものは百年にはなっていると推測します。
 
 庭の奥の方に植えられているものが古く、手前のものが新しいことは確かです。
 この色鮮やかな赤のサツキが最も多く植えられています。
 
 
 
 白やピンクなど何種かありますが、石垣の間からも出ているのは、自然に繁殖したものと思います。そして、花どうしが自然に交雑したようです。ですから、一株の中に色んな花が混じっているものが多数あります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 ところで、「サツキ」と「ツツジ」の見分け方がよく分っていません。大雑把に、この辺りで新暦の5月に咲くのがつつじ、旧暦の5月つまり新暦だと6月に咲くのがサツキくらいに思っていました。
 少し調べて集約してみると、ぱっと見た目では、小さいのがサツキで、大きいのがツツジ。サツキは常緑低木で高さが1mくらいの樹が多く、ツツジは落葉樹と常緑樹両方あり、樹の高さが10mに達する種類がある。葉もサツキが小ぶりでツツジの方が大きい。
 また、細毛の色はサツキは茶色で、ツツジは緑色。花はサツキは柄が豊富で新葉が出た後に花が咲き、ツツジは新葉が出る前に花が咲く、といったところ。
 確かに山ツツジはよく当てはまり、分かります。しかし、庭のサツキは当てはまるもの、当てはまらないものがあり、結局まあサツキでいいか、となります。

原木しいたけを山に本伏せする

2019年06月21日 | 山菜
 
 梅雨期に入ったので、しいたけの植菌をした原木の本伏せを行いました。
 1月末に植菌した後、こもとビニールで覆って仮伏せしていました。
 
 途中、乾燥していたので、一度散水した以外は何もしていません。
 剥いでみると、切断面に白い菌が見えるのでそれなりに菌は繁殖しているように思います。
 
 
 
 運搬車で、以前にも原木を伏せ込んでいる裏山に持って行きます。
 
 
 この辺りは、ほどよい日陰になり、雨も適当に当たるので、以前からほだ木の置き場にしているところです。
 伏せ込みは、ヨロイ伏せという方法が良いらしいのですが、やり慣れている合掌式に立てました。
 
 
 
 40数本ですが、準備したところが少し足りず、以前においた所の端にも並べました。
 
 しいたけのことはよく分っていないので、林業家の知人に時々聞いてはいますが、なかなか手が回らず、半放任というのが実態です。
 現在採れている原木があるので、2年後くらいから採れてくれれば幸いです。何といっても原木しいたけは味や香りが違いますが、自家製はまた格別です。

春ハクサイ3品種を採り比べる

2019年06月20日 | 畑:葉菜類
 春ハクサイは極早生種に続いて早生種も収穫できるようになりました。
今年、たまたま3品種を比べてみる機会ができました。
 最も早くから採り始めた渡辺採種場の極早生種「はるさかり」ですが、まだ残っています。ただギンギンに固まる様子はありません。
 
 
 
 早生種は「無双」と「春の祭典」です。

タキイ種苗の「無双」の方は先週でも採れるくらいでしたが、今採り頃になっています。こちらもそんなに強く固まるという感じではありません。
 
 
 
 渡辺採種場の「春の祭典」の方ははっきり遅れていました。しかし、今週に入り、「春の祭典」も急速に結球してきました。今は「無双」とさして変わりません。見た感じは外葉が少し大ぶりなせいか収穫にはまだ早いように見えて、しっかり結球しています。結球が始まってからのスピードが速く、「無双」とほとんど変わりませんでした。
 
 

 収穫して並べてみました。
 左から「はるさかり」「無双」「春の祭典」です。
 
 
 
 大きさは極早生種だけに「はるさかり」が小ぶりでしょうか。
 早生種の「無双」「春の祭典」は同じくらいですが、「春の祭典」はずっしりとした重みがあり、きっちり結球している感じです。
 「春の祭典」は色も青みが濃く少し固い感じです。見栄えではこの品種がよく見えますが、根こぶ病抵抗性だけあって、種の価格が高く、ちょっと考えてしまいます。
 偶然とはいえ、面白い機会となりました。虫に食われないうちに早く食べるよう、みんなに促します。


トマト連続摘芯栽培の誘引と最初の摘芯

2019年06月19日 | トマト連続摘芯栽培
 
 夕べ、新潟、山形県で強い地震がありました。東日本大震災の悪夢がよみがえります。被災された方には心からお見舞い申し上げます。
 この辺りも結構揺れました。震度4ということでしたが、実害はないと思います。
 
 トマトは第3花房の花が咲き始めました。
 第2花房は実が留まったことがほぼ確認できます。
 
 第2花房のすぐ下のわき芽を掻かずに伸ばしましたが、これを支柱に誘引止めします。このように上下を支柱に誘引止めすることで、トマトの実で重くなったときにずり下がるのを防ぐことができます。
 
 
 第3花房が咲き始まった元の主枝の方は、第3花房の先の葉2枚を付けて摘芯します。これが最初の摘芯で、この枝は第1基本枝になります。そして、わき芽も掻いてやります。
 
 
 この株は、普通の1本仕立てだと勢いが強すぎて要注意と見ますが、連続摘芯栽培ではこのくらいの勢いの方がいいようです。

 これは、別の株です。同じように第2花房の下のわき芽を支柱に誘引止めし、第3花房の先2葉目で摘芯しました。
 
 この辺りは、前に連続摘芯栽培をやるかどうか保留していたところですが、十分やれると判断しました。
 
 この1株だけは、連続摘芯栽培をするには株が弱いとみて、当面、普通の1本仕立てでいくことにしました。
 
 第2花房下のわき芽を支柱に誘引するとはっきり直立し、摘芯した第1基本枝はさらに斜めを向いた状態になります。全体を見ても分ります。
 
 相変わらず、灰かびが止まりません。
 
第1花房は灰かびの実を摘果するだけで2、3果になってしまいそうです。昨年も同様でしたが、どうしたら防げるでしょうか。