里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

長ネギの2回目追肥と土寄せ

2021年07月31日 | 畑:葉菜類

春播き長ネギに2回目の追肥と土寄せをしました。
品種はホワイトスター。
植付けて約2ヵ月。1回目の追肥と土寄せをしてから1ヵ月ほど。


今年は植付け後、6月は雨が少なく空梅雨模様。
と思いきや7月に入って一転連日の雨となりました。
土が乾いているうちに1回目の追肥土寄せをしたのは正解でした。
この畑は強い粘土質のため、水が抜けず根腐れをおこしやすい。
昨年、一昨年と2年続けて7月の雨続きの後、8月の照りで作柄不良となりました。
それで、今年は湿害防止を最優先に、水が抜けやすいよう植付け溝は浅めにしています。


白根(軟白部分)はほどほどの長さで良しと割り切ることにしました。
今年も7月に入り半月も雨続きで、湿害が心配な天候になりました。
対策としては間違っていなかったようです。


現在の生育はまずまず。
昨年、一昨年から比べればはるかに良しです。
ネキリムシにはやられましたが、今となれば全く分からない程度です。
追肥は粒状の速効性肥料をバラ播きます。


土寄せは管理機を使用。


ローターの爪を外向きにし、逆転で土を上げます。


鍬で少々手直し。


植付けた時たっぷりと敷しいた藁は1回目の土寄せ後適度に腐れ、いい案配になっています。


ネギは真夏になると生育は停滞します。
その時にたっぷりの敷きわらがプラスになってくれれば有り難い。


2回目の追肥と土寄せは終了です。
根張りがよくなり少しでも早く太ってくることを期待しています。


あと1ヵ月後くらいに3回目の追肥土寄せを行い、10月早々から少し穫るのが目標。


蔓ありサヤインゲン「いちず」が穫れ始める

2021年07月30日 | 畑:豆類

蔓ありサヤインゲンが穫れ始めました。
種播きは例年より少し遅れました。
梅雨明けが早まり気温の高い日が多かったことから莢の肥大が進んだようです。
品種はカネコ種苗の「いちず」。


これまでは専ら「ケンタッキーカンサス」を作ってきました。
昨年、初めて「いちず」という品種を試しに作り、「ケンタッキーカンサス」と比べたところ、非常に成りが良かったので、今年は全てこの品種にしました。
畝間は150センチ、株間は30~35センチのネット栽培です。


直播きですが、ごろ土が酷く、発芽が悪くなる心配があったため3、4粒播きにしました。
結果的には発芽は良好。
ネキリムシにやられた株があったものの欠株はありません。
1本立てにするか2本立てにするか迷いましたが、ほぼ2本立てになっています。
昨年の経験から葉も茂り成りがいいので1本立てが望ましいのかもしれません。
今年は再度2本立てでやってみることにしました。
蔓がネット支柱の頂点まで伸びてきたので、摘芯します。


畝間に飛び出している蔓は切り戻します。


この「いちず」という品種は生育も早く、旺盛に茂ります。
しかし、今年は昨年ほどではなく、2本立てで問題なかった感じがします。


従来作っていたケンタッキーカンサスに比べ、開花や莢の肥大も早い。


穫れ始めて間もなく、一気に成り込んできました。

たちまち篭いっぱいになりました。莢の形も非常によい。


すでに支柱の上部まで花が咲いています。


蔓ありインゲンの長所は長く収穫できることです。
夏から秋まで出来るだけ長く穫りたいところですが、この成り方だと株疲れが危惧されます。
こちらは蔓なしサヤインゲン。


ほぼ収穫完了です。


蔓ありインゲンへと間を置かずムーズに移行しました。


トマトを水墨画で描く

2021年07月29日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙


トマトを水墨画で描きました。
普通はトマトは1本仕立てで栽培されます。
トマトは花房と言って1房に数個の実が成り、3枚程度の葉を挟みながら何段か花房を着けます。
葉の付け根には必ずわき芽が出ますが、1本仕立てでは全て搔いてしまいます。
私のトマトづくりは1本仕立てではなく、連続摘芯栽培という方法です。
この方法はわき芽を全て搔かず、活かす栽培法です。
ですから、1本仕立てとは姿が大きく異なります。
ただし、最初の花房までは同じように作るので、この画のモチーフはその第1花房。
第1花房は摘果し実を3個に制限しています。
トマトの実を側筆で描くとゴツゴツした感じのトマトになります。
今のトマトは綺麗でつるっとしているものが殆どですが、昔のトマトの実にはこのような雰囲気がありました。


トマト連続摘芯栽培'21~3回目の捻枝、収穫は最盛

2021年07月28日 | トマト連続摘芯栽培

トマト連続摘芯栽培は3回目の捻枝(ねんし)を行いました。
昨日は台風8号が接近していながら時折晴れ間が見える天気で、当地はお湿り程度で通過していきました。
トマトの第1花房は完全に収穫が終わり、第1基本枝の第2花房も過半収穫が済みました。


すでに第3花房が赤くなっています。
垂れている第1基本枝の上が第2花房、下が第3花房。


こちらは第2基本枝。第4、第5花房はよく揃って大きく肥大しています。


第6花房がピンポン球大、第7花房が着果したところ。
これが第3基本枝になり、すでに自然に斜めを向いています。
今年は花房間の葉数が多く、伸びているため雨除けの天井に着きそうになっています。


第2、第3基本枝には2花房ずつ着けていますが、第3基本枝には3花房着けます。
これを捻枝します。


根元を押さえながら捻枝します。


今の捻枝はやりやすいですが、やはり折り曲げるのではなく、捻る要領です。


別の株で。
少し茎がつぶれ気味ですが、問題ありません。


第1基本枝、第2基本枝は捻枝する時点でピンチされていましたが、第3基本枝のピンチはまだ先です。
さらに、もう1花房(第8花房)着けてからピンチします。
第3基本枝の捻枝が全て終わりました。


早いものは第8花房の開花が始まりました。
第6花房下のわき芽を支柱に誘引しており、第9花房の開花も間もなく始まります。
これが第4基本枝となります。
雨除けの天井が近くなっているので第4基本枝は変則的な捻枝になりそうです。
第1基本枝(第2、3花房)、第2基本枝(第4、5花房)は着果もよく揃いました。
大半の花房が4個の着果となりました。
その反動が第3基本枝に来ています。
気温が高いのと相俟って第6花房は全般的に着果が悪い。
この第6花房は1個しか着果していません。


結果的には第2~第5花房の果数をもう少し抑えた方がよかったかもしれません。
しかし、全ての花房の着果を揃えるのは至難なのでこの程度なら良しです。
今収穫している果実はよく揃っています。


気温が高いため第2、第3花房が重なって熟れています。
これほど集中して穫れるの2018年以来。
しばらくの間、最盛の状態が続きます。


トウモロコシ「ゴールドラッシュ」の収穫

2021年07月27日 | 畑:豆類

トウモロコシを収穫しました。
穫るのは今回が3回目。
品種は「ゴールドラッシュ」


4月末に我流の直播きをしています、
今年は、発芽が良く生育も比較的揃いました。
我が家では畝間を広くし、1カ所2本立てです。


これで中型の扱いやすいトウモロコシになります。
あまり大型のものでなく、高齢者や子供に手頃な大きさのトウモロコシが目標です。
順調にきましたが、2週間ほど前ハクビシンにやられました。
今年は音沙汰なしと思っていましたが、やはり甘く、あわてて囲いました。


「ゴールドラッシュ」の収穫適期は播種後84日、絹糸が出て20~24日が標準になっています。
絹糸の出始めは6月末から7月初めなので、7月20日くらいから収穫期に達しています。


しかし、天候に大きく左右されるので、外観を見ながら収穫します。
まずは絹糸が黒くなっていること。


穂の頭のところの皮を少し剥いでチェック。
実が先まで入って色が黄ばんでいれば大丈夫。


今回はこれだけ。
少しまとめて穫るのは、助っ人が来た折り。


ベストは早朝収穫ですが、特に拘っていません。
ただし、穫ったら間髪を入れず茹でます。
ちょうど穫り頃でした。
大きさも手頃。甘味も十分。
適度に生育がバラついているので、あと3、4回収穫するには丁度かもしれません。
こちらはお盆用に播いているトウモロコシ。


これも全て2本立て。
8月10日を中心に前後数日が収穫の目標です。
気温が高いので少し早めに穫り始めるようになるかもしれません。
ハクビシンにはトマトの方も一度やられましたが、その後、侵入した気配はありません。
電気柵で痛い目にあったためと推測されます。
電線の下を潜り込むのを完全に覚えてしまうと効果がなくなりますが、当面は大丈夫でしょう。



夏秋きゅうりの摘葉、摘果と追肥

2021年07月26日 | 畑:果菜類

夏秋きゅうりは収穫開始から40日ほど。
6月の気温が高く6月末から7月早々には親蔓と子蔓1本の2本仕立てが完成
ややオーバーペースで最盛期に入りました。
7月に入ると一転連日の雨。褐斑病も出て樹勢への影響もかなりあったと思います。
ところが、7月16日には突然の梅雨明け。今度は連日、真夏日となりました。
側枝(子蔓)が一気に成り込みました。


上位の子蔓まで穫れています。


下位の孫蔓も穫れています。


こうなると樹勢は弱ります。管理は難しい。
整枝は子蔓までほぼ終わっています。
側枝(子蔓)は1、2節で摘芯するのが基本ですが、樹勢が弱らないよう中段の側枝を1、2本摘芯せず伸ばしています。


孫蔓は摘芯せず伸ばすのが基本です。
かなり伸びている孫蔓が出てきました。

退化気味の短い孫蔓。


地べたに這うような孫蔓は摘芯するか切り戻します。
必要に応じ、孫蔓をネットに掛けてやり伸ばします。
摘葉が大事な作業。
枯れたり黄色に変色した葉を摘みます。


これから働くのは子蔓や孫蔓。
役に立たなくなった葉は邪魔をするので見つけ次第摘みます。
摘葉後。


今回摘葉したのはこのくらい。


キュウリの葉が働けるのは健全な葉でも展開してから50日くらい。
すでに下位の方の葉は寿命が過ぎています。
主枝をピンチした日から計算すると、今年の親葉は8月20日頃には寿命が尽きます。
これからは枯れ葉だけでなく、上位の古い親葉も少しずつ摘んで、子蔓孫蔓の葉を活かします。
摘果も大事。
このような形の悪いものは小さいうちに見つけ次第摘果します。


一気に沢山成れば成るほどキュウリは弱ります。
沢山穫れる時ほど摘果するように心がけてはいますが、難しい。


追肥。
収穫が始まってから3回ほど追肥しています。
黒マルチの裾を少しまくり上げ、ベットの肩から通路の敷きわらの上にも速効性肥料をバラ播きます。


水に溶けないと効果が出ないので、降雨を見計らってやります。
7月20日前後1週間ほど1株から数本穫れる日が続きました。
さすがに一服といった感じですが、それでもこのくらい。


助っ人は大量に塩漬けしたようです。
オーバーペースが甚だしいですが、今の姿はまずまず。
目標収穫日数100日からするとまだ半分にも達していません。どうなるか。


こちらは7月早々に直播きした遅穫りの夏秋キュウリ。


発芽率はほぼ100%。間引きし1本立てにしました。





ナデシコを水墨画で描く

2021年07月25日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

ナデシコを水墨画で描きました。
正確にはカワラナデシコと言うべきでしょうか。
容易に描けそうと思ったのは誤り。思い通りに筆を扱うのは至難というものです。
野に咲くナデシコは、この辺りでは昔からごく普通に見られました。
しかし、しばらく見ていなかったような気がします。
おそらくあったものを見逃していただけなのでしょう。
たまたま、花が咲いている時期が雑草の刈り払い作業に当たったということです。
開花前に作業をしていれば、気付かず刈り倒していたに違いありません。
宿根草なので茎葉が残れば再生するため、花は咲かなくても株は生き残ります。
炎天下の中、ピンク色の花にホッとさせられます。


野にネジバナとナデシコ

2021年07月24日 | 野山

田んぼの畦や土手にネジバナとナデシコが咲いています。
ここは例年ネジバナが咲く場所。
今年も無事咲いてくれました。


大概、雑草の刈り払いの時期に咲きます。
刈り払いの作業は1週間ほど前に終えました。


この下が大きな土手になっており、一部が一昨年10月の台風19号の豪雨で崩落。
補修の際、散々傷め付けたのでどうなるかと思いましたが、生き残りました。
今年は昨年より多少増えたような気がします。


正直なところ、これを残して刈り払いするのは少々面倒。
仮りに刈り倒しても、茎葉は残るので再生するはずですが、刈り倒してしまうのはいささか忍びない。
ここの周辺の雑草は、野芝とチガヤが多い。
年に3度は必ず刈り払いをするので雑草に埋もれることがありません。
日当たりも良好、ということでネジバナが絶えないのでしょう。


実に可愛らしい野草ではあります。


この辺りではネジリバナと言うことが多い。
右巻きと左巻きがあります。


我が家周辺でまとまって確認できるのはここだけ。
一服の和みを与えてくれる貴重な存在です。
こちらはナデシコ。


カワラナデシコと言うのが正確か。


土手の刈り払いの最中に見つけました。


以前は方々で見ましたが、久しぶりです。


おそらく、前からあったものを気づかないまま刈り倒していたのでしょう。
花が咲いていた時に刈り払い作業が偶然当たったと言うことです。
これまた、悪くありません。


汗だくで刈り払いをするのは楽ではありませんが、ホッとできる束の間の時間は嬉しい。


大輪の向日葵を水墨画で描く

2021年07月23日 | 水墨画:草花
麻紙 半切1/3


大輪の向日葵を水墨画で描きました。
今日は東京オリンピック開会式の日。
真夏のオリンピックに一番似合う夏の花は何だろう。
大輪の向日葵しか思い浮かびませんでした。
とりわけ、大輪の食用向日葵は大きく迫力十分です。
敢えて、強い滲みの出る扱いにくい麻紙に描いてみました。
広々とした畑に沢山の向日葵が植えられている眺めは壮観。
花は黄金色。沢山の金メダルが並んでいるように見えなくもありません。
アスリート達が金メダルを目指し、奮闘されることを祈念します。

それにしても、無観客で行われるオリンピックの開会式とはどんなものなのだろう。
開催決定から開会直前まで不祥事も枚挙に暇なし。
いみじくも、呪われたオリンピックとコメントした大臣がおられた。
事ここに至っても中止を声高に唱える方々も多数。
このようなオリンピックが青少年達にはどのような記憶として残るのだろう。
1964年の東京オリンピック当時、小生は中学生でしたが、開会式当日どのように過ごしたのか殆ど記憶がありません。
透き通る青空の下、坂井青年が聖火台に駆け上り点火した姿や真っ赤なブレザーの日本選手団の入場行進などは深く脳裏に刻まれています。
しかし、これは後に繰り返し見た映像が頭に刷り込まれているからでしょう。
なにしろ、当時、映りが不鮮明な白黒テレビしかなかったのですから。
それでも、開会後間もなく、本県出身の三宅義信選手が重量挙げで金メダル第1号を獲得し、大いに盛り上がったのをよく憶えています。
女子バレーの決勝は確かにライブで見たはず。
半世紀以上経ち、老化も伴い記憶も甚だ曖昧になりました。
今日の開会式はライブで見ようかと思います。




蔓なしサヤインゲン品種は「スーパーショット」が良好

2021年07月22日 | 畑:豆類

蔓なしサヤインゲンは6月末から穫り始め、7月早々には一気に収穫盛りとなりました。
4月28日に我流の省力直播き。
品種は2品種。
例年作っている「さつきみどり2号」と今年初めて作るカネコ種苗の「スーパーショット」。
ともに生育に多少のバラツキはあったものの欠株はありません。
昨年は2条植えでしたが、今年は1条植え。
それでも、倒れたり、枝が垂れると収穫がしにくいので、株の両側に廃材パイプで支えにしています。
収穫は終盤。蔓なしインゲンは一気に成り込み、収穫期間は短い。
こちらが「さつきみどり2号」。


ほとんどが2本立てになっています。


収穫のピークは7月上中旬2週間くらい。
集中して猛烈に成り込むのが蔓なしインゲンの特徴です。特に「さつきみどり2号」は顕著のようです。


今は、ぐんと莢数が少なくなりました。


こちらが「スーパーショット」。


非常にバランスのよい品種という印象です。
全体の姿は「さつきみどり2号」とあまり変わりませんが、草丈は若干高い。


「さつきみどり2号」より穫れ始めはほんの僅か遅れ、「さつきみどり2号」ほどの一挙の成り込みではないようです。
しかし、トータルではこちらの方が成りが良い。


専ら収穫している助っ人もこちらの成りが良いと言っています。
莢の姿は「スーパーショット」が明らかに綺麗で曲がりも少ない。


ピーク時に比べると、穫れ具合は大分少なくなりました。
右が「さつきみどり2号」、左が「スーパーショット」。
違いが分ります。


お浸しにした際の食味は「スーパーショット」が少し硬い感じを受けます。
周りの食味評価は、茹で方で調整できるので大差ないという意見が大勢。
最終的な評価として「スーパーショット」が良いと言う結果になりました。
蔓なしサヤインゲンの収穫は今月いっぱいでほぼ終了。
蔓ありインゲンに移行します。
こちらが蔓ありサヤインゲン。


順調に生育し着莢が始まっており、スムーズに収穫が繋がりそうです。



ピーマンの簡易な誘引整枝法

2021年07月21日 | 畑:果菜類

ピーマンは6月末から穫れ始めました。
植付け時に花芽が殆ど見えない苗だった割には、5、6月の好天で早まりました。
分枝も多くなり、収穫最盛期に入ってきました。
誘引は横の直管パイプをフックバンドで止めた簡易な方法で行っています。


資材は全て廃材利用。
支柱は上の方を少し広げています。
枝が伸びるのに合せ、この横の直管パイプを上げていきます。
フックバンドを完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。


今回、20センチくらい上げました。


反対側の横パイプも上げました。


枝は直管パイプには誘引止めしません。
枝が直管パイプに密着することで枝はあまり動かず、垂れ下がりません。
この後も横パイプを上げるのでフックバンドは完全には止めないでおきます。
これで最後まで問題なく持っています。
全て上がりました。


中には枝がパイプの下に出たり、折れたりするものも出ますが、それらは切ります。
ピーマンは分枝が多いので、気にしません。


整枝は簡易な「ふところ枝」の整理を行います。
ピーマンは花芽が着くごとに2本に分枝し、ねずみ算式に枝が増えていくので放置するとジャングル状態になります。
「ふところ枝」とは株の内側の方に向かって伸びている枝のこと。
これを整理し、光線の透過を良くすることで実の太りを良くします。
また、風通しが良くなるので病害虫予防にもなります。
株を上からのぞき込むようにすると混み具合が分ります。


「ふところ枝」を間引きます。
中心が透けて見えます。


この程度の間引きとなりました。


生育に少しバラツキがあり、株ごとに整理した枝にも多少があります。


これでピーマンの簡易な誘引と整枝が終わりました。
気温が高くなってきたため、一度に穫れる量も多い。


ピーマンの品種は「京みどり」。
獅子型のエースピーマンと比べ縦長でスマートな形です。
果肉がやや薄く軟らかなピーマンです。


今年のイネはヤマセの鬼門からは免れそう

2021年07月20日 | 田んぼ

今、イネは最も気象の影響を受けやすい重要な時期を迎えています。
当地方は、常に7月はヤマセに悩まされます。
昨年、一昨年も低温に見舞われました。
ギリギリのところで一大事になりませんでしたが、我が家では少なからず影響を受けました。
今年のイネは5、6月好天に恵まれ、生育は順調。


目標としている茎数25本もほぼ確保されています。


中干しは不十分で、茎数30本を越え分けつ過剰な株も見られますが。
こちらの田んぼも、イネの姿は悪くありません。


病害虫の発生も見られません。


草丈がぐんと伸びました。


今年のイネの生育なら穂の基が出来る幼穂形成期は7月5日頃だったと思われます。
7月は幼穂の生長する最も低温の影響を受ける時期です。
特に花粉の出来る減数分裂期と言われる時期に強い低温に遭遇すると致命的。
一日の平均気温20℃以下又は最低気温17℃以下の日が数日続くと極めて危険とされます。
7月に入り、6月までの好天から一転雨続きで心配な天候となりました。
例年、梅雨期に雨が続く時は、当地方は必ずと言ってよいほどヤマセによる低温に見舞われます。
昨年、一昨年もそうでした。
ところが、今年はそのような低温になっていません。
これは極めて珍しいことで、当地方にとってはラッキーと言っていい。
そして、思いがけず突然の梅雨明けとなりました。
これまた、近年稀なこと。ここ数日真夏日となっています。
茎を3本取って丁寧に剥き、中の幼穂を見てみました。


予想以上に大きく生長していました。
幼穂の長さ3~12㎝くらいが「減数分裂期」に当たります。
今が減数分裂期のまっただ中。
穂が出る10~15日前に当たります。 通称「穂ばらみ期」。
この時期が最も危険。
低温障害を受けると花粉ができないため穂が出ても実りません。
当地方では、穂が出ても穂が垂れず立ったまま透けて見えることから、「行灯(あんどん)穂」と呼ばれます。
大凶作となった平成5年、15年は大半がこのような穂となりました。
これまでも先の天気には何度も裏切られてきたので100%とは言えませんが、ヤマセの直撃による最悪の事態は免れそうです。
こちらの田んぼも姿は良い。

順調なら、8月早々には穂が出ると思われます。


7月中にもポツポツ穂が出始めるかもしれません。
穂が早く出るとマイナス面もあり、気温が高すぎるとこれまた悪影響があります。
この先、まだまだ難関が待ち受けます。
周辺の刈り払い作業はこの幹線道路の法面が最後。


雑草の刈り払いは害虫対策に必須。
汗だくになりつつ予定通り全て終わりました。


紫陽花を墨彩画で描く

2021年07月19日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3


アジサイを墨彩画で描きました。
梅雨時の花の代表というと、やはりアジサイでしょうか。
今年のアジサイは開花が早まったらしいですが、我が家のは遅い。
剪定の仕方にもよるのでしょうが、毎年そうです。
当地、6月は空梅雨の様相でしたが、7月に入ると連日の雨。
雨に濡れるアジサイは花色が一段と冴えます。
そうこうしているうちに、突然の梅雨明けです。気象は本当に分らない。
今はアジサイの色、形も様々なものがありますが、我が家には青色の昔ながらのアジサイがあります。
それをモチーフに描いてみました。
ただし、裏打ちが不調。
これは以前、墨画会に出品した「紫陽花」の墨彩画の掛軸。

ちょっとの間、床の間に掛けてみました。

非結球レタスは今どきに貴重な葉物

2021年07月18日 | 畑:葉菜類

今、畑にある葉物といえば非結球レタスのみ。
グリーンリーフレタス、サニーレタス、サラダ菜の3種。
もっとも、ここまで残っていたのは自家用だからです。
春のキャベツ、ハクサイやホウレンソウは7月上旬で終了。
今となっては非結球レタスは貴重な葉物ではあります。
何れも4月20日に直播きしたもの。
これはグリーンリーフレタス。


最も簡単なバラ播きで、間引きを兼ねての収穫から通算すればほぼ1ヵ月半。
揃いが非常によく、大株になるまで収穫しましたが、沢山残りました。


茎が伸びてきました。
それでも軟らかく十分食べられます。


サニーレタス。


こちららも沢山残っています。


やはりトウが伸びてきました。


秋のリーフレタスは次第に硬くなりますが、今時分のは硬くならないのが良いところ。
サラダ菜。


こちらは穫り始めから2ヵ月近い。


さすがに葉が開き、トウが大分伸びてきました。
それでも軟らかく、自家用には十分食べられるのです。


7月に入り連日の雨、腐れが出ないのは不思議。
今年のリーフレタスは十分過ぎるくらいに働いてくれました。
周りは夏秋物に移っており、例年ならすでに処分されているところです。
好天で機械が入れるようになったので間もなく畑にそのまますき込みます。


ラッキョウは半分収穫、残りは三年子花ラッキョウに

2021年07月17日 | 畑:土物類

今年のラッキョウは半分を収穫、残りの半分はそのまま畑に残し、三年子の花ラッキョウにすることにしました。
このラッキョウは20年前、母が遺したラッキョウ。
4畝あります。


一昨年10月の台風19号の豪雨で無残な姿になりながらも、生き残りました。
例年は、助っ人が専らラッキョウ漬けにします。
ところが、その助っ人が手首を負傷し、動かせなくなりました。
それで、半月ほど前、1畝だけ収穫。
種としてまず確保。


残りは簡単な方法でラッキョウの醤油漬けにすることに。
助っ人によると熱湯を通した後、調味醤油に漬けるだけで十分食べられるらしい。
それで、小生も試しに少しやってみました。
なるほど十分食べられます。


一部は少々遅いエシャレット風に。


これは早いうちに何度か穫ってエシャレット風にして食べています。
本当のエシャレットは早穫りの生食用ラッキョウなので、さすがに今回は遅すぎますが、酒のつまみにはなります。
ごく最近になり、助っ人が少しならラッキョウ漬けを作れそうだというので、もう1畝収穫することに。
一番勢いの悪そうな畝を収穫。


これは分球8個と少なめ。大概10個程度が多い。


一部を種用に追加で確保。
少ないながら、塩漬けした後、甘酢漬けにするようです。


小生は酢漬けは苦手で、専ら醤油漬け派。
結局、半分の2畝が畑にそのまま残りました。


三年子にしていわゆる花ラッキョウにすることになったものの、経験はありません。


三年子のラッキョウとは植えてから足かけ3年目で収穫するラッキョウのこと。
二冬を越す栽培です。
有名なのは福井の花ラッキョウ。
普通の栽培では花ラッキョウとしては大きすぎるため三年子にするというもの。
実際に見たことはありません。
偶然ながら気楽な気持ちで、やってみることに。