里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

長ネギの追肥と土寄せ

2020年08月31日 | 畑:葉菜類

 春播きの長ネギに追肥と土寄せをしました。2回目となります。
 前回は、連日の雨で機械が入れず、鍬だけで強引に追肥と土寄せを決行しました。と言っても土寄せはほんの軽くしただけです。葉色が落ちて肥え切れの症状が見えたからですが、多少は効果があったでしょうか。
 この畑は粘土質が強く、昨年は大雨で根腐れをおこして多くを駄目にしたので、今年は植付け時の深い溝を立てるのを止め浅い溝にしました。そのためか、今年は7月の大雨にも耐えて何とか持っています。
 8月は一転、連日の猛暑で全く雨が降りません。これでは高温嫌いのネギはたまりませんが、この程度の姿で夏を乗り切れるならしょうがないでしょう。しかし、粘土質の土も相当に硬くなってきました。ひび割れが見えます。
 畝は4列。 


 今回は機械でしっかりと追肥、土寄せをします。
 この手前の1列は3月に早播きした苗を5月末に植えたもの。

 品種はホワイトスター。


 速効性の肥料を散布しました。


 管理機のローターの爪を外向きにして逆転作業で土をはね上げます。


土がかなり硬くなっており、ごろ土もできます。植付けた時たっぷりと敷き藁をしたのが腐れて、ネギの近くはあまり土が硬くなっていないのが救いです。それなりに根は張っているようです。 


 品種は右の2列がホワイトスター。


 左の1列が白扇。


 前回土寄せする時、少し葉が黄ばんでいましたが、今は直っています。と言うより乾燥で葉色が濃くなっているのでしょう。冴えた色ではありません。意外にもひどい葉枯れの症状や高温時によく出るスリップス(ネギアザミウマ)はあまり見られません。
 こちらも同様に逆転ロータで土をはね上げました。

 鍬で少し手直しして終了です。

 手前の早植えした畝は9月中からの収穫を目指していましたが、まともなネギはちょっと無理です。自家用には間引きながら薬味程度のネギには十分使えるでしょう。


 今年は植え溝を浅くしたので、従来目標にしていた白根40センチ以上の長ネギは封印、ほどほどの軟白で歩留まりの良いネギを目指します。



オクラを水墨画で描く

2020年08月30日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 オクラを水墨画で描きました。
 この夏の猛暑をものともせず勢いのいいのがオクラです。硬い茎、大きな葉、人の背丈を超えるほどにぐんぐん伸びる姿はいかにも強健そうです。野菜の中では少々異質な存在と言えるでしょうか。
 食するオクラの実はせいぜい10センチ位でかわいいものですが、ちょっと放置しておけばどんどん大きくなります。店に出ているオクラの実を見るだけでは、どのように成っているのか想像できないかもしれません。
 そして、花が綺麗なので、これまでも何度か画にしています。同じアオイ科の芙蓉やムクゲの花とよく似ていると分かればイメージできるでしょう。オクラの実だけを描くのは少し味気ない気もしますが、花を中心に描くと印象は大きく変わります。

猛暑に対照的なオクラとサトイモ

2020年08月29日 | 畑:果菜類

 このオクラは5月24日に直播きしたもの。猛暑をものともせず勢いがいい。


 畝間150センチと広めのマルチの畝に、株間50センチで1カ所数粒播きし、間引いて2本立てとしました。その後、条間を30センチほどにして振り分け支柱に誘引し、変則の2条にしました。


 直播きなので少々遅い種播きです。7月末から収穫が始まり、今が盛りとなっています。
 そもそもが高温性の作物なので、暑いのが好みなのでしょう。さすがにあまりに乾燥するのは良くないと思うのですが、今の姿を見るとあまり感じないようです。強健な作物です。


 管理と言えるのは葉かきくらいのものです。元肥は緩効性肥料を少し多めにしましたが、追肥はしていません。人の背丈を超えるまで伸びてきました。


 オクラの収穫適期は甚だ狭い。こう気温が高いとあっという間に大きくなり、少し放置すると硬くなって食べられなくなります。
 助っ人があった方がいいと言うので毎年作っていますが、やや持て余し気味のようです。

 緑が濃くネバネバ感があり、味に癖がないので夏場の食欲増進には大変いい。それと、花が絵になります。今、近くに芙蓉も咲いていますが、同じアオイ科ですからとても似ており綺麗です。


 こちらは、オクラのすぐ側にあるサトイモ。全く元気がありません。


 このサトイモは、水稲の育苗中に同じハウスの中で、ポットに植えて芽出ししたもの。
 5月17日に、オクラとほぼ同様のマルチの畝に畝間150センチ、株間50センチで植え付けました。発芽、生育ともまずまず。7月は連日の雨で約500ミリの雨が降りました。24時間で175ミリの大雨もありましたが、さすがサトイモ、水にはめっぽう強い。人の背丈ほどにも伸びてきました。近年では一番の生育かと思っていました。


 ところが、8月になって一転、カンカン照りの連続となりました。8月半ばから弱り始め、20日くらいからは葉の枯れが目立ってきました。


助っ人が畝に草を掛けるなどしたようですが、焼け石に水。水を流し込めるような畑なら良いのですが、お手上げです。


 本来、サトイモは途中でマルチを剥ぎ大きく土寄せすべきもの。張りっぱなしで土寄せを省略しており、これも良くないのでしょう。


 7月の当地方の降水量は平年の277%、8月はここまで21%と極端も半端ではありません。8月の猛暑はオクラにとっては何のそのですが、サトイモにとっては地獄です。


遅穫りの夏秋キュウリは半放任栽培

2020年08月28日 | 畑:果菜類

 遅穫り用の直播きキュウリが盛んに穫れるようになってきました。


 6月中下旬から穫る早いキュウリを補完するように遅どりのキュウリを作っています。
 品種はトーホク種苗の「おいしさ一番星」という品種。昨年初めて作りました。うどんこ病に強いという触れ込みですが、はっきりしなかったのでもう一度作ってみました。
 昨年は8月末から早いキュウリと収穫が重なり持て余したので、今年は少し遅く7月1日に種を播きました。
 株間は約70㎝で1カ所3粒播き。発芽率はほぼ100%でした。7月は天候が悪かったものの8月の高温でたちまち伸びました。


 親蔓の下位7、8節までの雌花は摘花したので、8月末からポツポツ収穫が始まり本格的な収穫は9月と見込んでいました。しかし、8月の好天続きで8月20日頃から収穫が始まりました。


 早い方のキュウリは2本仕立てにして側枝を摘芯しますが、このキュウリはほぼ放任に近い栽培です。本葉数枚の時1本に間引いた後、親蔓は誘引していきます。子蔓は下位の4節ほど搔いただけで、あとの子蔓はネットにほぼ自由に這わせていきます。


 この時期のキュウリは親蔓には僅かしか実が着きません。ほとんどが子蔓からの収穫です。
 ネットから外れた蔓や特に混みすぎのようなところを摘芯する程度です。


 いつもは支柱の頂点辺りで親蔓を摘芯しますが、今年は少し伸ばし気味にしようと思います。


 この「おいしさ一番星」という品種。確かに今のところうどんこ病は出ていません。しかし、褐斑病が目立ちます。


 こちらは6月半ばから収穫している早い方のキュウリ。
 半分ほどは立ち枯れました。


 今の時期、このような姿になったのは台風でやられた時くらいのものです。
 7月末の大雨のダメージが大きい。8月はカンカン照りとなり、実だけは一挙に成り込みました。畑は緩傾斜になっているのですが、水の抜けにくい半分ほどの株が茎の根元から腐れました。立ち枯れ性疫病と思われます。


 半分ほどの株は立ち枯れを免れました。

 収穫日数100日の目標は挫折となりました。それでも残った株からは強い新葉が出て良い実が着いているので、もう少し穫れそうです。


 遅穫りキュウリの収穫が早まったため、結果的には十分な量が穫れ続けています。しかし、このような干ばつで、遅穫りの夏秋キュウリも日中は葉が萎れやすく、長持ちさせるのは難しいかもしれません。


ピーマンの支柱を上げふところ枝を整理

2020年08月27日 | 畑:果菜類

 ピーマンは6月末から収穫が始まったので、約2ヵ月が経過します。


 中央の1本の支柱と、畝の両側にフックバンドで止めた横の直管パイプを徐々に上げていく簡易な誘引を行っています
 前回上げてから1ヵ月余り経つので枝が下がってきました。


 今回これを20センチほど上げます。


 直管パイプには枝を誘引止めしていませんし、直管パイプもフックバンドを完全に止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。


直管パイプに枝が密着すると枝はあまり動かず、垂れ下がらないようになるので非常に簡単です。
 この後も、支柱を上げることになるのでフックバンドは完全には止めません。それほど重みがないのでこれで最後まで十分に持ちます。



 全て支柱が上がりました。高さ70センチくらいになったでしょうか。支柱は上の方が少し広がっているので、ピーマンの枝も全体に広がります。
 ピーマンの枝はナスなどに比べて弱く多少の枝折れは出ますが、分枝が多いので気にするほどではありません。


 「ふところ枝」の整理も行います。
 「ふところ枝」とは株の内側の方に向かって伸びている枝のことです。ピーマンは花芽が着くごとに次々と分枝するので放置すると枝が混んできます。


 前回かなり思い切って整理したので、今回は下の方に隠れた枝を間引く程度にしました。


 近年、今頃になるとモザイク症状の目立つ株が出ていたのですが、今年は見えません。非常に旺盛な姿です。
 品種は「京みどり」。

 よく穫れており、今のところ近年では一番良さそうに見えます。