里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ホタルブクロを水墨画で描く

2021年06月30日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙


ホタルブクロを水墨画で描きました。
ホタルブクロは、近隣の野山でよく見かける馴染みの山野草です。
この辺りでは、提灯(ちょうちん)花と呼んでいました。
昔は至る所にありましたが、最近は少なくなったような気がします。
6月半ばくらいから白系、赤紫系ともに咲いています。
これが白系。

これが赤紫系。


ホタルブクロの由来は、この花に蛍を入れて遊んだところからきているらしい。
我が幼少の頃にそのような記憶はありません。
ただ蛍の出る時期とホタルブクロが咲く時期はほぼ一致します。
この辺りの蛍(ゲンジボタル)が飛ぶのは夏至前後から6月末。
我が家の前の田んぼや水路でも蛍が飛び交います。
昨年は、前年10月の台風19号豪雨の影響からか殆ど見えませんでした。
今年はかなり飛んでおり、復活したようです。
普段は静寂の里山の夜ですが、助っ人達と幻想的な夜景を楽しみました。


トマト連続摘芯栽培'21~最初の捻枝

2021年06月29日 | トマト連続摘芯栽培

トマト連続摘芯栽培は最初の捻枝(ねんし)を行いました。
現在、第1花房は大きく肥大し、第4花房の開花は全て終了、第5花房が開花中と言ったところ。


捻枝する第1基本枝は、すでに自然に斜めを向いています。
第2花房はピンポン球より大きくなっており、第3花房は100円玉硬貨くらい。
第3花房の先2葉で摘芯しています。
捻枝するには、もう少し早くてもいいタイミングでした。


この株を捻枝します。
第2花房下のわき芽が支柱に誘引されており、第1基本枝は自然に斜めを向いています


これを捻枝することで、第1基本枝を下方に垂らします。
捻枝は文字通り枝を捻るのであって、折り曲げるわけではありません。
枝の根元を押さえながらねじ曲げます。横に捻るイメージでやると自然に下を向きます。


仮に少しくらい裂けたり潰れても大丈夫。
捻枝されました。左に捻られているのがわかります。


捻枝されると第2花房が上になり、第3花房の方が下になります。


捻枝は晴天日の午後、トマトの葉が少ししなっている時にやると、水分が少なくなっておりやりやすい。
また、完全に下に垂れなくても、実が肥大すると重みで次第に垂れてきます。
第1基本枝が下向きになりました。


すべて問題なく終わりました。


すでに第4花房の開花が終わり、着果しているのが確認できます。
一番上の第5花房の開花が始まっています。


第4花房の下の節ところで誘引しています。


今度は第4、第5花房の着いた枝が第2基本枝となり、捻枝されることになります。
第4花房のすぐ下から出ているわき芽を支柱に誘引し伸ばします。
昨年もそうでしたが、今年のトマトは花房間の葉の枚数が多い傾向があり、少し丈が伸びています。
ただ、第1花房が飛んでしまった昨年のような変則なトマトではないので、7月10日くらいには穫れるようになりそうです。



廃材パイプを利用したピーマンの簡易な誘引整枝法

2021年06月28日 | 畑:果菜類

ピーマンは1番果がようやく肥大してきました。
植付け時には花芽が殆ど見えない苗だったので、このくらいになれば上々。


一番の問題はウイルスですが、生育のバラツキはあるものの今のところウイルス症状の出ている株はありません。


ここまでピーマンの支柱は1本だけ立て誘引していました。
これから枝が伸びてくると垂れ下がり、枝折れしやすくなります。
ピーマンの誘引法も様々試行した結果、ナスと同様の現在の簡易な方法に至っています。
資材は、全て古いパイプハウスを解体した時の廃材。
畝に沿ってピーマンの両側に適当な間隔でパイプ支柱を立てます。支柱は上の方を少し広げます。


それに直管パイプをフックバンドで止めます。
フックバンドは完全に止めず、簡単に動く状態にしておきます。


枝が伸びるのに合わせ、この直管パイプを上げていくことで枝の垂れ下がりを防ぎます。
横パイプはフックバンドを外すことなく下から軽く叩くだけで簡単に上がります。
枝はパイプに誘引止めしません。
枝がパイプに密着することで誘引止めしなくても殆ど問題ありません。
時に枝折れなどもありますが、ピーマンは分枝が多いので気にしません。
ピーマンは花芽が着くごとに枝が2本に分枝します。
ねずみ算式に枝が増えていくので放置すると枝葉が混んできます。


枝葉が混んでくると光線の透過が悪くなるので整枝が必要になります。
整枝法は簡便な「ふところ枝」の整理です。
「ふところ枝」とは株の内側の方に向かって伸びた枝のこと。
「ふところ枝」を整理すると日光が株全体に入るようになり、実の太りが良くなります。
株を上からのぞき込むと、「ふところ枝」の込み具合が分りやすい


株の中心に向かっている枝を間引きました。
株の中心が透けて見えるようになります。


最初の「ふところ枝」の整理が終わりました。


これから、生長とともに横パイプを上げ、「ふところ枝」の整理を行っていきます。
1番果を収穫しました。

品種の「京みどり」は果形が長めで収穫初めは特に縦皺が多く出ます。
軟らかいのがこのピーマンの特徴。

今年の庭のサツキ

2021年06月27日 | 

6月になると我が家の庭ではサツキが主役になります。
ヤマツツジの花数が多かったのでサツキも期待しましたが、花数はイマイチでした。
それでもこの時期、サツキを眺めるのは楽しみの一つ。
早いものは5月末から咲き始め、遅いものは7月まで。
最盛期は6月中旬で、今は終盤。
私が幼少の頃には、すでに大株になり沢山咲いていたので、樹齢100年級の古株があるものと推測されます。


花数が少ないのは刈り込みにもありますが、株が老化していることも関係していると思います。


最も株数の多いのが赤のサツキ。

鮮やかな赤で花弁が結構大きい。


赤紫のサツキ。

2種あります。


赤、白、ピンクなど。自然繁殖あるいは自然交雑したと思われるものも多数。




















花弁の細いサツキ。


石垣の間から生えているサツキもかなりあります。


これは昔からありましたが、自然に数が増え定着しました。



これは比較的新しい八重のサツキ。


八重は2種。

これは白のサツキ。


純白が好ましい。


サツキは花が終わった後は、早く刈り込まないと翌年の花芽が少なくなります。
刈り込みは助っ人が頼り。


直播き非結球レタスが収穫のピーク

2021年06月26日 | 畑:葉菜類

非結球レタスはグリーンリーフレタス、サニーレタス、サラダ菜の3種。
今が収穫のピークになっています。
何れも4月20日に直播きしたもの。
最も簡単なバラ播きですが、順調に生育しました。
ごく厚くなったところを1回間引きした程度です。
6月に入って間もなく、間引きを兼ねながら穫り始めました。。
今が本来の株間くらいになっています。
これはグリーンリーフレタス。


発芽、生育とも揃いが良く、大分収穫しましたが、未だびっしり詰まっています。


かなり大株になってきました。軟らかく美味しく食べられます。


こちらはサニーレタス。


穫り始めは少し隙間が見えましたが、今は畝一杯になっています。


こちらも結構な大きさです。


サラダ菜。


こちらは他のリーフレタスより早くから穫り始めました。
中心が少し丸まりかげんのものも出てきましたが、まだまだ大丈夫。


サラダ菜は大株になっても軟らかく、食感が良い。


左からグリーンリーフレタス、サニーレタス、サラダ菜。


今の時期の非結球レタスは直播きでも比較的容易で、有り難い存在です。


夏秋キュウリの摘芯方法

2021年06月25日 | 畑:果菜類

キュウリは植付けて間もなく1ヶ月半。
親蔓と3~5節目から出た勢いのよい子蔓の2本仕立てにしています。
親蔓の雌花は下位の方は搔き、着いているのは11節目からで、穫り始め1週間ほど。


下の方の側枝(子蔓)からも穫れてきました。


側枝から穫れるようになると本格的な収穫の合図です。
気温が高めでペースが少し速い。


目標の収穫期間は100日なのでマラソンと同じ。
出だしのオーバーペースは有り難くありません。


夏秋きゅうりを多く穫るためのキーは親蔓ではなく側枝。
わき芽の子蔓、孫蔓、さらにひ孫蔓まで働くようなら申し分なし。
2本仕立てにしている親蔓が支柱の頂点近くまで伸びてきました。
子蔓の方は中段から少し上まで伸びています。


我が家のネット支柱は既製品と違い、廃材を加工して作ったため丈が少し低い。
20数節で頂点に到達します。
主枝は頂点近くまで達したところで摘芯します。
どこまでも伸ばすわけではありません。


親蔓を摘芯しました。


側枝(子蔓)も伸びてきました。
株間が1メートルくらいなら半放任栽培も有りですが、株間75センチの2本仕立てでは放置すればジャングル状態になります。
そこで、1~2節で摘芯します。
目安にしているのは長さで15~20センチ。
この側枝(子蔓)は、


1節で摘芯。


この側枝(子蔓)は、


2節で摘芯。


長く伸びた蔓をバッサリ切り詰めるのは良くない。
摘芯は葉が展開したところで直ちにやるべきとされます。
また、わき芽を一斉に摘芯してしまうのも良くない。
常に勢いのいい成長点をいくつか残しておくべきとされます。
なれど、言うは易く行うは難し。


玉ねぎを水墨画で描く

2021年06月24日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

竿竹に吊した玉ねぎを水墨画で描きました。
6月に収穫されたタマネギは、長く貯蔵するためには乾燥する必要があります。
そのままコンテナに沢山詰め込んでしまうと、腐敗しやすい。
伝統的にやられてきた方法が、吊して風乾する方法です。
この辺りでも、今の時期になると軒下にタマネギを吊す風景がよく見られたものです。
しかし、近年は少なくなったように思います。
もっとも、大量に乾燥する場合は機械による強制乾燥が普通の時代ですから、当然と言えば当然でしょうか。

廃材パイプを利用したナスの簡易な誘引法

2021年06月23日 | 畑:果菜類

ナスの生育は順調。かなり穫れるようになってきました。
ナスの支柱は、中央に1本だけを立てていました。
枝葉が伸びてきたので、さらに誘引用の支柱を立てました。


使うのは、全て古いパイプハウスを解体した時の廃材です。
様々な誘引法を試行した結果、最も簡易な方法として現在に至っています。
これは「千両2号」。


3本仕立てに整枝し、10日ほど前から穫れ始め、1番果の収穫は全て終わりました。
今、2、3番果を穫っており、収穫が本格化してきました。


畝に沿ってナスの両側に適当な間隔でパイプ支柱を立てます。支柱は上の方が少し広くなるようにします。


この支柱の横に直管パイプをフックバンドで止めます。
フックバンドは完全に止めず、簡単に動く状態にしておきます。この状態で落ちることはまずありません。


枝が伸びるのに合わせ、この横の直管パイプを上げていくことで枝の垂れ下がりを防ぎます。
パイプはフックバンドを外すことなく下から軽く叩くだけで簡単に上がります。
殆どの場合、枝はパイプに誘引止めしません。
枝がパイプに密着することで誘引止めしなくてもあまり動きません。


こちらが本命の中長なす「くろべい」。


1番果が若干残っていますが、間もなく終わります。
気温が高かったこともあって「千両2号」とは1週間ほどの差にとどまりました。


同様にパイプ支柱を立てました。

横パイプをフックバンドで止めて出来上り。


昨年、しばらくぶりで一部切り戻し剪定を試しましたが、改めて当地には適さないことを確認しました。
今年は全て3本仕立てで、誘引用の横パイプを上げながら枝を伸ばしていきます。
夏場の更新剪定もしないつもりです。
整枝としては、これから簡易な「ふところ枝」の整理を行っていきます。



タマネギ貯蔵のための乾燥法

2021年06月22日 | 畑:土物類

過日、一斉に収穫し、取り込んだタマネギ「ネオアース」。
中晩生種ながら今年は5月半ばから穫っています。が、本命は貯蔵。
このタマネギは来春まで食すので、貯蔵中に腐れると困ります。
作業場の下屋に広げて並べ、1週間ほど陰干ししました。


これで後の作業がやりやすくなります。


1、2ヵ月で食すものは別とし、長く貯蔵するものをすぐに重ねて詰め込んでしまうのは危険。
しっかりと乾燥することが大事です。
我が家では2通りの方法で乾燥しています。
専ら助っ人がやってくれるので有り難い。
一つはごく一般的な吊しによる乾燥。


8~10個のタマネギを、茎を2、30センチ付けてひもで縛り竿に吊します。


例年この場所。雑然としていますが、雨に当たらず風通しが良い。


もう一つは、かご形のコンテナに並べて乾燥。


大玉を吊すと重すぎて耐えきれず落ちやすいため。


500g級の特大玉がかなりあります。


試しに計ってみると。


このような大玉を吊すのは無理。
そこで、この方法を採っています。


乾燥のポイントは茎と根の部分。ここがしっかり乾けば大丈夫。
かご形コンテナの下にも空間を設け、風通しの良い状態で重ねずに並べます。


これは小玉のくず物と言うべきタマネギ。これはこれで利用価値があります。


このような状態でしばらく乾燥させ、根と茎が完全に乾燥した後は、取り込んで重ねて貯蔵しても大丈夫です。





原木シイタケの本伏せ

2021年06月21日 | 山菜

植菌し、仮伏せしていた原木シイタケを本伏せしました。
当地もいよいよ梅雨入り。
湿度が確保できるので本伏せに良い時期となりました。
これが1月末に植菌した後、こもとビニールで覆って仮伏せしておいたもの。


途中、乾燥していたことから一度散水した以外は何もしていません。


剥いでみると、切断面が結構白くなっているのでシイタケ菌がかなり繁殖しているように見えます


このくらいなら申し分ない感じ。


種菌を打ち込んだところも白くなっています。


運搬車で、原木を伏せ込む裏山に運びます。
40数本。老朽化した運搬車なので無理せず積み込みました。
 

ここは以前からほだ木の置き場にしているところです。
前もってほだ木を立てるよう準備はしておきました。


ほどよい日陰になり、雨も適当に当たるのでほだ木を伏せ込むにはまずまずの場所です。
伏せ込みの方法はヨロイ伏せという方法が良いと聞きますが、やり慣れている合掌式にしました。


準備したところだけで足りなかったため、以前においた所を少し移動し、その端にも並べました。


立て終わったのを見ても菌の出ている様子が分るので悪くない気がします。
二夏を越して植菌3年目に本格的に穫ることができれば上々です。


これが以前に植菌したもの。
右が植菌3年目。今年の春は本格的な収穫が出来ました。
左が植菌6年目。ピークは過ぎましたが、まだ穫れています。


管理と言っても半ば放任という感じですが、継続的に穫れるようにしたい。
原木シイタケの味と香りは格別です。





大麦を水墨画で描く

2021年06月20日 | 水墨画:菜果
画仙紙 半切1/3


大麦を水墨画で描きました。
6月は麦の穫り入れどき。麦秋の季節。
時々、所用で通るルートに大麦の集団栽培地があります。
過日、ちょうど稔りの季節に眺める機会がありました。
収穫間近で、黄金色に輝き見事な風景を見せていました。
かつて、この地をモチーフに水墨の風景画を描いたことがあります。


大麦でも、正確に言えば6条大麦。
穂が6列に規則正しく並んでいます。
特徴は長い芒(ノゲ)。1本、1本が天を突き刺すように主張しています。
その個性ある姿は画になります。


半世紀以上も前になりますが、我が家でも昔は大麦を作っていました。
6条大麦は調製されて押し麦となります。
幼少の頃は麦飯を食べるのが当たり前でした。今では普段食べることは殆どありません。
仙台名物として牛タンがすっかり有名になり店も増えましたが、昔から麦飯が定番です。


直播き春ハクサイが穫り頃

2021年06月19日 | 畑:葉菜類

春ハクサイが穫り頃になっています。
1週間ほど前から穫り始めました。


4月に春ダイコンと同時に直播きしたもの。
ダイコンよりは1週間ほど日数がかかっています。
品種は極早生種の「はるさかり」。


黒マルチに播いた後、不織布をべた掛けしました。
「はるさかり」は晩抽性の品種(トウ立ちしにくい品種)。
とはいえ、種播き後かなりの低温に遭遇。
トウ立ちを心配したものの杞憂でした。欠株もなく揃っています。
べた掛けは、2、3週間で外すのが普通ですが、今年は株が生長し持ち上がってもしばらく放置していました。
その後、近くのナスに不織布のトンネル掛けしていたものを、そのまま春ハクサイに移行。


そもそも、私は無農薬栽培者ではないので、虫除け用のトンネル掛けはしません。
ハクサイの結球初めの時に一度防除するのが普通です。
それで大概大丈夫です。
たまたま簡単にトンネル掛けできる状況にあったので、試しにやってみた訳です。


トンネルを外してみます。


トンネル掛けの欠点は風通しが悪くなること。
ハクサイにとってはよくありません。結球にもマイナスと思われます。


穫った後はトンネルを元に戻さないといけません。
周りにはモンシロチョウが飛んでいるので今さら外すわけにも。
一旦中に虫が入ったら飼っているようなもの。


穫り始めは結球が甘かったですが、今はかなり締まってきました。


収穫してみました。


これで重さは2キロくらいでしょうか。

春ハクサイでこのくらい結球していれば十分。


これまでの気温は春ハクサイにとっては高過ぎ。
そのうち腐れるものも出てくるでしょう。収穫を進めたいと思います。


我が家の春の山菜⑨~ハチク

2021年06月18日 | 山菜

ハチクが穫れています。
もう春ではなく初夏ですが、筍なので春の山菜としました。
筍というと大概孟宗竹のタケノコを指しますが、どんな竹にもタケノコはあるわけです。
孟宗竹のタケノコは5月下旬には完全に終了します。
それと変わって出てくるのがハチク。


今年は5月末からポツポツと出てきました。例年並みでしょうか。
今はピークを過ぎたようです。
と言うより、当地、6月は極端に雨が少なく、出方が疎くなっています。
ハチクは淡竹。
昔は漢字の書き方を知らずにいました。葉竹や破竹かとも思ったりしていました。
この辺りでハチクと言えば、すでにタケノコのことです。淡竹の子(タケノコ)とは言いません。
ハチクは孟宗竹の筍とは姿が大きく異なります。太さはずっと細く、皮は少し赤みを帯び産毛が少なくつるっとしています。


ハチクを採る時は孟宗竹の筍のように土を掘る必要がありません。
鎌で根元から刈り取ります。


非常に簡単に採ることができます。


竹藪の中よりも周りの竹の生えていないところから出だします。ですから探すのも簡単です。
地下茎は浅く、かなり遠くまで伸びます。
このように竹藪とは離れた更地のような所にも出てきます。


ハチクもイノシシの被害はありますが、何故か孟宗竹の筍ほどにはやられません。
丈が伸びてくると硬くなってくるのは孟宗竹と同様です。
このくらいがギリギリのところ。


このように細いものは倒してしまいます


短くても食べるのに支障ありませんが、ボリュームがなく効率が悪いので30~40センチくらいが目安になります。
これだと少し早い感じ。


ただ伸びるのも早いので、数日採れないときは短くても採ってしまった方が無難。
根元が太いものほど良い筍なのは孟宗竹の筍と同様。


このように元が太いハチクが良い。


ハチクはえぐみがごく少なく、あく抜きせずとも食べられます
孟宗竹の筍は米ぬかなどを使って茹であく抜きをするのが普通ですが、ハチクはそのまま茹でるだけで十分。
扱いが楽で、汁物、煮物、炒め物何にでも合います。

トマト連続摘芯栽培'21~誘引と摘芯

2021年06月17日 | トマト連続摘芯栽培

トマト連続摘芯栽培は誘引と第1基本枝の摘芯を行いました。
まずは無難なスタートを切った今年のトマト。
現在、第3花房がほぼ咲き揃ったところ。


ここまで開花の揃いはあまりよくありません。
というのも第1花房と第2花房の間の葉の枚数がバラバラだからです。
通常なら3枚ですが5枚のものが多い。
これは最後まで付き合っていくしかなさそうです。
昨年は例外年として、私の連続摘芯栽培は第1花房までは通常の1本仕立てと同じです。
変わるのは第2花房から。
連続摘芯栽培では、花房数が多くなる分、樹にかかる負担が大きくなるので、強めの樹勢でスタートします。
例年、少しは躊躇する株が出るのですが、今年は何れの株も十分な樹勢が確保されているように見えます。
一番手前のこの株で見てみます。


この株は、1本仕立ての場合だと樹勢がやや強すぎると見るのが普通です。
しかし、連続摘芯栽培ではこのくらいの樹勢で大丈夫です。
第2花房が着果し、第3花房が開花中。


第2花房のすぐ下のわき芽は掻かずに伸ばします。
これを支柱に誘引止めします。


第2花房、第3花房の着いている元の主枝の方は、第3花房の先の葉2枚を付けて摘芯します。
この枝を第1基本枝と呼びます。


別の株で。

第2花房の下のわき芽を伸ばし、支柱に誘引止め。
このように上下を支柱に誘引止めすると、実が大きくなり重くなってもずり下がるのを防ぐことができます。


第3花房の先は2葉目でピンチ、わき芽も整理します。
これが第1基本枝。


第2花房下の節のところを支柱に誘引止めすると、第2花房と第3花房の着いている第1基本枝が自然に斜めを向き、わき芽の方が上を向きます。


今花が咲いている第3花房が肥大したら第1基本枝の捻枝を行います。


第1花房は大分肥大してきました。3果程度に摘果します。


第1花房は窓空き、チャック果など奇形果が多くよくありません。

トマト連続摘芯栽培は緒に就いたばかりで、先は長い。

夏秋キュウリの仕立て方

2021年06月16日 | 畑:果菜類

ネット栽培で夏から秋にかけ収穫されるのが「夏秋きゅうり」。
キュウリは、植付けてからほぼ1ヵ月経過しました。


不織布で囲って植付け、蔓上げして20日ほど。
例年なら、この辺りでは何度か低温に見舞われることが多いですが、今年は例外。
好天続きで、生育は順調。本葉が17、8枚になっています。
蔓上げ後は誘引、わき芽搔きや摘花をしてきました。
夏秋キュウリの仕立て方は、1本仕立て、2本仕立て、3本仕立て、半放任栽培と言ったところ。
仕立て方は株間との関係で決まります。
目安は株間60センチ位なら1本仕立て、75センチ位なら2本仕立て、90センチ位なら3本仕立て、1メートルなら半放任といったところでしょうか。
早い時期から沢山穫れるのは、やはり植付け本数の多い1本仕立て。
我が家も以前は株間60センチの1本仕立てでした。現在は株間75センチの2本仕立てです。

2本仕立ては、親蔓と勢いの良い子蔓1本をネットに適当な間隔に誘引します。


親蔓の下方のわき芽(子蔓)は、3~5節目から出た勢いの良いわき芽1本だけを残し、他は全て搔いてしまいます。
親蔓6節目以降の子蔓は伸び具合を見ながら摘芯していきます。


1本仕立てや半放任栽培でも下方5節目くらいまでのわき芽は全部搔きます。
8節目くらいまでは1節で摘芯するのが普通。節間がごく短いものは2節で摘芯。
この後、2本の主枝は、支柱の頂点近くまで伸びたところでピンチします。
夏秋きゅうりでは親蔓に雌花が着く割合は3~4割程度。子蔓や孫蔓の各節にはほぼ100%雌花が着きます。


したがって、いかにして長期間、勢いの良い子蔓、孫蔓を伸ばせるかが勝負。
初めのうちは、勢いのいいしっかりとした株を作ることが大事です。
そのために必要なのは摘花。
親蔓8節目位までの雌花は全て搔きます。勢いがイマイチの場合は10節目まで摘花します。
今年は株の勢いが良いですが、それでも親蔓8節目まで摘花しました。
9、10節目に雌花が殆ど着いていなかったため、結果的に殆どが11節目が最初の雌花。


親蔓の下の方には早くから雌花が着くので、穫ろうと思えば今頃にはとうに収穫できています。
しかし、実が太り始めると栄養は実優先になり、茎葉や根の充実が悪くなります。
一番手前のこのキュウリで見てみます。

右の蔓が親蔓、左の蔓が伸ばした子蔓。2本の主枝になります。

3節目から出た強い子蔓を伸ばしました。

伸ばした子蔓にはもうわき芽が出ています。


親蔓の方。側枝(子蔓)が伸びてきました。


6節目から出た側枝(子蔓)節間がごく短いので2節で摘芯。


7節目から出た側枝(子蔓)は1節でピンチ。


「夏秋きゅうり」の収穫期間の目標は100日。
出だしの実など微々たるもので問題になりません。
まだネットに大分隙間が見えますが、たちまち、子蔓、孫蔓が伸び葉で覆われてきます。