里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

いが栗を水墨画で描く

2020年09月30日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙


 いが栗を水墨画で描きました。
 栗の画は何度か描いていますが、今回はいが栗を中心に描いてみました。いが栗は未熟なうちは青く、熟するに従って茶褐色に変化し、そして皮が割れてひとりでに落果します。もちろん正常に生長しないで青いまま落ちたり、茶色になっても割れずに実の入らないいが栗もよく出ます。そのようなことは身近に栗の木がなければ分らないことでしょう。
 我が家の今年の栗の実はいが栗に2個、3個と入っているものが少なく1個だけのものが多い。おそらくは気候変化の関係で正常に発育できなかったものと思います。画には複数入れましたが。
 そして、いが栗だけではいかにも寂しい。栗の木の大きな特徴は葉です。やはり大きく長いがっちりとした葉は外せないようです。


今年の栗の成りはまずまず

2020年09月29日 | 畑:果実類

 今年の栗は10日ほど前から拾い始めました。昨年よりは少し早く、ほぼ例年並みと言ったところでしょうか。
 この栗の木は植えてから40年以上のかなりの大木です。今はこの栗の木がメインです。


十分な剪定をしていないため、今となっては少々持て余し気味です。昨年数だけは多く成ったので、隔年結果の順でいくと今年は裏年で成りの悪い年に当たります。ですが、まずまずの成りとなっています。

 
 成りはまずまずですが、今年はイガの中にはまともな栗の実は1個のものがほとんどです。


これは、たまたま2個ですが、中央の実は育っていません。


このような栗の実が非常に多い。


 虫食いもやや多いようです。昨年は天候の関係か成り過ぎのためか夏にイガ栗が青いまま落果したものが多かったのですが、今年はそのようなイガ栗はあまりありませんでした。


 この栗の木は丹波系の栗です。実は中型であまり大きい栗の実ではありません。

 栗拾いは専ら助っ人がやっています。ピークは過ぎたようです。
 ただ、今年の栗はホクホク感が強く昨年の栗より味が良いという評価です。


 もともとこれと同じくらいの栗の木がもう1本あったのですが、思い切って切り詰めたところ枯れてしまいました。その代わりに植えたのがこの栗の木。10数年になります。かなりの晩生で未だイガ栗が青い。品種は「筑波」だったと思うのですが、記憶が曖昧です。


 木も大分大きくなり今年は結構成っているのが分ります。こちらは実もかなり大きな実です。


昨年はこの栗の木から落ちた実がほとんどイノシシの餌になってしまいましたが、今年はどうか。
 たまたまなのか、今落ちている実はまだ大丈夫です。助っ人が少々置いていった栗の実。あまり綺麗とは言えません。


 そう言えば昨年10月、栗の産地として著名な長野県小布施町を訪れた際、滅多に食べないモンブランを食べたことを思い出しました。

トマト連続摘芯栽培'20~最上下の実が赤い

2020年09月28日 | トマト連続摘芯栽培

トマト連続摘芯栽培は最後に捻枝した第4基本枝二つ目の花房の第9花房まで収穫が進んできました。
 今、一番上に位置する花房と一番下の花房が同時に赤くなっている姿が見られます。


 トマト栽培では大半の方が一本仕立てで、連続摘芯栽培に馴染みがないため奇妙に感じるかもしれません。
 厳密に言うと、全体を見渡すと捻枝した第3基本枝三つ目の花房の第7花房、そして四つ目のおまけの花房もダブって赤くなっているため、最上位、最下位の花房が同時に赤くなって見えるのです。
 この株は第7花房とおまけの花房両方の花房が赤くなっています。

 前に一度下葉の整理をしましたが、まだ中途半端で枯れ葉が大分残っていました。その時第1基本枝を切断しました。今回第2基本枝もすべて枯れ葉になったので根元から切断しました。第3基本枝も収穫の終わった第6花房までの枯れ葉もほぼ搔きました。残りは数花房ですから相当スッキリしました。


 根元から切断した第1基本枝(第1、第2花房)と第2基本枝(第3、4花房)の収穫は8月までに全て終わっています。
 3回目に捻枝した第3基本枝には、第5花房から第7花房まで着けています。さらにおまけの花房を1花房を着けています。
 この株は下に垂れて赤くなっているのが第3基本枝のおまけの花房で、さらにもう1花房地べたに這うように着いています。一つの基本枝に5花房が着いたのは今年が初めてです。上の方で赤くなっているのが第4基本枝第9花房。


 今年はこのおまけに着けたカウント外+α花房の着果が非常に良く4個着いているものが多い。他の花房と全く変りません。
 これが最後に捻枝した第4基本枝で第8花房から第10花房まで着けています。第8花房の収穫は残り僅かで、現在赤くなっているのは二つ目の第9花房が主です。


さらにおまけの+αの花房を着けている株もあります。


 ハクビシン対策にネットで覆っているせいか、気温が少し高いのかもしれません。思った以上に進みました。残りは2、3花房になってきました。


 果実は結構いいものが穫れています。


今年の新米を味わい、贈答品を作る

2020年09月27日 | 田んぼ

 先日刈り取りし調製した玄米が届きました。お願いした法人から搬入して頂きました。
 このような30キロの玄米袋です。


搬入して頂いたのは、自家飯米と助っ人達一族郎党分、そして知人から直接頼まれている分、贈答用少々です。出荷する玄米については、法人のライスセンターから直接運んでもらいます。
 今年の我が家のイネの作柄は、ほぼ事前予想通りでした。不稔籾の発生とイノシシの侵入被害で減収となりましたが、大不作というわけではなく許される範囲内です。
 玄米が届いて、まず確認するのは品質。出荷する玄米の等級は水分含量などもありますが、玄米の見かけで決定されます。
 玄米をカルトン皿に取ってチェックします。


 問題なく1等米と判定されると思います。まずは一安心。
 出荷の等級は見かけですが、食べる側から言うと味です。
 我が家の田んぼは粘土質が強く、扱いにくいけれどもミネラル分が多い。里山で昼夜の気温差も大きいので、味には自信を持っています。と言っても、実際に食べてみないことには安心できないので、いつもすぐ精米して食べてみることにしています。
 少しだけ焚いてみました。


 新米の炊き上がりの香りや光沢はやはり違います。写真にはうまく撮れません。いつものように最初に仏壇や神棚に供えます。
 味わってみます。 


 新米独特の香り、粘り、光沢、旨みなど十分味わうことができました。今年も安心して配れます。
 贈答には玄米袋のまま送るところもありますが、精米して贈答用にいくつか作ります。10㎏袋と5㎏袋。


 贈答品以外は全て玄米袋のままの配布です。

色んなカボチャを水墨画で描く

2020年09月26日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 色んなカボチャを水墨画で描きました。
 我が家で作っているカボチャは「九重栗カボチャ」ですが、これは西洋カボチャの黒皮栗の一品種。現在、出回っている大半のカボチャはこの種類です。しかし、もともとカボチャには色んな品種があり形も種々あるので、4種ほどを描いてみました。
 一番奥の溝が深くゴツゴツした黒皮カボチャが日本カボチャ。粘質で煮崩れしないので日本料理に適すると言われます。ホクホクの粉質を好むこの辺りでは、今は見ることはありません。しかし、古来、カボチャの絵というとこれが馴染み深いかもしれません。
 白いカボチャは西洋カボチャの一種。白爵や雪化粧などがあります。ホクホクの栗カボチャで貯蔵の冬至カボチャ用に長く作っています。今年は白爵を作りましたが、ものになりませんでした。白爵は伯爵でないところがユニーク。
 ひょうたん型のカボチャにはペポカボチャやバターナッツなどがあります。きゅうり型はズッキーニ。これらもカボチャです。何度か作りましたが、消費する側がイマイチで今は作っていません。同じカボチャながら形が大きく異なり面白いものです。