里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

年越しにお歳徳神と輪通しの飾り付け

2022年12月31日 | 暮らし

年越しのため大晦日にやらなければならない飾り付けがあります。
昔は準備から飾り付けまで全て大晦日でしたから大変でした。今は輪通しやしめ縄づくりは前日までに終えています。
まずは神棚から。
昨年は喪中でいわゆる年取りをしないため、飾り付けは全て下ろし、がらんとした大晦日でした。
今年は例年どおり神棚の掃除をしてから新しい飾り付けに変えます。
古いものは、一部の替えのきかないお札以外は全て取り外します。


これはお幣束(へいそく、御幣)。


過日、我が家も氏子になっている神社の宮司が来られ、ご祈祷し置いて行かれました。この宮司には鎮守様の宮司もお願いしています。
これは神社庁から出されているいわゆるお歳徳神(としとくじん)さん。


これを神棚に飾り付けますが、我が家の神棚では篠竹を使うなど仕掛けがあり、少々面倒。


神棚中央にはお札を奉ります。
真ん中にお伊勢様のお札とお幣束、右に鎮守様、氏神様のお札、左に崇敬する神様などのお札。


神棚右側に恵比寿様など。ここに鯛の飾り付けをします。


神棚左側に大黒様。両側にお幣束を取り付けます。


台所にある小さな神棚には五穀豊穣の神様とかまどの神様、そして火伏せのお札を重ねて奉ります。


次は輪通しの飾り付け。
神棚の前。松の枝に輪通しを掛けて奉ります。


玄関。昔は玄関には飾りませんでしたが、いつの間にか飾るように。


今や近隣でも市販の綺麗なしめ飾りを飾っており、手作りの輪通しを飾っているのは我が家くらいのものでしょう。
ほかには作業場、トラクター、管理機、車。


次は床の間。


掛け軸は天照皇大神の掛軸。
生け花は、梅と南天のみで生けています。
花器は父が太い孟宗竹の根元で自作したもの。
父が生前生けていたのを、小生が引き継ぎました。全く自信はありません。
鏡餅は数年前に簡素化し、自前のものから市販の小さなパッケージものに変えました。
古いお札やお飾りは、小さな祠の山の神様に納めるのが習わし。
行って見たところ何と倒木で倒壊していました。


応急措置で取りあえず復旧し、お参り。


ここまで午前中に終えました。
この後は、鎮守の神社の鳥居にしめ縄を掛け、お参り。
さらに水の神様など数カ所にもお幣束と御散供を捧げてお参りします。
御散供(おさご)とは米が入っているおひねり。
今、近隣で御散供を捧げる人は多分いないでしょう。止めると精神上良くないので止めるに止められない。


年越しに向け輪通しとしめ縄づくり

2022年12月30日 | 暮らし

年越しに向けて、輪通しとしめ縄を作りました。
昨年は喪中の年越しとなり、年末年始の神事は出来ず、例年とは全く異なる年越しとなりました。
今年は例年と変わらない年越しです。
昔は、年越しの神事は準備から飾り付けまで、すべて大晦日にやるのが習わしでした。
父が亡くなってからはとても一人では無理なので、準備は事前にやるようにしました。簡素化したものもあります。
父健在の頃には朝から遅くまで手分けしてやっていました。その父も昨年が27回忌。正に光陰矢のごとしです。
一つは輪通しづくり。
輪通しは、しめ縄を簡素化したものと言われます。今、近隣で作っているのは我が家だけのようです。
正規に覚えた訳ではありません。
我が家独自のもので、父の作っていたものの見よう見まねです。
3本の藁を1回継ぎ足して綯い、このような輪を作ります。


輪に挟み込むのは、五葉松、昆布と干し柿の3種。


五葉松は御用待つ、昆布は喜こぶからきているのでしょう。
干し柿は分りません。父に尋ねたこともありませんが、我が家独自の豊作祈願の印だったのかと思います。
過日、たまたまテレビを見ていたら、正月に干しかき入れで縁起が良いと報じていました。
五葉松、昆布、干し柿を挟む位置は決めていません。
下げる紙を切ります。しめ縄に付ける紙垂(しで)を簡素化したものなのでしょう。


これで出来あがりです。


これを6つ作ります。


次にしめ縄づくり。
鎮守の神社の鳥居に付けるもので、講中代表をしている小生の役割です。
以前は、すべて自前で作っていましたが、今は縄は購入品です。
祭典時の縄を購入することになった折り、それに合わせて年越しの縄も同じものにしました。
長持ちはしない安い細縄ながら、祭典用の手綯い風左より縄で、お陰で楽になりました。
縄に下げる紙垂(しで)は5枚作ります。
普通のA4版用紙を半分に切ったものを使います。
以前は障子紙を切って使っていました。宮司からA4版用紙を使っていると聞き、これも楽になりました。
これを二つ折りにします。


このように切ります。切り込みの深さや幅で調整できます。


これを織り込み。


出来上り。


5枚作って縄に挟み込めばしめ縄が出来ます。


これを大晦日に神社の鳥居に取り付けます。輪通しの飾り付けも大晦日です。

ブロッコリーのビッグな側花蕾もあと僅か

2022年12月29日 | 畑:花菜類

ブロッコリーの大きな側花蕾が穫れるのもあと僅かとなりました。
ブロッコリーは2回に播いています。
これが1回目のブロッコリー。品種は「緑嶺」。


種播き7月17日、植付け8月10日、追肥土寄せ9月10日。
10月20日過ぎから穫り始め、11月上旬が頂花蕾収穫のピーク、11月半ばで頂花蕾は終了。
11月下旬から小さな側花蕾が穫れ始め、12月になると頂花蕾並のビッグな側花蕾が穫れるようになりました
これまででも最大級、直径15㎝の3Lクラスの側花蕾も穫れました。
今は気温も一段と下がり、肥大も緩慢となって直径10㎝程度のSクラス止まりです。
それでも一目見ただけで大きいことが直ぐ分ります。大概の人は頂花蕾と見間違うようです。


側花蕾は側枝(わき芽)に着く花蕾のことです。
普通の側花蕾はこのように頂花蕾の穫ったすぐ下のわき芽から出ます。これは大きくなりません。


この株を見ると、二つははっきりと大きい。


根元を見ると、このようになっています。中央が主枝、両脇が側枝。


大きな側花蕾になるのはこのように根元から伸びた太い側枝に着く花蕾です。
そのために少々拘っている作業が追肥、土寄せ
今年の1回目のブロッコリーは目論み通りの側枝に生長し、大きな側花蕾を穫ることができました。
昨年は殆どだめでしたが、今年は納得です。
これが2回目のブロッコリー。品種は同じく「緑嶺」。


種播きは8月7日、植付け8月27日、追肥土寄せ10月1日。
11月半ばに頂花蕾の収穫が始まり、11月下旬がピーク、12月20日頃で頂花蕾は終了。側花蕾を穫り始めました。


こちらの側枝も同様に主枝の根元から出ているものも多数ありますが、気温が下がり花蕾の生長は鈍く、大きな花蕾は望めないようです。


同じ側花蕾でもこのくらいの違いがあります。


この後は普通の側花蕾だけとなります。
しかし、多数着いているので収穫はずっと続きます。


大株のリーフレタスに耐寒性が付いたか

2022年12月28日 | 畑:葉菜類

この時期になってもレタス類3種を穫り続けています。
寒冷地のこの辺りでは、例年なら凍害を受け終焉のはずですが、未だその気配が見えないのです。
しかも今年は不織布の覆いもしていません。
レタス類はサニーレタス、グリーンリーフレタス、玉レタスの3種。
何れも芽出しした種を8月30日に直播きしたもの。
リーフレタス2種は10月10日頃から間引きを兼ね収穫を開始し、2ヵ月半になります。
サニーレタス。


大株になり、さすがに茎がかなり伸びてきました。


凍害に遭うと葉が変色してシンナリしてきますが、生き生きとしています。


あまり硬くもならず食味も悪くなっていません。


12月初めにかなり強い霜が降り、それを乗り切ったのが大きい気がしています。
耐寒性が増したように感じますが、どうでしょう。
茎が大分伸びてきたので売り物には不可ですが、自家用には全く問題ありません。
中段から上の方を利用するようにしています。それでもボリュームは凄い。
グリーンリーフレタス。


こちらも僅かに黄ばみは見えますが、殆ど変わりません
サニーレタスと違って茎が伸びることもありません。


収穫するごとに広がり頗る大株になっています。

はずれの株はこんな姿になったものも。葉の枚数が凄いことになっています。


助っ人も1株を食べきるのが大変なようです。
硬さをあまり感じないのは、凍害を受けない程度の低温に遭っているからでしょうか。
玉レタス。


品種はシスコ。
こちらは失敗作で、畝が一杯に埋まらない状態でした。
それでも11月10日頃から穫り始め、かなり穫ってもこの状態。


結果的にはあまり影響なかったようです。何れも十分な大きさになりました。


さすがに結球は締まってきました。


レタス類3種の中では玉レタスが若干凍害の症状が見えます。
葉の水分が一番多いため、凍害を受けやすい。それでも1枚程度外葉を剥けば支障ありません。
1株ずつ穫ってみました。


小生は焼き肉を葉で包みバリバリと食すものの、このボリュームなので消費するのは容易ではありません。
さてこのリーフレタスはいつまで持つでしょう。


年末恒例黙々と鎮守様の清掃をする

2022年12月27日 | 暮らし

今年も間もなく年越しを迎えます。
小生の年末恒例となった鎮守の神様の清掃。
集落だけの小さな神社で、小生が講中の代表を仰せつかっています。
コロナ禍で祭典を中止していましたが、今年秋の祭典を2年ぶりに挙行しました。
その際、世話人と当番者で境内の掃除をしています。ですから大して汚れていないかと思いきや、さにあらず。
参道登り口からこの状況。


中段は酷く汚れています。この時期になると参道の石段に杉の枯れ葉が沢山。


強風の日もあって一段と酷くなっています。
世話人だけでも声を掛けようかと思うものの日程の調整が煩わしく、一人コツコツとやることにしています。
数年前、懸案だった境内の樅の大木と杉の木何本かを伐採、大分楽になりました。
それでも石段の掃除は大変です。何度も上り下りしながらやらないといけません。


塵一つもなしにするのは不可能。掃除している先から落ち葉が飛んできます。
参道登り口付近。前に比べれば雲泥の差で綺麗になりました。


最も汚れていた中段も片づきました。

この程度なら勘弁頂けるでしょう。


石段の途中にある出羽三山の石碑の周りも掃除。


境内は大きな汚れはなく、箒で掃く程度で済みました。


本殿周り。


拝殿の中も掃除。


半日みっちり掛かりました。
強風が吹けばまた落ち葉は飛んできます。
以前、12月に2回掃除したこともありましたが、切りがないのでこれで終りです。それでも、当地は雪が降ることもなく幸いでした。
今度来るのは大晦日、鳥居にしめ縄を取り付けます。