里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

年越しに神棚と輪通しの飾り付け

2023年12月31日 | 暮らし

暖かい年越しとなりました。
年越しにやらなければならないことは多々あります。
昔は準備から始まって全てを大晦日に行うので大変でした。
父健在の頃には小生と手分けしてやっていましたが、それでも朝から遅くまでかかったものです。
早いもので父が亡くなって29回目の年越しとなります。
今は簡素化もしましたし、準備はできるだけ前日までに終えるようにしています。
まずは神棚の飾り付け。
古い飾り付けを外し、掃除をして新しい飾り付けに変えます。
お札も替えのきかないお札以外は全て取り外します。


これはお幣束(へいそく、御幣)。鯛のきりこもあります。


過日、我が家も氏子になっている神社の宮司がお出でになり、ご祈祷して置いて行かれたもの。
この宮司には鎮守様の宮司をお願いしており、同時に講中の一員にもなって頂いています。
これは神社庁から出されている通称お歳徳神(としとくじん)さん。


これを神棚に飾り付けます。
我が家の神棚では篠竹を使って仕掛けをします。昔からやられてきた習わしに則って飾り付けをします。
神棚中央にはお札を奉ります。
真ん中にお伊勢様のお札とお幣束、右に鎮守様、氏神様のお札、左に崇敬する神様などのお札。


神棚右側に恵比寿様などのお歳徳神さん。ここに鯛のきりこも飾り付けます。


神棚左側に大黒様。両側にはお幣束。


台所にある小さな神棚には五穀豊穣の神様とかまどの神様、そして火伏せのお札を重ねて奉ります。


次は輪通しの飾り付け。
神棚の前は松の枝に輪通しを掛けて奉ります。


玄関。


近隣でも大概のお宅は市販の綺麗なしめ飾りをしており、手作りの輪通しを飾っているのは我が家くらいでしょう。
そして作業場。そのほかトラクター、管理機、車は輪通しのみ。


次は床の間。


掛け軸は天照皇大神の掛軸。
生け花は、庭の紅白の梅と南天のみで生けます。
花器は父が太い孟宗竹の根元で自作したもの。
父が生前生けていたので小生が引き継ぎました。全くの自己流です。
鏡餅は数年前に自前のものから市販の小さなパッケージものに変えました。
古いお札やお飾りは、小さな祠の山の神様に納めるのが習わし。


お幣束と御散供(おさご)を捧げてお参りします。御散供とは米が入っているおひねりのことです。
例年のごとく、ここまででお昼となりました。
午後は、鎮守様の鳥居にしめ縄を掛け、お参りします。
その後、水の神様など数カ所にもお幣束と御散供を捧げてお参りします。
今は日差しもありますが、夕方から雨の予報も出ているので少し心配です。
なお、現在当ブログは主に前日のことを翌朝に記事にしています。
しかし、これだと正月行事は多少の違和感があり、大晦日と元旦くらいは当日の投稿とします。


年越しのための輪通しとしめ縄

2023年12月30日 | 暮らし

年越しのための輪通しとしめ縄を作りました。
昔、年越しの神事は大晦日に早朝から取りかかり飾り付けまでの全てをやるものとされていました。
父が亡くなってからは準備はできるだけ事前にやるようになり、簡素化したものもあります。
まずは若干手間の掛かる輪通し。
輪通しは、しめ縄を簡素化したものとされています。今、近隣で手作りしているお宅はないと思います。
父の作っていたものの真似で、改まって教わったわけではありません。
3本の藁を1回継ぎ足して綯い、このような輪を作ります。



この輪に五葉松、昆布そして干し柿の3種を挟み込みます。


五葉松は御用待つ昆布は喜こんぶだと思いますが、干し柿は分りません。
この時期我が家の重要な1品だったことから豊作祈願の印にしたのかもしれません。
そう言えば、正月に干し柿はかき入れるで商売では縁起が良いとテレビで報じていたのを思い出しました。
五葉松、昆布、干し柿を挟む位置は定めてはいません。
下げる紙を作ります。しめ縄に付ける紙垂(しで)を簡素化したものと思います。
昔は障子紙を切っていましたが、今は普通のA4版用紙を使っています。
1/4に切ります。


このように切り込みを入れます。


これが出来あがり。


これを6つ作ります。


この輪通しを大晦日に主要な所に飾ります。
次にしめ縄。
鎮守の神社の鳥居に付けるものです。これは講中代表をしている小生の役割です。
以前は、自分で綯っていました。
それが、祭典に用いる縄を購入することになったことから、合わせて年越しの縄も同じものに変えました。
縄綯いが下手なので、これは有り難かった。
安い細縄ですが、祭典用の手綯い風左より縄と言うもの。
小正月には取り外すのでそんなに立派なものでなくて良いのです。
縄に下げる紙垂(しで)は5枚作ります。
以前はやはり障子紙を切っていましたが、今は普通のA4版用紙を半分に切ったものを用います。
宮司がA4版用紙を使っていると聞いたので、そうしています。これもずっと楽になりました。


これを二つ折りにし、このように切ります。


これを織り込み。


出来上り。


切り込みの幅と深さを調整すると趣が少し異なったものが出来ます。
これを5枚作り、縄に挟み込めばしめ縄の出来上がりです。


このしめ縄を大晦日に神社の鳥居に取り付けます。

レタス類3種はまだまだいける

2023年12月29日 | 畑:葉菜類

レタス類は3種作っています。サニーレタス、グリーンリーフレタスそして玉レタス。
何れも9月早々に芽出しした種を直播きしたもの。今年は発芽、生育とも良好。
凍害を防止するため12月10日過ぎから不織布をべた掛けしています。


今のところ凍害は全く受けていません。
これがサニーレタス。

10月半ばから間引きを兼ねた収穫を開始し、穫り続けてきました。
一時、かなり強い霜が降りましたが、全く問題なし。
凍害に遭うと葉が変色してシンナリしてきます。
収穫すればすぐ隙間が埋まってくるため、未だ土は見えません。


大株になり、さすがに茎が少し伸び出しました。
これからさらに茎が伸びた時は下方を切り上部を利用するようにします。
1株でこのボリュームです。


グリーンリーフレタス。


こちらも凍害は全く受けていません。
強い低温に遭うと葉が黄ばんできます。しかし、寒さには一番強い。


やはり穫ると隙間がすぐ埋まってくるため、一見1ヵ月前と変わらないように見えます。
サニーレタスのようには茎がそれほど伸びません。
しかし、さすがに葉が少し硬い感じにはなってきました。


穫ってみれば葉が広がり大株になっています。


玉レタス。


品種はシスコ。
11月末から穫り始めました。
現時点でも完全結球したものから半結球のものまであり、未だ混んでいます。


まだ結球していないものが完全結球するかは微妙。
それでも今年は発芽が非常に良かったので個数は十分なくらいあります。
穫り頃の玉レタスが多くなってきました。


レタス類3種の中では玉レタスは葉の水分が多いので凍害を受けやすい。
しかし、今年はまだ凍害の症状は見えません。
十分大きな結球になりました。


気温の高い傾向が続いていますが、何時まで凍害を回避することが出来るか。
郎党の中には寒い時期にレタスはあまり食したくないと言う人間もいます。
小生は熱々の焼き肉をリーフレタスで包みバリバリ食べるのが好きなのですが。


イチジク「蓬莱柿」の剪定

2023年12月28日 | 畑:果実類

今年はイチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」がよく穫れました。
気温が高かったためでしょう。例年より早く10月早々から穫れ始め11月上旬いっぱい。
10月中下旬が最盛期でした。
遅い年なら10月下旬から半月くらいで終わってしまうこともあります。
未熟の果実を沢山残したまま終了することも多い。
今年はこれまでで一番。着果した殆どの果実が穫れた稀な年です。
11月も気温が高く、例年より遅い黄葉や落葉でした。


この「蓬莱柿」と言う品種は昔からあった在来種が枯れてしまったため新植したもの。
10年になりますが、未だ手探りです。
当地で昔から作られている在来種は「ブルンスウィック」という品種と明らかになっています。
近隣で「蓬莱柿」を作っている方はいないので、見る機会に恵まれません。
この品種は在来種より1ヵ月ほど遅い晩生の秋果専用種。その年に伸びた枝に実が着きます。
在来種と異なり、春から短期間のうちに新しい枝がもの凄く伸びます。
今年も8月初めには枝を間引きし、強く摘芯しましたが、それでもこのくらい伸びています。
以前作っていた在来種はほぼ半放任でした。この品種を放任したら手が付けられなくなるでしょう。
このイチジクから剪定します。


今年伸びた枝の大部分は切ることになりますが、自己流ながらルール化しています。
まず、地べたに付きそうな下枝は元から切ります。
主要な枝はこのように2、3芽を残して切り戻します。


必要な枝は20数本確保できればいいのですが、剪定時の見極めは難しい。
翌年伸びた後に間引きするようにしています。
これが剪定後。


このくらいの剪定量です。


このイチジクは樹勢が強すぎるためか熟すのが遅れます。
植付け時に有機物を入れすぎたのかもしれません。お礼肥などはしないようにしています。
別のイチジク。


同様に剪定しました。


困っているのはカミキリムシ。イチジクの幹や枝に特異的に侵入します。
すでに1本枯らしました。
これが幹に食い込んだ跡。


剪定しながらも針金を差し込んだり薬剤を注入したりしていますが、いたちごっこです。
剪定が全て終わりました。


毎年のことながら一挙に丸坊主になってしまうので、新芽が出るまでは未だ不安になってしまいます。


年越しを前に鎮守の神社を清掃する

2023年12月27日 | 暮らし

年越しが迫ってきました。
当集落には小さな鎮守の神社があります。
小生が講中の代表を仰せつかっているのです。
年末の恒例行事となった清掃を行いました。黙々と一人作業です。
コロナ禍で祭典を中止したり直会を取りやめたりしていましたが、今年秋の祭典は本来の姿で挙行しました。
秋の祭典の時に世話人と当番者で境内の清掃はしています。しかし、その後の汚れが酷い。
とりわけ参道の石段です。


参道両側に立っている杉の木などから沢山の枯れ葉が落ちるのです。
この時期、強風が吹くことが多く半端な量ではありません。


中段脇の杉の木は腐れが入り何本か伐採しましたが、それでもこの量です。


年末年始に向け放置は出来ません。
この時期早朝の作業というわけにもいかず、日程の調整が煩わしいので一人でやることにしています。
それでも、石段を何度も上り下りしながら作業しなければならないので容易ではありません。
支障ない程度に綺麗になれば良しとします。
参道登り口付近。このくらいになれば問題ないでしょう。


落ち葉の甚だしかった中段も十分綺麗になりました。


もっとも、作業している間にも落ち葉は飛んできます。
この程度で最難関の石段は終りにします。


石段の途中にある出羽三山の石碑の周りも綺麗にしました。


拝殿周りは大きな汚れはなく、箒で掃いた程度で終わりました。


本殿周りも大したことがありませんでした。


数年前、懸案だった境内周囲にあった樅の大木を伐採したので良くなりました。
その前は枯れ枝なども落ち大変でした。屋根に上がって取り除いたこともあります。
拝殿の中も掃除。


少々伸びていた鳥居周辺の雑木も伐採し、片付けました。


伐採作業中にバラのトゲが刺さり痛い目に遭いました。
朝から取りかかり遅いお昼となりました。穏やかな日だったのは幸い。
正月まで若干日がありますが、この後の多少の落ち葉は勘弁願います。
この次は、大晦日に鳥居のしめ縄を取り付けるのが小生の役割です。