しろつめ・楚々・くちかずこ姫のお部屋 goo

安易に清水の舞台から飛び降りるが、意外に用心深い。極めて自己中心的だが、意識がない部分で情が深かったりもする。

父への想い

2012年06月04日 22時34分10秒 | 両親のこと

概ねくちこは、

誰もが早々に理解していることを、

相当遅れて気付く特性あり。

 

 

切れ味シャープで、

肩で風を切り、

いつも真っ向勝負をするくせに、

かなり、間抜けです。

 

 

53年生きて、

この最近、物思いに耽るにあたり、

ファザコンであることに思い当たりました。

 

 

ちょうちょ結びを理解したのは小六だったし、

田植えではスコップを使わないことを知ったのは高二。

 

 

あ、そうそう、父への想い。

 

くちこは、危ないとき、困ったとき、怖いとき、

「お父さん!」と、

心の中で言います。

今でも。

それは、すごくの時も、ちょっとの時もです。

 

 

どんな時も、間違いなく、

父はくちこを助ける筈、と信じているから。

そして、実感しているから。

 

 

笑われそうですが、

くちこは、歯医者で歯を削られる時も

「おとうさーん!」と心の中で言います。

 

 

 

宗教心とか、

もちろん、理論でもなく、

これは、くちこの「芯」なのです。

 

 

父が30歳の時、くちこが産まれ、

くちこが30歳の時、父は他界しました。

何度でも夢枕に立ちました。

未だ死にたくなかった、と。

もっと頑張りたかった、と。

15年も病と闘ったのにね・・・

 

 

無理をして産んだ母の代わりに、

赤ん坊のくちこを背負って井戸でおむつを洗った父です。

小学校時代から、父と料亭に出入りしていました。

着物だと夫婦に間違われたことも!

小学生で161cmもあったから?

 

 

中学時代は、父のバイクで、

アーチェリー、ボーリング、スケート・・・

父は次々に新しい物をくちこに見せたがりました。

 

 

財布の中は、父とくちこが並んだ写真が入っていました。

夫婦にように・・・

高校時代、父は既に闘病中でした。

 

 

今、くちこんちの和室のこたつは、

父が入院中、無理に外出して手配したこたつです。

子供が三人だと大きいこたつが必要だから、と。

 

 

くちこは離婚騒動で、とても辛かった頃、

よく、仏壇の前で号泣していました。

悲しいから泣いていたと思っていましたが、

よーく考えてみると、

こんなに苦しんでいるのに助けてくれない父に腹を立てて、

あてつけに、わざわざ仏壇に前で泣いていたんだなあ。。。

 

 

そう、くちこにとって父は、

くちこが死ぬまで、くちこを助けて当然の、

助ける義務と責任のある人と思っているから。

 

 

父は、成仏できただろうか???

 

 


photo by kazukomtng from OCNフォトフレンド
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