膵神経内分泌腫瘍と言う稀少癌で、7.8cmもの巨大腫瘍が膵頭部にあった為に、
亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を受けてから、四年三ヶ月。
本来、半年ごとの画像診断(CTかMRI)を実施して転移の有無等を観察してきましたが、
オペ後四年となる今年の四月、造影CTにて肝臓のS8エリアに原因不明の血流の亢進が指摘されたため、
三ヶ月後の本日、造影MRIで詳細を確認しました。
結果は・・・
先ずは、めでたく
「再発、転移を指摘できず」
肝動脈の一部分が血流亢進は持続しているが、原因は不明。
脂肪肝の影響かもと。
まだら脂肪肝のくちこです
愛しの外科医長は、この件について、
「僕は今、調べているんだよ。
今月末に金沢で学会があるんだ・・・」
どうも、学会で結論付けたいような
以下、く=くちこ
い=愛しの外科医長
く「リパクレオン(脂肪分解酵素内服薬)を一包から二包に増やしたら、脂肪肝良くなるかなあ?」
元々の処方は二包が主流だけれど、面倒な顆粒だし、薬価が高いし、途中から一包に減らして貰った経緯あり。
この顆粒ね、決して口の中でかみ砕いてはいけない顆粒で、飲み込み損なうとずっと溶けずに口に残る厄介なヤツ
い「うーん、どうかなあ、良くなるかもだけど、今もそんなに悪くないし」
く「じゃあ、このままいこう」
「元々、主膵管の拡張が軽度あったけれど、今回それが悪化傾向にあるのって、どうして?」
い「どうかなあ・・・
膵臓が悪くて切除した人は元々膵液の流れが悪くて拡張していた人が殆どだから、変わらなかったり、
逆に細くなる人もいる位だけれど、
くちこさんの場合は、膵液の流れが悪くなっていなくて膵管も細いままだった人だから、流れが悪くなると太くなりやすいよね。」
く「先生さ、くちこの膵管の縫合に苦労したって言っていたじゃん、細くて。」
い「うん、膵臓が悪くて膵管が太く変化している人の方が縫合しやすいからね。
縫合部の流れが少しでも滞ると太くなるからなあ・・・
でも、治療法って無いんだよ。」
く「・・・」
ま、仕方無いな、経過観察だな by くちこ心の声
血液検査の結果は・・・
い「肝機能のALTの値がちょっと高いんだよなあ」
く「脂肪肝だから?」
い「そうかもねえ。
それから、NSE(腫瘍マーカーの一種)の項目は、もう外したんだよ、指標にならないみたいだし」
く「そうそう、あれってNECの指標にしかならないらしいよ。
それよりさ、くちこもお年頃だから、次回の検査項目には脂質検査(コレステロール等々)と尿酸値も追加しておいてね。
それから、やっぱり、結構、低血糖症状が出るよ。
もう慣れたから、マズイと思ったらすぐに食べたり、チョコレートも持ち歩いているから大丈夫だけれど。
空腹時に起こるからダンピングでは無いと思うなあ」
い「でも、くちこさんは、糖尿病じゃないよ。」
まあね・・・
HbA1c 5.4 だから、糖尿病では無いよね。
く「でも、低血糖症状にそっくりだよ、血糖しらべてみたい位。
貸出機、無いかな?」
い「糖尿病外来でないと解らないよ。」
く「じゃ、やめとく」
面倒なことになりそう、最悪、自分で買った方がお気楽だわ by くちこ心の声
く「まあさ、先生のお陰で元気だよ」
い ウルトラにっこり
「じゃあ、次は十月で良いね、検査は血液検査だけにしとくよ」
く「十月さ、東南アジアに船旅するから、英文の紹介状、ちゃちゃっと書いておいてね。」
い「えええ・・・」 ←書くとは言わなかった。
処方箋を電子カルテに入力しながら・・・
い「僕ね、ずっと消化剤出すからね。出そうと思うんだ。
出さない医師もいるんだけどね、僕は、出すんだ・・・」
く「そうだね、同じ手術をしても、消化剤、全く飲んでいない人もいるよ」
彼は、残った臓器になるべく負担をかけたくない方針なんだなあ・・・by くちこ心の声
なので、抗潰瘍薬もずっと飲んでいます。
今日、薬局で、薬剤師さんに、
「逆流性食道炎があるんですか?」と訊かれてしまいました。
く「PDオペ後の予防投与です」
そんなことも想定できないのかなあ・・・ by くちこ心の声
なんだかね、今日の医長はちょっとブルーだったような?
何かあったのかしらん?
なんてね、どっちがどっちの心配しているんだか?
とにかく、
い「くちこさんは、何しても良いからね」
の言葉に則り、自由に暮らし所存です
体重に関しては、触れずに済ませた二人です。。。
太った体を受け入れて、容認して生きるのも是かな、とも。
否、軽く努力はしなくっちゃね。
と言いつつ、
昨日作ったおやつです。
ドライマンゴーのチョコ掛け、サメ胡桃をローストしてトッピング。
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くちこ58歳。
完璧な体だとか、
完璧な検査結果は望めないけれど、
それでも、有り難く現状を受け入れ、
しぶとく、楽しく、美味しくって方針で邁進しますっ