膵神経内分泌腫瘍(p-NET)と確定診断を受け、
一昨年4/11に亜全胃温存膵頭十二指腸切除術(PD)を受けました。
一昨年、職場の健康診断は異常無しだったけれど、
胃壁が外から何かに押されているような・・・?と
消化器医長が呟いていたので、
念のためにCTを撮ったら、まさかの巨大腫瘍!
直径6.5x5.8cmの球体が膵頭部に育っていました。
検査に次ぐ検査。
喧々諤々。
入院して4/1 EUS(内視鏡超音波検査)、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)実施。
病理組織診の結果 NET(神経内分泌腫瘍) G1相当 MIB-1 index;low
4/11 ope時には腫瘍サイズは7.8cm 術中病理組織診断でも G1
が、
切り出し標本では、腫瘍は8.2cmで、G2にグレードアップ(やや悪人風)
MIB-1 index;約5%(こちらの顔つきは大人しい)
後日、九大の伊藤先生の説明によると、切り出し標本では
隅から隅まで調べて一番高い値を取るのであり得るとのこと。
文面に、
「繊維製被膜に覆われ、周囲との境界明瞭」
とあり、そこんとこ、ちょっと性格が良さそうで安堵したくちこでした。
話の枕がまたも長くなってしまいました。
つい最近NETと診断された人への情報になればと思って・・・
病名や術式で此所がヒットするように仕組んでみたのでね。
さて、本日の造影CTの結果は、
転移無し(*^_^*)
但し、
「脂肪肝は前回より進行しています」と(T_T)
くそっ!!!
総コレステロール 158
中性脂肪 69
HbA1c 5.0
くちこ(以下 く)「これで脂肪肝は無いよね」
医長 (以下 い)「術式から来る脂肪肝だな」
く「PDの手術したら、みんななるの?」
い「みんなでは無いが・・・」
未だ、
AST 20
ALP 24
肝機能は正常なので安堵。
と言うか、血液検査も全て異常なし。
腫瘍マーカーも
NSE 7.88 ←過去最低(*^_^*)
CA19-9 2.0以下
CTの画像を医長が念入りに検討している側で・・・
く「この隙間ってさ、皮下脂肪?」
い「うん」
く「がーーーん」
い「この位、たいしたことないよ、仕方ないよ」
く「そう?」(*^_^*)
く「最近、食欲無いのに、体重は減ってないし、腹が出た」
い「出たの?」
く「出た」
い「・・・」
とにかく、くちこの脂肪肝は、食事や運動に関連したものでは無いので、
内服薬を変更して脂肪肝に対処することにしました。
消化剤のエクセラーゼをリパクレオンに変更。
これで、何人かは脂肪肝が治ったらしい・・・彼の経験上。
ま、お試しって感じかな?
副作用が心配な薬でも無いし。
去年、オペ後1年の造影CTで部分脂肪肝になった時にも一時変更したんだけれど、
顆粒が飲みにくくてしかも1回2包。
口の中で溶けずに残るし、薬価も高いので止めたのですが、
今回、そうも言ってられないので再度、リパクレオン。
いつも三ヶ月分の薬代って一万弱だけれど、
今回は18000円。
ま、風邪薬も出して貰ったけれどね。
本日の医療費、三万超え・・・辛い。。。
このリパクレオン、顆粒を絶対かみ砕いてはいけないので、
くちこも、今回は工夫、
食べ終わる少し前に内服。
そして数口また食べる内に自然に飲み込む方式(^_^)v
い と く。
あれこれ脂肪肝の定義や予後についてネットで検索。
が、PCが重くて(T_T)
PDのオペ後についてイマイチ情報が曖昧な理由は・・・
そもそも、PDオペ後の予後が悪く、
そんなに長く生き残った人が居なかったので、
長く生き残ったらどんなことが起こるのか、
あまりデータが無いってことらしい。。。
く 心の声
「そんな死にそうな手術、簡単にくちこにするなよな。。。」
く「最近、気分が悪くなって→お腹が痛くなって→下痢する回数が増えた」
い「脂肪便だな」
軽くスルーされてしまった。
きっと、想定内なんだろうな。。。
でも、ま、未だ二年だけれど、普通に暮らせて有り難いよね。
い「これからMRさんが、NETの薬の説明に来るけど一緒に聞く?」
く「どうしようかなあ。。。」
い「ちょっと、ねちっこい奴だけれど、よく勉強しているよ」
く「ま、チャンスだから聞くよ」
此所からは、とあるメーカーの臨床試験の結果に関わることなので、
載せることは遠慮します。
くちこにも、医長が一部、資料を貰ってくれたので手元にはあるのですが、
どう考えても、此所で公表はしたらいけないかな、と。
やはり、希少癌なので、症例集めも大変そうでした。
く「みんな副作用にとても苦しんでいるよ」
い「そりゃ、MRさんに聞いてみなきゃ!」
とまた、廊下でMRさんを呼び止めることに。
MRさん「我慢しないことが肝要です」
「口内炎は、口腔外科と連携したらとても良い結果が出ています」
い「早速、地域連携の師長に頼みに行こう」
く「さっき、会計の近くに居たよ」
小走りに師長を探しに行く医長を見送るくちこでした。
凄く忙しくて全然今余裕が無いんだよ。
いつも忙しがらない彼らしく無い弱音を聞いたばかりでしたが、
それでも、くちこに勉強のチャンスを作り、
患者さんの苦しみを軽減する道を作ろうと走るんだなあ。。。
英文での論文やHPの立ち上げ等々、
来月が山みたいでしたが、
それでも、らしさが消えてなくて良かった(*^_^*)
検査、診察、勉強、買い物・・・
疲れ果てた一日で、先ほどまで爆睡していましたが、
覚えている内に此所に遺しておこうと頑張りました!
最後に、大昔に作った空を透かし見た桜の押し花。
絆